長内那由多のMovie Note さん プロフィール

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長内那由多のMovie Noteさん: 長内那由多のMovie Note
ハンドル名長内那由多のMovie Note さん
ブログタイトル長内那由多のMovie Note
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/nayutagp01fb-zephyranthes
サイト紹介文映画レビュー、俳優論など映画のことを中心としたブログ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供91回 / 156日(平均4.1回/週) - 参加 2017/03/20 22:59

長内那由多のMovie Note さんのブログ記事

  • 『スパイダーマン:ホームカミング』
  • スパイダーマンがマーヴェルに帰ってきた。実は映画化権がソニーにあり、今回は特別契約でマーヴェル・シネマティック・ユニバース(MCU)へ合流という、オトナの事情をクリアした再リブート作だ。トム・ホランド版スパイディ初お目見えとなった『シビル・ウォー』の続編となるため、蜘蛛に噛まれてスーパーパワーを手に入れた話もベン叔父さんが殺された話も“知ってるでしょ?”と割愛。アベンジャーズ入りを夢見る高校生ピー [続きを読む]
  • 『ありがとう、トニ・エルドマン』
  • 日本で紹介される本数のせいもあるだろうが、僕のドイツ映画へ抱くイメージは“質実剛健”“生真面目”だ。そんなドイツからこんな直球の父娘人情ドラマが出てくるなんて!カンヌ映画祭はじめ世界中の映画賞を席巻、大ヒットした万国普遍の人生賛歌だ。父ヴィンフリートはルーマニア出張中の娘イネスの元を訪れるが、バリバリのキャリアウーマンである彼女は突然やってきた父親が鬱陶しい。無理もない。彼女はおそらく40歳に足をか [続きを読む]
  • 『ロスト・バケーション』
  • 年1本ペースで新作を撮り続けている気鋭ジャウム・コレット=セラがついに放った最初の傑作だ。舞台は岸から200メートル離れた浅瀬のみ。ランニングタイムわずか86分。画面に映る全ての物を使い切り、スリルとサスペンスを維持する手並みはまさに職人の面目躍如だ。サーファーであった亡き母の面影を求め、ヒロインのナンシー(ブレイク・ライブリー)が人里離れたビーチにやって来る。健康的なライブリーの肢体を写すのはそこそ [続きを読む]
  • 『わたしに会うまでの1600キロ』
  • 僕は歩くことが好きだ。自転車もあまり乗らない(東京で自転車を乗り回すことにあまり利便性は感じない)。歩くという時間は心の反響に耳を澄ます、思索の一時だ。シェリル・スレイドの自叙伝をジャン・マルク・ヴァレ監督が映画化した本作は歩くという行為の感覚そのものを捉えたロードムービーである。スマホもipodもない歩みは魂の内に思い出を去来させ、懐かしいメロディがつい口をつく。メキシコからカナダまでを縦断するPC [続きを読む]
  • 『EDEN』
  • アダムとイヴが追われた楽園(エデン)に唯一、残ったのがロボット姿の二人組ダフトパンクである。そう考えれば、無理もないことか。一時でも同じ夢を見れたのなら良かったではないか。パーティーはいつか終わるものだ。だがそうとはわかっていても、ミア・ハンセン=ラヴ監督による本作『EDEN』は楽園を追われた者たちの喪失を捉え、心を深く抉る。1990年代初頭、フランスではエレクトロミュージカルのムーヴメント“フレンチ [続きを読む]
  • 『夏をゆく人々』
  • 夏休みというのは子供の頃は毎年やって来るものだと思っていたし、こうして大人になった今も何となく取る事はできるが、同じ夏休みというのは2つとなかったのかも知れない。ましてや多感な少年時代はたった1年で心も身体も大きく成長してしまう。それが女の子ともなればさらにその“少女である季節”というのはほんの一時にすぎないだろう。新鋭アリーチェ・ロルヴァケル監督はそんな一度限りの夏休みを瑞々しく述懐してみせた。 [続きを読む]
  • 『アンダーワールド ブラッド・ウォーズ』
  • オレ以外に好きだという声を聞いたことがない“アンダーワールドシリーズ"第5弾。前作で愛するマイケルとの間に生まれた娘イヴと再会したセリーンはさらなる戦乱の種となる事を恐れ、彼女を自分の知らないどこかへ隠すように頼む(誰に?)。一方、再び勢力を取り戻したライカン族はヴァンパイア族を圧倒。いよいよ決戦の火ぶたが切り落されようとしていた…。前項『バイオハザード:ザ・ファイナル』に比べれば映画としては幾分 [続きを読む]
  • 『アントマン』
  • スケール感を増し続けるマーベル・シネマティックユニバースだが、そのリリースタイミングには観客を飽きさせない抜群の戦略が見て取れる。2014年は“ダークナイト方式”をマーベル流に昇華した傑作『ウィンター・ソルジャー』の後に、懐メロ×スペースオペラという手法の活劇『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を年間1位のメガヒットに送り込んだ。2015年は屋台骨とも言える大ヒット作続編『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ [続きを読む]
  • 『バイオハザード:ザ・ファイナル』
  • 『Ⅲ』以後はどんな話だったかも思い出せないシリーズ6作目にして最終作(…と銘打ってはいるが、辞める気はさらさらなさそうな終わり方をする)。日本ではローラのハリウッド進出作として話題にもなった。端役ではあるものの、映画が堪能な彼女はゾンビ役だった中島美嘉よりもずっとマシな扱いだ。毎回、言っているのだが『Ⅱ』で早々に世界が滅んでしまったせいで、敵役アンブレラ社が何をやりたいのか全くわからない。今回も従 [続きを読む]
  • 『ババドック 暗闇の魔物』
  • あなたは天井の模様が人面に見えて眠れなくなった事はないだろうか?『ババドック』はあの眠れない一夜を思い起こさせる、震え上がるような一品だ。シングルマザーのアメリアは出産のその日、病院へ向かう道中で愛する夫を交通事故で失ってしまう。それから6年、息子サミュエルとの2人暮らしは困窮していた。息子は学校でトラブルを起こし、アメリアは介護職で忙殺。生活レベルの違う妹とは反りが合わない。そんなある日、サミュ [続きを読む]
  • 『ネイバーズ』
  • セス・ローゲンとローズ・バーン夫妻が購入した念願のマイホーム。一児にも恵まれ、夢の中流郊外ライフ…と思いきや、隣に引越てきたのはザック・エフロン率いるイケイケ学生軍団。連日連夜のドラッグ、セックス、ロックンロールに夫妻の忍耐も限界に達した。「あと2回、警告を受ければ学生寮は解散」という情報を得た彼らはアニマルハウス壊滅に向けて立ち上がる。かくして30代夫婦VSバカ学生軍団の仁義なきご近所戦争が始まった [続きを読む]
  • 『ウィッチ』
  • 1630年、ニューイングランド。信仰心の違いから村八分にあった一家は、人里離れた荒れ地で新生活を始める。家の裏には暗く広がる森。ほどなくして、一家の周囲で怪異が起こり始める…。サンダンス映画祭で脚本賞と監督賞を受賞した本作はとても初監督作とは思えない、風格すら漂うゴシックホラーだ。一級の美術、衣装のプロダクションデザイン、自然光を主に撮影された絵画のような撮影(夜間の室内撮影はろうそくの灯だけで撮 [続きを読む]
  • 『ハクソー・リッジ』
  • 舌禍スキャンダルでハリウッドを追われていたメル・ギブソンが、再び脚光を浴びる事となったアカデミー賞6部門候補作。第二次大戦時、激戦の沖縄前田高地(ハクソー・リッジ)で武器を持たず、70名以上の兵士を救った衛生兵デズモンド・ドスを描く実録戦争映画だ。敬虔なキリスト教の家庭に育ち、幼い頃の体験から暴力を恐れたドスは多くの若者が従軍していく中、自身も衛生兵を目指して軍に入隊する。だが、衛生兵といえど銃の訓 [続きを読む]
  • 『オクジャ』
  • 冒頭、まるで國村隼が出てきそうな韓国の寒村で少女と巨大な怪物、スーパーピッグのオクジャが戯れている。食糧難解決を目的に米国企業が遺伝子操作で生み出したこの家畜は、『グエムル』の放射性物質で突然変異した魚の姉妹みたいなものだ。そこへ現れるのがまるでムツゴロウがクリスタルメスでもキメたかのようなハイテンションの動物学者役ジェイク・ギレンホール。この瞬間、『オクジャ』は新しい時代の到来を告げる。Netflix [続きを読む]
  • 『ナイト・オブ・キリング』
  • このレビューは物語の結末に触れています。主人公ナシル・カーン(通称ナズ)はNYに暮らすパキスタン系2世の大学生。運動部の連中に勉強を教えるような優等生タイプの、品行方正な好青年だ。ある日、バスケ部の連中に「女の子もたくさん来るから」とパーティに誘われる。ナズは父親の所有する個人タクシーを無断で借用し、夜のNYに繰り出した。“回送”ランプの点け方がわからない。路上でまごついていると、客が乗り込んでき [続きを読む]
  • 2017年上半期映画ベスト10
  • 1『13の理由』監督 トム・マッカーシー他2『ローガン』監督 ジェームズ・マンゴールド3『コクソン』監督 ナ・ホンジン4『マンチェスター・バイ・ザ・シー』監督 ケネス・ロナーガン5『ラ・ラ・ランド』監督 デミアン・チャゼル6『はじまりへの旅』監督 マット・ロス7『メッセージ』監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ8『20センチュリー・ウーマン』監督 マイク・ミルズ9『お嬢さん』監督 パク・チャヌク10『オクジャ』 [続きを読む]
  • 『20センチュリー・ウーマン』
  • 感触は確かに憶えているのに、それを言い表す言葉が見つからないことがある。少年時代に好きだったあの娘のこと。自分に新しい世界を教えてくれた年上のひと。そして、母親という存在。近すぎるばかりにわからなかったが、思春期を過ぎる頃には母も女であり、1人の人間である事が急に見えてくる。マイク・ミルズ監督はまるで思い出したままかのように1979年の15歳を振り返り、彼女らに好きなように喋らせる。ミルズの回想かと思え [続きを読む]
  • 『ベル ある伯爵令嬢の恋』
  • 18世紀イギリス、海軍士官と黒人奴隷の間に生まれ、名門マンスフィールド家に引き取られたダイド・エリザベス・ベルの数奇な運命を描く伝記映画。彼女は奴隷制度の真っ只中、莫大な富を手に入れたおそらく唯一の英国黒人貴族である。ダイドは同じころにマンスフィールド伯爵に引き取られた従姉妹、エリザベス・マレーと姉妹同然に不自由なく育てられるが年頃となり、社交界デビューが近付くと自身の置かれた境遇の“違和感”に気 [続きを読む]
  • 『昼顔』
  • フジテレビで高視聴率を記録したテレビシリーズ完結編となる劇場版。これまで数多の“劇場版”と名の付く映画がやってきた安易な引き延ばしではなく、職人西谷弘監督による文字通り“大人の演出”が施された純然たる劇映画のルックだ。西谷は過去にも『ガリレオ』シリーズを『容疑者Xの献身』へとバージョンアップさせており、フジの屋台骨を支える重要監督の1人と言っていいだろう。不倫と濡れ場が話題のドラマだったにも関わら [続きを読む]
  • 『ジョン・ウィック』
  • キアヌ・リーヴスという俳優は何とも不思議なキャリアの持ち主だ。本人はアクション映画に留まらず、インディーズ映画にもギャラを度外視して出演するこだわりを持っているが、哀しいかなこんなに演技力が向上しない人も珍しい。何度も“過去の人”扱いされてきたそのキャリアはアクション映画への出演で何度も浮上した。『ハート・ブルー』『スピード』、そして今やSF映画史に残る金字塔となった『マトリックス』3部作…エキゾ [続きを読む]