zero0 さん プロフィール

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zero0さん: 自堕落論
ハンドル名zero0 さん
ブログタイトル自堕落論
ブログURLhttp://zero0.hatenablog.com/
サイト紹介文映画、小説、舞台の感想を中心に、不定期に更新しています。 ネタバレありです、ご注意ください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供58回 / 63日(平均6.4回/週) - 参加 2017/03/26 20:22

zero0 さんのブログ記事

  • 『ケシゴムは嘘を消せない』 白河 三兎 本 読書メータ
  • ケシゴムは嘘を消せない (講談社文庫)作者: 白河三兎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/01/15メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る数多ある正論のひとつ、見えないものこそ事の本質である、てのは耳障りが良いだけの嘘で、逆に目に見える確かなものこそ信じるに値するわけでもない。見えようが見えまいが関係ない、相対している自分にとってそれがどんな意味を持って、どんなものであるのかだけが大切だ。透明 [続きを読む]
  • 「馬鹿がのさばるこの世界」 世の中
  • 癌患者の受動喫煙可能な場所での勤労についての、大西議員のヤジについてのニュースが囂しい。大西議員は過去のヤジからも、センスもなく機転の聞かない旧態の政治家だと思うし、下品で好きではない。が、今回の発言については、彼擁護ではなく、彼の言葉を巡るあまりの馬鹿馬鹿しさになんか一言書いておかないと気が済まない。三原議員の発言を聞いての彼のヤジ「癌患者は働かなくていい」が、癌患者の勤労を否定し、患者そ [続きを読む]
  • 『君の膵臓をたべたい』 住野 よる 本 読書メーター
  • 君の膵臓をたべたい (双葉文庫)作者: 住野よる出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2017/04/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る「仲良し」の二人の関係が始まるあたりは、僕と彼女の言葉のやりとりにニヤニヤしていたが、後半は泣きっぱなしだった。難病ものだからとか泣くための設定だからじゃない。僕と彼女それぞれの表と内との自分の有り様へ考え方、相手への想い、僕が明確にしたくなかった人としての感情が本人の [続きを読む]
  • 『スペードの3 』 朝井 リョウ 本 読書メーター
  • スペードの3 (講談社文庫)作者: 朝井リョウ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/04/14メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る自意識ってやつは厄介だ。ぐるぐると頭の中で答えの出ない独りよがりな思いが渦巻いて、周りのことも自分のフィルターでしか考えられなくなる。ちょっとした妥協や寛容、自分を許すことができれば、少しは軽い気持ちになることができるのに、半世紀近く生きていても簡単には乗り越えられない [続きを読む]
  • 『壁の鹿』 黒木 渚 本 読書メーター
  • 壁の鹿 (講談社文庫)作者: 黒木渚出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/04/14メディア: 文庫この商品を含むブログを見る喋る剥製という不可思議な設定とどこか懐かしい空気感の第一章から物語に引き込まれる。生きるのって難しいし面倒くさいけど、それぞれの方法と価値観で希望を見つけられるのではないかと優しい気持ちになったあたりで、突然に意外な展開へと転調していく。先程までの気持ちの延長線上だけに強烈だけれど理 [続きを読む]
  • 『湯を沸かすほどの熱い愛』 映画 やけどするほどの熱湯がいいです
  • 難病物で、母娘の絆、家族再生、泣きの要素たっぷりで、ある意味ずるい映画だけれど安いお涙頂戴映画になっていないところが魅力の作品。宮沢りえのラストカットが、とても美しく、この映画はこのカットとそれを含むシーンのイメージが先にあって、そこから物語を構築していったのが、良く伝わってくる。そのプロセスと映画の芯の強さが表れたきっちりと作り込まれたシナリオが、とても繊細で端々まで目が届いていて、観客を登 [続きを読む]
  • 『フリー・ファイヤー』 映画 人は這いつくばってでも生きて行く
  • おそらくIRAがらみのアイルランド系ギャング団と南ア出身の武器商人率いる一団が、倉庫の中で銃撃戦する、それだけの映画。それがやたらと面白い。映画が始まる前に監督からのメッセージで「FBIのたくさんの資料を読んだ結果、人間は銃で撃たれてもちょっとやそっとで死ぬということはない、ということがわかり、今作はそれを基に人間の往生際の悪さを描いた」と告げられる。まさにその通りなかなか死なない連中が、グダグダと銃撃 [続きを読む]
  • 『ZIPANG』 映画
  • 『無限の住人』鑑賞前に、原作に影響を与えたって話を聞き、Netflixで鑑賞。林海象監督の第二作。西洋環境開発製作、堤康二プロデュースという、バルブ時代のセゾンカルチャーど真中の、時代の徒花のような大バジェットの作品だ。脚本は監督と共同で作家の天童荒太が本名の栗田教行名義で参加し、ストーリーボードは雨宮慶太、主題歌はX(ジャパンの付く前)の「ENDLESS RAIN」だよ。当時としてはかなり最先端な顔ぶれで、邦画らし [続きを読む]
  • 『黒龍荘の惨劇』 岡田 秀文 本 読書メーター
  • 黒龍荘の惨劇 (光文社文庫)作者: 岡田秀文出版社/メーカー: 光文社発売日: 2017/01/11メディア: 文庫この商品を含むブログを見る大胆不敵で奇想天外なトリック。最後まで気づけなかった。さらりとした文体でオドロオドロシイ手触りではないが、その実書かれていることはかなり醜い。横溝的な手触りや因習の闇は軽いが、人の業の深さや罪の深さはこちらの方が上かも。北九州のあの事件を明治にリミックスしてみた、と言うかあの [続きを読む]
  • 『愚行録』 貫井 徳郎 本 読書メーター
  • 愚行録 (創元推理文庫)作者: 貫井徳郎出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/04/05メディア: 文庫 : 20回この商品を含むブログ (48件) を見る愚かなのは、登場する被害者夫婦、犯人、インタビューを受ける人々だけじゃない。この本を読んでいる自分自身も愚かなんだと静かに気付かされる嫌な一作。読者と言う安全な位置から、イケてる夫婦の若気の愚行をやっちゃってるなと笑い、彼らを語る人々の自己擁護や小市民 [続きを読む]
  • 『みかづき』 森 絵都 本 読書メーター
  • みかづき作者: 森絵都出版社/メーカー: 集英社発売日: 2016/09/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (10件) を見る熱中時代に憧れ教師になりたい時もあった。日教組反対と叫んだ青春の日もあった。三代にわたる教育に関わる真摯な親子の物語を読み終えて我が身を振り返ると、子供との交流への稚拙な憧れか、教わる事の反動や教師への不信、学校の質の低さへの苛立ちを思い出す。子供へ考える力を与える教育、効率主義か [続きを読む]
  • 『蜜蜂と遠雷』 恩田陸 本 読書メーター
  • 蜜蜂と遠雷作者: 恩田陸出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2016/09/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (22件) を見る読み終わった今、途方もない幸せに浸っている。作中ピアノコンテストを通して、登場人物たちが音楽を奏でる事の幸せに包まれているように、小説を読む事で到達した『この瞬間』の言葉にならない溢れる喜びを実感している。この小説は演奏される音楽を言葉で再現しているのではなく、音楽を聴いた時に感じ [続きを読む]