やまの さん プロフィール

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やまのさん: 特別養子縁組の失敗と後悔そして今
ハンドル名やまの さん
ブログタイトル特別養子縁組の失敗と後悔そして今
ブログURLhttp://zuttodaisukidayo.seesaa.net/
サイト紹介文特別養子縁組予定で育てていた子とご縁が結べませんでした。悔やんでも悔やみきれません。
自由文特別養子縁組を目指していましたが成立しませんでした。おそらく一生会えません。
なぜ失敗してしまったのか。子どもは元気にしているだろうか。次の親は見つかったのか。私はこれからどうしたらいいのだろう。まだ将来、あの子の役に立つことが出来る機会は与えられるだろうか。
夫とも離婚し、一人で日々考えています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供59回 / 21日(平均19.7回/週) - 参加 2017/03/05 19:10

やまの さんのブログ記事

  • 弁護士の見通し
  • 私は待ちに待ったAくんとの面会ができないことに落ち込んでいた。普通養子縁組の申立をして、きちんと親子関係が成立する見通しが立てば面会ができると思っていたのだ。この普通養子縁組の許可の可能性については弁護士の見通しは明るかった。そもそも最初に電話で私からざっくりと依頼の内容を聞いたときには、私を諭してというか、断ろうと思っていたのだそうだ。弁護士も今や仕事のえり好みができる時代ではないが、それでも「 [続きを読む]
  • 上申書
  • 面会の許可がもらえなかったことを弁護士に伝えると、弁護士はそれを予期していたようだった。「まあとにかく、家裁の許可が下りたら面会できますから」と言われ、私としては1才の子にとっては1日1週間1ヶ月が大きな意味を持つのだと思いながらも、待つしかなかった。ただ、弁護士としても努力はした。家裁への申立時に申立書類の写しはすべて児相にも送り、「実際にお会いして話した方がいいと思うので」と、顔を合わせての話し合 [続きを読む]
  • 乳児院と児相への連絡
  • 家裁へのA太と私との普通養子縁組許可申立を行ったその日、児相と乳児院にファックスを送った。内容としては、普通養子縁組の申立てを行ったことの連絡と、面会許可の依頼だった。不明点があれば連絡をと弁護士の連絡先も記載してある。私はこの時、まだ形式的には里親の資格が残っている。もしうまくいけば、外泊(自宅に泊まること)させてもらえないだろうか。家裁の許可が下りるまで委託を受けて実家で育てるというのはちょっ [続きを読む]
  • 家裁への申立直前の専門家の見通しと私の児相への思い
  • 実親さんの同意が取れてから実際に申立を行うまでの1週間ちょっとの間に、私はこの弁護士のほか、メンタルクリニックの精神科医と、カウンセラーの臨床心理士とも会っている(診察とカウンセリングで)。もちろん親や友人は私を応援していてくれたが、それは気持ちの問題だ。専門家としての経験やスキルという意味で私があてにしていたのはこの当時この3人だった。3人とも、それぞれの立場で障害のある子どもや児相等の行政機関とか [続きを読む]
  • 家裁への申し立ての準備
  • 実親さんから同意がいただけたということで、その後家庭裁判所への申し立ての準備は急速に進んだ。弁護士としても実親さんの同意が難しいのではないかと考えていたこともあり、それまでは準備作業もあまり積極的に進める感じではなかったのだが、一番重要な要素をクリアしたので、この後は急いで申し立ての手続きに入った。まず、私の陳述書の作成だ。これは弁護士から「学歴、職歴、年収、職場環境等、子どもとの出会いとかかわり [続きを読む]
  • 普通養子縁組という制度について思うこと
  • 私も自分のことがなければこんなことを考えなかったと思う。だが、自分のことでこうやってAくんの実親さんとコンタクトを取り、実親さんが特別養子縁組までは望んでいなかったが、同時に自分たちでは育てられないという状況だったということを聞き、もっと普通養子縁組という制度が利用されても良いのではないかと思うようになった。今、厚労省も児相も一生懸命特別養子縁組の推進に取り組んでる。特別養子縁組の広報活動はそれな [続きを読む]
  • 実親さんとのコンタクト
  • 弁護士に最初に相談に行ってから3週間後、待ちに待った連絡があった。実親さんの住所が判明したという。早速弁護士が話をしに行ってくれるものだと思った。私も同行した方がいいなら一緒に行こうと思った。しかし弁護士が言うには、まずお手紙を出して用件を伝え、返事がなければまた1週間後にお手紙を出し、また1週間後にそうするという。それでも返事がなければ会いに行くのだそうだ。まだ3週間も待つの? それにその住所に住ん [続きを読む]
  • Aくんの障害を理解して受け入れて欲しい
  • この時期、私は普通養子縁組を心底願いながらも、進展は難しいのではないかと思っていた。なんといっても実親さんの同意が取れないのではないか。弁護士であれば職権で住民票上の住所を探せることは知っていた。しかし、住民表上の住所に住んでいるかなんて分からない。母子手帳には両親の名前が書いてあったが離婚して片方はもう所在不明になっているかもしれない。それに、仮に両親共に見つかったとしても、両親揃った家から養子 [続きを読む]
  • マンスリーマンションでの暮らし始め
  • 普通養子縁組を弁護士に依頼し、マンスリーマンションに引っ越し、とりあえず私の生活は新しい段階に入った。前の家から引っ越せたことは私の気持ちをずいぶんと楽にしてくれた。前の家はAくんとの想い出にあふれすぎていた。ビジネスホテルに泊まるようになってからはAくんと主に過ごした部屋やリビングや離乳食を作ったキッチンには立ち入らず自分の着替えの置いてある部屋で着替えるために帰っていただけだったが、それでも玄関 [続きを読む]
  • 離婚
  • Aくんと私が普通養子縁組をするためには私が独身である必要がある。つまり元夫とは急いで離婚しなければならなかった。元夫が結婚を維持したいと考えているとは思わなかったけれど、今回の件の理由の一部なりともが私に対する嫌がらせであったのであれば、こちらが急いでいる理由を知られたら離婚に応じない可能性はある。急いでいることを知られず、さっさと離婚したい。慰謝料なんてどうでもいいと思ったが、やはり慰謝料ももぎ [続きを読む]
  • 母が「良かった」と言ったわけ
  • この時期、母(時には父も)と私は元夫のことをぼろくそに言い合った。いかに幼稚でいかに自分勝手でいかに無責任な人か。思い起こしてみればそもそも昔からあんなこともあったこんなこともあったなどなどなど。Aくんのことを話すと泣いてしまう。元夫の悪口を言っている方が気が楽だった。そして元夫には消せない怒りを感じ続けていた。弁護士からは「今回の件は行動から見ればやまのさんが慰謝料取れる側ですけど、夫婦間でどちら [続きを読む]
  • メンタルクリニックの先生の言葉
  • マンスリーマンションへの引っ越しを済ませた土曜日、夜にメンタルクリニックの診察に行った。前回の診察はまだAくんと一緒だった最後の週だ。その後、Aくんを乳児院に返した翌日に電話で話しているのを除いても、診察を受けるのはほんの2週間ぶりという、メンタルクリニックにしては比較的短いスパンでの受診だった。しかし、長い診察になった。わずか2週間とは思えないほどにいろいろなことがあった2週間だったからだ。元夫との [続きを読む]
  • 引越し
  • もう特別養子縁組に向けて家族で生活するという可能性がなくなった以上、それまで住んでいた家に住み続ける必要はなかった。むしろAくんの思い出が詰まり過ぎたその家には住んでいられなかった。夜は相変わらずビジネスホテルに宿泊していた。そうであればもう引き払おう。親にそう連絡すると、親が引越しの手伝いに出てきてくれた。児相で最終的にもう駄目なんだということがはっきりしたのが火曜日。そしてその週の土曜日には、 [続きを読む]
  • 弁護士に依頼する
  • 児相での話が不調となった翌日、それでも朝はきっちり定時には出勤した。事情を知る仲の良い同僚が「どうだった?」と聞いてくる。「駄目だった。でも普通養子縁組の気持ちが固まった。どこまでいけるか分からないけど、弁護士探してやれるとこまでやってみるよ」と言うと、その友人が弁護士に心当たりがあるという。早速電話してみると、「今夜でも話を聞きますよ」ということで、すぐその日の晩に相談に行くことにした。夜に相談 [続きを読む]
  • 児相での児相との話し合い
  • 元夫が帰ったあと、部屋にはヤマダさんとスズキさんとタカハシさんと私が残された。「こんなことになってしまって、本当に申し訳ありません」まずお詫びした。児相に対する面会の件での思うところはあったにしろ、これはこれで本当の気持ちだった。最初に委託を受けるときから、いや里親研修の段階から、里親になるということはどういうことか、安易な気持ちで引き受けられるようなものではないということを何度も言われていたにも [続きを読む]
  • 児相での元夫との話し合い
  • 児相が元夫との間の連絡を調整してくれ、翌週火曜日に元夫と児相で会うことになった。元夫の無責任さに腹を立ててはいたが、ただ、Aくんの不在の方が堪えていた。とにかくAくんと暮らしたい。Aくんを抱きしめたい。Aくんの笑顔が見たい。この時点では、元夫はAくんに対しては、あるいは子どもを持つということ自体に対しては、まだ多少なりとも未練があるのではないかと思っていた。私がAくん第一になってしまったことへの不満が大 [続きを読む]
  • 元夫との最後の話し会いまで―普通養子を初めて考える
  • Aくんを一時保護ということで乳児院に預けてから元夫と最後の話しあいとなる翌週の火曜日まで、結局家近くのホテルで過ごした。家はなるべくAくんのものが目につかないようにしたものの、そうはいっても完全には無理だ。玄関にだってお風呂場にだってトイレにだってAくんの思い出がいっぱいなのだから、片づけきることなんてできない。とはいえ、着替えなどは必要で、本格的に引っ越すほどの気持ちの余裕はない。とりあえず家の近 [続きを読む]
  • Aくんにとっての1週間
  • 1際半の発達検査を受けにいった日からAくんが乳児院の一時保護となる日まで、たった1週間の間の急展開だった。この間、Aくんは何を思っていたのだろうと思う。Aくんは勘が鋭い子で、人の感情にも敏感だった。それは複雑な生い立ちの中で身につけたものなのかと思うと可哀想にも思うのだけれど、とても当初知的に遅れていると言われた子とは思えないぐらい、いろいろなものを見て取っていたように思う。木曜の晩、元夫が返そうなど [続きを読む]
  • 家に帰れない(木曜日2)
  • 乳児院の面会がかなわず、この日は午後から会社に行った。家に一人でいたら気が狂いそうだった。こういっては会社に失礼だが、会社に行っていた方が気がまぎれたのだ。しかし後日、事情を知る上司からは「あのときのやまのさん、ゾンビみたいでした」と言われた。私は普通にふるまっているつもりで、人と多少なりとも雑談もすれば笑ったりもしていたように思うのだが、目が死んでいたそうだ。確かに、この時ろくな仕事はしていなか [続きを読む]
  • 乳児院でのやりとり
  • 一時保護の翌朝、面会開始の時間を待ちかねるように乳児院を訪れた。Aくんを預けた晩、泣きながらも今後を考えなかったわけではない。その中でとにかく、あれが今生の別れではない、と自分に言い聞かせた。前日一時保護の時点ではもし面会の許可が出なかったらどうしようと思ったけれど、限定付きとはいえ許可はおりたわけだし。元夫とやり直せるかは自信がなかったが、作戦も考えた。それがうまくいかなかった場合には里親制度を [続きを読む]
  • 別れ(水曜日2)
  • 乳児院に着くと、顔なじみの職員さんが出迎えてくれた。交流中ずっとお世話になっていた人だ。応接室に通され、挨拶を済ませると、職員さんが「A太くん、お腹空いたでしょ。お昼ごはん食べに行こうか」とAくんを抱き取った。食べるのが大好きなAくんは「ご飯」という言葉に反応して、素直に職員さんに抱っこされた。この職員さんのことはAくんも覚えているので、人見知りもない。Aくんがお部屋に行ったあとに、職員さんからAくんの [続きを読む]
  • 一時保護(水曜日1)
  • 朝、弟を送り出したときは普通に会話を交わした。だが、その後が駄目だった。何か、ぷつんと糸が切れてしまったようだった。涙が止まらない。悲しいのかどうかもよく分からないのに、とにかく涙が止まらない。動けない。頭の片隅に土曜日にメンタルクリニックでお薬を処方してもらったことがよぎったのだが、お薬を飲むことも出来なかった。ただただ、寝ているAくんを見ながら涙だけが溢れた。Aくんはすやすやと気持ち良さそうに寝 [続きを読む]
  • 児童相談所であったこと(火曜日2)
  • 約束の時間通りに児相に着いた。受付で「やまのと申します。スズキさんとお約束があるのですが」と言うと、すぐにヤマダさんが出てきた。このヤマダさん、それまでにも何度か会ったことがあるが、スズキさんより上席の人だ。ヤマダさんが、「今、スズキも参りますからこちらにどうぞ」と会議室に案内してくれた。ヤマダさんは「A太くん、大きくなったねえ」などとAくんに笑いかけながら、「お話の間、A太くんは別のお部屋で遊んで [続きを読む]
  • 児童相談所に報告に行くまで(火曜日1)
  • 火曜日の朝、保育園にAくんを送って行った。「今日はママ、夕方早めにお迎えに来るからね」とAくんに言うと、Aくんはニコニコした。Aくんはこの頃、朝保育士さんに渡すと寂しそうな顔はするものの、泣くことはほとんどなくなっており、日によっては自分から保育士さんの方に体を向けて抱っこされると私にバイバイしてくれるようになっていた。安心半分、寂しいの半分のような複雑な気分で、でも保育園で可愛がられ、保育園生活を楽 [続きを読む]
  • 土曜日から月曜日
  • Aくんと別れなくてはならなくなったらどうしよう。特別養子縁組が成立しなかったら、どうしたらいいんだろう。そんなことばかりが頭を駆け巡り、涙が止まらない。何をしていても、突然涙が溢れ出す。不安で不安で動悸が治まらない。Aくんはニコニコとお気に入りの車の玩具で遊んでいたが、もう朝の間にこれはまずいと思った。こんな不安定な気持ちでAくんと接してたら、Aくんまで不安になってしまう。9時を待ちかねて、メンタルク [続きを読む]