zero0 さん プロフィール

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zero0さん: 自堕落論
ハンドル名zero0 さん
ブログタイトル自堕落論
ブログURLhttp://zero0.hatenablog.com/
サイト紹介文映画、小説、舞台の感想を中心に、不定期に更新しています。 ネタバレありです、ご注意ください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供41回 / 26日(平均11.0回/週) - 参加 2017/03/26 20:22

zero0 さんのブログ記事

  • 『愚行録』 貫井 徳郎 本 読書メーター
  • 愚行録 (創元推理文庫)作者: 貫井徳郎出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/04/05メディア: 文庫 : 20回この商品を含むブログ (48件) を見る愚かなのは、登場する被害者夫婦、犯人、インタビューを受ける人々だけじゃない。この本を読んでいる自分自身も愚かなんだと静かに気付かされる嫌な一作。読者と言う安全な位置から、イケてる夫婦の若気の愚行をやっちゃってるなと笑い、彼らを語る人々の自己擁護や小市民 [続きを読む]
  • 『みかづき』 森 絵都 本 読書メーター
  • みかづき作者: 森絵都出版社/メーカー: 集英社発売日: 2016/09/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (10件) を見る熱中時代に憧れ教師になりたい時もあった。日教組反対と叫んだ青春の日もあった。三代にわたる教育に関わる真摯な親子の物語を読み終えて我が身を振り返ると、子供との交流への稚拙な憧れか、教わる事の反動や教師への不信、学校の質の低さへの苛立ちを思い出す。子供へ考える力を与える教育、効率主義か [続きを読む]
  • 『蜜蜂と遠雷』 恩田陸 本 読書メーター
  • 蜜蜂と遠雷作者: 恩田陸出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2016/09/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (22件) を見る読み終わった今、途方もない幸せに浸っている。作中ピアノコンテストを通して、登場人物たちが音楽を奏でる事の幸せに包まれているように、小説を読む事で到達した『この瞬間』の言葉にならない溢れる喜びを実感している。この小説は演奏される音楽を言葉で再現しているのではなく、音楽を聴いた時に感じ [続きを読む]
  • シネマ歌舞伎「野田版 鼠小僧」 舞台 映画 
  • www.youtube.com「足跡姫」を観劇した流れで、野田秀樹×勘三郎+三津五郎の舞台を再見。金の亡者の棺桶屋の三太が、ひょんなことから義賊の鼠小僧となって年の瀬の江戸の町に小判の雨を降らせる。歌舞伎の所作で、野田秀樹の世界に翻訳されたクリスマス・キャロル。古典芸能としての歌舞伎ではないけれど、大衆芸能としての歌舞伎として、笑って、驚いて、ほろりとさせられ、満足して劇場を後にできる楽しい舞台だった。勘三郎 [続きを読む]
  • 「 クリーピー 」 本 前川裕 読書メーター
  • クリーピー (光文社文庫)作者: 前川裕出版社/メーカー: 光文社発売日: 2014/03/12メディア: 文庫この商品を含むブログを見るタイトル通りの気味の悪さが、物語全体を覆っている。ショッキングな描写などが無いのにぞわぞわする前半の薄気味の悪さは、強烈な印象を与え続ける。黒沢清監督が映画化したのも肯ける。後半は、手触りの異なるクリーピーさが姿を現し、背景にある静かな狂気に背筋が寒くなる。淡々と言葉が続くので [続きを読む]
  • 「 入らずの森 」 本 宇佐美まこと 読書メーター
  • 入らずの森 (祥伝社文庫)作者: 宇佐美まこと出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2012/03/14メディア: 文庫 : 1回この商品を含むブログを見るホラーと銘打たれているが、読後の印象はなぜか爽やか。中学三年生の少年少女たちの行動が強く印象に残ったからだろう。人の積年の恨みと地方の因習が、粘菌という半永久的な「生物」と交わる事で起きる惨劇の怖さよりも、構成と筋運びの巧みさから最後まで引きつける力を感じた [続きを読む]
  • 「 ずうのめ人形」 本 澤村伊智 読書メーター
  • ずうのめ人形作者: 澤村伊智出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2016/07/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る一つの小さな都市伝説を巡る、ミステリーホラー。小説・映画「リング」で描かれた、感染し拡大していく恐怖の構造を、論理(すこし屁理屈?)的に解釈しつつ、恐怖をつくる人、ひとの想いの恐怖を描いていく。正直、怖さはあまり感じなかったが、謎解きをしていく過程と、恐怖の根源が明 [続きを読む]
  • 「足跡姫」 舞台 NODA MAP 例えその身は滅んでも
  • 池袋芸術劇場。前回の「逆鱗」とは異なり、往年の多層な解釈と大仕掛けなドンデンの展開ではなく、ある意味ストレートな舞台だった。亡くなってしまった勘三郎へのオマージュと言うだけあって、彼への想いや歌舞伎、演じる事への野田秀樹ならではの想いをストレートに、隠喩的に、多義的にまとめ上げた内容だった。ラストシーンの桜の美しさ。その中で妻夫木聡演じる歌舞伎作者のさるわかが語る舞台と役者の在り方に胸が熱くな [続きを読む]
  • 「ラ・ラ・ランド」 映画 ♪そうだったら良いのにな〜♪
  • 嫌いじゃないし、主人公たちの切なさと希望は胸に響いたけど、どこかノリきれない。でも、不思議でチャーミングな映画だった。同じ監督なら、「狂気」に取り憑かれた男二人の対峙を描いた「セッション」の方が好きだ。対して、この映画はハリウッドでの成功する夢=「狂気(マイルドな)」を持った男女の恋の話で、監督自信の願望とこうだったら良かったのにて心情をロマンチックな衣装に包んだ映画だと思う。冒頭、いきなり [続きを読む]
  • 「 出版禁止」 本 長江俊和 読書メーター
  • 出版禁止 (新潮文庫)作者: 長江俊和出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/03/01メディア: 文庫この商品を含むブログを見る出版禁止になってしまったある心中の真相を追ったルポルタージュ。そこに書かれていた心中の真相らしきもの。隠されていた猟奇的な出来事を暴く著者の謎解き。ここまでが活字で表に書かれている事。その裏に隠れているもう一つの真相。これに気付けるかどうかで感想がまるで変わってしまう。著者の創ったテ [続きを読む]
  • 「アイ アム ア ヒーロー」 映画 襲う阿呆に、撃つ阿呆
  • 死者を火葬で葬り、神による許しを持つ宗教に根付いた死生観や幸福観を信条の一部としていない日本人には、ゾンビは難しい。根源の怖さが、肌感として実感できないから。と思ってたが、ゲーム「バイオハザード」や「ウォーキング・デッド」を経た今、ショッキングホラーや、シュチエーションホラー、人間の怖さみたいな事に焦点をあてれば、ゾンビモノも日本人にとって、十分に怖いモノになるなとは思っている。では、この映画 [続きを読む]
  • 「ユージニア」 本 恩田 陸 読書メーター
  • ユージニア (角川文庫)作者: 恩田陸出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2013/07/09メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る「わたしのユージニア」発さられたこの言葉。込められた意味、読み取った意思、おきた出来事、刻まれたリグレット、取り残された罪‥それぞれが哀しい。物語のための分かりやすい動機や犯人を排し、主観だけが幾重に折り重なり、折り紙のように一つの形を作る。読者の印象すら主観の一つ [続きを読む]