isyokukataribe さん プロフィール

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isyokukataribeさん: ダブル移植の語り部
ハンドル名isyokukataribe さん
ブログタイトルダブル移植の語り部
ブログURLhttp://ameblo.jp/isyokukataribe/
サイト紹介文生体肝移植・人工透析・生体腎移植を乗り越えて社会復帰を果たした夫婦の軌跡をドナーが綴っていきます。
自由文「ダブル移植の語り部」、このタイトルを見て、「どういうこと?」と思われる方がほとんどでしょう。「ダブル移植」には二重の意味があります。
ひとつは、生体臓器移植を一人の人間が2回(生体肝移植と生体腎移植)行っている、という事。もうひとつは、一人の人間が生体臓器提供者、いわゆる「ドナー」となって、2回移植手術を受けている、という事。
これが、「ダブル移植の語り部」という変わったタイトルの内実です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供153回 / 145日(平均7.4回/週) - 参加 2017/03/04 22:11

isyokukataribe さんのブログ記事

  • 第20章 念願の退院に向けて その10
  •  「ヒエー、どうしよう…」というのが、栄養相談室を退室した時の、心境です。《肝移植患者の食事》とともに、《人工透析患者の食事》を、毎食、注意して、作らねばならない。…説明を受けた、この時は、とてつもなく、大変な作業のように思えてなりませんでした。 《肝移植患者の食事》に関しては、「なまものを避け、十分に加熱する」ことを、守れば、クリア出来そうでしたが、《人工透析患者の食事》に関しては、(突然の腎不 [続きを読む]
  • 第20章 念願の退院に向けて その9
  • 4 数か月経てば、生魚・生肉・生卵(生卵使用の生菓子)  ナチュナルチーズ・納豆以外は、食べても良い5 一般的に、食中毒を起こしやすい食品(生かき、生ホタテ、しめ鯖など)は、1年間禁止 次に、「人工透析に関する、食事の注意点ですが」と、説明されたポイントは、 1 タンパク質の摂取は、一日60グラム  エネルギーは、1800カロリー  摂り過ぎても、不足しても、ダメ2 水分の管理と食塩の制限  (透 [続きを読む]
  • 第20章 念願の退院に向けて その8
  •  ビリルビンの値が、象徴するように、「夫の病状」は、「肝移植成功」と見なされ、8月に入ると、いよいよ、次の段階が示される時期を、迎えました。 「栄養指導をしたいから、お二人の都合の良い日を、教えてほしい。」…管理栄養士さんとの面談予約、についての連絡です。退院後の、人工透析患者   肝移植患者両方の患者としての、食事指導を受けることに 、なりました。 栄養相談室に行くと、年配の栄養士さんが、たくさん [続きを読む]
  • 第20章 念願の退院に向けて その7
  •  一時は、肝機能判断のひとつとなる、「ビリルビン」の値、(数値が3になると、黄疸が現れる)が、信じられない高い値を、示していて、「私の移植肝が、ダメになってしまった…」と思い、ショックでしたが、ついに、敗血症に打ち勝って、移植肝が、機能し始めるように、なったのです!!?? 毎日、ビリルビンの値を夫から聞くのが、通院の楽しみになりました。「ビリルビンの値が、20を切ったぞ。」「今日は、16」…どんど [続きを読む]
  • 第20章 念願の退院に向けて その6
  •  「ですので、腎臓と肝臓で、二枚の医師の申請書類を、急いで、用意しますから、7月末日までに、市役所に申請に行っていただけますか?そうすれば、7月分の医療費から、公費負担になります。」 異論など、あろう筈もありません。「よろしくお願いします。」と、頭を下げました。 書類が出来上がったのは、7月30日、大学病院に受け取りに行った、その足で、市役所の障害福祉課に、駆けつけました。ギリギリセーフ…何とか、 [続きを読む]
  • 第20章 念願の退院に向けて その5
  • 「これから、人工透析を、ずっと続けていく事になります。でも、重大事だと、捉えないでください。アメリカでは、『人工透析患者』とは呼ばず、『人工透析をする人』と、表現します。」「先生、この先、人工透析離脱の可能性は、ないのでしょうか?」「私の知る範囲では、お一人、一年後に、人工透析無しになった方が、いました。」 …腎臓専門医の、ソフトな語り口と内容に、覚悟は出来ていたので、ショックは受けませんでした [続きを読む]
  • 第20章 念願の退院に向けて その4
  •  平成26年、7月下旬、自宅にいる私に、夫から、電話がかかってきました。「今、ここに、、泌尿器科のお医者さんがいて、急ぐ話があるようだから、代わるね。」「突然で、すみません。実は、人工透析をしていると、障害者手帳が取得できるのですが、7月末日までに、市役所に、書類が提出できれば、7月1日にさかのぼって、公費負担が受けられるので、取り急ぎ、話をしたいと思いまして。…今日、お会いできますか?」 毎日午 [続きを読む]
  • 第20章 念願の退院に向けて その3
  •  この、「アイスクリームを一日一個食べてもいい」という許可が、思いの外、夫には、大きな楽しみになりました。一日置きの人工透析が終わる頃、以前だったら、ベッドで、ぐったりしていたのですが、…(自分で、『アイスクリームは、頑張ったあとのごほうび』と、決めていたのでしょう。)…必ず、歩行練習をして、自室に戻ってから、手を消毒して、アイスクリームを食べる。子どもみたいに、無心に、美味しそうに食べるのです [続きを読む]
  • 第20章 念願の退院に向けて その2
  •  病棟での歩行は、それまでは、「歩行器を押して歩く」という、補助付き歩行でしたが、付き添いが同行すれば、ステッキでの歩行が、認められるようになりました。ほどなく、「ステッキをついて歩くと、却って、歩きにくい。」と言って、ステッキなしで歩く練習へと、進化していきました。 リハビリ病棟に出向いての、歩行訓練でも、担当のS女医が、「今日はこれくらいで…」と言っても、「もう少し」と言って、階段の昇降練習 [続きを読む]
  • 第20章 念願の退院に向けて
  •  「7月25日に退院する」と、夫が、毎日、私や看護師さん、リハビリのS女医に、言うようになったのは、7月中旬…「はっ?」という、感じでした。「また、肝性脳症になっちゃったの?」とも、思いました。やっと、食事が再開したところ…まだまだ、ベッドに横たわる方がラクで、歩行器にもたれて歩いていて、腹水もひどい状態…それなのに、あと10日余りで退院など、出来る訳がありません。 この、ムチャ宣言の真意は、とい [続きを読む]
  • 第19章 ロングステイ入院生活 雑感 その12
  •  …そんな風に、発車メロディーに、面白さを感じていたら、日本テレビの、「月曜から夜ふかし」という番組で、この話を取り上げていたので、驚きました。そこで、取り上げられていたのは、メジャーな発車メロディーで、「春」とか、「せせらぎ」という、JRオリジナルの名前が、付いているものも、ありますが、もともと、《アルファベットと数字の組み合わせ》で、識別する。というものだと、紹介されていました。確かに、「御茶 [続きを読む]
  • 第19章 ロングステイ入院生活 雑感 その11
  •  発車メロディーについて、インターネットで調べてみると、…ありました!どんな世界にも、通(つう)は、いるものですね。御茶ノ水駅のメロディーは、通称「御茶ノ水サルサ」と、呼ばれているのだと、知りました。サルサとは、ラテン音楽のひとつで、ルンバから発展し、ダンス音楽、ジャズ、ソウル、ロック、などの要素を、取り入れたもの、という説がある。この「御茶ノ水サルサ」は、総武線2番線(中野・三鷹方面)のみで、 [続きを読む]
  • 第19章 ロングステイ入院生活 雑感 その10
  •  電車通いを、続けているうちに、ある事が、楽しみになりました。「ある事」とは、「電車の発車メロディーを聴く事」です。それまでは、各駅によって、様々なメロディーが流れているな、とは思っても、「意識的に」聴くことは、なかったので、違いが、あまり、分かりませんでした。 何故、発車メロディーに、興味をもったかというと、JR総武線、御茶ノ水駅の、発車メロディーが、衝撃的なメロディーだったからです。初めて耳にし [続きを読む]
  • 第19章 ロングステイ入院生活 雑感 その9
  •  結局、終点まで旅した「汚れ物袋」は、翌々日、宅急便で、戻ってきました。トホホ…??    ここで、標語をひとつ、  《 乗るなら、載せるな! 載せたら、キケン? 》…おあとがよろしいようで。 電車の忘れ物で、もうひとつ… 日頃、お世話になっている方に、カニ缶や焼き鮭の瓶詰を、差し上げようと、お洒落な袋に入れて、電車に乗ったのですが、つい、ウトウト…目覚めたら、目的の駅!慌てて降りたのですが、こち [続きを読む]
  • 第19章 ロングステイ入院生活 雑感 その8
  •  ホッとした次の瞬間、なんだか、手元が軽いのです。「あれ、荷物は?」「ぎゃあ、網棚の上だ!!」と、振り返ったら、時すでに遅し…ドアの閉まった電車が、発車するところでした。 急いで、赤羽駅の忘れ物承り所に、駆け込むと、親切な若い職員さんが、「今、発車した電車」を、特定し、なんとか途中の停車駅で、捜索できないか?と、問い合わせてくれました。「空いている時間帯でしたら、大宮駅あたりで、網棚を、見てもらえ [続きを読む]
  • 第19章 ロングステイ入院生活 雑感 その7
  • 【後日談】夫が、ようやく退院でき、退院後の診察の為、二人で、大学病院に行った時、なつかしい入院病棟を訪れると、彼女がいました。夫を見た途端、「よくぞ、こんなに、元気になって…」と言いつつ、ポロポロ涙を流して、喜んでくれたのです。  患者の元気になった姿を見て、  泣いて喜んでくれた、寿子ナース…さすが、№1ナース、でした。 ここで、失敗談をひとつ…  毎日の病院通いが続く中、その日は、人工透析終了 [続きを読む]
  • 第19章 ロングステイ入院生活 雑感 その6
  •  そんな看護師チームの中で、夫も我々家族も、ナンバーワンだと思っていたのが、寿子ナース…看護師歴、8年くらい。私も大好きな人で、昼間、病室に行って、夫の世話をしている彼女を、見つけると、「ヤッタ!」と、心の中で、喜んでいました。とにかく、明るくて、何でも話したくなる雰囲気。看護師としての技量も、あるようで、身動きがとれない夫の洗髪を、ベッドの上で出来るのは、彼女くらいでした 体中の皮膚が、?がれ落 [続きを読む]
  • 第19章 ロングステイ入院生活 雑感 その5
  •  逆に、好きな看護師さんも、何人かいましたが、その人たちに、共通しているのは、・「明るい」・「患者の気持ちに寄り添おうとしている」・「自主的に少しでも快適になるようにと世話してくれる」・「否定したり愚痴ったりしない」…考えてみれば、どの世界の対人関係にも、当てはまる事ですよね。 「自分だったら」と、思うと、「気分の良い日限定」なら、出来なくもないでしょうが、とてもとても、陰日なたなく、対応できると [続きを読む]
  • 第19章 ロングステイ入院生活 雑感 その4
  •  ICUの看護師さんは、優しい方が多く、私が、退室しようとすると、追いかけてきて、「御主人の好きな番組は、ありますか?」とか、「何か、要望は、ありますか?」と、訊ね、出来る限りその意向に添いたい、と、言ってくれました。 その中で、ひとり、好感度の低い人がいて、この人には、娘たちからも、ブーイングが出ていました。「仕事を終えて、必死で行ったのに、『もう、面会時間は過ぎているんですよ。』と、怒られた… [続きを読む]
  • 第19章 ロングステイ入院生活 雑感 その3
  •   婦長さんに、難色を示された事を、夫に伝えると、「イヤだな。特に、夜の担当が、アイツだと、苦しくても、ナースコールが押せない。」…さあ、どうしたものかと、思案していましたが、 翌日、病室に行くと、「○○が、泣いて謝りに来た。」と、夫が、溜飲が下がったような声で、報告します。「いっぱいいっぱいで、全く余裕がなく、イライラしていました。ごめんなさい。」と、謝ってくれたとのこと…急いで、婦長さんの所へ [続きを読む]
  • 第19章 ロングステイ入院生活 雑感 その2
  •  たくさんの看護師さんと、接する中で、どうしても、「好き」「嫌い」が、出てきてしまう、それは、仕方のないことです。…夫にも、「嫌いな看護師」が、ひとり、存在するようになったのです。 ある日、私に、「○○はイヤだ!」「担当しないように、婦長に行ってほしい。」と、言うのです。理由は、「意地悪だ。文句を言う。対応がヒドイ。」具体的には、・「夜、痰を取ってもらおうと、ナースコールを押しても、怒った顔で来て [続きを読む]
  • 第19章 ロングステイ入院生活 雑感
  •  夫が、生体肝移植手術の為、大学病院に転院したのは、3月20日。間一髪の、ギリギリの状況下で、(15時間半に及ぶ)、肝移植手術を乗り越えたのが、4月28日。タコツボ型心筋症や、肺水腫という、移植後の重篤症状に、陥ったものの、なんとか持ちこたえたのに、「敗血症」によって、生死五分五分となったのが、5月13日。…もう、4ヵ月もの月日が流れ、入院期間が短いといわれる、(消化器)外科の中で、「入院患者、 [続きを読む]
  • 第18章 夏の日射しの中で  〜希望と諦め〜 その10
  •  7月中ごろ、丁度病室に、血管外科のO医師が、やって来ました。私には、「少しづつ、良くはなっているが、奥さんの移植肝が、少し小さいこともあり、回復に手間取っている。」という、現状報告。夫には、「腹水もひどくて、シンドイだろうが、寝てばっかりはダメ!ちゃんと、起きなさいよ。」という、叱咤激励。 この時、思い切って、例の「無気味な不安」を、質問してみました。「先生、夫の腎臓は、良くなるのでしょうか。人 [続きを読む]
  • 第18章 夏の日射しの中で  〜希望と諦め〜 その9
  •  2,3日の「ゼリーゴックン」検査を経て、「ゼリー」を、食事として食べてもいいと、医師が置いて行った時は、夫も私も、「ヤッタね!」と、嬉しくてたまりません。夫が、自分でスプーンを持って、ゼリーを口に運ぶ姿は、感慨深いものがありました。けれども、翌日も、その翌日も、ゼリーだけ…「誤嚥」による肺炎、などを避ける為、との事ですが、「またゼリーか。」と、ガッカリしていると、3日後から、ついに、「食事」が [続きを読む]
  • 第18章 夏の日射しの中で  〜希望と諦め〜 その8
  •  一方、うれしい出来事も、ありました。私が病室にいると、見慣れない男の人が、四角い箱を持って入って来て、ゼリーのようなものを、夫の口に入れるのです。いよいよ、「食道から食べ物を摂取できる時期」になり、リハビリ科の医師が、来てくれたのです。慎重な検査をして、食事の再開に、ゴーサインを出せるかどうか、見極めるようです。これに先立ち、水(液体)は、きちんと、食道を通ることが、確認されていたようで、次は [続きを読む]