月の雫 さん プロフィール

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月の雫さん: 蒼色の月
ハンドル名月の雫 さん
ブログタイトル蒼色の月
ブログURLhttp://ameblo.jp/aoituki88/
サイト紹介文平凡な我が家に起きたこと。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供51回 / 15日(平均23.8回/週) - 参加 2017/03/27 10:40

月の雫 さんのブログ記事

  • 弁護士探し3
  • 約束の日私は車で2時間かけて隣市の司法書士会の会長の事務所に向かった。いい弁護士さんを紹介してくれる知人など私にはいない。弁護士探しはこの先生に賭けるしか私には道はなかった。気ばかりが焦って私は車を飛ばした。事務所に着くと出迎えてくださった会長さんは思っていたよりずいぶん若くそして気さくな感じの方であった。「お電話致しました浅見礼子と申します。宜しくお願い致します・・」私は深々と頭を下げた。「遠 [続きを読む]
  • 弁護士探し2
  • 私は心療内科に来ていた。通院し始めて1年が過ぎていた。夫の不倫も別居の件も最初から全て話してあった。いつもの診察が終わり待合室で会計を待っていると一人の看護婦さんが私の元へやってきた。「浅見さん・・・ちょっといいかしら。」ちょうど会計が終わった私は小さく頷いた。談話室に案内された私はそこで初めて看護婦さんと二人きりになった。「さっきの先生とのお話だけど・・・。弁護士さんを早急に探すって、あれ。」「 [続きを読む]
  • 弁護士探し1
  • 弁護士事務所での一件の後私はとうとう事務所には行けなくなった。3人の子供との生活費のため夫が京子の家から通勤していると知りながらも机を並べて仕事をし続けた数ヶ月は私にとっては地獄だった。夫は私の隣の机でこれ見よがしに京子が持たせた水筒のお茶を飲み京子に持たされたお弁当を食べていた。朝出勤すると度々私の机には京子が座った形跡が有り私のパソコンにはわざわざ京子が残した検索履歴が残っていた。「恋人と行く [続きを読む]
  • 対決3
  • 2時間も経った頃「今日はこれくらいで・・・・・礼子さんももうお疲れでしょうから。」弁護士さんのその言葉で私の吊し上げはお開きとなった。義父、女方の身内はお互いに笑顔で挨拶を交わしそれぞれに帰って行った。もうその部屋には私など存在していないかのようだった。私はそこから立ち上がれないでいた。抜け殻だった。皆が帰った後弁護士さんが私の前に座った。「・・・・私はあなたのお義父さんの友達です。だ [続きを読む]
  • 対決2
  • 初めて行く弁護士事務所だった。私は車を降りるとインターホンを押した。手が震えていた。「あれ?浅見さんじゃない?」意外にも事務所のドアを開けてくれたのは私の古くからの知り合いだった。彼は長男のサッカー部の保護者の中の一人で長男が小学生の時から応援の場でよく顔を合わせていた。そしてそこが彼の職場であることを私はこのとき初めて知った。「なんか、凄い雰囲気でみんな待ってるけど大丈夫か?」とただなたぬ雰囲 [続きを読む]
  • 対決1
  • その連絡は意外に早く来た。夕方の6時に義父の友人である弁護士さんの事務所に来いとのことだった。私は急いで夕食の準備を済ませ3人に置き手紙を書いた。「お母さんは急用でお友達のところに行ってきます。ご飯みんなで食べててね。」先方は京子と母親。そして夫孝一と義父。そして私の5人での話し合いになるだろう。京子と二人でするよりもそのほうが手間が省けるかもしれない。私は安易にそう考えた。たとえ夫が女やその母 [続きを読む]
  • 対決へ
  • 夕食も終わり子供たちはそれぞれの部屋に行き私はやっとベットの上で一息がつけた。札幌はやっと桜の蕾が膨らみ始めていた。いつかは行かなければならない女の家。先日行った時のことを思い出しただけで私の鼓動は早くなった。もうこれ以上このことで思い病むのは嫌だった。とにかく早く終わらせたい。こんなこと終わりにしたい。私は明日女宅に行くことを決めた。3度目の訪問。今度こそは女と話ができるまで帰らない覚悟。その [続きを読む]
  • 生活費
  • この一年次々と隠されていた夫の秘密が私の目の前に姿を露わにした。義父が京子を遊び相手として夫に紹介していたと言うこと。夫が京子家族にありもしない嘘をついて京子の家に入り込んでいたこと。20年かけて積み立てた家族の貯金を夫が家を出た翌日にどこかに隠していたこと。私の知らなかった義父母の真の姿そして私の知らない夫の真の顔。私はそれらの現実を目の前に突きつけられるたびに打ちのめされ続けてきた。結婚して [続きを読む]
  • 約束の日・
  • 約束の日が来てしまった。京子が私と会って話すと約束した日。何も知らない子供たちはいつもの通りに元気で無邪気な朝だ。お弁当を作り朝食を食べさせ引きつっていたであろう精一杯の笑顔で3人の子供を送り出した。そして私は会社に電話をした。事務員が出た。「ごめんなさい。まだ体調が悪いからもう一日だけ休みます。」「そうでしたか。こっちは大丈夫です。ゆっくり休んでくださいね。」身支度を調える手が小刻みに震えた。 [続きを読む]
  • 女宅へ・
  • ICレコーダーを買ってから数日が過ぎていた。私はなかなか決心がつかずに悶々としていた。私が女の家に単身乗り込む・・・その光景を思い浮かべるだけで動悸がし息が苦しく手が震えた。「こんなんじゃとても無理だ・・。私にはそんなことできっこない・・。絶対に無理だ。」どちらかと言えば平和主義者でこと無かれ主義の私にはそんなことができるとは到底思えなかった。ここまで来るのにすでに心身共に私はぼろぼろでこの上単身 [続きを読む]
  • ICレコダー
  • 翌日は休日だった。私は一人量販店に来ていた。弁護士に言われた女との会話を録音するためのICレコダーを買いに来ていた。そもそもICレコダーなんて政治家の囲み会見の時か探偵のドラマかなにかでしか見たことがない。まさかそんなものを人との会話をこっそりと録音する目的で私が購入することになろうとは・・・。私の心は複雑だった。買う目的がそれだったためかなんだか私は悪者で悪事を行うために買うようで根拠のない罪悪感 [続きを読む]
  • 弁護士
  • 突然の夫の不倫。なんとか自分が踏ん張れば乗り切れるのではないかと最初は思った。私自身誠意を尽くせばいつか夫も目を覚ましてくれるのでは無いかと思った。そうやって耐えていればいつかこの出来事を二人で笑って話せるようなそんな日が来てくれるのではないかと私はわずかな期待にすがった。夫は私がこの世でたった一人信じて愛して一緒に人生を歩もうと決めた人だから。この人を信じないで私は誰が信じられるのかと思った。 [続きを読む]
  • 困惑
  • 真夜中だった。私は一人ベットの上に座っていた。会社帰りに見た家族の通帳のコピーあまりにショックで頭から離れなかった。冬前突然なにも言わず家を出て行って以来夫は子供たちとは2度しか会っていなかった。その後私から会ってくれと頼んでもけして会おうとはしなかった。子供にメールすらしない夫。3人の子供たちの父親としての情までも女に奪われてしまったのか。そんな夫が果たして長女の大学進学の費用や長男、次 [続きを読む]
  • 絶望
  • 私は夫のいない事務室で人目を避けてコピーの束をバックに押し込んだ。夕方5時定時になると私は社員に挨拶をしていつも通りを装って会社を出た。祈る思いで。通帳のコピーはまだ見ていない。どうか何事もないようにそんな内容であって欲しいこれ以上傷つきたくないそんな思いで私の心はいっぱいだった。不倫したってまさかそこまでは・・・。会社を出て5分ほど車を走らせると大きなショッピングモールの駐車場に着いた。私はそこ [続きを読む]
  • 証拠
  • 私は夫の態度が豹変して以来定期的に心療内科を受診していた。先日の受診の時のことだった。「先生最近薬を飲んでも効かないんです。もっと強い薬に代えてはもらえないでしょうか。」「・・・・・・あれがこの病院では一番強い精神安定剤なんです。浅見さんのストレスは今の薬の量では抑えられない大きさと言う事でしょう。同じお薬ですが量を増やしてみましょう。」その先生の言葉に私は改めて自分の今の病んだ心のレベルを知っ [続きを読む]
  • 知らせ
  • 私はこの先どうすればいいのだろう。このまま足蹴にされたままでは終われないと決めてはみたが正直なにをどうしていいのか全く分からなかった。考える力も残っていなかった。その夜私は夢を見た。私は両脇にリンゴ畑を見ながらなだらかな山道を登っていた。なにやら見覚えのある風景だった。ふと前を見ると母方の親族が喪服を着て同じ様に山道をぞろぞろと登っていた。そして私のすぐ前は私の亡くなった両親だった。「いったいみ [続きを読む]
  • もう一つの裏切り
  • 「なんとしても子供たちを守る。」と私が心に誓った翌日のことだった。夫の叔母が突然私の家を訪ねてきた。「甥っ子が家を出たことを聞いて・・・あなたたち親子が心配で来てみたの。」と叔母は神妙な顔でそう言った。叔母とはめったに会うことが無い。しかしなぜか気が合う仲だった。「・・・とにかく入ってください・・・。」私はご近所の目もあるので叔母を家に招き入れた。「それにしてもひどいわよね。あの女をあの子に紹介 [続きを読む]
  • 誓い
  • 夫があの女の家で暮らしていることはもう疑う余地がない。この目で確かめたのだから。 しかし心のどこかではまだそれを信じたくない、信じられない自分もいた。 翌日から3日間午前4時夫も女も間違いなく帰宅している時間に女の家に私は車を走らせた。走らせずにはいられなかった。 「もしかしたら夫の車はないかもしれないじゃない・・・。」 しかしそんな私の小さな期待を裏切って3日間とも女宅の前には [続きを読む]
  • 不倫の在処
  • 私は私が夫のことを探っていると悟らせないためになんとか心を奮い立たせ翌日からいつも通りに会社に出社したていた。 初めての尾行から2週間後3回目の尾行の日のことだった。 私は子供たちの夕飯を準備すると久しぶりに友達に会うから遅くなると子供たちに嘘をついて家を出た。 この時期仕事が暇だったため夫もいつもより早く退社しているのを私は社員に聞いて知っていた。 夕方6時私は会社前のコンビニに [続きを読む]
  • 尾行
  • 宜しく願義母の電話から2日が経った。会社は風邪をひいたと言い訳をして休んでいた。とても夫と顔を合わせる気になれなかった。私を騙し裏切っている夫を目の前にする勇気が私には無い。しかしいつまでも家に引きこもりこの事態に背を向けて泣いているわけにはいかなかった。子供たちがいるのだから。なんとかしなければ。自分の為に子供たちの為に。両親も兄弟のいない私に味方はなかった。まず私はなによりもいったい夫がどこに [続きを読む]
  • 真実
  • 夫が帰って来なくなって半年が経とうとしていた。 もう・・・身も心もぼろぼろだった。不眠と心労と精神安定剤と・・・なんにも考えられなくなっていた。 でも義父母とした約束だけは守らなくては。それが子供たちを守ることになるんだから。義母が自分を犠牲にして家庭を守り抜いたように。 その一心で私は会社に行き続けた。 仕事さえ一生懸命やっていればきっと夫は戻ってくる。戻って来てもらわないと困 [続きを読む]
  • テリトリー
  • 別居して4か月半が過ぎた。 私は3人の子供たちと住む家族の家から夫はすぐ近くの義父母の家から夫の経営する設計事務所に通っていた。 相変わらず子供たちには「義父の体調が悪く心配だからお父さんが泊まってあげている。」としか告げていない。 夫が帰りたい時にいつでも帰りやすいようにという私なりの配慮のつもりだった。 会社で隙を見つけて夫に話し合いを求めても夫はかたくなに拒否し逃げる。 [続きを読む]
  • それでもなお
  • 会社の事実上主軸だったAさんが昨日退職した。 私は明日からの会社のことを思うと眠れなかった。 Aさんが抱えていたたくさんの仕事は他の社員に引き継ぎはしたもののそれを他の社員だけでこなせるとはとても思えなかった。 もし会社が潰れたら・・・義父母も含め私達浅田家の人間はどうやって暮らしていくのか。 社員はどうなるのか。社員のご家族の生活は。 うちの子たちの生活は。今必死に頑張って [続きを読む]
  • 社長失格
  • 朝会社に着くとなにか事務所の空気が違った。 いつもなら各々の席で仕事の準備にかかっている5人の社員たち。 義父が社長の時代から30年以上うちの設計事務所で頑張ってくれていた事実上のトップのAさんが社長と社長室にいた。 「なんだろう・・。」社長室のガラス越しでも伝わってくる二人の尋常ではない空気になんだか胸騒ぎがした。 私より一足先に出社していたKさんが言った。「Aさん・・・事務 [続きを読む]
  • 体重
  • ある日私の後姿を見た事務員のKさんが言った。 「奥さん・・・ずいぶん痩せたんじゃないですか?スカートがぶかぶか。」 今の事務服は5か月前新調したばかりだった。 スカートのウエストはずり下がり。腰回りも小さくなりスカートの中で泳いでいた。 みっともない恰好・・・。 元の私はどこにでもいるような中肉中背の中年の女性。 私はこの4か月で10キロ痩せてしまった。 食欲のない中で [続きを読む]