枡i さん プロフィール

  •  
枡iさん: またまたまがる
ハンドル名枡i さん
ブログタイトルまたまたまがる
ブログURLhttp://hi-masai.blogspot.jp/
サイト紹介文トポロジーなど数学を研究しています。 自分なりの「数学を通した世の中の見えかた」を書いていきます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供17回 / 69日(平均1.7回/週) - 参加 2017/04/11 20:41

枡i さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • どっぷりと
  • 数学の世界では依然として、師匠、弟子、という言葉遣いをします。大学院でお世話になる先生を師匠、学生を弟子と呼ぶのです。研究は冒険に似ています。どの方向に進むのか。どうやって困難を乗り越えるのか。「センス」が問われるのです。ぼくの師匠は事ある毎に「筋が良い」「筋が悪い」と数学を見ながら言いました。難しいのは、それが"どうして”筋が良い/悪いのか、教えてもらえないのです。今となって思うと、それは言葉に [続きを読む]
  • 忘れた幾何
  • 「幾何」とはきっちりかっちり決まった"かたち"です。トポロジーは形の「幾何」、長さ、角度、面積などの量的な情報、を捨てて 残ったものをしらべよう。 そんな考え方でした (昔の記事、「1+1と2」もよければ)。 そうやって、たくさんの情報を捨ててもなお、残ったなにかがあるならば それはきっと大切だろう。 数学ではいくらでも高い次元の空間を考えることができます。 でも、不思議なこ [続きを読む]
  • AI
  • ぼくは工学部に入り、その後大学院から数学をやるという少し変わった道を通っています。工学部に入った理由のひとつが「自分より強い囲碁のプログラムをつくりたい」でした。今思うと、情報科学科に入るべきだったのですが、当時はあんまりよくわかっていなかったのです。当時、ぼくが知っていた人工知能や機械学習と現在のそれはもう同じものとは思えないほどにレベルが違います。大学一年生のときに一番強かった囲碁のソフトは寝 [続きを読む]
  • おうさま
  • 大学生として4年間を過ごす意味はなんですか?学生のとき、研究者になってから、何度か出会った質問です。大学というのは中学高校、または社会人と比べてとても自由な時間を過ごせる場所です。授業を休んでも、単位を落としても、まぁ許されます。人に迷惑をかければ何をやってもきっと大丈夫。大学という場所はその"自由"をお金を出して買う場所です。世間も自由である事を認めてくれるとても良い場所。多少の失敗も、受け入れて [続きを読む]
  • ぐわんぐわん
  • GW を含めていろいろイベントのある2週間をすごしました。友達の結婚式に行って、気合いの入る研究発表をやって、もう一度友達の結婚式に行きました。思いっきりお祝いする気持ちにしてから思いっきり気合いをいれてもういちど思いっきりお祝いする気持ち。終わって少し、きもちが、ぐわんぐわん、しています。研究をやるときは一所懸命、そこに留まるために、きもちを深く、沈めます。お祝いするときは、思いっきりあげます。あ [続きを読む]
  • なぜ
  • ε-δ 論法という、大学に入りたての学生を''苦しめる''、理解が少しだけ大変な考え方があります。これが理解できないのは、きっと理解したくないから、なのだろうなと思うのです。ε-δ 論法に限りません。学校でならう数学や他の科目もきっとおなじ。そういっても、多くの人は理解したい気持ちはある!そういうかもしれません。それは、なぜですか?単位が欲しい。いい点を取りたい。いい大学に受かりたい。少し、難しいかもしれ [続きを読む]
  • おとどけ
  • きっと素敵な考えをもっているのに。どうしてそんな言い方に。むかし、お芝居をすこしやってみて、思ったことがあります。本当に伝わらない。表現しているつもりでも、みている人にはほとんど伝わっていないのです。こんなにやったら大袈裟だろう、それですこし伝わるくらい。研究発表や授業もおなじです。精一杯の工夫をこらして、すこし伝わるくらい。きっと大事なことほど、伝えるのが難しいということなんでしょう。普段の会話 [続きを読む]
  • あついとこ
  • ろうそくの炎の一番熱いところは人の目に見えない。橙に"輝いているように''みえる部分は、実は不完全燃焼酸素が足りていないのです。人の情熱も似たところがあると思うのです。やる気あります!なんでもやります!!わるくはないですが、本当かなって思ったり。本当に頑張っている人は、頑張っているようにみえないのではないかな。呼吸をするように、心臓が脈打つようにがんばって、いきたいです。 [続きを読む]
  • なげてなげてなげる
  • すこしだけジャグリング、お手玉ができます。ボールが3つも4つも舞うのをみて、すごいと思う人もいるでしょう。でも、ボールひとつなら、だれでもできることを繰り返しているだけでもあるのです。ボールをなげて、とる。簡単と思うかもしれません。だけれども、ボールの軌道は毎回おなじか?利き腕でない手でなげてみたら?目をつむってもきちんととれるか?やろうと思えば、いくらでも課題がみつかります。そして、それらができ [続きを読む]
  • さがしもの
  • 世界がぜんぶ数式にみえるんですか?たまに聞かれますが、少なくともぼくには見えません。まず、「数式」というのは数学的にものごとを捉える、たくさんある手法のひとつです。では、世界がぜんぶ数学にみえるか?そんなことはありません。これは、お笑い芸人さんに世界をぜんぶ笑いにかえられるか?と問うのと似ていると思うのです。間違っていたら申し訳ないですが、たぶんお笑い芸人さんは「笑いにできる」ものを毎日必死に探し [続きを読む]
  • できる
  • 料理をよくします。何かを作る過程を自分の手で体験するのが面白いという理由ともう一つ、いろいろな場面で役に立つと思っている理由があります。研究というのは基本的には失敗します。毎日、たくさんの失敗をして、その上で得られた小さな成功を集めてきたものが成果です。わかってはいても、失敗が続くと、うまくいくものも、うまくいかなくなるのです。海外にいて、英語で伝えることに失敗し続けると、本来伝えられたことも伝え [続きを読む]
  • そのままに
  • そのよくわからない自信はどこからくるのか?たまに聞かれます。なにかに挑戦するとき、自信はどうしたって必要だ。二十歳くらいのころ、そう思ったぼくは、一つのことをはじめました。口にしたことを、守る。どんな小さなことでも、守る。最低でも、できる限り守る努力をする。大変です。サボってしまった時期もたくさんあります。でも、続けるととても効きます。ぼくは、ちゃんと守ってきた。成し遂げてきた。それは積み重なって [続きを読む]
  • あらたな
  • どうして数学を学ぶのか?数学をやっている人はなんらかの理由を求められます。論理的思考能力が鍛えられる。いろいろな技術の基本で応用がたくさんある。数学は世界を記述する言葉だ。いろいろな答えがあります。今日はぼくなりの答えをひとつ。数学は「公理」とよばれるルールを定め、そこから広がる世界を探求する学問です。どのように進むのか、「何を」みるのか。ひとそれぞれ、好きなもの嫌いなもの、得意なもの苦手なものが [続きを読む]
  • 足りないからこそ
  • 体格や身体能力に恵まれなかったアスリートが、それでもスポーツで生きていきたくて生み出した技。顔立ちやスタイルに恵まれなかった役者が、それでも芝居で生きていきたくて生み出した魅力。読みの力や計算力に恵まれなかった棋士が、それでも囲碁で生きていきたくて生み出した感覚。計算力や記憶力に恵まれなかった学者が、それでも研究で生きていきたくて生み出した理論。足りないものがあるからこそ、まわりと違った目線でたど [続きを読む]
  • 1+1と2
  • 「1+1」と「2」は持っている情報の量が違います。1+1は、「なにかが1つとなにかが1つで2つある」という情報を持っています。それは、1000/500 でも0.2×10でもないのです。もし、りんごが1つ、パイナップルが1つあったとして、それらを「足したら」それは「果物2つ」です。計算をするということは、情報をすてるということ。数学には他にもたくさん、情報をすてる、ワザがあります。どうしても捨てられないものだけを [続きを読む]
  • 草っ原を走ろう
  • ふかし芋パンケーキ煮物チーズ煮りんご温泉たまごゆでたまご他にもたくさんありますが、これらは全部「炊飯器で簡単にできるもの」です。炊飯器というのは、美味しいご飯を手軽に炊ける道具を作りたい、とたくさんの人が情熱を注いで作られたものです。結果として、炊飯器は日本のほとんどの家庭にある高性能圧力鍋となりました。一生懸命がんばった結果、おもわぬ副産物がたくさんうまれる。これは、数学を始めとする基礎研究が不 [続きを読む]
  • またまたまがる
  • 「またまたまがる」という名前は、ぼくの専門の一つである双曲幾何の「双曲」からとっています。リーマン幾何と呼ばれる幾何の一つです。そこでは、「直線」、最短距離を実現する線、は「曲がって」見えます。でも、直線本人は「まっすぐ」進んでいるのです。実際に曲がっているのは「空間」です。いろいろな分野を渡り歩いているぼくは、「曲がって」いるように見えるでしょう。でも、本当に曲がっているのはぼくなのか、それとも [続きを読む]
  • 過去の記事 …