ネコヤナギ さん プロフィール

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ネコヤナギさん: A Cup of 俳句
ハンドル名ネコヤナギ さん
ブログタイトルA Cup of 俳句
ブログURLhttp://haikuimage.blog.fc2.com/
サイト紹介文駆け足で過ぎてしまう毎日に俳句の足跡を付けてきました。浮遊している思いを短文にし音楽も少々コラボ。
自由文50代後半・主婦兼グラフィックデザイナー。在宅ワーカーです。
趣味は俳句・デザイン・音楽・手織り。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供28回 / 114日(平均1.7回/週) - 参加 2017/03/29 15:59

ネコヤナギ さんのブログ記事

  • 百日紅・風鈴・炎天など
  • 百日紅今日の風底をついたり百日紅硝子器に空の散らばる百日紅百日紅髪は真昼へ伸びてゆく百日紅星を揺らして睡り来る百日紅何に追われている日暮れ百日紅ほんとの気持ちいくつある百日紅ほどに、こちらの気持ちを様々に映して千変万化する表情を見せる花はなかなか無い。それは、風に棲んでいるような、その花の柔らかさがその所以かもしれないと思う。微風の時、百日紅は笑みこぼれるかのように優しいし、こちらの気分が良い時も [続きを読む]
  • 白粉花・夏アラモード2
  • 白粉花夕風はすこしづつ来る白粉花白粉花路地に入れば歩を緩めオーデコロン空に揮発す白粉花行き止まる言葉白粉花密生す白粉花わたしの中にある空き地空き地というのは、私が子供の頃は町中でも結構あった。それぞれに名前がつけられていたりして、「今日は『アマゾン』で待ち合わせ」などと言っていたものだ。昨今はあまり見かけない。時たま売地などで見かけるのだが、土がむき出しになっているのを見ると、無性に懐かしく、気持 [続きを読む]
  • 百合・七夕
  • 百合山百合や目に一粒の雨入り百合の前静かに呼吸整える百合咲いてその大きさに驚きぬ百合咲けば一本の川流れ始める百合の奥廊下続いて扉あり百合の花といっても、色々ある。花言葉も、調べたら、百合の種類によって、それぞれ違ったものがある。そりゃそうだ、こんなにイメージが違うんだから、そうでなきゃ不自然。上の写真は山百合。花弁に斑があって、黄色い筋もある。花言葉は、「荘厳」山百合の日に透き月に透ける宮 飯島 [続きを読む]
  • 立葵・夏アラモード
  • 立葵立葵空がうしろへ退きぬペディキュアを塗って出かける立葵立葵遠くの海が濃くなりぬ立葵女王何人夜の庭立葵うしろに列車すれ違う夢の駅いくつ通過し立葵立葵というのは、あっぱれ、と言いたくなるような、花である。何があっぱれなのかよくわからないが、とにかくそんな感じなんである。派手と言えば派手なのだが、その派手さは、「キンキラキン」系ではないし、薔薇や牡丹や百合のような「ゴージャス&上品」系でもない。そ [続きを読む]
  • 紫陽花・梅雨
  • 紫陽花紫陽花や遠き雷鳴振り返る紫陽花に重き封書の届く午後紫陽花や未明の宙へ鳥生れ紫陽花や時間の川の底を見る紫陽花や第三巻まで読み終わる紫陽花の青の奈落を見てをりぬ見ても見ても見飽きない花に、紫陽花がある。昨今はピンクも人気だが、やはり昔からあるブルー系に心は動く。何故だろうと考えるにつけ、こちらの心模様を、くまなく映し出しているような色だからではないだろうかと、思い当たる。この写真の紫陽花は割合シ [続きを読む]
  • 花柘榴・枇杷の実
  • 花柘榴花柘榴太陽小さき水溜まり花柘榴遠い過去から長電話小さな可愛い、柘榴の花が、大好きである。この大好きには、わけがあって、生まれた家の門のそばに、あったからなのだと思う。正しくは、お向かいの家にあった木なのだが、親戚だし、一つの門の中だったので、身近なものだった。でも、子供の目線は低い。あの頃、幼稚園に行っている頃だっただろうか。どうしても、地面に落ちている額のほうに目が行って、そちらを花だと思 [続きを読む]
  • 梔子・梅雨の月
  • 梔子梔子の香よりこの道昏くなり梔子や水の筆跡とどまらず梔子や古い手紙の古い傷梔子や夕暮れが髪を洗う梔子の香りも我も行き止まる梔子や沈丁花や、金木犀の香りは、花から随分離れて、思いがけないところでわだかまっていたりする。それらはもう、花に帰らない。幽体離脱のように、あるいはもう、魂みたいなものだ。建物や植え込みに、香りをのせた風が通せんぼされて、小さな沼のように梔子の香りがわだかまっている。濃密なそ [続きを読む]
  • 金魚草・五月闇
  • 金魚草よく似てる母と娘と金魚草金魚草雨がソナタに追いつきぬ金魚草水増しされた恋心金魚草ここだけの秘密天気雨生足にヒールサンダル金魚草昨今のいわゆるギャル達を見ていると、金魚草のようだなあと思う。今の子は背も高いし、そこへまたヒールのサンダル、色とりどりのどこかがフリフリしている服に、カールした茶髪・金髪。ディズニーランドのよう。私の趣味ではないけれど、思いっきりファンタジックな格好できるのは、やっ [続きを読む]
  • 罌粟の花・明易し・六月
  • 罌粟咲きて女の意地はやはらかき杉田久女の句で、「張りとほす女の意地や藍ゆかた」 がある。藍ゆかたとは、藍染めで染めた浴衣地のことだ。そういえば最近はピンクやクリーム色などの、思いっきりカラフルな浴衣が若い人には流行りのようである。あれはあれで可愛いのかもしれないが、浴衣特有の、見た目の涼しさというものが無い。それから粋な歯切れ良さもない。ちょっと残念である。自分は14歳のころ、白地に藍の模様の浴衣が [続きを読む]
  • 万緑・緑陰・花菖蒲など
  • DIC川村記念美術館また佐倉市の川村記念美術館に行ってきた。自宅から車で30分くらいなので、手軽に自然に触れたくなったら、ここがお気に入り。展覧会の方は、気に入ったものをやっているときだけ見る。広大な庭園が大変美しいから、緑のシャワーを浴びたくなったら、ここに来る。自然の雑木林などを生かしながらも、造園の素晴らしさは心に残る。ちょっとした坂道の勾配や小道の曲がり方、小さな小川の誂えかた、木々や花々の配 [続きを読む]
  • 姫女苑・クローバー
  • やはらかき星を歩けばクローバークローバーは春の季語。白詰草(シロツメクサ)・苜蓿(ウマゴヤシ)とも言う。まあ、春の季語となるとできれば四月に詠みたいところだけれど、今年は四月が寒かったからか、うちの近所では今真っ盛り。上を見れば新緑が爽やかな緑をまき散らし、下を見ればシロツメクサや姫女苑がゆらゆらと風に泳いでいる。こんなに美しい季節はやはり五月をおいて他にない。街中に住んで、いつもおんなじアスファ [続きを読む]
  • 薄暑・日傘・薔薇
  • ウィンドにウィンド映る薄暑かな薄暑光道間違えて引き返す薄暑光覗けば逃げる水の我白日傘眠らせておく記憶かな日傘たたみて鳥抱えゆく如く相触れし日傘に世間話棲む薔薇咲けばゆっくり話す電話かな昔から不思議で、不満に思っていることがある。何故花が咲く時に、肉眼でその動きを確認することができないのだろうか、ということだ。もちろん花に限らず、植物の全て、青々とした草も、雲に届きたがっているような木々の枝々も、五 [続きを読む]
  • 夏立ちぬ・聖五月・花茨
  • 聖五月数多のひかり踏んでゆくいきいきと爪切る音も夏立ちぬ日向より帰し闇みどり立夏かなすっかり陽射しの強くなったベランダで色々仕事をして部屋に戻ると、暫くの間、視界は濃い緑の闇に塗りつぶされていて、何も見えなかった。そういえば子供のころ、この現象がとても面白くて、わざと日向と家の中を行ったり来たりした覚えがある。しかしそれでなくともあの時代の家の中は雑然と暗く、古い卓袱台や箪笥がひしめき合っていて、 [続きを読む]
  • 躑躅・新緑・柿若葉
  • 燃えうつる如咲きゆけり躑躅かな白昼の風の透明躑躅咲く躑躅というのは、マンションやアパートなど、シンプルで現代的な建築物にとても似合う。白や黒のフェンスからはみ出しているのも、中央分離帯の中にも、真っ白なガードレールの下にも、とにかくモダンで単純な形の物の周辺に、ぴったりくるのである。一体何故だろう。形だって、よく見れば日本的な雰囲気もあるのに。やはりあの、空へと一気に抜けていくような、この上なく鮮 [続きを読む]
  • 花水木・風光る
  • われ先に光へとどかむ花水木花水木というのは、白い花とピンク色のものとでは、えらくまた雰囲気が違う。梅、と普通にいえばたぶん人は白い花をまず思い浮かべるだろうし、白梅、紅梅などという呼び分けもできる。木蓮はどうか。紫のものと、白のものと、ぱっと先に思い浮かべるのは互角な勝負か、やや白が優勢かもしれない。こちらも紫木蓮、白蓮、などと呼び分けられる。だが花水木は困ったものである。花水木、という季語でどち [続きを読む]
  • 蝶々 
  • 小刻みに蝶に纏わりつく虚空蝶飛んで視野に小さな琴鳴りぬ人体もシンメトリーに蝶真昼ようやく去りぬ点滴の痣の蝶先日病院で、インターンらしき若い男の先生に点滴をされた。思った通り、下手だった。最近は、注射や点滴の針を刺すのは、看護婦さんの方が大抵上手い。他に尋常でない症状ですでに辟易しているのだから、点滴くらい無痛でしてほしいものだ。遠慮なく失敗を繰り返す先生に、遠慮なく「痛いですー」と言った。「看護婦 [続きを読む]
  • 春・アラ・モード
  • 葉桜に学生服の続く坂葉桜が風を集める坂の上もう一度やり直せるか遅桜山吹や自転車の子の帽子飛ぶ風の強い日だった。前から走ってきた自転車の少年の、黒い野球帽が吹っ飛んだ。私の眼の前だったので、それを拾って振り向いた。「すいませーん」と言ってUターンして来た少年は、人形のように色白の睫毛の長い、綺麗な少年だった。帽子を渡すと、恥ずかしそうに会釈をして、走って行った。あれでは、お母さんは溺愛しているだろう [続きを読む]
  • 朧月夜 2017/4
  • 朧夜の猫の分かれて逃げる道朧夜の湯を踏む音の聞こえをり浴槽に光捩れて朧月朧夜の睡りはすぐに岸離れふと夜空を見上げると、そこに朧月を発見することが多くなった。淡くなった月光と、その周辺を点描のように、様々な色の細かな粒子が取り巻いている。空気中の水蒸気が多くなると、発生しやすくなるらしい。ある夜ベランダに出ると、東の空に出たばかりの月は、最初朧月ではなかった。それはちょうど和菓子の「すあま」のような [続きを読む]
  • 初桜  2017/4
  • 電線に分かれし空や初桜夥し地中の根より初桜初桜猫の逃げゆく暗がりへ少しだけ血が薄くなる初桜ゆうぐれの裸の空へ初桜初桜影曖昧になる時間またひとつ骨に年取る初桜そりゃ、年を取ったことがあからさまにわかるのは、皮膚や頭髪などの人の外側を構成しているものかもしれないけど、実感としてずしん、とくるのは、この年になると、どうも骨だという気がする。若い友人が、誕生日に落ち込んで、「ああ、もう22歳になっちゃった。 [続きを読む]
  • 静かな桜 2017/4
  • ヨー・ヨー・マとキャサリン・ストット(Yo-Yo Ma&Kathryn Stott ) 「チェロとピアノのためのロマンス/ディーリアス(Romance for Cello and Piano/Delius)」桜の柔らかな雰囲気に合う曲だと思う。特に夕桜や夜桜のイメージ。ゆらゆらと風の洗えるさくらかな静けさの遠い扉が開くさくら「静かなもの」といったら何を連想するか。考えたら、中々浮かばないことに、我ながら驚いた。 それはまあ、「静か」というからには、目立た [続きを読む]
  • 折々のうた 2017/4
  • 大岡信さんのご冥福をお祈りします。5日のブログでチラリと大岡さんの事書いたのですが、同日に亡くなられたとのこと。「折々のうた」は素晴らしいお仕事だったと思う。私は、朝日新聞のコラムの方は読んでいなかったが、書籍にまとめられている方を読んだ。昔、俳句や短歌が好きだった祖母に、誕生日やクリスマスに、本を贈ったりしていた。「折々のうた」はそもそも祖母にプレゼントしたものだった。物が無い時代に暮らした世代 [続きを読む]
  • 菜の花 2017/4
  • ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)は1979年生まれのアメリカのピアニスト&シンガー。女優。父はインドの有名な音楽家のシタール奏者ラヴィ・シャンカル。彼女の歌は、ふっと肩の力が抜けるような、そんなリラックス感が持ち味。ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)Come Away With Me (2002)より  「Don't Know Why」菜の花や子の一群に追い越さる菜の花や工事現場の音遠くいつも一人で帰る少女に菜花咲くビニ傘のうちより見やる菜 [続きを読む]
  • 花冷え  2017/3
  • レントゲン待つ間の空や花冷えぬお医者さんというのは、人の話を途中で遮って入ってくる特権を持っているのだろうか。婦長さん的な、エライ看護婦さんにも時々ある。いや、忙しくて短時間のうちに責任のある仕事を分刻みでやらなくてはならないのだから、これは致し方ないのだろう。しかし、説明を求められ、いざ説明をしだすと、大体その三分の一聞いたあたりで、もうあちらが話し出す。いや、そのことはまだこれからなんですよ、 [続きを読む]
  • 3月 春の夜
  • 春の星緩んでをりぬドライアイ緩んでくるのは星の光ばかりではない。緩んで一番まずいのは財布の紐である。しかしこの場合、緩むといっても、「高額のもの」にというのではなく、「あっても無くてもいいもの」に、なんである。主婦ともなれば、胸のあたりに一応は「主婦の虫」が棲んでいる。この虫は、何か買おうとすると、必ずひょいと出てきて、「今すぐ、いらないんじゃないの」とか、「すぐに飽きちゃうよ」とか、「これって、 [続きを読む]
  • 3月 椿と夢
  • まだ解けぬ難題ひとつ椿落つ落椿まばたきもせず雲流る落椿また落椿夜明けかな落ち椿自分の名前忘れをり 椿落つ長き夢からふと眼覚め夢を見ている時の、(眠っている時の夢)そのシーンのことだけれど、今現在の住まいとか環境とかは、あんまり出てこない。大体小さい頃の家や若かったころ住んでいた家が、しょっちゅう出てくる。私は、最初に住んでいた家からそんなに離れていない場所を、ぐるぐると引っ越していて、結婚した [続きを読む]