仮名吹(かなぶき) さん プロフィール

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仮名吹(かなぶき)さん: みんなの夜
ハンドル名仮名吹(かなぶき) さん
ブログタイトルみんなの夜
ブログURLhttp://masa-toshi-bros.seesaa.net/
サイト紹介文仮名吹(かなぶき)です。夜、一人で詩を読んでいる方へ。あなたは一人ではないですよ。みんなもそうです。
自由文自作の詩をお届けいたします。よかったらご覧になってください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供71回 / 130日(平均3.8回/週) - 参加 2017/04/15 08:06

仮名吹(かなぶき) さんのブログ記事

  • どしゃ降り女子
  • 梅雨が明ける頃まであんなに辛かったどしゃ降り今日 傘もささずに歩いてもどしゃ降りがむしろ楽しい今ごろあなたもどしゃ降りのなかですか上司の怒鳴り声や客からのクレーム電話どしゃ降りのなかにいますかLINEでもメールでもいいそっと言葉贈りたい「どしゃ降りでもなんでも二人でなら何とかなるじゃない」ってせまいこの部屋ずぶ濡れになった髪をドライヤーで乾かしながらずぶ濡れになったこころをいつものように乾かし合い [続きを読む]
  • 中高年の初心者たち
  • 神の言葉は信じるけれど日本人の言葉に耳を貸さない外国人信徒がいた神の前にはひざまずくけれど日本人の上に立たないと気が済まない外国人がいた牧師は英語ができないことを誤魔化そうと外国人信徒に媚びて彼らの国の言葉を学習し始めた他方僕にはこう言い放った「そんなことではTOEICに落ちますよ?」自宅に戻って笑うしかなかった丘の上の教会今ごろ風に吹かれて消え去ってしまっていても僕は驚かないかもしれないでもそん [続きを読む]
  • 癒されたいの
  • そんなゴリラ顔して四十五歳にもなってまだ私とおかあさんごっこしたいなんてどうしたの会社で何かあったのそれはそうとマンション買ってくれる話はどうなったの私に癒されたいならまずそこをはっきりさせてくれなきゃねぇマ・ン・ショ・ン [続きを読む]
  • 詩人になりたい
  • 彼は言った  詩人になりたいんです僕は尋ねた――どんな詩人になりたいんですか?  有名な詩人です――…。風の便りに、彼は今塾講師のアルバイトをしていると聞いたブラックバイトだけど頑張っていて  作家デビューしたら  このバイトもやめる  仮名吹さんみたいな  素人の詩人で終わりたくないと言っているらしい詩人になる夢、あきらめてないんだねお互いがんばろう [続きを読む]
  • きっと許せる
  • あなたのことをあなたがしてきた傍若無人な行いのすべてをいつかきっと許せると思うあなたのような小悪党よりももっと悪い人たちを見てきたけど彼らにも可哀想なところがあったと今では同情さえしているだからきっといつか許せる日が来ると思うあなたのことをあなたが自分の立場もわきまえず犯した過ちをいつかきっと忘れられると思うそもそもあなたは良くも悪くも長く人の記憶にとどまれるような印象的な人ではない単なる不誠実な [続きを読む]
  • 【お知らせ】詩作品へのコメントのつけ方
  • ご存知の方もおられることでしょうが、改めてご案内いたします。手順①:「最近の作品」欄等の記事タイトル「例)書店のアルバイト」等を して記事個別ページを開いてください。手順②:記事個別ページの下部「この記事へのコメント」の右下に青い文字で「コメントを書く」というリンク文字がありますので、ここに矢印を合わせて してください。手順③:コメント投稿画面が表示されますので、ご記入ください。 [続きを読む]
  • 書店のアルバイト
  • 新規開店前の本屋さん1万冊も並べなきゃいけない5千冊くらい本棚に詰めたところで休憩そのときバイトの男子学生がやってきた  どこの大学ですか?本屋のバイトするのに学歴が何の関係あるんだろうと思いつつ答えた――立命館大学です  どこの学部ですか?――法学部です  僕は同志社です――あ、そうですかそれきり僕が卒業するまで約一年彼に口をきいてもらえなかった他のバイトの子が彼が偏差値がどうのこうの言ってたと [続きを読む]
  • チンパンジーの群れ
  • セミが抜け殻を捨て去るように夏の流行服を脱ぎ捨てたお嬢さんたちもう温泉街をぶらついているまるで浴衣を着せられたチンパンジーのようにきゃっきゃきゃっきゃ騒いでいる射的に当たっただの当たらなかっただのとそのなかの一人が僕のスケッチに気づいた  上手ですねえあとの二人も  何描いたはんのん?大学生の方ですか?二年生だと言うすると今年二十歳ですか僕はいつも意地悪だからあと十年たったら三十ですねと言ってしま [続きを読む]
  • 男について
  • 男はもはや世界の終末が迫ってきたような死んだような目をしてニート暮らしを続けているところが男は近所のコンビニにかわいい女の子が入ったとニート仲間から聞いたとたんに無言で目を輝かせ五百円玉を握りしめてコンビニへ向かうまぁ、それが無くなったら男とは言えないわけで気持ちはわからなくもないがそれにしても愚かな動物だなぁと同じ男の自分でもそう思う [続きを読む]
  • 眠りをもらう
  • 私を追い越して行った いのちたち真夜中ひとり、彼らの名を呼ぶ  ありがとうな… ごめんな…いつの間にか眠りに落ちている夢に面影たち幻という一言で片づけられない何処かから私を守っている人たちが休息の眠りを与えてくれたのか  みんなありがとう [続きを読む]
  • 小さな教室のなかで
  • かわいいと言われようとして必死になっている男の子がいるカッコいいと思われようとして必要以上に突っ張る男の子がいるみんなもう既にそこらへんのおっさんと変わらないこのまま小学校を卒業し中学校を卒業し高校を卒業して場合によっては大学を卒業してみんな本物のおっさんになっていくそして嫁をもらい男の子が生まれ小学校を卒業し中学校を卒業し高校を卒業して場合によっては大学を卒業してみんな本物のおっさんになっていく [続きを読む]
  • 不倫
  • 先生、社会の公民ってどんな問題が出るんですか?――政治とか、経済の問題が出るんですじゃあベッキーの不倫問題とか出るんですか――え?出ません  出るはずないでしょう?じゃあ、あの不倫してた人の問題とか出るんですか――不倫してた人?あぁ、乙武さんですか  出ませんじゃあファンキー加藤のW不倫の問題とか出るんですか――だから出ませんし、  っていうか、あなた不倫の話好きですね扇風機から吹く風みたいににぎ [続きを読む]
  • 聖職者
  • 小学校の教師になりたての頃は誰よりも子どもが好きでしたそれから程なくして子どもたちと接する時間に耐えることが銭稼ぎの唯一の手段になりました一口に子どもといっても男子児童と女子児童は違う男子児童は他者を攻撃する女子児童は自らを責めて苦しむ私にできることは何一つない先輩の先生方はみな早期退職制度を利用して辞めていった私はというともう十年以上も仕事をせずに学校にいます [続きを読む]
  • 大切にしまって
  • なぁ先生、部活がヤバい――どうヤバいねんな一年生が十八人も入った――女子だけで?うん――ええっ、三年生は何人なん六人――ええーっ!  あんたらの中学って強なったんか?ううん、ぜんぜん強くない――ふうん、そうなんやぁ日々の場面のかわいらしさを大切に心にしまっておけること「平穏」という言葉にはそんな意味もあるように思えます [続きを読む]
  • プラネタリウム
  • きみは時々 僕がたてたデート予定も無視して  ねぇプラネタリウム行こうでもそんな時にかぎって科学館のプラネタリウム上映時間が過ぎてて3Dシアターしかやってなかったね  プラネタリウムー プラネタリウムーきみは自動車みたいにブーブー言ってたねそれでも何度かは二人で見上げた人工宇宙隣できみがわぁわぁ言ってるのをよそに僕は  (星空って 本当に回転してるのは  僕らのほうなんだよなぁ)それからずいぶん経っ [続きを読む]
  • 俺の青春を返せ
  • 父親がいつも口癖のように「勉強しないと父さんみたいになるぞ」言われたとおりに勉強したけど父親の世代よりもみじめな目に遭った俺の青春を返せ女にモテないから仕方なくアイドルイベントに通うようになったその女の子がある日突然妊娠して結婚して引退した俺の青春を返せ有名私立大学の4回生になって就活したでもIT系のブラック企業にしか入れず3年でボロボロになって辞めた俺の青春を返せ今は自分らしく自分のしたいことだ [続きを読む]
  • 芋粥(おかえさん)
  • 軍属として満州に渡ったきり生死不明だったおじいさんから敗戦後のある日電報が届いて「舞鶴港に着いた、今から国鉄で京都に帰る」とわかった時のことを生きてきてあんな嬉しいことなかったわと泣きながら僕に話してくれたおばあさんおばあさんの体の弱かった妹、つまり僕の大叔母さんがずいぶん久しぶりにうちに来てくれた時帰り際にこれが今生の別れと姉妹ふたり泣きながら手を取り合った優しい姉のおばあさん役者をしていた娘、 [続きを読む]
  • 合体ロボット
  • その上下合体のロボットのおもちゃは上半分と下半分が別売りでおじいさんはそのことを知らずに孫の僕にある日、下半分だけ買ってきてくれたはじめのうちはロボットの下半分だけで遊んでいたけどそのうちにどうしても上半分も欲しくなりおじいさんに頼んでおじいさんがそこで買ったというおもちゃ屋さんに二人で行ったところがその個人商店のおじさんも上半分が発売されていることを知らなくて仕入れていなかったらしく結局、上半分 [続きを読む]
  • B・J登場前夜
  • だからねぇ、うちでは先生の作品はもう載せない方針なんですよ  いや、連載させてくれとは言わない  読み切りでいいですから、  もう一回だけチャンスをください手塚さん、あなたはもうどこか気候のいい高原にでも引っ越して二、三年ゆっくり休まれたほうがいいでないと本当に心を病んでしまいますよ  いや、こうしてる間にも会社には  債権者からの電話がひっきりなしに  かかってきてるんです  僕は描いて描いて  [続きを読む]
  • 夢見てるみたいだった
  • たまたまつけたテレビ日系ブラジル人3世か4世の若い女の子二人が日本を一週間旅するという番組を見た二人ともおばあさんに習ったという日本語は流ちょうだったブラジルでも有名な、京都のお寺にお参りしたりかと思えば秋葉原で最新家電をプレゼントされたり着物を着せてもらって記念撮影したり一週間はあっという間に過ぎた帰国する日  この一週間、夢見てるみたいだったと二人とも泣きながら思いを語り飛行機は遠くへ飛び立っ [続きを読む]
  • 母のザリガニ捕り
  • おかあさん、どこそこのどぶ川でアメリカザリガニが捕れたんだって僕も捕りたい  そう でも  一人で行っちゃだめよ  おかあさんが付いて行ってあげるあれは何月か忘れたが陽射しの強い日のことだったおかあさん、ザリガニ見つかった?  まだ見つからないわ  根気よく探さないとだめよあの頃は母も男の子の子育てに慣れてきていたのだろうかおかあさん、ザリガニいないし、もう暑いよ  そうね、  暑い中がんばって探 [続きを読む]
  • 真夜中のコーヒー
  • 以前にも書きましたが僕は真夜中に目が覚めることがあって他にすることもなく、詩を書きますでもやはり起きがけには頭がボケているのでペットボトルのコーヒーを冷蔵庫から出してグビと飲みますそして詩を数行書きまたコーヒーをグビそのうちにコーヒーの利尿作用が出始めトイレへ詩を書きながらトイレに行っているのか それともトイレをしながら詩を書きに行ってるのかどっちなんでしょうかそうしているうちに夜が明けたのかカー [続きを読む]
  • 会社と僕とおじさん
  • 今、このおじさんは僕を会社から追い出そうとしている零細企業の会議室からこの先二人も雇えると思ってんのかと社長の怒鳴る声がさっき聞こえた僕がリストラされなければきっとこのおじさんがリストラされる家に帰れば奥さんもいるだろうし息子娘がいるとすれば大学生くらいか会社辞められるはずもない僕はこの会社の法律違反を知っている今夜中に会社を辞めて明日警察に行こうかそれとも今夜中に死んでしまおうか今、このおじさん [続きを読む]
  • 砂上の城
  •   かごめかごめ かごの中の鳥は  いついつ出やる何もないところですけどゆっくりしていってくださいの一言になぜこんなに涙が出るのだろうこんなとこ、あいつに見られたら笑われるに違いない一人で旅に出ると今までの自分の人生がまるで砂の上に築かれた城のようにもろいものであることに気付く  夜明けの晩に 鶴と亀がすべった  後ろの正面だあれなんというか大学を出ただけの頭でっかちの私の人生には土台と呼べるもの [続きを読む]