九龍 紅 さん プロフィール

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九龍 紅さん: 花街 -KAGAI-   オリジナルBL小説の箱
ハンドル名九龍 紅 さん
ブログタイトル花街 -KAGAI-  オリジナルBL小説の箱
ブログURLhttp://akidukikou.blog.fc2.com/
サイト紹介文極道ものが大好物。最近、普通のお話も書き始めました。R15、R18がありますのでご注意を〜
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供18回 / 13日(平均9.7回/週) - 参加 2017/03/15 10:26

九龍 紅 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 5
  •  ホテル白椿館に到着した階堂は、地下駐車場から直接、貴賓室へと入る。寝室へ直行し、そっと僕をベッドに下ろした。ドアを半分開けたまま、リビングへと戻る。「若頭、お食事はいかがされますか? 精進料理も持ち帰ってはおりますが」 兵頭が問う。「そうやなぁ、精進料理は誰かに食うてもろてくれるか。俺は肉が食いたい」 承知しました、と兵頭が電話を取る。 テツ! と階堂が呼ぶ。「お前ら、昼の料理食うてくれ。他に食 [続きを読む]
  • 4
  •  実家に戻ったのは、母と伯母たち、義父母と木山夫妻、階堂と兵頭、組員たちと父専属看護師の藤田だった。 床の間の前に祭壇がしつらえてあった。遺骨を安置し、線香をあげる。 母は祭壇の前に座る。 コーヒーを入れようかとキッチンに向かったが、藤田が引き受けてくれた。座敷に座る階堂のところへ戻ると、ポンポンと自分の隣にある座布団をたたく。いつもと同じ仕草。クスッと笑って腰を下ろす。義父母や木山も座る。コーヒ [続きを読む]
  • 3
  •  翌朝、無事に納棺の義を終え、一足先に父は葬祭会場へと向かった。 階堂と共に、シボレーエクスプレスに乗り込み、母より先に出発した。母を含めた親戚は、用意された数台のタクシーに分乗して向かった。 葬儀会場では担当者たちが迎えてくれる。すぐ後に、義父母と木山組長夫妻も到着する。すぐに階堂は担当者と打ち合わせに入る。 控室で、義父母と木山夫妻がくつろいでいた。「結ちゃん、昨夜、少しは眠れたん? 朝はちゃ [続きを読む]
  • 2
  •  いつものように女将がうやうやしく頭を下げる。「お帰りなさいませ、階堂様。吉野さま、この度はご愁傷様でございます」「おう、女将、急にすまんな。お父さんのこと、ありがとう」 階堂は女将の心遣いに感謝する。ありがとうございますと続いて頭を下げた。 貴賓室と書かれた部屋に階堂、兵頭と共に入る。階堂がソファにドサリと座る。その隣にゆっくりと座った。「結、ごめんな。あのまま連れて帰ってもうて。でもな、明日の [続きを読む]
  • 1 君と生きる
  •  父が死んだ…… 梅雨のジメジメとした雨の日。逝ってしまった。 引っ越しのあと、10ヶ月目のことだった。 検査のため、しばらく入院すると父から電話があったのは1週間前だった。入院3日目には、食事がおいしくないと笑いながら言っていた。 来週末には、顔を見に帰ると伝えた。楽しみに待っていると言ってくれたのに…… 父が入院してから、7日目の深夜2時、突然携帯電話が鳴る。 父が危篤状態だと看護師から聞かされ [続きを読む]
  • 君と生きる あらすじ
  • 大阪龍巳組の若頭、階堂慎之介と出会い、病気の父のこと、借金を残して家を出た兄のことなどを解決してもらった主人公、吉野 結。そんな2人の生活は楽しくいとなまれていた。そんな中、突然、結の父が危篤の知らせが舞い込み、明らかにされる母の裏側。その上、階堂に恨みを持つ輩に拉致される結……結は、変わりゆく自分の心にに戸惑いながらも、階堂たちに守られながら、沸き起こる様々な問題と正面から向き合う。ほのぼのした [続きを読む]
  • 03/14のツイートまとめ
  • kou_akiduki @reo_kusatsu いつも、いいね&リツィートありがとうございます(^^)確定申告、ずっと自分でやってます。目がしょぼしょぼですよ。新作っていうか、本当に書き散らかしてて(笑)少し整理するために投稿してます。もっと時間かけてちゃんと長編を書きたいのが本音… 03-14 13:39 @kioh_minako リツィートありがとうございます(*^^*) 03-14 13:00 やっと申告が終わり、全身の力が抜けました。あはは……【R18】『中 [続きを読む]
  •  ハッと気づいて、目を開ける。カーテンの隙間から光が差し込んできている。そっとベッドサイドの時計を見ると、もう11時になるところだった。 起きなくてはと、身体を起こそうとするが、全身の痛みに唸ってしまう。このままでは、起き上がることもできないと、寝返りを打ち、横向きになった。よく見ると、時計の下にメモがはさんである。  結へ  おはよう。身体は大丈夫か? 無理はせんでええからな。  昼前には帰るか [続きを読む]
  •  入院から10日目の午前中、階堂は退院した。 検査結果も問題なかったからだ。なぜだか、角田も退院手続きをとっていた。ギプスはあと半月ほど必要らしいので、相変わらず、ギプスブーツのままの退院だ。 今後、角田はどうするのかと少し心配になる。 病院の正面玄関には、いつものようにシボレーエクスプレスとメルセデス、四駆の3台が止まっている。それを見て、角田が固まった。「どうしたの、チカラ君。速く乗って」 僕 [続きを読む]
  •  30分後には飯尾社長と面会するために車中にいた。 念のため、大阪府警の大下に連絡を取り、子細を話した。カタギ同士の話し合いに出向くということも伝えた。 大下には止められたが、もう待っていることはできなかった。そう伝えると、大下も納得してくれバックアップを約束してくれた。 それから数分後、飯尾の経営する会社の正面玄関に到着する。 兵頭が開けるドアからゆっくりと降り、社長秘書と名乗る人物に案内され社長 [続きを読む]
  • 1 君とともに 番外編
  •  ミナミの街に越して、もうずいぶん経った。 偶然の階堂との出会いが僕の人生を変えてくれた。 大阪龍巳組若頭の階堂が、男の僕に一目惚れしたと告白された。 そんな階堂に望まれ、この街にやってきた。 僕の兄がしでかした億を超える借金問題や僕と母との確執も、階堂が解決してくれた。 そんな今、階堂と共に、結構充実した日々を過ごしている。 こちらに来てからは大きな発作もなく、穏やかだ。 しかし、最近、窓の外を [続きを読む]
  •  朝、すっきりと目覚めた階堂は、ゆっくりとベッドからリビングへ向かう。ホテルの部屋に備え付けの冷蔵庫から水のペットボトルを取り出し、一気に飲んだ。もう一本、新しい水を持ってベッドルームに戻る。そっとベッドに腰掛け、煙草に火をつけた。 階堂の気配に気づいた僕は、ゆっくりと目を開ける。「おはようさん」「……」「どうした、まだ具合悪いんか?」「いえ、おはようございます」 階堂が微笑む。頬を染める結はかわ [続きを読む]
  •  翌朝、予定を2時間早め、午前4時に出発した。 前走は誠の運転するシルバーのメルセデス。助手席には一色という若者、後部座席には三井弁護士が座っている。2台目は階堂と一緒に乗るシボレーエクスプレスが走る。運転席はテツ、助手席には今井が乗っている。3台目はタケルの運転する四駆が続く。助手席は信司だ。 途中、サービスエリアで朝食をとり、トイレ休憩以外はほとんどノンストップで走り10時前には吉野家の菩提寺 [続きを読む]
  •  夕方、大阪に着いた。 関西国際空港の正面には3台のメルセデスが並んでいた。しかも、中央に止まっているのはリムジンだ。 階堂は僕の肩を抱いてリムジンへと歩き、開かれたドアへと乗り込む。豪華なリムジンの中には、温かい笑顔の義父母がいた。「お義父さん、お義母さん」「あぁ、嬉しい。あんた、おとーさん、おかーさんやて。お帰り、結ちゃん」「無事に帰ったか。ご苦労やったな」 義父母が嬉しそうに迎えてくれる。「 [続きを読む]
  •  朝、目覚めると隣で最愛の人が寝息を立てている。時計を見るともうすぐ8時だ。 そっとベッドを抜け出そうとすると、階堂がゆっくりと目を開き、おはようとかすれた声で言う。おはようございますと返すと、階堂はクスッと笑い、軽いキスをした。 ドキッと心臓が跳びはねるが、何もなかったように声をかける。「起きますか」 2人でサニタリールームに入る。洗面をすませ、クローゼットの前に立つ。階堂はピンストライプのオー [続きを読む]
  •  朝一番の飛行機で、関西国際空港から松山空港へと降り立つ。機内で、龍己組顧問弁護士の三井友泰先生を紹介された。民事(金融や交渉事)担当らしい。ちなみに刑事担当の弁護士は他にいるそうだ。 松山空港の正面には、メルセデスが三台、四駆が一台停まっていた。車部隊の人たちが一斉に腰を折り、お疲れ様ですと合唱する。 兵頭がドアを開くメルセデスの後部座席へと乗り込む。助手席には三井弁護士、運転席には兵頭が乗り込ん [続きを読む]
  • 2 
  • 「結、着いたで」 フライト中、眠っていたようだ。階堂の声であわてて座席から立ち上がった。 関西国際空港からミナミの街へ向かう景色を、メルセデスの後部座席からぼんやりみていると階堂に声をかけられた。「寂しなったか」 優しい声にハッとした。「いえ、寂しくないです」 素直に答えた。「ほな、どこへ買い物にいくかなあ」 楽しそうに話しかける階堂。「洋服やろ、下着と靴もいるな。えーっと、どこでもええ、デパート [続きを読む]
  • 1 君とともに
  •  「僕を買ってくれませんか……」           この一言で僕は意識を手放した。 ある日曜日の早朝5時。 大阪ミナミに大きなシマを持ち、関西では3本の指に入る暴力団、『大阪龍己組(おおさかたつみぐみ)』若頭、階堂慎之介(かいどうしんのすけ)は道後温泉のホテル白椿館の前に立っていた。 薄らと霧のかかる坂道の上にゆらゆらゆれる人影のようなものが見えた。しばらく見ていると、はっきり人だとわかった。  [続きを読む]
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