ここれっと さん プロフィール

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ここれっとさん: 2nd-Limiter
ハンドル名ここれっと さん
ブログタイトル2nd-Limiter
ブログURLhttp://cocollet0.blog.fc2.com/
サイト紹介文創作(BL)時代劇です。江戸時代の京都が舞台。"鬼"と旅役者、剣士の物語です。ほぼ毎日更新!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供99回 / 146日(平均4.7回/週) - 参加 2017/03/22 20:38

ここれっと さんのブログ記事

  • 陰蝕の鬼 - 五拾五 -
  • ―  もしも恭一郎さまが、心変わりしなたらば…真砂は手にした賽を投げた。「四!」「あかん、やっぱり真砂には勝たれへんわ」良太が、ころころと笑いながら、版の上の駒を [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 五拾四 -
  • ―  何故、あの時、茶屋を出てしまったのだろう―  結局、私はあの頃から何も変わっていない。   日頃、慎ましくと心に掛けても、ほんの小さな切欠があれば、   忽 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 五拾参 -
  • ―  また正之助に奪われるその一言が、真砂の自制心を押し潰した。あの日の怒りと悲しみが、寄せ返す波のように繰り返し押し寄せ、容赦なく真砂を叩きのめした。―  ああ [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 五拾弐 -
  • ―  恥知らずなのは、私の方だ。あの日、再び目を開けた時、自分をかき抱く乱丸の温もりを感じ、真砂は、乱丸の自分を思う情が、いかに深かったかを知った。あの瞬間、真 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 五拾壱 -
  • 何事か気配に気づいて顔をあげると、二人の男が真砂を見下ろしていた。身形りは山師か浮浪者のようだった。酒臭さと、獣の皮ような奇妙な匂いが鼻についた。男達はひどく酔 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 五拾 -
  •  ◇ ◇ ◇―  いくら悔やんでも悔やみきれない。―  何故、あの日、自分は小屋を飛び出してしまったのだろう?真砂は部屋の隅の暗がりに座していた。時折、戸口に落ち着 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 四拾九 -
  • 斎藤が帰った後、恭一郎は自室に引き篭もったまま、昨日真砂から聞いた話と、そしてその前後に自分が見聞きしたものについて、反芻していた。何度思い返しても、真砂の語る [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 四拾八 -
  •  ◇ ◇ ◇雀羅座へ真砂に会いに行き、事の次第を聞いた日の後、恭一郎は二日間を自宅の屋敷から一歩も出ずに過ごした。斎藤が先日の手斧を届けた日のことを、聞きに来るだ [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 四拾六 -
  • 「・・・ねい…?」我知らず恭一郎は訊き返していた。「左様でございます」「昨晩、恭一郎さまがお遇いになられたのは、濘と申します者」「真砂どのと似たお顔立ちの…」「似 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 四拾四 -
  •  ◇ ◇ ◇斉藤達の暗がりに夜を徹しての捜査もむなしく、亡骸を見つけたのは、明け方、門前の清掃に出た寺の小間使いだった。正門の柱の影で冷たくなっていた骸は、身形の [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 四拾 -
  •  ◇ ◇ ◇正之助と共に恭一郎が黒木屋を出た頃には、とうに夜半を過ぎていた。正之助が座敷を勤める間に、医者を呼びに出た比呂が黒木屋まで遣いに来ていた。「恭一郎さま [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 参拾八 -
  • ◇ ◇ ◇裏口から、なにごとか呼ばう声がして、誰ともなく様子を見に行こうとした時、けたたましい音とともに、乱丸が良太を抱えて小屋へと走りこんで来た。その時、恭一郎 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 参拾七 -
  • ◇ ◇ ◇以来、恭一郎が乱丸、正之助、真砂をよくよく注視してみると、それは恭一郎が考えていたほど単純なものではないらしいことに気付いた。まず、乱丸が真砂を猫可愛が [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 参拾五 -
  • ◇ ◇ ◇良太から、正之助の念者にまつわる話は聞いていた。正之助は今年、十八、と聞いていた。あと一、二年もすれば一般的には、おおっぴらに念者が居る、というような歳 [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 参拾四 -
  • ◇ ◇ ◇恭一郎にとって、真砂は依然わからぬままだった。かれこれ茶屋に通い出して、一月余りもあろうというのに、交わした言葉は数えるほど、それも恭一郎が何事か尋ねた [続きを読む]
  • 陰蝕の鬼 - 参拾参 -
  • ◇ ◇ ◇翌日、恭一郎は、一つ目の姉との遭遇を避けるべく、朝も明け抜け早々に起き上がり、裏口から素早く屋敷を抜け出した。それまで朝一つ、昼二つ、三公演を稼いでいた [続きを読む]