長内那由多のMovie Note さん プロフィール

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長内那由多のMovie Noteさん: 長内那由多のMovie Note
ハンドル名長内那由多のMovie Note さん
ブログタイトル長内那由多のMovie Note
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/nayutagp01fb-zephyranthes
サイト紹介文映画レビュー、俳優論など映画のことを中心としたブログ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供29回 / 36日(平均5.6回/週) - 参加 2017/03/20 22:59

長内那由多のMovie Note さんのブログ記事

  • 『キングコング 髑髏島の巨神』
  • レジェンダリーピクチャーズがギャレス・エドワーズ版『GODZILA』に続いて放つモンスター映画ユニバース第2弾は、気持ちがいいくらいに振り切れた快作だ。ジョーダン・ヴォート=ロバーツなる無名の新人監督の“キングコングとベトナム戦争時代の米兵が戦う”というワンアイデアから製作が始まったというが、なかなかどうして。企画不足の消化不良なハリウッド映画が相次ぐ昨今、この新鋭は観客の見たい絵をしっかり見せ、 [続きを読む]
  • 『ライト/オフ』
  • 2016年はホラー映画が批評的にも興行的にも大きく成功を収めた1年であり、その一角を占めたのが本作『ライト/オフ』だ。普段、電気を消した瞬間にふっと人影が浮かんで見えたような“気がする”空目感を巧みに利用したアイデアが面白い。この影の怪物ダイアナはヒロイン姉弟の母親と何か関係があるらしい。上映時間81分という尺があまりにもタイト過ぎるばかりに、登場人物の誰もがやたらと物分かり良過ぎるのだが、新鋭デヴィッ [続きを読む]
  • 『お嬢さん』
  • 2016年、全米批評家を最も唸らせた外国映画は『トニ・エルドマン』でも『セールスマン』でもなく、韓国の鬼才パク・チャヌク監督による本作『お嬢さん』だ。アカデミー賞にこそノミネートされなかったものの、全米賞レースでは外国語映画賞に留まらず、数々の賞を席巻した。偏執的なまでにこだわり抜かれた美術、息を呑む美しいカメラ、濃密な愛の気配と意表を突く展開は思いがけない感動へと昇華されていく。チャヌクの大胆で粘着 [続きを読む]
  • 『パッセンジャー』
  • クリス・プラット、ジェニファー・ローレンスというホットなスターの顔合わせに配給会社の期待が伺えるが、こんな作りになるとは思ってもみなかったのではないか。案の定、日本では“SF版『タイタニック』”なんて売られ方をしているが、とんでもない。あえて言うならこれは“SF版『シャイニング』”だ。5000人の乗客を乗せた惑星間航行船アヴァロン号は120年の時間をかけて植民惑星へと向かっていた。30年目のある日、クリス・プ [続きを読む]
  • 『クローズド・サーキット』
  • アメリカやイギリスの映画は権力を真正面から批判、風刺できる健全さを持っているのが頼もしい。00年代以後、イラク戦争に協力した政府、諜報機関に対する反発が社会派娯楽作として結実し、何本かの傑作、佳作が生まれている。本作はロンドン市内で起きた爆弾テロ事件の犯人を弁護する主人が隠された陰謀に巻き込まれるスリラーの形を取っており、製作陣も骨のある面々で気概が伺える。監督のジョン・クローリーは少年犯罪加害者の [続きを読む]
  • 『ゴースト・エージェント/R.I.P.D』
  • なんでも“『ジョナ・ヘックス』以来、最低のコミック原作映画”と酷評されているらしい。見てないが、まぁ、あっちも相当に酷いのだろう。でも本作、そんなに言うほど悪くなかったよ??イケメン押しされるが、実はお笑い系だった事が『デッドプール』で判明するまでライアン・レイノルズは長い助走を強いられるワケで、本当に正統派ヒーローが向かない人である。ビデオスルーの安い二枚目。要はスターオーラ不足である。方や還暦 [続きを読む]
  • 『オールウェイズ』
  • スピルバーグのフィルモグラフィの中でも頭を抱えてしまった人が多い迷作の1本ではないだろうか。1943年の『A Guy Named Joe』をリメイクした本作はスピルバーグ唯一の恋愛映画である。毒にも薬にもならないメロドラマは酷評され、本人も苦手意識が増したのか以後、ラブシーンを滅多に撮らなくなった。確かに気の抜けた場面も多く、製作意図に疑問を覚える映画だが、後の快進撃につながる要素も多く、一言触れずに通るのは勿体ない [続きを読む]
  • 『42 世界を変えた男』
  • こういう健やかさがアメリカ映画のいい所だ。1945年、メジャーリーグ初の黒人選手となったジャッキー・ロビンソンの苦難の2年間を描く本作は偉人への敬意にあふれ、今の時代に多くを語る健全さがあり、何よりベースボール映画である。野球の動体運動とは映画のリズムとすこぶる相性が良く、観る者を高揚させる。毎年4月15日は“ジャッキー・ロビンソン・デー”として全球団が彼の背番号42のユニフォームを着て試合をする。人種 [続きを読む]
  • 『ミッドナイト・スペシャル』
  • 何度でも呟いて、その感触を確かめたくなる魅惑的なタイトルだ。次世代アメリカ監督の中でも最重要の1人、ジェフ・ニコルズ監督の新作『ミッドナイト・スペシャル』は闇夜に身を晒した時の、あの抗い難い夜気の悦びを彷彿とさせる。超能力を持った我が子を守り、旅を続ける父。彼らを追う謎の教団、アメリカ政府…と粗筋を書けば胸躍る冒険SFものに聞こえるが、ここには娯楽ジャンル映画の高揚感は皆無だ。少年の起こす奇跡を妄 [続きを読む]
  • 映画メモ2月版
  • 『ドクター・ストレンジ』16・米監督 スコット・デリクソン詳しくはこちら『幸せなひとりぼっち』15・スウェーデン監督 ハンネス・ホルム詳しくはこちら『沈黙 サイレンス』16米監督 マーティン・スコセッシ詳しくはこちら『ホワイト・ヘルメット シリアの民間防衛隊』16・英監督 オーランド・ボン・アインシーデル詳しくはこちら『ゾンビランド』10・米監督 ルーベン・フライシャーゾンビコメディかと思いきや、これって伝 [続きを読む]
  • 映画メモ1月版
  • あれ、もう3月ですか…。『ライト/オフ』16・米監督 デビッド・F・サンドバーグ電気を消すと現れる怪物の恐怖を描いたホラー映画。電気を消した瞬間の「あれっ?」という空目を活かした発想が面白い。わずか80数分の尺で畳みかける新人監督らしい勢い勝負の快作。『ラン・オールナイト』15・米監督 ジャウム・コレット・セラ気鋭のB級職人セラだが、本作はヤクザの殺し屋リーアム・ニーソンと親分エド・ハリスの友情と対立で泣 [続きを読む]
  • 『13th-憲法修正第13条-』
  • 世界人口の5パーセントが住む国に、全世界の25パーセントの囚人がいる。こんな驚くべき奇妙なデータから始まる本作は、奴隷制度と刑務所ビジネスの関係を紐解き、アメリカの差別構造、さらにはトランプ政権への強烈なパンチを喰らわせる。キング牧師によるセルマ大行進を描いた『グローリー』で一躍注目を集めた女傑エヴァ・デュヴァネイ監督による力作だ。映画は始めに奴隷解放を謳った憲法修正第13条のある抜け穴について語って [続きを読む]
  • 『ヒトラーの忘れもの』
  • ヨーロッパで難民の排斥が叫ばれ、アメリカでイスラム圏の入国禁止処置が進む今、一体この憎しみの奔流はどこから来ているのかと途方に暮れてしまう。辿れば根源はテロなのだろうが、果たして僕らが憎んでいるのはその行いなのか、人種や国籍なのか。マーチン・ピータ・サントリフ監督による本作は観客に自問を促す力作だ。この今日性が高く評価され、アカデミー賞では外国語映画賞にノミネートされた。1945年5月、ナチスの占領か [続きを読む]
  • 『マリアンヌ』
  • CGアニメの制作をやめた途端、連打の始まったロバート・ゼメキス監督の最新作『マリアンヌ』(原題=ALLIED)は先の2作『フライト』『ザ・ウォーク』同様、CGを効果的に用いた大作ならではの人間ドラマだ。『カサブランカ』はもとより往年のロマンス映画、そして“スター映画”にオマージュが捧げられており、時に古風すぎるきらいもあるが、ゼメキスの演出はミニマルな熟練技を身に付けており、今や巨匠の風格である。興行的 [続きを読む]
  • 『ホワイト・ヘルメット シリアの民間防衛隊』
  • 今年のアカデミー短編ドキュメンタリー賞受賞作。連日、ロシア軍による空爆が続くシリアで消防、救急に携わる民間団体“ホワイト・ヘルメット”を追った力作だ。ここ数年、オリジナルドキュメンタリーの製作に力を注いできたNetflixにとって初のオスカー受賞作となった。絶望的な状況に打ちのめされてしまう。街は政府軍に包囲され、国際社会の援助は一向に届かない。隊員たちは日々、懸命に救助活動に挑むが1人、また1人と命を [続きを読む]
  • 『沈黙 サイレンス』
  • マーティン・スコセッシ監督が何十年もの時を経て映画化した『沈黙』はその苦節のプロダクションこそが希求心の物語であるかのようだ。映画という神への信仰に憑りつかれた男はいかにして真理を得たのか…キリスト教未開の地、日本で己の信仰心を試される牧師たちの物語は、遠藤周作の原作小説をフィルムに焼きつけようと格闘するスコセッシの姿とダブる。かねてより“ギャングと聖職者が同居する作家”と評されてきたスコセッシだ [続きを読む]
  • 『幸せなひとりぼっち』
  • 今年のアカデミー賞で外国語映画賞、メイク賞にノミネートされたスウェーデン映画。本国では"ウン人に1人が見た”レベルの特大ヒット作になったらしい。スウェーデン映画なんてそう何本も観ないのでお国柄云々とか言う気はないが「ベタなお涙頂戴映画の話法というのは万国共通なのだなァ」と思った次第。主人公はオーヴェという老人だ。町内のゴミ出し、駐輪、防犯、車両の進入に目を光らせるのが日課で、違反者を見るや厳しく叱責 [続きを読む]
  • 『ドクター・ストレンジ』
  • マーヴェルの快進撃が止まらない。ここに来てMCU最高の評価を獲得し、単独ソロデビューとしても過去最高のヒット作となった。いよいよアメコミファン以外には知名度のないドクター・ストレンジなるキャラだが、そこはマーヴェル。最旬スターを引っ張ってきた。ベネディクト・カンバーバッチ、ついにMCU合流である。マーヴェルのキャスティング慧眼は今回もドンピシャだ。原作キャラへのフィットはもちろんだが、それ以上に“映画ス [続きを読む]
  • 『最期の祈り』
  • 今年のアカデミー短編ドキュメンタリー賞ノミネート作。日本ではめったに字幕付きで見る事のできないジャンルだが、配信サイトの大手Netflixがその製作、配信に力を入れ始めた事によってアメリカでの賞レースと時差なく見られるのは大いに有り難い。わずか24分、膨大な取材時間を短編というフォーマットに凝縮した独自のジャンルだ。終末期医療の病棟にカメラは張り込み患者、家族、医師を追っていく。延命か、安楽死か。答えの出 [続きを読む]
  • 『38人の沈黙する目撃者』
  • 第89回アカデミー長編ドキュメンタリー賞一次候補選出作品。1964年、街中で一人の女性が殺害されるも、現場に居合わせた人々は助けもしなければ通報する事もなかった。大都市に内在する“無関心”の問題は日本でもしばしば駅ホームの事故等でクローズアップされる。このキティ・ジェノヴィーズ事件は後に社会学のテキストとなり『傍観者効果』という言葉が生まれた。映画は被害者キティの弟であるビルが事件を再検証していく [続きを読む]
  • 『シンドラーのリスト』
  • スティーブン・スピルバーグが初めてホロコーストという出自に関わる困難な題材に挑んだアカデミー賞7部門受賞作。195分にも及ぶ長尺ながら同年『ジュラシック・パーク』との連続撮影という驚異的な早撮りを敢行している。娯楽大作のメガホンを握る事で念願の企画である本作の製作をユニバーサルに担保させるためであり、画面の隅々に到るまでスピルバーグの気迫と執念が漲っているのを感じる。1200人にも及ぶユダヤ人を収容所か [続きを読む]