sakanauranai24 さん プロフィール

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sakanauranai24さん: 鮎高ゆう
ハンドル名sakanauranai24 さん
ブログタイトル鮎高ゆう
ブログURLhttp://sakanauranai24.blog.fc2.com/
サイト紹介文小説、書いてます >゜)))彡
自由文海神≪Kaijin≫

俺の嫁になれ───これは2次元の嫁…いや、3次元の嫁を貰った、海の神様のお話し。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供200回 / 58日(平均24.1回/週) - 参加 2017/02/28 17:33

sakanauranai24 さんのブログ記事

  • 【K57:同じ粉モノなのに……タコのせい?】(4)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら「ぅ…………」ブダイのオヤジと、タコ店主の会話に入れる筈もなく───その場に立ち尽くしたまま、目だけでそのやり取りを追っていたみな穂は、唐突に話を振られ、戸惑って口ごもる。「口が重いべか?やっぱ、深貝病だべ。」「あっ…あの!違います!その……普通にございまする!」 「ぬ?……違うべか?なら、良かったべ。」ブダイのオヤジは、ウンウンと頷くと、また「あ〜ん」 [続きを読む]
  • 【K57:同じ粉モノなのに……タコのせい?】(3)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら「まったく……。南洋さんは、嫁の尻に敷かれっぱなしだなぁ〜」その言葉を聞いたブダイのオヤジは、何故か嬉しそうな、しまりのない顔になる。「いいべ、いいべ。奥さんの尻に敷かれて、ぺったんぺったんになれるなら、本望だべ。」「…………。」さすがにタコ店主も、言葉を失った模様。「あ?どうしたべ?章(しょう)さんも腹へったべか?ん?食べるべか?」そう言って、ブダイの [続きを読む]
  • 【K57:同じ粉モノなのに……タコのせい?】(2)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら「今日は良いハマグリ、入ってるよ!」「そのナリでサザエ勧めてたら、驚きだべ。」タコ店主の店のすぐ脇で、椅子に座ってタコ焼きを食べつつ、ブダイのオヤジが言った。「南洋(なんよう)さん。あんた…さっきから何してんの?」「見て判らないべ?タコ焼き食ってるだべよ。」「んなこたぁ、知ってるよ!」「じゃ、聞くこと無いべ。柔(やわら)ちゃんトコのタコ焼きは、やっぱ旨え [続きを読む]
  • 【K57:同じ粉モノなのに……タコのせい?】(1)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら【K57:お好み焼きは、オカズになるの?でもタコ焼きは、オカズにしないの?】「はぁぁぁ……」みな穂は、大きな溜め息を吐(つ)きながら、町を歩いていた。視線を落として歩いていると、自分の着物の翠色の裾(すそ)が、目に入る。着物の裾に描かれた、尾の長い白色の鳥も、今日はどこか物憂げに見える。不思議なものだ。(この頃あまり、海景と話せてない気がしまする。海景、 [続きを読む]
  • 【K56:借家派ですか?持ち家派ですか?】(3)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら振り向くと、風呂上がりの海景が戸口に立っていた。一瞬、海景と目が合ったが、海景はすぐ目を逸らし、みな穂の視線を避けるようにして、布団へと歩いて行ってしまう。そして、海景はさっさと布団に潜り込み、みな穂に背を向けて横になろうとする。「あっ、あの!海景───」その声にピクリと反応し、海景は半身を倒しかけ、左腕で身体を支えた半端な状態で、動きを止める。「……な [続きを読む]
  • 【K56:借家派ですか?持ち家派ですか?】(2)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら(お印を頂けないのは、やっぱりわたくしに原因があるのです…よね。海景にまだ、お嫁さまとして認められていない───それはわたくしに、至らない所が多すぎるからで………)膝の上に置いてある男物の寝間着を、撫でるように手で触れる。その寝間着は───海景が夜出掛けたあの日、真夜中までかけて、ようやく完成させたものだ。「……………。」みな穂の瞳に、物憂げな影が宿る。 [続きを読む]
  • 【K56:借家派ですか?持ち家派ですか?】(1)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら【K56:中庭のある家って…贅沢ですね。羨ましい。】みな穂は寝室で一人、座って、中庭を見ていた。中庭には───背ビレが銀色に光る、細身の魚が泳いでいる。その魚たちが放つ白色の光は、みな穂の寝間着の色を、よく映えさせていた。みな穂は膝の上に置いてある、もう一つの寝間着に目を落とす。みな穂が着ているのと同じ、乳青色の寝間着だ。(何だが意識してしまって……海景 [続きを読む]
  • 【K55:女って怖いな。】(6)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら「───なぁ。」「何?」「さっき炊事室で……海景とどんな話、したんだ?」「え?───炊事室には海景くん、来てないけど。」煌はスッと弥生の方へ目を向ける。「行ってない?」「えぇ。今日は来てないわよ。」煌は考え込むように視線を横に向けると、右の手を顎に寄せる。「それが、どうかした?」「…………………………」煌はその質問には答えず、今度は弥生の方を真っ直ぐに見 [続きを読む]
  • 【K55:女って怖いな。】(5)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら「じゃ、ボクも行くわ。」彩世はフワリと浮遊すると、煌と五人の嫁たちに手を振りつつ、ニカッと笑った。「ごちそうさま〜。やっぱ、ねーさん達の料理、旨かったわ。特に───」彩世は放物線を描きつつ、あっと言う間に中庭から消えていく。「煮しめ、旨かった───!」彩世の声とその残した泡沫が、煌たちの前で儚く余韻となり、消えて行く。「煮しめは───みな穂ちゃん作、なん [続きを読む]
  • 【K55:女って怖いな。】(4)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら煌は右手の拳で、左胸を軽くトントンと叩いた。そしてその手を、海景とみな穂の方へと真っ直ぐに差し向ける。するとそこから暖かい海流が湧き起こり、その海流は二人を乗せて、進んでゆく。「おお〜…お?」奏は手でひさしを作って、みな穂たちを見ていた。みな穂が少し振り返り、笑顔で会釈したのが目に入る。「何だが…思ってたのと違うわね。」弥生が首をひねる。「あら……?行き [続きを読む]
  • 【K55:女って怖いな。】(3)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら「まったね〜、みな穂ちゃん。」煌の隣では……彩世がヘラヘラとしながら、手を緩く開いたり閉じたりして、グーとパーを繰り返している。「ん?あぁ?お前は帰んないのか?」煌は彩世の方に、視線を向ける。「ボクはもうちょっと、こっちで遊んで行くよ。なんだが旨い地酒の店が有るみたいだし。」彩世はニコニコ顔で煌に答える。「お前ホント……酒、好きだな!ウチでもかなり呑んで [続きを読む]
  • 【K55:女って怖いな。】(2)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら『わたくしは……海神さまのお嫁さまになりたいなんて、一度も思ったことはありませぬ。』『海神さまは、ひどく恐ろしいものにございますゆえ。結婚したいなどとは……とんでもない事にございます!』みな穂の言葉が───さっきから何度も何度も、海景の頭の中で繰り返されている。ふと、みな穂と目が合う。みな穂は海景を見て、笑顔になりかけたが、海景はサッとみな穂から───視 [続きを読む]
  • 【K55:女って怖いな。】(1)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら【K55:女子会で話すこと?→悪口。えー?それ以外に女子会で話すことなんて、何かある〜?】宮廷の中庭は、薄闇に包まれていた。その中庭に女たちの声が、やんわりと響いている。「またね、みな穂ちゃん。」「今度はお料理、教えてくださいね。」「はいにございます。今日は皆様に会えて、とても楽しかったです。」煌の嫁たちの輪の中で、楽しそうに話しているみな穂の事を、海景 [続きを読む]
  • 【K54:ピーチク・パーチク。ピーチク・パーチク…エンドレス!!】(2)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら「何か見せつけられちゃったわね。海景もみな穂ちゃんにメロメロみたいだし。料理の事も、べた褒めだったんだから!」「あっ!そうそう。みな穂ちゃんが作った煮しめ、美味しそうよ。煌たちのテーブルには、さっき出したんだけど。」「あれ、メチャクチャ美味しいって!さっき、つまみ食いして───」「奏!行儀悪いわよ!」「すごい。どうしたら、こんな風に上手く煮られるんですか [続きを読む]
  • 【K54:ピーチク・パーチク。ピーチク・パーチク…エンドレス!!】(1)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら【K54:ホーホケキョ!ケキョ!ケキョ!ケキョ!ケキョ!ケキョ!ケキョ!ホ〜〜〜…ホケキョ!!←風流とか、そーいうレベルじゃないっすよ。かなりウルサイ。】炊事室では、まだ女達のお喋りが続いている。「へ〜。うちの村とは大違いだ。」「地域によって祀(まつ)り方が違うからね。私と絹代のとこは隣村同士だったけど、それでも随分、違ったのよね。」「そうね。」「みな穂 [続きを読む]
  • 【K53:立ち聞きかよ】(2)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら───海景は、クルリと踵(きびす)を返した。大広間へと戻った海景は、ドッカリと椅子に腰を下ろすと、冷や酒を一気に飲み干す。「お前、どうかしたのか?さっきから変だぞ。」話し掛けられても、テーブルに視線を落としたまま、煌には目もくれず───海景は、自分の盃(さかずき)に酒を注いでいる。煌と彩世は、顔を見合わせた。『海景はどうしたんだ?』と、問いかけるような煌 [続きを読む]
  • 【K53:立ち聞きかよ】(1)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら【K53:人の話は、ちゃんと最後まで聞きましょう。】「ったく!美鈴のヤツ!!」海景は通路を歩きながら毒づく。そうしている間にも───炊事室の入り口が見えてくる。扉もなくポッカリと空いたその入り口からは、女たちの笑い声らしきものが、漏れ聞こえてくる。あともう二、三歩で炊事室に届こうかとする、そんな時───「いえ。わたくしは……海神さまのお嫁さまになりたいな [続きを読む]
  • 【K52:わたし…鳥になってる!←そんなわきゃねーよ。】(3)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら「彩世、どした?」今度は彩世に怪訝な顔を向け、煌が問う。「いや〜何か…うっくくくくく…何してるか、察しがついたっていうか。う…くくくくく……」「あぁ潮の流れのように〈行きver〉だって!美鈴ママが言ってた!」イツと呼ばれた少年が、屈託のない笑顔で答える。「────っ!!」ガタン!!と音をたて、海景が勢いよく立ち上がった。「あ?どうした、海景?」海景は暫く [続きを読む]
  • 【K52:わたし…鳥になってる!←そんなわきゃねーよ。】(2)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら「イツ、ナナ。お前たち、何してるんだ?」煌が不可解な面持ちで訊ねる。「えっ?!お父さん、何か言った?」イツと呼ばれた男の子が、パッと振り向く。「そりゃ何の遊びだ?って、聞いてんだ。」そう言いつつ、煌は猪口をあおる。「母上たちのマネ!」ナナという幼い女の子の方が、ニコニコしながら答えて、腕を上下に振る。「ぶっ!!ぐふふふふ───」彩世が吹き出す。可笑しくて [続きを読む]
  • 【K52:わたし…鳥になってる!←そんなわきゃねーよ。】(1)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら【K52:船の上で真似をするのは危険です。】「俺が掴まえているから、大・丈・夫だ!」七才くらいの男の子と、五才くらいの女の子が、前後に並んで立っている。男の子が、背後から女の子の手をそれぞれ取ると、自分の腕と共に、左右へと広げる。そして鳥のように羽ばたく真似をしつつ、「とぅるるるる〜♪くぅくぅ〜くっくっー!!」と、謎の言葉を発しながら………その場でクルク [続きを読む]
  • 【K51:はっくしょい!コラーちきしょー!あ゛〜〜〜】(4)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら「それにしても……。海景くん、慎重になってるのかしら?」そう言って弥生は、横に立っている美鈴を見た。美鈴は小さく頷く。「拒絶反応のことも、気にしてるのかもね………。」「拒絶、はんのう…?」美鈴はみな穂の肩から手を離すと、花菜と奏の後ろを通り過ぎ、みな穂のはす向かいへと座る。「お印はね、海神とお嫁さんが相思相愛じゃないと、授受できないのよ。つまり───」「 [続きを読む]
  • 【K51:はっくしょい!コラーちきしょー!あ゛〜〜〜】(3)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら「海に合わない子もいるからね。」弥生はテーブルに浅く腰掛け、みな穂にちょっと困った様な笑顔を向けた。「私もなかなか馴染めない方で……『お印』貰ったのは、一人目産んだ後だったわ。絹代よりも後…だったかしら?」そう言って弥生は、今度は絹代をチラリと振り返る。「さぁ?覚えてないわ。海に合わないって言えば───奏、みたいなのも居るわよ。」「え〜?!私は海に合わな [続きを読む]
  • 【K51:はっくしょい!コラーちきしょー!あ゛〜〜〜】(2)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら「それでね、みな穂ちゃん───」美鈴がコホンと咳払いし、仕切り直す。「今、みな穂ちゃんがこうして海の中で生活していられるのは───海景が守護を与え続けているからなのよ。」「守護を与える……に、ございますか?」みな穂が顔を上げて前を向くと、着物を着直し、衿(えり)を直している絹代と目が合う。「そう。口移しでね。」絹代は相変わらず、表情を変えない。「つまりチ [続きを読む]
  • 【K51:はっくしょい!コラーちきしょー!あ゛〜〜〜】(1)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら【K51:くしゃみくらい、もうちっと静かにできんのかっ?!】「海景は言ってないみたいだけど───」美鈴がみな穂の真後ろに立ち、みな穂の両肩に手を置くと、話し始める。「海神の嫁は、海神から『お印』を貰うの。」「お印………」「お印を貰わないと、人間生まれの私たちは、海での生活はおろか、水中で呼吸することさえ、ままならないからね。」「え?でも……わたくしは『お [続きを読む]
  • 【K50:小姑一人は鬼千匹分?!】(3)
  • 作品一覧/【海神】目次/「海神」 第1話はこちら花菜の爪は、根本が桜貝のような可憐な色で、爪の先は燃える様な赤色であった。鱗のような光沢を放つその爪は、見事なグラデーションを描いている。「私にも有るよ〜!ほら!」そう言うと奏は、着物の裾(すそ)をたくしあげ、右の太ももを晒す。肉付きのいいその太ももには、煌の腕にあったのと同じ鱗が、少しだけ生えている。「私はコレ。」美鈴が長い髪の毛をかき分け、栗毛を下か [続きを読む]