くり さん プロフィール

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くりさん: アスランの療育日誌
ハンドル名くり さん
ブログタイトルアスランの療育日誌
ブログURLhttp://aslanryoiku.sblo.jp/
サイト紹介文重度自閉症児アスランが小学1年生で言葉が出るまでの療育振り返り。徒然思うこと。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供32回 / 84日(平均2.7回/週) - 参加 2017/02/23 16:27

くり さんのブログ記事

  • 自閉症児でも「役割」は欲しい
  • こんにちは。くりです。マズローの欲求5段階説によれば、人間は「生理的欲求」「安全の欲求」「所属と愛の欲求(社会的欲求)」が満たされると、「承認の欲求(尊厳欲求)」「自己実現の欲求」を求めるようになるそうです。私の考えでは、重度の知的障害や自閉症を持つ子でも、承認の欲求や自己実現の欲求は持っていると信じています。アスランに言葉が出ていない時代であっても、「食う寝る遊ぶ」だけではなく「認めて欲しい」「 [続きを読む]
  • PTA活動のナンセンス 無駄な会議、交通費や文具代がほぼ自腹!
  • 今年も春のPTA役員決めの季節がやってきました。特別支援学校のPTAでも、役員決めは気が重い作業です。PTAというのは民間企業経験者から見ると、ナンセンスなこともたくさんありますね。とある特別支援学校の例を挙げてみます。《PTA活動に関する交通費が自腹》一応、一人あたり年間2000円前後の「活動費」は支給されます。しかし、特別支援学校は広い学区を網羅するので多くの保護者は電車とバスを乗り継ぎます。家と学校を一往復 [続きを読む]
  • 自閉症児の放課後デイサービスの使いすぎの危険性を思う
  • 周囲を見渡すと軽度から最重度のお友達まで、ほぼ全員が放課後デイサービスを利用しています。少ない人で週に1から2回。多い人だと週に5回ほど限度いっぱいまで利用しています。アスランもちらほら利用していますが、最近明確に「行きません」と主張することがあります。放課後デイを嫌がる子って多くないんでしょうか?アスランは自由人なので、インドアに閉じ込められるのは大嫌いです。放課後デイサービス利用の最初の数ヶ月は [続きを読む]
  • 重度知的障害児は歯医者に行けるか?
  • 歯医者って、障害が無い大人だって行くの苦手ですよね?感覚過敏や不安感の強い自閉症や知的障害児にとっては、とてつもない難関だと思います。アスランは歯磨きですら大泣きでしたが、「虫歯を作って歯医者に連れて行くよりはマシ」と覚悟を決めて、それなりにしっかり磨いていたので、乳歯の間はほぼ虫歯無しで乗り切りました。しかし、乳歯が抜け替わるタイミングで歯医者を避けきれない事態が発生しました。そう、奥歯は乳歯で [続きを読む]
  • 言葉が出たが故の悩み
  • 「言葉が出ました。めでたし、めでたし。」では終わらないのが自閉症児育児です。言葉が出ても、自閉症の特質が無くなったわけではありません。言葉が出なかった頃は「ああ、中身は赤ちゃんなのね・・・」という目で見られていたものが、言葉(単語〜二語文)が出てしまうと「言葉がわかるなら親にはちゃんと躾てもらわないと」という目で見られるように「世間の目」が変わります。問題行動(大きな声を出してしまう、突然走り出す [続きを読む]
  • 魔法の近道は無い あるのは日々の積み重ね
  • 数字を覚えてからは、親も自信を持ちました。アスランには「学んで身につける能力がある」のだと、感動しました。1カ所に留まることを知らず、5秒目を離せば迷子になり、新しい変化は大の苦手。それでも、少しずつでも前進できるのだと。その後は、療育センターの課題や私の適当カリキュラムによって、3年の間にいろいろできることが増えました。型はめパズルを特訓(まる、さんかく、しかく)↓ピクチャーパズルを覚える↓ピクチ [続きを読む]
  • 数字の歌で数字を覚える
  • 年少の頃から始めた「家庭教師代わり」ですが、実際は「先生が勉強を教える」というよりは「親子遊び」の延長でアスランに付き合ったという方が近いです。「机に座って、始まりの挨拶をして、先生主体で新しいことにチャレンジする」といった「座学受け身の授業」は、アスランには受け入れられませんでした。色々なことに手を広げても、本人の自信喪失から勉強拒否につながりかねないので、「その時点でできること、興味を持ったこ [続きを読む]
  • もし私が時給数千円の家庭教師だったら
  • お話をアスランの療育(課題)に戻したいと思います。以前の記事では、療育センターのSTやOTの個別セラピーは受けられなかったお話を書きました。療育センター以外の民間幼児向けお教室などは、そもそも部屋に入る前の段階で拒否全開でした。周りには、「お教室」が難しい子でも、個人的な伝手や紹介により療育セラピストを家庭教師に雇っている家もありました。家庭内に先生を呼んで慣れた家の部屋でセラピーを行うスタイルです。 [続きを読む]
  • まるで「お受験」の就学相談
  • 特別支援学校の話題がでたので、ついでにアスランの小学校を決めたときのお話を書きたいと思います。以下、アスランの時の体験談にすぎませんので、地域によってスケジュールや進路判定の厳しさに差がある可能性があります。また、同じ自治体でも数年経過しているので事情が変わっているかもしれません。あくまで一例です。ご自身の住む自治体については、個別に問い合わせをしていただくようお願いします。------------------特別 [続きを読む]
  • 特別支援学校は狭き門
  • 2/27に放映された「結婚したら人生劇変!○○の妻たち」、録画したのをようやく見てみました。多少のつっこみどころはあったものの、自閉症の子育ての大変さや、なかなかテレビ撮影されることのない特別支援学校の様子が紹介され、月曜夜7時というゴールデンタイムに自閉症に対する理解を啓蒙してくれたという意味で、とても意味のある番組だったと思います。さて、この番組を見て小学校の進路問題について「地域差があるな」と思っ [続きを読む]
  • 東田直樹 著『自閉症の僕が跳びはねる理由』を読む
  • アスランの障害を疑い出した2歳児の頃からの数年間は、自閉症関連の本を何十冊も読みました。主に図書館で借りましたが、どうしても読んでおきたいものは何冊か購入もしました。とても勉強になった本、感銘を受けた本、アスランとタイプが違ってあまり参考にならなかった本、考えが合わない本、様々でした。しかし、知識や考え方が偏らないように、障害に関する概論、障害児の保護者の育児体験談、専門家による療育指南書、ABAなど [続きを読む]
  • 障害児向け預かりサービスですら難しい
  • 保護者のレスパイト(息抜き)目的でも使える障害児預かりサービスですが、一応自治体内に公的施設として複数存在しました。1時間当たり300円程度で利用でき、アスランも緊急時に備えて利用登録はしていました。できること、できないこと、好きなこと、嫌いなこと、持病有無、こだわりやパニックを起こした時の対処など、一通り聞かれました。預かり施設はほぼ障害児や障害者だけを預かるのが前提なので、保育園と違って知的障害が [続きを読む]
  • 処方薬でも眠らない
  • 家庭と療育センターの間でやりとりされる連絡帳などで、アスランが寝てくれないことは伝えていました。連日のように(02:00-08:00,15:00-16:00)(21:00-03:00,06:00-08:00)のような睡眠スタイルで、家族が睡眠不足で困っていることは理解してくれました。ノンストップで7時間以上眠ることはほぼありませんでした。寝つきがわるいことよりも、丁度よいはずの時間(夜8時や9時)に寝た場合、深夜に必ず起きてしまうことのほうが困りま [続きを読む]
  • とにかく眠い、寝て欲しい
  • 我が家は諸事情あってアスラン祖父母や親戚からの人的フォローは期待できないので、母親である私が倒れると家庭が回らなくなります。義両親はアスランの障害を優しく受け入れてくれ、短時間ならばお世話もお任せできるくらい信用できますが、新幹線を使って2時間強の距離に住んでいるので、どうしても夫婦でやりくりできない事情や緊急時以外そう簡単には呼べません。私の実の親はアスランの障害が分かってからは疎遠になっていま [続きを読む]
  • 療育センターに私が期待したこと
  • 作業療法(Occupational Therapy)や言語聴覚療法(Speech Therapy)、いわゆるOTやSTですが、アスランは療育センターに通った3年間受ける機会に恵まれませんでした。すでにある程度言葉が出ていて遅れがある子に対するSTや、肢体不自由(麻痺や歩行困難など)の子のOTについては、週に1回から2回程度、通常通園とは別枠で受けられる子もいたようでした。言葉が少しだけ(単語〜二語文程度)出ている子では、担任やドクターに「受 [続きを読む]
  • 所属先に毎日(楽しく)通う
  • 療育センターでは年に何回か、外部の講師の方を招いて勉強会を開催していました。「自閉症の基本」「地域で活用できる障害児向け施設の紹介」といった一般的な知識を得るものから、「将来にむけて何をすべきか」といった、少し先の大人になった時の話を聞けることもありました。そんな勉強会の中で忘れられないのが、「重い障害があったとしても、今住んでいる自治体ではどこかに受け入れ場所(高校卒業後の就労や作業所)はありま [続きを読む]
  • 本人に選ばせる
  • 療育センターでは「おやつ」の時間があり、おやつは「チョコレート1個」または「かっぱえびせん5本」のどちらかを選ばせていました。当時は「おやつの時間があると子供の励みになるんだろうな」と、子供のモチベーションのためかと思ったものですが、徐々に「どちらかを選ばせる」という課題だったことが分かりました。「チョコレート1個」の写真カードと「かっぱえびせん5本」の写真カードの2枚を提示され、どちらかをつかんで選 [続きを読む]
  • 子供からのアピールを待つ
  • 年少の間に写真カードによる予定確認でパニックが減ってきたので、家庭でもいろいろなものを写真にとってラミネートしました。最初のうちはインターネット上の類似写真を探したりもしたのですが、やはりコップ1つとっても「本人が普段使うもの」の方が興味を持ってくれたので、身の回りのものを集めました。特に反応が良かったのが「コップ(お茶)」「クッキー(お気に入りの銘柄)」「あたりめ」などの食べ物に関するカードで、 [続きを読む]
  • 写真カード(絵カード)の利用で見通しがたつ
  • アスランが不安で泣く理由の一つに、先の見通しが立っていないことがあります。療育センターでは、これから行う予定を写真カードで掲示していました。普通にトイレや遊戯室や課題の人形の写真などをスナップ写真のように撮影したものを、ラミネーターで防水したものです。朝の会で数枚の写真を順番に縦に並べ、一日のスケジュールを説明します。部屋の移動がある場合には、移動先の写真を子供に持たせます。最初のうちは全く注視し [続きを読む]
  • 最大3文字以内の毎回同じ言葉で指示を出す
  • アスランへの声かけですが、障害が確定してからは聞き取りがしやすい言葉を心がけました。優先度が高い指示である「お・い・す」「と・い・れ」「お・わ・り」本人のモチベーションが高い「さ・ん・ぽ」「お・ちゃ(おやつ時も含む)」これらをはじめ、「おふろ」「ねんね」など、毎日の生活で必ず発生するシチュエーションなど随時追加していきました。最初の頃は手拍子で3拍リズムをたたきながら発音を乗せていました。数か月く [続きを読む]
  • 1クラス生徒6人に先生2人
  • 療育センターの通園を始めてうれしい驚きだったのが、1クラス生徒6-7人に先生2人という手厚い体制だったことです。通常の幼稚園の集団教育では、これほどの手厚さは期待できなかったでしょう。申請すれば幼稚園でも加配などが付いたかもしれませんが、母子分離ができておらず、椅子に座らない、知らない場所で泣き続ける(パニック)、走って逃げるなどの行動のあったアスランに幼稚園を選んだら、苦難の道だったと思います。ドク [続きを読む]
  • 健全な肉体と健全な心
  • 我が家の育児方針ですが、「周りから愛される子」に育って欲しいというのが大前提にあります。今後様々な経験や勉強を経て、できることは増えるかもしれません。しかし、重度の知的障害があるアスランは生涯にわたって何らかのサポートを誰かから受けながら生きていくことになるのはほぼ確実です。どのような大人に育ったら、周りの人から愛されて快くサポートを受けて生きていける人物になれるかを考えてみました。【健全な肉体】 [続きを読む]
  • まずは「おいす」に座って注目姿勢をがんばる
  • 療育センターでの療育プログラムや定期通園(週3回)が始まり、闇雲に手探りでやってきた子育てに、療育的アドバイスが得られるようになりました。アスランが通った療育センターは、思いつく限りで最も障害児の家族に寄り添った対応をしてくれる場所でした。言葉の通じない子供の子育てで心身ともに疲れ果て絶望の淵にいる家族を、励ましたり悩みを聞いたり解決策を一緒に考えてくれたり、やっと障害のことを正面から受け止めてく [続きを読む]
  • ドクターにたどり着くまで正式告知無し
  • 療育センターの診察予約がとれた後は、何人かの保健師さんや心理士さんと面談をしたり、療育課題の時間を過ごしたりしました。せっかくの勉強の機会でしたが、ほとんどアスランは泣いて過ごしていました。そこで感じたのは、まるで指令がでているかのように「ドクター以外は診断や障害疑いを告知したがらない」ことでした。保健センター受付・・・「後日会う専門家(心理士)とよく相談してみてください」専門家(心理士)・・・「 [続きを読む]