足長クジラ さん プロフィール

  •  
足長クジラさん: 足長クジラの読書BLOG
ハンドル名足長クジラ さん
ブログタイトル足長クジラの読書BLOG
ブログURLhttp://ashinagakujira.blog.fc2.com/
サイト紹介文読書感想文と雑文
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供27回 / 155日(平均1.2回/週) - 参加 2017/03/20 22:53

足長クジラ さんのブログ記事

  • 河合隼雄『ユングと心理療法』
  • 〈カウンセリングや心理療法が注目を集めているいま、日本の第一人者が、その原点にあるユングの考えを紹介しながら、心理療法とは何かを、わかりやすく説く。心はなぜ病むのか、どうすれば癒えるのか… から、夢分析とは、箱庭療法とはどういうものか… まで、心の問題についてはもちろん、生き方を考えるヒントもちりばめられている!〉† 本書は、著者が学術誌その他に発表した論文をまとめたもので、内容的には専門家向きとの [続きを読む]
  • 野坂昭如『戦争童話集』
  • 〈焼跡にはじまる青春の喪失と解放の記憶。戦後を放浪しつづける著者が、戦争の悲惨な極限に生まれえた非現実の愛とその終りを《8月15日》に集約して描く万人のための、鎮魂の童話集。〉† 『アメリカひじき・火垂るの墓』に引き続き、今回も野坂昭如の戦争関連作品集。雑誌『婦人公論』(1971年1月号〜12月号)誌上で連載された12編の戦争童話を収録したもの。単行本は1975年刊行。 童話集だからか、同じ戦争を [続きを読む]
  • 野坂昭如『アメリカひじき・火垂るの墓』
  • 〈昭和20年9月21日、神戸・三宮駅構内で浮浪児の清太が死んだ。虱だらけの腹巻の中にあったドロップの缶。その缶を駅員が暗がりに投げると、栄養失調で死んだ四歳の妹、節子の白い骨がころげ、火垂るがあわただしくとびかった―浮浪児兄妹の餓死までを独自の文体で印象深く描いた『火垂るの墓』、そして『アメリカひじき』の直木賞受賞の二作をはじめ、著者の作家的原点を示す6編。〉† 「火垂るの墓」「アメリカひじき」「 [続きを読む]
  • アーシュラ・K・ル=グイン『こわれた腕環 ゲド戦記2』
  • 〈アースシー世界では、島々の間に争いが絶えない。青年ゲドは、平和をもたらすエレス・アクべの腕環を求めてアチュアンの墓所へおもむき、暗黒の地下迷宮を守る巫女の少女アルハと出会う。〉† 地下に大迷宮を抱いたアチュアンの墓所を守る大巫女には、代々、「喰らわれしもの」を意味する「アルハ」という名前が付けられる。大巫女の生まれ変わりとして育てられた「アルハ」は、その生き方に疑問を持たないようにしてきた。だが [続きを読む]
  • 河合隼雄『コンプレックス』
  • 〈「コンプレックス」という言葉は日常的に用いられるが、その意味を正確に理解している人は少ない。それは、現代なお探検の可能性に満ちている未踏の領域、われわれの内界、無意識の世界の別名である。この言葉を最初に用いたユングの心理学にもとづいて、自我、ノイローゼ、夢、男性と女性、元型など、人間の深奥を解き明かす。〉† 「コンプレックス」という言葉を手元の『広辞苑』で引いてみると、2つの意味が挙げられている [続きを読む]
  • 河合隼雄『無意識の構造』
  • 〈私たちは何かの行為をしたあとで「われ知らずにしてしまった」などということがある。無意識の世界とは何なのか。ユング派の心理療法家として知られる著者は、種々の症例や夢の具体例をも取り上げながらこの不思議な心の深層を解明する。また、無意識のなかで、男性・女性によって異性像がどうイメージされ、生活行動にどう現れるのか、心のエネルギーの退行がマザー・コンプレックスに根ざす例なども含めて鋭くメスを加える。〉 [続きを読む]
  • 藤沢周平『麦屋町昼下がり』
  • 〈不伝流の俊才剣士・片桐敬助は、藩中随一とうたわれる剣の遣い手・弓削新次郎と、奇しき宿命の糸にむすばれ対峙する。男の闘いの一部始終を緊密な構成、乾いた抒情で鮮明に描き出す表題秀作の他、円熟期をむかえたこの作家の名品三篇。時代小説の芳醇・多彩な味わいはこれに尽きる、と評された話題の本!〉† あまりの蒸し暑さに頭の回転が鈍っていたので、安心して身を任せられるものを…と、久しぶりに藤沢周平の時代小説を読 [続きを読む]
  • フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』
  • 〈友だちもなく退屈しきっていたトムは、真夜中に古時計が13の時を打つのを聞き、昼間はなかったはずの庭園に誘いだされて、ヴィクトリア朝時代のふしぎな少女と友だちになります。歴史と幻想が織りなす傑作ファンタジー。〉† 河合隼雄が『子どもの宇宙』『ファンタジーを読む』などで取り上げて、しかも?児童文学作品の傑作中の傑作?とまで言っていた作品で、一度は読んでみようと思っていた。原作が発表されたのは1958年 [続きを読む]
  • 丸谷才一/山崎正和『日本史を読む』
  • 〈日本史をどのように読むのか―。三十七冊の実にユニークな本の選択、その本を出発点にして世界を視野に入れた自由な発想、歴史と文学が融合した知の世界を展開する。古代から近代に至る時代の流れを見わたし、日本史の面白さを満喫させる歴史対談。〉† 丸谷才一と山崎正和の対談を読むのは本書で3冊目になるが、相変わらずこの2人からは異なる印象を受けた。理路整然とした硬い印象の山崎正和、ユーモアを交えた柔かい印象の [続きを読む]
  • アーシュラ・K・ル=グイン『影との戦い ゲド戦記1』
  • 〈アースシーのゴント島に生まれた少年ゲドは、自分に並はずれた力がそなわっているのを知り、真の魔法を学ぶためロークの学院に入る。進歩は早かった。得意になったゲドは、禁じられた魔法で、自らの《影》を呼び出してしまう。〉† 魔法使いとして大きな力と才能を持つ少年ゲドは、虚栄心と傲慢さがから自身の?影?を呼び出してしまう。?影?から逃げるため、そして?影?を追うため、広い海を島から島へ、さらにその果てへと [続きを読む]
  • 中上健次『日輪の翼』
  • 〈住み慣れた?路地?からの立ち退きを迫られた七人の老婆たちは、同じ路地出身の若者らが運転する冷凍トレーラーに乗って流浪の旅に出た。 伊勢、諏訪、出羽、恐山、そして皇居へと至る道中で、御詠歌を唱え、神々との出会いに至福を分かち合う老婆と、女あさりに奔走し性の饗宴を繰り広げる若者たちの、珍妙無比な遍路行。 滑稽と悲哀、解放と喪失、信仰とエロティシズム…。?路地?の先に広がる遥遠なる旅に、人間の原初の輝 [続きを読む]
  • 福田恆存『増補版 私の國語教室』
  • 〈日本語の特質を考えない戦後の国語改革の矛盾を鋭く剔抉するとともに、国語の本質と成立ちを深く分析して、国語が本来の機能を正確に美しく発揮するためには如何にあるべきかを、豊富な具体例をあげて説く名著の増補決定版。―「現代かなづかい」の不合理を衝き、「歴史的かなづかひ」の原理と習得法を説き、国語音韻の変化と特質を明らかにし、更に国語問題の混乱の背景に言及する。〉† 今から数年前、大野晋『日本語の教室』 [続きを読む]
  • 山口昌男『文化人類学への招待』
  • 〈ポーランドの知的風土に始まり、交換という経済行為の背後に見えがくれする宇宙論的構図、女性が開示する文化のルーツ、政治の演劇的解釈など、現実の多義性を読みとき文化の全体像を回復しようと試みる。文化人類学が内包する知の挑発的部分のありかを示し、学問の形式を使って知の深層にふみこもうとする人のための好著。〉† 本書は、文化人類学者・山口昌男が行なった市民講座「文化人類学入門」(1981年、全5回)を書 [続きを読む]
  • 藤沢周平『周平独言』
  • 〈歴史を生きる人間の風貌を見据える作家の眼差し、自らの生い立ち、故郷、日常の風景にふれて人生のぬくもりを刻む。豊かな情感で時代小説に独自の境地を拓く藤沢文学の軌跡を綴る全エッセイ集。〉† 本書は藤沢周平による1冊目のエッセー集。単行本の刊行は昭和56年(1981年)。収録されている全64篇のエッセーは、大きく4つに分類されている。 「時代のぬくもり」は歴史上の人物や時代小説・歴史小説に関するもの1 [続きを読む]
  • 河合隼雄『ファンタジーを読む』
  • 〈「現実というのは思いのほかに多層性をもっている。自分が見ている『この世界』がすなわち唯一の現実だと思いこむのは浅はかすぎる」と言う心理療法家・河合隼雄が選びぬいた13の物語には、「人間のたましい」「隠された自己」が衝撃的に描きだされる。 そして、そこには、人が人生のさまざまな場面で遭遇する「こころの問題」を解くカギが秘められている。〉† 以前読んだ『子どもの本を読む』の姉妹編。本書でも、河合隼雄が [続きを読む]
  • 藤沢周平『三屋清左衛門残日録』
  • 〈日残りで昏るるに未だ遠し―。家督をゆずり、離れに起臥する隠居の身となった三屋清左衛門は、日録を記すことを自らに課した。世間から隔てられた寂寥感、老いた身を襲う悔恨。しかし、藩の執政府は紛糾の渦中にあったのである。老いゆく日々の命のかがやきを、いぶし銀にも似た見事な筆で描く傑作長篇小説! 解説・丸元淑生〉†〈物語の柄といえば、藤沢周平の数ある武家物語のなかで、とりわけて柄が大きく、読者にもたらす感 [続きを読む]
  • 三好達治『三好達治随筆集』
  • 〈現代日本を代表する詩人三好達治(1900ー64)は、また比類ない随筆の書き手でもあった。俗に対するはげしい嫌悪を持ちながら決して世捨人にならず、人間を愛し、鳥や虫、植物にやさしいまなざしを注いだ。長年その作品を愛読してきた編者は、69篇のエッセイをえらび、独自の観点から編集して、その醍醐味を十二分に味わわせる。〉† 去年の11月頃に読んだ「唐詩選」関連の2冊、吉川幸次郎/三好達治『新唐詩選』と中 [続きを読む]
  • 宮脇俊三『時刻表昭和史』
  • 〈小学1年生、2銭の切符を買って同級生と、初めて子供同士で乗った山手線。和数字の時刻表でたしかめた特急「燕」「富士」「櫻」。丹那トンネル、関門トンネルの開通 ― 。昭和という年号とともに生を享けた著者は、まさに「時代」の歩みとともに「体験」を重ねていくが、やがて、「鉄道は兵器」となり、汽車の運転は間引かれ、「時刻表」さえが入手できない世の中になっていく。 発表と同時に各雑誌で絶賛された、世評高い、「 [続きを読む]
  • 中野孝次『足るを知る』
  • 〈財産・名声・地位などを求める欲が幸せになる邪魔をする――足ることを知り自由な精神で暮らす生活や、信念を貫いて生きる人々をとおして考えさせられる、本当の豊かさと幸福。めまぐるしく変化する現代社会におぼれず、心豊かに充足した人生のおくり方を綴った、心が満たされるエッセイ。〉† 中野孝次『清貧の思想』を読んで、何やら?嫌な感じ?を抱いたのが1ヵ月ほど前のこと。本書『足るを知る』は同時期に購入した1冊だ [続きを読む]
  • 清水幾太郎『私の文章作法』
  • 〈「思った通りに書く」「見た通りに書く」。巷間まかり通っている文章の基本は間違っている。本当に思った通りに書けるものなら、誰も文章で苦労などしない…。稀代の文章家が、自身の執筆生活を振り返りつつ、文章を書く際の初歩的にして根本的な問題を、平明に説き明かす。〉† 本書は『週刊言論』誌上にて連載されたエッセイで、著者が記者に向かって喋った話を整理したもの。それらの話を纏めるに当っては、〈方々に訂正を施 [続きを読む]
  • 志村貴子『青い花』
  •  かつて幼馴染みだった万城目ふみと奥平あきら。この2人がそれぞれ別々の女子高へ入学したことをきっかけに、10年振りに再会するところから物語は始まる。ふみは交際相手と別れたばかりだったが、入学した女子高で新たな恋の相手と出会う。ふみが好きになる相手はいつも女性だった。 …ということで、今回は志村貴子の漫画『青い花』。2004年11月から2013年7月にかけて『マンガ・エロティクス・エフ』誌上で連載された、女の [続きを読む]
  • 宮沢賢治『ポラーノの広場』
  • 〈あなたが宮沢賢治に最初にであった時、心がどんなふうに動いたか覚えていますか―つめくさのあかりを辿って訪ねた伝説の広場をめぐる顛末を、自伝的思い深く描いた表題作、ブルかにロ博士が現れる「銀河鉄道の夜〔初期形第三次稿〕」、本物の風の子又三郎の話「風野又三郎」、「いちょうの実」など童話17編。多彩な作品の複雑な成立の秘密もうかがい知れて、魅力をさらに堪能できる一冊。〉† 新潮文庫の宮沢賢治シリーズは全5 [続きを読む]
  • 藤沢周平『驟り雨』
  • 〈激しい雨の中、一人の盗っ人が八幡さまの軒下に潜んで、通り向いの問屋の様子を窺っていた。その眼の前へ、入れかわり立ちかわり雨やどりに来る人々。そして彼らが寸時、繰り広げる人間模様…。表題作「驟り雨」をはじめ、「贈り物」「遅いしあわせ」など、全10編を収める。抗いきれない運命に翻弄されながらも江戸の町に懸命に生きる人々を、陰翳深く描く珠玉の作品集。〉† 藤沢周平『?しぐれ』を読み終えた時に、BLOGの記 [続きを読む]
  • 【雑文】姪は?ボクっ娘?
  •  今から数カ月ほど前、年末年始に帰省した時のこと。その日はたまたま妹が子供たちを連れて来ていました。大掃除から正月飾りまで年末の雑用が一通り済んだ後、私は暖かい居間でのんびりと本を読み、すぐそばでは両親が姪(3歳)と甥(1歳)の遊び相手をしてたのですが…。 突然、姪が「ボクは〜」と口走ったんです!?あまりにも唐突だったので、一瞬、何が起こったのか分かりませんでした。すぐに姪の方へ目を向けると、姪は [続きを読む]
  • 中野孝次『清貧の思想』
  • 〈名利に使はれて、閑かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ…。モノとカネにふりまわされ、明け暮れする人生は真に幸福なのか?光悦、西行、兼好、良寛ら先人の生き方の中に、モノを「放下」し風雅に心を遊ばせ、内面の価値を尊ぶ「清貧」の文化伝統を見出し、バブル謳歌の日本に猛省を促した話題のベストセラー。解説・内橋克人〉† 年末年始に帰省した時、父の書棚に単行本を見つけて興味を持ったのだが、結局、読む時間 [続きを読む]