御鱈河岸 さん プロフィール

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御鱈河岸さん: ー御鱈河岸ー
ハンドル名御鱈河岸 さん
ブログタイトルー御鱈河岸ー
ブログURLhttp://ontarakashi.hatenablog.com/
サイト紹介文純文学、少女文学、ライトノベル、ショートショート、幻想譚を中心とした創作ブログになります。
自由文おんたらかし。御鱈河岸。

なにも決めずにはじめたので、書きながら補足していければと思っています。

よろしくお願い申し上げます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供37回 / 97日(平均2.7回/週) - 参加 2017/05/07 12:35

御鱈河岸 さんのブログ記事

  • 落日の栄光 水野上雪絵の日常
  • 通学バックを部屋の入口付近に置き、入って直ぐ左横にあるベッドへ急降下爆撃を加える。?バフッ?母が太陽光の下で洗濯し干してくれ布団の匂いが鼻孔で踊る。私は布団へ埋もれ、そのまま目を瞑る。永遠とも思える一瞬へ落ちて逝く。このまま何もせず一女学生として、高校生活を全うし雄々しく賢明な男性と所帯を持ったらどうだろう?仕合せが良い人生であれば、それこそが女の幸せというものなのではないだろうか?頭を振るう。駄 [続きを読む]
  • 硝子玉の世界  序説+1話
  • この世界は3本しか脚がない極めて不安定な造りのテイヴルであり、そのテイヴルの脚は常に貪欲な鼠どもの切歯によって齧られ続けて、もはや3本の脚の一本は崩落の一途を辿るのみであるけれどそのことは、あくまでテイヴルを主にした考え方であり、鼠どもの考え方で言えば。この世界は食料が無尽蔵にある とこしえの花薗のような穏やかで過ごしやすく居心地が良い場所だと残念ながら錯覚をしていたテイヴルはまもなく [続きを読む]
  • 落日の栄光 敵性勢力現る〈夜闇を跋扈する四又の魔女〉
  • 最悪の日とは最悪な朝から始まるものだ。今朝方シャワーを浴び、バスタオルで体を拭き髪を乾かし、久しぶりに体重計に乗ってみたら、2キロ増加していた。最低だ。心身の安定の為、体重の変化には気に掛けていたのだが…。ついこちらのケーキが美味しくて、食べ過ぎてしまう。自制せねば、菜食主義に戻すべきか?その次は街へ出掛けようと、スニーカーを履いて歩き出したら紐が切れ、前のめりになりそのままこけ、顔を強く打ちつけ [続きを読む]
  • コント バイクと俺
  • ☆演者 坂道ケツカッチン(空山田修吾・松加下別所)時刻は深夜2時、雑木林へと続く細い遊歩道を一台のバイクが駆ける。それを空山田扮する警察官が止めに入る。空山田「ピピーピピー。そこの君止まりなさい」松加下「なんすか?」空山田「君ここね。それで走っちゃダメなんだよ。危ないでしょ」松加下「こんな時間誰も居ませんよ。あれですか?お巡りさん幽霊を轢くと危ないので走るなとでも言んですか?」びっくりした顔 [続きを読む]
  • 落日の栄光 同志諸君はいずこに?
  • 私があの動画を上げて以降、SNSのフォロワー数は確実に上昇し続けている。中には少女愛好家らしい者達も居たりし、胸糞悪さで、お気に入りのイルカの抱き枕に何度拳を突いた事だろう。そこで思ったのだが、世間では今のこの私、つまり少女の風体をしている私の見てくれは、そんなに悪いものでは無いらしい。むしろ、一部の男性達にはすこぶる評判が良く、肩まで掛かる長い黒髪も、黒曜石の様な夜色の瞳も、年齢の割に小さな身長 [続きを読む]
  • See-She
  • 序章引越しシーズンの到来左川に白猫ヤマト、アース引越しセンターに蟻さん引越しセンター。この時期になると春からの学生生活を楽しむため。社会人となり一人前の大人になるため。様々な理由を胸に抱え、地方者が都市へと転居移住をはじめます。そして、地方から都市へ転居する者たちは、大抵ある種の不安と希望を抱いているものです。地方から都市へ転居する者は、往々にして都会というものに淡い幻想を抱いてしまいます、な [続きを読む]
  • リンボ
  • 煙草を吸う事の意味が欲しいのなら、煙草について考えれば良い。何にだって言える、欲しいのなら手に入れる手段を探るよりも早く動く事が大事なんだ。次の事は次に考えれば良い、そうすれば何だってわかってくるし、近付いていく事が出来る。手に入れられるか、手に入れられないか、手に入れるべきか、入れないべきか、そんな事も全て知る事になるんだ。そして選べば良い。どうするかってね。君は望むままに手に入れたり、手に入れ [続きを読む]
  • 落日の栄光 水野上雪絵の野望
  • ?今?の時代にやって来て、もうかれこれ三ヶ月が経った。どうにか過去の自分と現在の自分との格差を幾つかの実体験を持って把握し始めているところだ。この様な状況下に陥っているが勿論、肯定的にだ。あと過去と現在での大変大きな違いと言えば?私?が居た時代と比べ恐ろしくメディアというモノが進化を、否、退化というべきか?どちらにせよ、変貌していることだ。しかもこの変貌は今の私にとっては好都合だ。少ない金額で、し [続きを読む]
  • イサナの卵
  • これを水と言うのか。疑いもせずに、君はこれを水が成すと言う。僕にはわからない、どうにも分かれそうに無い。水ではないだろう?水では無いと言っておくれ、僕の為に。あぁ、水だと思える人に見える君。何か途轍も無い陰に向いたように思えるよ。光差さぬ日、頭を垂れようとするこの僕に降るから。この震えは冷たさからじゃあない、髪も乾いたままじゃないか。肢端から発するはなにも感傷めいた事ばかりではないよ。もう見えては [続きを読む]
  • ショートコント 頼むから寝かせてくれ
  • ☆演者 坂道ケツカッチン(空山田修吾・松加下別所)十日間程連続で鶴折のバイトを入れてしまった男(空山田)は明日は十一日ぶりの休みとあり、丸一日寝て過ごそうと決めていた。自宅のワンルームに帰り、シャワーも浴びず、服だけ着替え寝ようとするところから始まる。空山田「折り過ぎたわ〜千羽鶴五セット分は折ったわ〜布団に入って寝ようとしている今も、手が鶴折ってる気がするわ〜」空山田「にしても、休憩時間に見せら [続きを読む]
  • デパートメント
  • 枯葉の上を歩く、何億もの微生物を踏みつけながら理由もなく歩く。途轍も無く長く思える遊歩道の上を滑るように流れる私の目には、男が二人と女が一人老人と老婆と男の子の生きている形を追う事だけで、この場所の在り方というものを理解出来ているものとして動き始める。一人一人を値踏みするように、老人と老婆と男の子の事を眼で追っている。老人と老婆と男の子、老人二人と男の子。男の子もやがて老人になるのだろう、その頃老 [続きを読む]
  • うしろの女
  • 時刻は深夜3時15分、草木も眠る丑三つ時、静まり返った無人の学校に足音が二つ。「昼間と違ってやっぱり怖いな、夜の学校」「けどこの時間しか無いて言ったのは、拓郎お前の方だろ」「そりゃそうだけど…おい。今何か動かなかったか?」右往左往とライトで所かまわず照らし廻す。「お前の見間違いだろ?」「そうか…それなら良いけど…」少年二人の足音が職員室まで続き、そこで止まった。職員室には鍵が掛かっていたが、とても [続きを読む]
  • 素足な少女
  • 酷い雨の日に『素足で町にでようよ。』と言ってくれる人が好きなのではなくて、その言葉が新鮮だからではなくて、雨の日に素足で町に出たかったわけでも勿論無かったけれど、誘われたら付いて行ってしまいたくなるのが私なんだ。本当にそれだけだったなら、風邪ひきくらいですんでたはずなのに!車に轢かれるよりは良かったよと言ってくれた友達に私は平手をプレゼントしてしまった。お返しに私はまた水浸しになるわけだけど、この [続きを読む]
  • 超地球的存在 〜大手町六郎、神はじめました〜
  • 気が付くと俺はコンビニでビールをカゴに入れている所だった。店内放送では、数年前流行ったお笑い芸人が何か喋っている。いつもの癖でスマホを見る。時間は10時30分だ。頭の中で違和感の周りをもやもやとしモノが駈けずり廻っている。アイスコーナーでは、この時季限定のアイスバーが残り1つとなっている、物凄く食べたいが何故が買う気が起きない。その時暑さで苛立っている中年サラリーマンがやって来た。「あっちーなチク [続きを読む]
  • もぐら少女
  • 思った事を口にする不自由と 思った事を心に秘める自由の狭間で 綿毛の様に揺れる私は、根っこが無い変わりに花も無い。私が空を飛ぶ時は 機械の背中でじっと座って待つ方法と 落ちるしかない数秒の空中散歩の二種類しかない どっちも飛んでいるようで、飛ばされているだけだと きっと誰も気付いていない。飛びたいと思う気持ちと飛ばされてる現状は テロが起きても、カラマーゾフが売れても、私が私を捨てたとしても 何があっても [続きを読む]
  • 牢の中の二人
  • ある時不意に自我が覚醒すると、鉄格子と壁で覆われた部屋の中に幽閉されているようであった。物や言葉の記憶は憶えていれど、自分に対しての情報がスッポリと抜け落ちている。つまり、ここに居る私という存在は、自身の歴史が今からさも始まろうとしているが、それ以外の記憶はどういう理由か、最初からある程度入った状態で存在している。現に先程認識出来たように、?鉄格子?であるとか?壁?であるとか知識としてどうやら私は [続きを読む]
  • トローチ・サブリナ
  • 雲ばかり映える夏先の16時過ぎには 相も変わらず自転車とバス停との逢引が恋しくなる。君が待つらしいあのバス停までの坂道が 水を越える大きな橋があって、町で一番の競技場があって 一つ一つ場所も変えず名前も意味も何も変えない区切りを 少ないけれど流れのあるこのバスの中で しっかり埋めてくれるように願って 当たり前なのかもしれないけれど、当たり前でなかったあの頃は そうして毎日バスが望んだ停留所に辿り付くのが [続きを読む]
  • 三枝千佳月が死んだ
  • 朝、目が覚めるとすぐ横から寝息が聞こえてきた。片耳からは心音も聞こえている。どちらもまだ眠ってらっしゃる、千佳月さんのものらしい。マイナスイオンすら出ているのではないのかと思ってしまう心地良い音のリズムで、もう一眠りすることにしよう。目覚めの刻を知らせる鳥達は鳴きつかれ、代わりに烏が帰宅の刻を流布している。再度目が覚めた。横を見ると千佳月が居ない。この部屋は個室なので、部屋の主がいないとどうも狭い [続きを読む]
  • 紐だけ長い少女
  • 此処から何処にも繋がっているなんて信じた私が馬鹿だった此処から何処かに繋がっているのは、此処がちゃんとしてないからで此処が私で、私がちゃんとしてたなら私は此処で、此処がちゃんとしてるはずそれなら私は何処にも繋がっているわけもなくて誰かが私に繋がろうとしているだけなんじゃないのかな。そんな私が信じた人は、結局誰かと繋がっていて私に言わずに何処かに行った。平成14年6月20日 17歳 高橋メイあの時 [続きを読む]
  • 落日の栄光
  • 彼が見た最後の映像は血色の景色であり。その中では最愛の人が銃弾により今死に絶え様としており、その後続く最後の音声は施錠をしたドアを部下達がけたたましく叩き絶叫している和音であった。「何故分からない!」それだけ言うと彼も彼女の後を追うように永遠の眠りについた。?運命を再び廻せ?どこか神秘的な声がする、この様な声が出せれる者が居たらきっとそれはオーディンくらいのものであろうなと彼は思った。?人間に [続きを読む]
  • WatHer CroWn
  • 『夏だから暑いのだろうね。』 夜が短いのもその夏なんてものの所為で だからそれできっと、詰まった時間が運ばれてきてしまうんだ。 動かなきゃそれで良いはずなのに ふかふか動く細い針がキシリキシリなんて言ってしまっていて 足音なんて聞こえやしないんだもの。 後ろの方もそのずっと前の方もずっとずっと前の方も いつもなんて守られているはずはなくて、 僕はいつでも取り残されてしまう。 きっとも、いつかも、ず [続きを読む]
  • 三枝千佳月が死んだ その4
  • ここから見える風景は結構好き。小さい頃、××と一緒によく遊んでいた公園がここからだと直ぐ下に見える。あの頃は楽しかったないつもお転婆な私を××が「千佳月〜。危ないからよそうよ」とか言ってたっけ。あの頃の××は、とても可愛らしかったな。一度寝ている××の頬っぺたにキスをしたことがあったけど、彼は憶えているのかね?少し恥ずかしいことを不覚にも思い出したので、頬がなんだか熱い。その熱さを冷ましてくれるよ [続きを読む]
  • 奥歯がかちかちなっている
  • 紅茶をいれて、両手を合わせていただきます。 みどりのベンチに靴跡のこしたスニーカーのことをまだ怒ってこっちをみてくれない。ふたりの食べたいものだけ詰めた弁当箱にパセリをみつけた僕は、ゆびでつまんで「これだって好きになれるよ」と口にほうりこむ。 電子レンジがなくて冷えたはだかの白飯も、プチトマトについたミートボールのたれもたまらなくおいしい。ランチョンマットは僕があげたものだけど気に入ってる。フォー [続きを読む]
  • 超地球的存在〜或いは大手町六郎の怠惰な一日〜
  • 怠惰であった。大手町六郎は怠惰であった。夏休みの宿題は最終日にやり始めるタイプであったし、大学の卒論は最終提出期限が過ぎ、やっと重い腰を上げゼミの指導者の所へ赴き、直談判し、なんとかでっち上げる。そんな男であった。「うっく。平日の昼まっから呑むビールは最高だな♪」コンビニで先程買って来たビールを勢いよく呑み干し、二本目に手を掛けようとした時、それは起こった。目の前の横断歩道を一人の園児が渡っている [続きを読む]
  • ユキノシタの誤謬
  • 応接間で寝ていた私のことなど見えないように、母はピアスのキャッチを留めようとしばし中空を見つめて黙った。 ピエゾのアイストローチというそれは健一から誕生日にもらったもので、私がもっとも気に入っているアクセサリーのひとつだった。嫌な言い方だけど仕方がな い。健一と私はもう4年も付き合っているのだし、付き合った分だけ歳をとって、その中で健一は着実に私の好きなものを把握しつつあった。 母はテーブルの上に [続きを読む]