長内那由多のMovie Note さん プロフィール

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長内那由多のMovie Noteさん: 長内那由多のMovie Note
ハンドル名長内那由多のMovie Note さん
ブログタイトル長内那由多のMovie Note
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/nayutagp01fb-zephyranthes
サイト紹介文映画レビュー、俳優論など映画のことを中心としたブログ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供70回 / 98日(平均5.0回/週) - 参加 2017/03/20 22:59

長内那由多のMovie Note さんのブログ記事

  • 『ベル ある伯爵令嬢の恋』
  • 18世紀イギリス、海軍士官と黒人奴隷の間に生まれ、名門マンスフィールド家に引き取られたダイド・エリザベス・ベルの数奇な運命を描く伝記映画。彼女は奴隷制度の真っ只中、莫大な富を手に入れたおそらく唯一の英国黒人貴族である。ダイドは同じころにマンスフィールド伯爵に引き取られた従姉妹、エリザベス・マレーと姉妹同然に不自由なく育てられるが年頃となり、社交界デビューが近付くと自身の置かれた境遇の“違和感”に気 [続きを読む]
  • 『昼顔』
  • フジテレビで高視聴率を記録したテレビシリーズ完結編となる劇場版。これまで数多の“劇場版”と名の付く映画がやってきた安易な引き延ばしではなく、職人西谷弘監督による文字通り“大人の演出”が施された純然たる劇映画のルックだ。西谷は過去にも『ガリレオ』シリーズを『容疑者Xの献身』へとバージョンアップさせており、フジの屋台骨を支える重要監督の1人と言っていいだろう。不倫と濡れ場が話題のドラマだったにも関わら [続きを読む]
  • 『ジョン・ウィック』
  • キアヌ・リーヴスという俳優は何とも不思議なキャリアの持ち主だ。本人はアクション映画に留まらず、インディーズ映画にもギャラを度外視して出演するこだわりを持っているが、哀しいかなこんなに演技力が向上しない人も珍しい。何度も“過去の人”扱いされてきたそのキャリアはアクション映画への出演で何度も浮上した。『ハート・ブルー』『スピード』、そして今やSF映画史に残る金字塔となった『マトリックス』3部作…キゾチ [続きを読む]
  • 『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』
  • 事実は小説よりも奇なり。驚愕の事実が次々と明らかになるアカデミー長編ドキュメンタリー賞ノミネート作だ。ガレージセールで未現像フィルムの収集が趣味の青年ジョン・マルーフは、370ドルで約15万枚のネガを落札する。それは一級のポートレート写真の数々だった。被写体に限りなく近付き、人生そのものを想起させるような表情を写す。しかもそこはかとないユーモラスな味わいがあり、カメラマンが深いヒューマニズムの持ち主で [続きを読む]
  • 『マイ・プライベート・アイダホ』
  • 監督、主演コンビのキャリアにおいて重要な1本と言えるだろう。前作『ドラッグストア・カウボーイ』に続いて世界的な成功を収めたガス・ヴァン・サント監督はアメリカンインディーズの雄として頭角を現す。時は1991年、アメリカンインディーズシーンから次々と才能が飛び出したルネサンスであり、ここにはそんな活気と祝祭的な多幸感が満ちている。ゲイシーンを舞台に世間から隔絶されて生きる彼らには不思議と悲壮感はなく、むし [続きを読む]
  • 『エベレスト 3D』
  • 2009年の『アバター』の成功以後、3D技術は映画に再び“見世物”としての魅力を与え、映画館へ観客を呼び戻す事に貢献している。『ゼロ・グラビティ』が僕たちを宇宙空間に引きずり込み、そして本作『エベレスト』は標高8000mへと誘う。宇宙は行けそうにないが、エベレストなら行ってみたいかな…なんて甘い考えをぶち壊すには十分な地獄の山岳映画だ。それもそのはず、1996年に起きた大量遭難死を描いた実録映画である。“見世 [続きを読む]
  • 『シェーン』
  • 単なる感動作と認識している人も多いかも知れないが、後のアメリカンニューシネマやイーストウッド映画に連なる、伝統的アメリカ映画の源流とも言える作品ではないだろうか。勧善懲悪の二元論で語られてきたジャンルに本作が“贖罪”の概念を持ち込んだ。西部開拓史とは血で血を洗う侵略の歴史であった事を描くことによって、その後も西部劇というジャンルは時代が暴力に手を染める度に語り直され、アメリカ映画は暴力とその代償に [続きを読む]
  • 『ローガン』
  • これは『X-MEN』の続編ではなく、いつか見たアメリカ映画の風景だ。冒頭、チンピラどもがリムジンタクシーからホイールを奪おうとしている。すると、中から酒に酔った髭面の男が現れ、ならず者ども半殺しにする。男の名はローガン。かつて“ウルヴァリン”と呼ばれた最強のミュータントだ。正義のミュータント軍団X-MENは滅び、タクシー運転手として糊口を凌いでいる。不死身の能力も衰えた。今はなけなしの金で船を買い、呆け [続きを読む]
  • 『アクトレス 女たちの舞台』
  • いつからを“円熟”と呼ぶのか。オリビエ・アサイヤス監督による“Clouds Of Sils Malia”は見る者に痛烈に老いの意味を感じさせる。そして驚くことに、同時に若々しい感性にも満ちているのである。大女優マリアは自身のデビュー作である戯曲『マローヤのヘビ』の再演に出演する事となる。かつて演じた若く奔放なシグリッド役ではなく、彼女に翻弄され、自滅する上司ヘレナの役だ。恩師の意志を継ぎ、残されたスイスはシルス・マリ [続きを読む]
  • 『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart2』
  • 『エイリアン』も真っ青の出産シーンで全米ティーン女子を震え上がらせたシリーズ完結編後半。こんなスッカスカの話を計4時間もの大作に膨らませたおかげで、Part1は“ロブ様とクリステンのハネムーンごっこがひたすら続くだけ”という目眩のする内容だったが、こちらは見せ場をグッと凝縮。エドワード&ベラらヴァンパイア、狼男連合軍とイタリア系ヴァンパイア軍団がひたすらお互いの首を引っこ抜く一大ゴア大決戦というまさか [続きを読む]
  • 『96時間レクイエム』
  • リーアム・ニーソン主演アクションシリーズ第3弾。今回はファムケ・ヤンセン扮する元妻が何者かに殺害され、ブライアン・ミルズが殺人容疑をかけられるという“ニーソン版『逃亡者』”となっており、もはや原題“TAKEN”も邦題『96時間』も関係ない状態に。追う刑事にフォレスト・ウィテカーを担ぎ出してニーソンの向こうを張らせるも、これまでに培ったニーソンの無双キャライメージがたたり、少しもスリルが高まらないのはご愛 [続きを読む]
  • 『ハウス・オブ・カード』シーズン5
  • このレビューは物語の重要な展開について触れています。ネタバレが気になる方は読まないで下さい。シーズン1〜4までの簡単なレビューはこちらに書いているので、読み進める前にどうぞ。【シーズン5にかけられた期待】シーズン4の最終回は背筋の凍る衝撃的な幕切れだった。これまでの悪事がワシントン・ヘラルド紙のハンマーシュミット記者によって暴かれ、大統領選挙戦も劣勢。いよいよ進退極まったフランクがリチャード三世よ [続きを読む]
  • 『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』
  • 2017年、話題作を続々とリリースする事が決まっているNetflixが、ブラピ率いるプランBと組んだ戦争風刺劇。マイケル・ヘイスティングスによるノンフィクション本“The Operators”を『アニマル・キングダム』で脚光を浴びたデヴィッド・ミショッドが監督、脚色した。米軍を主軸としたアフガニスタン駐留の連合軍に、グレン・マクマホン大将が赴任する。数々の武勲とカリスマ性で軍内でも圧倒的支持を得てきた彼は、この戦争にも“ [続きを読む]
  • 『メッセージ』
  • ある日、何の前触れもなく地球に12隻の巨大な宇宙船が到来する。地球の各地に舞い降りたそれらは漆黒の扉を開き、沈黙した。一体、彼らは何の目的で地球にやってきたのか?言語学者のルイーズは軍の要請により、宇宙人とのファーストコンタクトを試みる。プロットだけ聞けば数ある宇宙人侵略モノやスピルバーグ映画を彷彿とさせるが、テッド・チャンの独創的な原作小説は観客の知性とハートを刺激する全く未知の物語だ。監督のド [続きを読む]
  • 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
  • 北国育ちの人ならマンチェスター・バイ・ザ・シーの冬の寒さは身に沁みてわかるだろう。低い雲がたちこめる曇天が続き、春が来たと思えばまた雪が降ったりする。長く、過酷な季節だ。主人公リー・チャンドラーはボストン郊外でマンション住み込みの便利屋として暮らす男だ。玄関前の踏み固められた雪をかき、融雪剤を撒く。ゴミを出し、水回りの工事をする。夜は一人、近所のバーで飲み、酒に呑まれて人を殴る。他人と目を合わさず [続きを読む]
  • 『ドラキュラZERO』
  • マーベルの大成功を受けて各社、自慢のアイコンモンスターをアメコミ風にリブートするというムーブメントが起こりつつあるハリウッド。ユニバーサル映画はドラキュラを史劇大作風にアレンジした。ルーク・エヴァンス、サラ・ガドンらコスチューム劇の似合う主演カップルによってなかなか見所のある仕上がりだ。時は15世紀、勢力を拡大したオスマン・トルコ帝国による侵略を受けたトランシルヴァニア領主ヴラドは、山に巣食う魔物 [続きを読む]
  • 『美女と野獣』
  • 全世界で爆発的大ヒットを飛ばしている本作は、基本的には91年のアニメ版に忠実な“実写リメイク”だが、この再演に合わせて時勢を反映した新たな演出が施されているのが特徴だ。フランスを舞台にした古典文学に現代の多様性が持ち込まれ、中でも悪役ガストンの腰巾着ラ・フゥは明らかにゲイとして描かれており、ガストンが好きなばかりに追従しているのがわかる(なんてこった、これじゃスネ夫はじめ世の腰巾着キャラみんなにゲイ [続きを読む]
  • 『007/スペクター』
  • さながらシリーズ最終作のような趣だった傑作『スカイフォール』の後ではこれしかやりようがなかったのではないか。監督サム・メンデスが今一度、ジェームズ・ボンドというアイコンを再定義した後に本作で行ったのはかつて少年時代に見た“007らしさ”の再定義だ。リアル&ハード路線のダニエル・クレイグ版でも踏襲されてきたゴージャスなロケ撮影、派手なアクションはもちろん、ようやっとユーモア(ギャグ)のさじ加減が増え、 [続きを読む]
  • 『はじまりへの旅』
  • 資本主義社会に背を向け、森の奥で外部と繋がりを断って生きる家族…と聞くと86年のピーター・ウィアー監督『モスキート・コースト』を思い出す。双極性障害に見える父親ハリソン・フォードは一家をジャングルへ引き込み、長男リヴァー・フェニックスの中では父への反抗が殺意へと変わっていく。本作のキャッシュ家はより計画性があり、真っ当なくらいだ。家長ベンは北アメリカの森林を買い取り、そこで子供たちに自給自足の生活を [続きを読む]
  • 『ビル・マーレイ・クリスマス』
  • Netflix製作によるクリスマス特番。猛吹雪にさらされた街をいつも通りの無表情で見下ろすビル・マーレイ。トナカイ帽を被っているだけでも反則的に可笑しい。そんな彼が全編に渡って歌声を響き渡らせるのにビックリ。元来、SNL時代からそういう芸風だったらしい。彼が猛吹雪のためゲストが来れなくなったクリスマス特番を渋々、進めていくという楽屋オチなプロットを『ロスト・イン・トランスレーション』のソフィア・コッポラ [続きを読む]