優奈 さん プロフィール

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優奈さん: くらげ日記
ハンドル名優奈 さん
ブログタイトルくらげ日記
ブログURLhttp://v579yd2e.blog.jp/
サイト紹介文昭和生まれのクラゲ(精神疾患有り、30代、無職、バツ有独女)の日記。
自由文面白い記事はなにひとつ書けません。 
思うがままに駄文を綴っています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供39回 / 20日(平均13.7回/週) - 参加 2017/03/03 11:08

優奈 さんのブログ記事

  • ふたりの Sweet Dream
  • 『何も不安に思うことはない。俺がそれを取り除いてやる自信があるから』”同棲”がカタチを為すことに不安を感じる私にN氏はそう告げる。N氏が”二人で住む部屋として”希望したのが、 家賃**万程度の2LDKだ。物件を探してみると思わぬ現実が待っていた。東京で**万程度の家賃は、けして豪華な部屋が借りられるわけではないことに。 札幌で同額の家賃で部屋を探そうとしたら築浅のお洒落な2LDKのマンションに手が届くだ [続きを読む]
  • 同棲について
  • 『N氏の提案』(または『N氏の選択』)でN氏が私に始終言い続けていること、それが”同棲”だった。N氏は年相応に結婚願望が有り、交際の果てには”結婚”と考えていた。 離婚を繰り返している親を見て、”同棲”をして”本当に長い結婚生活を共にできるか”を見たい。親と同じ道を辿りたくはない・・・それがN氏の考えとするところだった。今までは単なる口約束でしかなかった”同棲”を、ある程度”カタチ”にしたいと、『N [続きを読む]
  • N氏の選択
  • N氏は予約しておいたホテルに到着し、チェックインをすませていた。予約した部屋は、とても広かった。窓一面に広がる美しい夜景を長いこと見ていた。食事は適当に済ませるつもりだが、ウィダーinゼリーぐらいしか食べたく無い。大きなダブルベットは独りだとかえって寂しい。傍に居るべき人が居ない寂しさには、慣れたはずだった。――待つのは、辛くない。辛いのは、本当に来るかどうかわからない人を信じ続けることだ。***N氏か [続きを読む]
  • N氏の選択
  • N氏は予約しておいたホテルに到着し、チェックインをすませていた。予約した部屋は、とても広かった。窓一面に広がる美しい夜景を長いこと見ていた。食事は適当に済ませるつもりだが、ウィダーinゼリーぐらいしか食べたく無い。大きなダブルベットは独りだとかえって寂しい。傍に居るべき人が居ない寂しさには、慣れたはずだった。――待つのは、辛くない。辛いのは、本当に来るかどうかわからない人を信じ続けることだ。***N氏か [続きを読む]
  • 真珠のように
  • 私が成人式を迎えた日、祖母からの荷物で、ネックレスが届いた。大粒で良質の本真珠の1連のネックレスは、祖母からの最後の贈り物だった。真珠は、貝の体内に微少な石などの異物が入って来た時に、貝殻成分を分泌する外套膜も一緒に、貝の体内に偶然に入りこむことで作られる。それを祖母はこう例えた。”成人を迎え”大人”として社会に出れば、辛いことや苦しい事もたくさんあるでしょう。流した涙を重ねて、真珠のように輝いて [続きを読む]
  • 真珠のように
  • 私が成人式を迎えた日、祖母からの荷物で、ネックレスが届いた。大粒で良質の本真珠の1連のネックレスは、祖母からの最後の贈り物だった。真珠は、貝の体内に微少な石などの異物が入って来た時に、貝殻成分を分泌する外套膜も一緒に、貝の体内に偶然に入りこむことで作られる。それを祖母はこう例えた。”成人を迎え”大人”として社会に出れば、辛いことや苦しい事もたくさんあるでしょう。流した涙を重ねて、真珠のように輝いて [続きを読む]
  • 7200秒の家出
  • 自宅には鍵がかかっていた。合鍵は親に返してから家を飛び出したため、インターフォンを鳴らすしか無かった。玄関を開けたのは母だ。「遅かったじゃないか、早く入りな。」私は何も言えないまま、キャリーバックを玄関に置いた。母はそれを見て雑巾を持ってくる、そうしてキャリーバックのローラーを拭き始めた。「随分詰め込んだもんだね、こんな重いのを引きずって歩いたのかい。」父が待つ居間へと、私と母は歩いて行った。対面 [続きを読む]
  • 7200秒の家出
  • 自宅には鍵がかかっていた。合鍵は親に返してから家を飛び出したため、インターフォンを鳴らすしか無かった。玄関を開けたのは母だ。「遅かったじゃないか、早く入りな。」私は何も言えないまま、キャリーバックを玄関に置いた。母はそれを見て雑巾を持ってくる、そうしてキャリーバックのローラーを拭き始めた。「随分詰め込んだもんだね、こんな重いのを引きずって歩いたのかい。」父が待つ居間へと、私と母は歩いて行った。対面 [続きを読む]
  • 翔べないトリ
  • 私は空港の屋上に向かった。私が乗るはずだった飛行機を見送るために…昔、恋人だった人に聞いたことがある。”飛行機は後ろには進めない”と。「民間旅客機はバックができない設計になってね、後ろ向きだと安全確保が出来ないから、前進するのみさ」「そうなの?」「飛行機は、エンジンの推進力を後ろ向きに伝えて進むんだ。自動車のようにタイヤに直接エンジンの推進力が伝わっている訳ではないから、後ろには進めない。」「俺は [続きを読む]
  • 翔べないトリ
  • 私は空港の屋上に向かった。私が乗るはずだった飛行機を見送るために…昔、恋人だった人に聞いたことがある。”飛行機は後ろには進めない”と。「民間旅客機はバックができない設計になってね、後ろ向きだと安全確保が出来ないから、前進するのみさ」「そうなの?」「飛行機は、エンジンの推進力を後ろ向きに伝えて進むんだ。自動車のようにタイヤに直接エンジンの推進力が伝わっている訳ではないから、後ろには進めない。」「俺は [続きを読む]
  • 暴走
  • 私の計画は順調だった。そのはずだった。祖父母の遺影に手を合わせて、玄関に向かい靴箱から靴を出す。時計を最後に見て、扉を開けようとしたところで、私は信じられない姿を見た。父と母が、玄関前の階段を上がってくる。買い物からもう帰宅したのだ。私が持つ小さなキャリーバックは、どう見ても職安に行くためのものではない。 あと3秒程度で私の計画は全て親が知るところとなるだろう。逃げられなかった。***私はネ [続きを読む]
  • 暴走
  • 私の計画は順調だった。そのはずだった。祖父母の遺影に手を合わせて、玄関に向かい靴箱から靴を出す。時計を最後に見て、扉を開けようとしたところで、私は信じられない姿を見た。父と母が、玄関前の階段を上がってくる。買い物からもう帰宅したのだ。私が持つ小さなキャリーバックは、どう見ても職安に行くためのものではない。 あと3秒程度で私の計画は全て親が知るところとなるだろう。逃げられなかった。***私はネ [続きを読む]
  • 祖母の涙
  • その日は、母がいつも行くスーパーの特売日だった。両親は新聞に挟まれたチラシを見て、買い物の内容を決める。珍しいこともあるもので、いつもの起床時間よりも早く娘が起きていた。昨晩大雪が降ったせいで、JRのダイヤが少し乱れているらしい。今日も職安に行くのだろうか?それなら買い物から帰ってきたら、最寄り駅まで送っていこうかと母は思った。***母は祖父と祖母の影膳をしている。祖父は祖母が亡くなって15年後に祖母を [続きを読む]
  • 祖母の涙
  • その日は、母がいつも行くスーパーの特売日だった。両親は新聞に挟まれたチラシを見て、買い物の内容を決める。珍しいこともあるもので、いつもの起床時間よりも早く娘が起きていた。昨晩大雪が降ったせいで、JRのダイヤが少し乱れているらしい。今日も職安に行くのだろうか?それなら買い物から帰ってきたら、最寄り駅まで送っていこうかと母は思った。***母は祖父と祖母の影膳をしている。祖父は祖母が亡くなって15年後に祖母を [続きを読む]
  • 旅立ち
  • 私は、”親に何も知らせず勝手に家を出て行く”という計画を練った。30歳を過ぎた大人がする事ではないのはよく分かっている。それでも、今、N氏に逢いに行かなければ今後何があっても逢えないだろう。そんな予感がするのだ。親に知らせずに家を出るのだから、荷物は殆ど持つことが出来ない。空港にたどり着くまでが勝負だった。私は、慎重に準備を始めた――***N氏は東京の1Kの狭い部屋に住んでおり、一緒には住めない為、私のた [続きを読む]
  • 旅立ち
  • 私は、”親に何も知らせず勝手に家を出て行く”という計画を練った。30歳を過ぎた大人がする事ではないのはよく分かっている。それでも、今、N氏に逢いに行かなければ今後何があっても逢えないだろう。そんな予感がするのだ。親に知らせずに家を出るのだから、荷物は殆ど持つことが出来ない。空港にたどり着くまでが勝負だった。私は、慎重に準備を始めた――***N氏は東京の1Kの狭い部屋に住んでおり、一緒には住めない為、私のた [続きを読む]
  • クラゲの覚悟
  • 母は何時もどんな時でも私を観ている。N氏と結ばれた日から、私は変わろうとした。それを父は”目覚め”と喜んだが、母は違っていた。ネットゲームを通じて、私に”恋人”が出来たことを母は知っていた。わかっていて、あえて泳がせていたという方が正しい。「ネットで出会った男と会うことは許さない」母はそう何度も私に釘を差していた。私もそれは心得ていたはずだった。しかし、私は親に隠れてN氏と会った。N氏に会うために東 [続きを読む]
  • クラゲの覚悟
  • 母は何時もどんな時でも私を観ている。N氏と結ばれた日から、私は変わろうとした。それを父は”目覚め”と喜んだが、母は違っていた。ネットゲームを通じて、私に”恋人”が出来たことを母は知っていた。わかっていて、あえて泳がせていたという方が正しい。「ネットで出会った男と会うことは許さない」母はそう何度も私に釘を差していた。私もそれは心得ていたはずだった。しかし、私は親に隠れてN氏と会った。N氏に会うために東 [続きを読む]
  • 寄生の理由
  • 私が精神病を患ったのは、20代の頃だ。とある企業で働いていた私は、職場の上司からパワハラを受けていた。 同僚の前で理由がはっきりしないことで叱責され、それは必要以上に長時間にわたり繰り返し執拗に行われた。 そうなった原因は私にもあるのだろう。けして上司だけが悪いわけではないとは思う。彼女が抱えていた多くの鬱憤を、私を叱ることでで紛らわしていたのは 確かであったけれど。私は自分でも処理できない [続きを読む]
  • 寄生の理由
  • 私が精神病を患ったのは、20代の頃だ。とある企業で働いていた私は、職場の上司からパワハラを受けていた。 同僚の前で理由がはっきりしないことで叱責され、それは必要以上に長時間にわたり繰り返し執拗に行われた。 そうなった原因は私にもあるのだろう。けして上司だけが悪いわけではないとは思う。彼女が抱えていた多くの鬱憤を、私を叱ることでで紛らわしていたのは 確かであったけれど。私は自分でも処理できない [続きを読む]
  • 想いと願い
  • 私の部屋には大きな出窓があって、そこからいつも空を眺めることができる。変わりゆく空を眺めてはため息が出るのは、私にとって初めての体験になると思う。いつ来るのか、来るのかさえもわからない待ち人を待つという事が、こんなにも辛いとは思わなかった。こんな想いをN氏はいつも抱いていたのだろうか?そしてそれはまだ途方もなく続く…”一緒に暮らすために努力する”という私の言葉を信じて、約1000kmの距離を少しでも縮め [続きを読む]
  • 想いと願い
  • 私の部屋には大きな出窓があって、そこからいつも空を眺めることができる。変わりゆく空を眺めてはため息が出るのは、私にとって初めての体験になると思う。いつ来るのか、来るのかさえもわからない待ち人を待つという事が、こんなにも辛いとは思わなかった。こんな想いをN氏はいつも抱いていたのだろうか?そしてそれはまだ途方もなく続く…”一緒に暮らすために努力する”という私の言葉を信じて、約1000kmの距離を少しでも縮め [続きを読む]
  • N氏が体を壊して倒れた事を知ってから、もうずっと私はパソコンを眺めている。見ているのは飛行機のチケットの予約サイト。私でも買える便はかなり限定されている。今すぐにでもN氏の元へ駆けつけたい気持ちを、ギリギリのところで止めているのは理性か良心か解らない。N氏に逢いたい。N氏の傍に行きたい。お財布に眠る15人の諭吉は、それを叶えてくれる事は知っている。しかし、その後はどうする? 親がお金を貸すとは思えない… [続きを読む]
  • Believe in you.
  • 思ひつつ寝ぬればや人の見えつらむ夢と知りせばさめざらましを(古今552)小野小町(恋しく思いながら寝入ったので、その人が現れたのだろうか。夢だと知っていたら、目覚めたくはなかったのに。)***N氏は上司から休養をとるための期間として1週間の休暇を貰うことが出来たらしい。「そんなに必要ないのにな」そう言うN氏はどこか悔しそうだった。ちょっと寝ていれば治るのに、と。「無理しないで。こういう時こそ体を休めないと [続きを読む]
  • クラゲの選択
  • N氏からのLineは『ただいま』で止まったまま、翌日の朝を迎えても変わらなかった。いつもN氏を起こす7:30に、モーニングコールをしていいか私は迷った。もしもN氏の身に何かあった場合、N氏の迷惑になるのではないか?かけるべきか、かけないべきか私は1時間迷い、そしてN氏に電話をかけた。「おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません」N氏に何かがあったのだと、私は確信する―― [続きを読む]