ここれっと さん プロフィール

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ここれっとさん: 2nd-Limiter
ハンドル名ここれっと さん
ブログタイトル2nd-Limiter
ブログURLhttp://cocollet0.blog.fc2.com/
サイト紹介文創作(BL)時代劇です。江戸時代の京都が舞台。"鬼"と旅役者、剣士の物語です。ほぼ毎日更新!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供79回 / 87日(平均6.4回/週) - 参加 2017/03/22 20:38

ここれっと さんのブログ記事

  • 陰蝕の鬼 - 参拾七 -
  • ◇ ◇ ◇以来、恭一郎が乱丸、正之助、真砂をよくよく注視してみると、それは恭一郎が考えていたほど単純なものではないらしいことに気付いた。まず、乱丸が真砂を猫可愛が [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 参拾五 -
  • ◇ ◇ ◇良太から、正之助の念者にまつわる話は聞いていた。正之助は今年、十八、と聞いていた。あと一、二年もすれば一般的には、おおっぴらに念者が居る、というような歳 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 参拾四 -
  • ◇ ◇ ◇恭一郎にとって、真砂は依然わからぬままだった。かれこれ茶屋に通い出して、一月余りもあろうというのに、交わした言葉は数えるほど、それも恭一郎が何事か尋ねた [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 参拾参 -
  • ◇ ◇ ◇翌日、恭一郎は、一つ目の姉との遭遇を避けるべく、朝も明け抜け早々に起き上がり、裏口から素早く屋敷を抜け出した。それまで朝一つ、昼二つ、三公演を稼いでいた [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 参拾弐 -
  • 「えらい珍しいもんを、持って来てくれはったんどっせ」老人が体をずらして、比呂を促した。比呂も桶の傍に寄り、中を覗き込み声を上げた。「ぉお、これは、生きとりますや [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 参拾 -
  • 「では、なぜ恭一郎どのは、あのような暗がりの中で、 御堂の中の異変にお気付きになられたのです?」「・・・それは・・・」逆髪の男を追っていて御堂に辿り着いたのだと [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 弐拾九 -
  • ◇ ◇ ◇「― 口から血を吹いていたということは、先に胸を裂かれました後に 斬首されたということでございます」「ですが、泡を吹くほどの状態ということは、それなりに暴 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 弐拾八 -
  • ◇ ◇ ◇「・・・見事な鼓にございますな」老人は、他の座員達から少し離れた板の間に座し、鼓の調緒を手繰り寄せていた。恭一郎は、老人から少し離れて並んで座し、話しか [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 弐拾六 -
  • 丁重に刃を鞘に戻し、乱丸が恭一郎に刀を返した。礼を言うついでに、「お武家はんが抜かはるところ、見さしては貰えしまへんやろか?」と言い出した。僅かな間とはいえ、借 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 弐拾四 -
  • ◇ ◇ ◇恭一郎から刀を受け取り、乱丸は、神妙な面持ちで「重い」と言った。翌日、昼九つ、初日に迷い込んだ茶屋の裏手で、恭一郎は昨日の約束通りに、乱丸に刀を手渡した [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 弐拾弐 -
  • 以来、恭一郎は、二日と空けずに件の茶屋に通うようになっていた。行けば必ず、茶屋の一番後ろの隅に座り、終いまで過ごす。暇に飽かして、朝から丸一日いることも珍しくは [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 弐拾壱 -
  • ◇ ◇ ◇「真砂は…」「行ってはおりません」真砂は、恭一郎の目を、ひた、と見つめて言った。その眼には、少しの揺らぎもなかった。「そうか、それならば良いのだ」真砂は、 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 拾九 -
  • 「・・・名を、お伺いしてよろしいか」今の己が状態を、心底情けなく思いながら、恭一郎は勤めて平静を装い、言葉を振り絞った。「俺?俺は、良太…郎やけど…」「良太郎どの [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 拾八 -
  • ―  ほんの四半時、話ができれば良いのだ。恭一郎は、昨日入った木戸の前に立ち、その上から顔を覗かせた。丁度、昨日と同じ少年が鍋と盥を両手に提げて、庭先に出てきた [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 拾六 -
  • ◇ ◇ ◇恭一郎が茶屋を出いくのを見澄まし、正之助は隣の楽屋に顔を出した。「あのお人、何なん?」入り口に一番近い位置に座っていた良太が、正之助を顧みながら、「先刻 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 拾参 -
  • 「これは困りましたな、雪之丞様」口上の男が雪之丞を横目に、苦りきった笑みを浮かべた。「さて、最後の一様になりましたら、お勝ちになりました御仁には、 あちらの衝立 [続きを読む]