g-ishzk さん プロフィール

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g-ishzkさん: 大人のための歴史学
ハンドル名g-ishzk さん
ブログタイトル大人のための歴史学
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/g-ishzk
サイト紹介文地方私大の日本史研究者です。「大人」の視点から歴史を眺め直してみませんか。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供77回 / 167日(平均3.2回/週) - 参加 2017/02/26 12:19

g-ishzk さんのブログ記事

  • NHK「英雄たちの選択」天王山の戦い〜談論風発で面白かった
  • 出演者の間で意見が分かれ、議論も展開されるなど、見ていて面白かった。本能寺の変後の明智光秀の行動は意外に理にかなっているという点は、筆者も前から思っていた。光秀にはある程度の目算があったと思われる。黒幕がどうしたという謀略史観はもうやめたいものだ。もう一つ、やはり光秀と秀吉の間の争覇戦でも情報の持つ意味は大きかった。情報戦では秀吉の勝ちが明白だ。(了) [続きを読む]
  • NHK「英雄たちの選択」応仁の乱〜ダラダラ感否めず
  • 例の呉座勇一氏が出るというので、期待していたが、あまり目新しいコメントはなかったような気がした。なるほど応仁の乱とはそういう面があったんだという新鮮味が感じられなかった。 その反面、それはまずいだろうという発言が目立った。足利義視が西軍についたのは、将軍になるために僧侶をやめたのに、いつまで経っても将軍になれない不満からだろうし、将軍の息子として送り込まれた門跡などの地位はなかなかどうして、政治感 [続きを読む]
  • NHK「英雄たちの選択」金子堅太郎〜カタい…
  • 第一印象はとにかくカタイ。コメンテーターの人選が手堅い分だけ、話も硬い。ニュース解説を見ている感じ。そしてみんな答えを知ってる人ばかりだから、選んだ選択肢も同じ。番組的にはどうなんだろう。 筆者の感想をいうと、磯田氏も言うように、戦争開始時に既に終戦のために手を打っていた、この時期の指導者の見識はやはり大したものだと思う。しかしアメリカの世論の誘導には成功したが、逆に国内世論の誘導には失敗している [続きを読む]
  • 今読み返したい1冊:佐々木隆氏『伊藤博文の情報戦略』(中公新書)
  • 政治や行政、はたまた政界トップに位置する人とその周辺をめぐって様々な情報が入り乱れ、またその真偽をめぐって喧しい今日この頃である。そういうニュースを聞いていて、読み返したい一冊が浮かんできた。それが、佐々木隆氏『伊藤博文の情報戦略』(中公新書)である。この本によれば、伊藤博文は「独自の情報システム」を構築し、それを政局運営に利用したという。それは当時権力掌握の手段として情報の価値が高まっていたため [続きを読む]
  • レビュー:NHK「知恵泉」今川義元2〜漫画家宮下氏の鋭い眼力が目立つ
  • 引き続き2回目を見た。家康の人質に関する史料については不覚ながら知らなかった。後出しのような形になるが、人質として駿河に向かう途中で強奪という話は、いくら戦国時代とはいえ、筆者も不自然と感じていたので、誘拐・強奪説が怪しいとする見解は尤もだと思う。番組の論旨は前々から小和田氏が述べていたことなので、特に目新しくは感じなかった。ちょっと義元を持ち上げすぎではという気もした。逆に公家文化は忖度文化であ [続きを読む]
  • レビュー:NHK「英雄たちの選択」天英院〜今一つ・・・?
  • 今一つピンとこなかった。出演者が盛り上げようとすればするほど、何となくなく白けてきた感がある。天英院をそこまで持ち上げていいものか?素朴な疑問が残った。吉宗が将軍職に就くまでは水面下でいろいろな策動や綱引きがあったと理解している。番組の性格上仕方がないが、周辺人物の様座南思惑や画策、権力の座をめぐるせめぎあいなどをもう少し抉り出せていたら、天英院の「英断」の重みがより理解されたと思う。あと、吉宗側 [続きを読む]
  • レビュー:NHK「知恵泉」今川義元、が意外に面白かった
  • 小和田哲男氏が今川義元を高く評価していることはよく知っていたが、この番組では視点を「仲間づくり」に絞った結果、義元像が鮮明となって面白かった。筆者は元来、歴史はシステムとネットワークの双方の観点から分析することが必要だと思っており、若いころはシステムの研究に目が向いていたが、一年回って、今はネットワークや情報(含、文化)の持つ力の重要性に気付くようになってきた。そういう意味で義元も再検討してみる必 [続きを読む]
  • レビュー:青山忠正氏『明治維新を読みなおす-同時代の視点から-』清文堂
  •  専門分野は微妙に異なるが、青山氏が幕末維新史にこれまでいろいろと新しい指摘をしていることは何となく知っていた。それがわかりやすくまとめられているのがこの一冊である。 この著書に好感が持てるのは、氏が史料的根拠に基づき(時に英文史料までも含んでいる)、「近代の言葉で考えてはいけない」(同書)という姿勢のもとで、史料に忠実に、実証的に論を積み重ねていることだ。例のNHKの番組は面白いことは面白いのだ [続きを読む]
  • レビュー:NHK「英雄たちの選択」榎本武揚
  • 気になって仕方がないところがあった。榎本の獄中詩で「君恩」を見せ消しして横に「国為」書き改めたという箇所だが、映像を見る限りでしかいえないが、「国益」の読み間違いではないかと思う。「国のため」と読ませるのであれば「為国」と書いて上に返る語順で読むのが通例ではないかと思う。磯田氏は時々こういう読み間違いをする。大筋の論旨には影響ないかとも思うが、「国益」だとニュアンスが微妙に変わってくる。もう一つ、 [続きを読む]
  • エッセイ:脇役の日本史(15)北条政村(関東の遺老、惜しむべし)
  • フランスで39歳の大統領が誕生した。奥さんが年上ということが話題を呼んでいたり、反対運動も根強いというニュースが伝わってきたりしている、また銀行家として優秀だったようだが、政治経験の少なさを心配する声もあるという。しかしいずれにせよ、フランス国民はこの若き指導者に今後の政治を託したということであろう。フレッシュではあるが、この難局に立ち向かえるか手腕が問われている。ところで鎌倉時代の後半、モンゴル [続きを読む]
  • エッセイ:風景から考える日本史(2)越前町織田
  • 連休中に越前町織田をたずねた。信長に詳しい人ならだれでも知っているように、織田家発祥の地とされている。ちなみに「おだ」とにごらずに「おた」と呼ぶ。浅井長政が「あざいながまさ」なら、ほんとうは「織田信長」も「おたのぶなが」と呼ぶべきであろう。織田は福井平野から西に広がる山岳地他の中にあり、盆地地形である。ここには一説に信長の先祖が神官を務めたとされる織田剣神社がある。もっとも信長の先祖には諸説あ [続きを読む]
  • エッセイ:江戸サラリーマン武士のサバイバル(1)はじめに
  • このエッセイでは、戦国時代までとことなり、俸給生活者(要するにサラリーマン)となった武士の姿を描いていく。 戦国時代までの武士は多かれ少なかれ領主か地主であり、そういう意味では経営者であった。したがって、金が必要なら、取り立てを厳しくして収入を増やす策が取れた。また、合戦で領地を増やせる可能性も持っていた。 しかし江戸時代の途中より、年貢などの取り立ては代官の専従となり、そうして集められた年貢のうち [続きを読む]
  • エッセイ:脇役の日本史(14)吉備真備(学者的政治家の執念)
  • 吉備真備といえば、教科書などでは、唐に留学してえた知識をもとに橘諸兄政権に参画した人物として記されている。こうした記述から良くも悪くも学者的な人物像を思い描く人が多いのではないだろうか。しかしレビューで触れたように、近江俊秀氏『古代日本の情報戦略』の藤原仲麻呂の欄の話の中で、意外な形で活躍していることを知り、興味を持って改めて調べてみた。 吉備真備は、備中国下道郡(現、岡山県倉敷市真備町)の出身で [続きを読む]
  • レビュー:NHK「昭和の選択」浜口雄幸(再)
  • 近代史は門外漢なので、細かい点では特に異論はない。感じたのは、古今東西を問わず、外交問題は内政問題でもあり、内政問題は外交問題でもあるということだ。あと小谷氏の、結果として海軍との間にしこりを残した言う指摘があっだが、勝手な想像だが、原敬あたりだと別の予算で色を付けて懐柔策あるいは後処置の手を打ったのではないか。そういう意味では、浜口自身は一本気な人間だったのだろう。しかし、日本社会の場合、どんな [続きを読む]
  • レビュー:NHK「英雄たちの選択」乙巳の変、蘇我氏滅亡
  • 大筋において首肯できた。特に考古学的な知見には大いに勉強になった。今後の発掘成果に期待したい。その分、蘇我氏の歴史的評価や日本の権力構造などの考察部分には目新しいものは感じられなかった。藤原氏が蘇我氏のやり方を踏襲したのは当然だろうし、性急な改革で崩壊した政権の次の政権がそれを結実させ、あるいはその果実を得るのは、何も日本に限った話ではなく、秦の後の漢、隋の後の唐などがある。欧米でも似たようなこと [続きを読む]
  • レビュー:NHK「英雄たちの選択」応天門の変
  • 面白いことは面白かった。ただ、結局真犯人は誰だったのだろうか?政敵を落とす手段として、なぜ放火事件というあまり類のない手段がとられたのだろうか?といった点の物足りなさは残った。コメンテーターの中で、興味を引いたのは小説家の平野氏だ。氏のものの見かたに示唆されることが多かった。結局、実務家や実務官僚が上層部や政治家の代わりにトカゲのしっぽ切りに会う、という指摘は筆者も日ごろから感じるところだ。本郷氏 [続きを読む]
  • エッセイ:風景から考える日本史(1)能登七尾城
  • いま七尾城にいる。改めてこの山城の堅固さと風光明媚さに感嘆している。諸説あるが、上杉謙信が越山併せ得たり能州の景と詠みたくなる気持ちがよくわかる。この城とその麓には、都からの文化人も度々訪れたというが、この眼前に広がる穏やかな里山、里海とそれが一体となった絶景を眼にして、戦国乱世のなか、ひと時の安らぎを覚えたことだろう。ここはまるで別天地である。 しかし、この景色を眺めながら、この小宇宙に安住して [続きを読む]
  • レビュー:NHK「英雄たちの選択」島津義弘・義久
  • 素直に楽しめた。まさか前回のこのブログを読んだわけでもないだろうが、ちゃんとコメンテーターの意見が分かれそれぞれの視点から分析を述べていたので面白かった。ちなみに前半部分の筆者の「選択」は珍しく磯田氏と同じで「中山道」である。理由は磯田氏と大体同じで、北国街道だと勝ちに乗じて勢いに乗る東軍諸隊と交戦になるので避けたい。伊勢街道だと家康本隊と正面衝突するので被害が大きすぎる。中山道方面の小早川隊は催 [続きを読む]