御鱈河岸 さん プロフィール

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御鱈河岸さん: ー御鱈河岸ー
ハンドル名御鱈河岸 さん
ブログタイトルー御鱈河岸ー
ブログURLhttp://ontarakashi.hatenablog.com/
サイト紹介文純文学、少女文学、ライトノベル、ショートショート、幻想譚を中心とした創作ブログになります。
自由文おんたらかし。御鱈河岸。

なにも決めずにはじめたので、書きながら補足していければと思っています。

よろしくお願い申し上げます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供25回 / 22日(平均8.0回/週) - 参加 2017/05/07 12:35

御鱈河岸 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 素足な少女
  • 酷い雨の日に『素足で町にでようよ。』と言ってくれる人が好きなのではなくて、その言葉が新鮮だからではなくて、雨の日に素足で町に出たかったわけでも勿論無かったけれど、誘われたら付いて行ってしまいたくなるのが私なんだ。本当にそれだけだったなら、風邪ひきくらいですんでたはずなのに!車に轢かれるよりは良かったよと言ってくれた友達に私は平手をプレゼントしてしまった。お返しに私はまた水浸しになるわけだけど、この [続きを読む]
  • 超地球的存在 〜大手町六郎、神はじめました〜
  • 気が付くと俺はコンビニでビールをカゴに入れている所だった。店内放送では、数年前流行ったお笑い芸人が何か喋っている。いつもの癖でスマホを見る。時間は10時30分だ。頭の中で違和感の周りをもやもやとしモノが駈けずり廻っている。アイスコーナーでは、この時季限定のアイスバーが残り1つとなっている、物凄く食べたいが何故が買う気が起きない。その時暑さで苛立っている中年サラリーマンがやって来た。「あっちーなチク [続きを読む]
  • もぐら少女
  • 思った事を口にする不自由と 思った事を心に秘める自由の狭間で 綿毛の様に揺れる私は、根っこが無い変わりに花も無い。私が空を飛ぶ時は 機械の背中でじっと座って待つ方法と 落ちるしかない数秒の空中散歩の二種類しかない どっちも飛んでいるようで、飛ばされているだけだと きっと誰も気付いていない。飛びたいと思う気持ちと飛ばされてる現状は テロが起きても、カラマーゾフが売れても、私が私を捨てたとしても 何があっても [続きを読む]
  • 牢の中の二人
  • ある時不意に自我が覚醒すると、鉄格子と壁で覆われた部屋の中に幽閉されているようであった。物や言葉の記憶は憶えていれど、自分に対しての情報がスッポリと抜け落ちている。つまり、ここに居る私という存在は、自身の歴史が今からさも始まろうとしているが、それ以外の記憶はどういう理由か、最初からある程度入った状態で存在している。現に先程認識出来たように、?鉄格子?であるとか?壁?であるとか知識としてどうやら私は [続きを読む]
  • トローチ・サブリナ
  • 雲ばかり映える夏先の16時過ぎには 相も変わらず自転車とバス停との逢引が恋しくなる。君が待つらしいあのバス停までの坂道が 水を越える大きな橋があって、町で一番の競技場があって 一つ一つ場所も変えず名前も意味も何も変えない区切りを 少ないけれど流れのあるこのバスの中で しっかり埋めてくれるように願って 当たり前なのかもしれないけれど、当たり前でなかったあの頃は そうして毎日バスが望んだ停留所に辿り付くのが [続きを読む]
  • 三枝千佳月が死んだ
  • 朝、目が覚めるとすぐ横から寝息が聞こえてきた。片耳からは心音も聞こえている。どちらもまだ眠ってらっしゃる、千佳月さんのものらしい。マイナスイオンすら出ているのではないのかと思ってしまう心地良い音のリズムで、もう一眠りすることにしよう。目覚めの刻を知らせる鳥達は鳴きつかれ、代わりに烏が帰宅の刻を流布している。再度目が覚めた。横を見ると千佳月が居ない。この部屋は個室なので、部屋の主がいないとどうも狭い [続きを読む]
  • 紐だけ長い少女
  • 此処から何処にも繋がっているなんて信じた私が馬鹿だった此処から何処かに繋がっているのは、此処がちゃんとしてないからで此処が私で、私がちゃんとしてたなら私は此処で、此処がちゃんとしてるはずそれなら私は何処にも繋がっているわけもなくて誰かが私に繋がろうとしているだけなんじゃないのかな。そんな私が信じた人は、結局誰かと繋がっていて私に言わずに何処かに行った。平成14年6月20日 17歳 高橋メイあの時 [続きを読む]
  • 落日の栄光
  • 彼が見た最後の映像は血色の景色であり。その中では最愛の人が銃弾により今死に絶え様としており、その後続く最後の音声は施錠をしたドアを部下達がけたたましく叩き絶叫している和音であった。「何故分からない!」それだけ言うと彼も彼女の後を追うように永遠の眠りについた。?運命を再び廻せ?どこか神秘的な声がする、この様な声が出せれる者が居たらきっとそれはオーディンくらいのものであろうなと彼は思った。?人間に [続きを読む]
  • WatHer CroWn
  • 『夏だから暑いのだろうね。』 夜が短いのもその夏なんてものの所為で だからそれできっと、詰まった時間が運ばれてきてしまうんだ。 動かなきゃそれで良いはずなのに ふかふか動く細い針がキシリキシリなんて言ってしまっていて 足音なんて聞こえやしないんだもの。 後ろの方もそのずっと前の方もずっとずっと前の方も いつもなんて守られているはずはなくて、 僕はいつでも取り残されてしまう。 きっとも、いつかも、ず [続きを読む]
  • 三枝千佳月が死んだ その4
  • ここから見える風景は結構好き。小さい頃、××と一緒によく遊んでいた公園がここからだと直ぐ下に見える。あの頃は楽しかったないつもお転婆な私を××が「千佳月〜。危ないからよそうよ」とか言ってたっけ。あの頃の××は、とても可愛らしかったな。一度寝ている××の頬っぺたにキスをしたことがあったけど、彼は憶えているのかね?少し恥ずかしいことを不覚にも思い出したので、頬がなんだか熱い。その熱さを冷ましてくれるよ [続きを読む]
  • 奥歯がかちかちなっている
  • 紅茶をいれて、両手を合わせていただきます。 みどりのベンチに靴跡のこしたスニーカーのことをまだ怒ってこっちをみてくれない。ふたりの食べたいものだけ詰めた弁当箱にパセリをみつけた僕は、ゆびでつまんで「これだって好きになれるよ」と口にほうりこむ。 電子レンジがなくて冷えたはだかの白飯も、プチトマトについたミートボールのたれもたまらなくおいしい。ランチョンマットは僕があげたものだけど気に入ってる。フォー [続きを読む]
  • 超地球的存在〜或いは大手町六郎の怠惰な一日〜
  • 怠惰であった。大手町六郎は怠惰であった。夏休みの宿題は最終日にやり始めるタイプであったし、大学の卒論は最終提出期限が過ぎ、やっと重い腰を上げゼミの指導者の所へ赴き、直談判し、なんとかでっち上げる。そんな男であった。「うっく。平日の昼まっから呑むビールは最高だな♪」コンビニで先程買って来たビールを勢いよく呑み干し、二本目に手を掛けようとした時、それは起こった。目の前の横断歩道を一人の園児が渡っている [続きを読む]
  • ユキノシタの誤謬
  • 応接間で寝ていた私のことなど見えないように、母はピアスのキャッチを留めようとしばし中空を見つめて黙った。 ピエゾのアイストローチというそれは健一から誕生日にもらったもので、私がもっとも気に入っているアクセサリーのひとつだった。嫌な言い方だけど仕方がな い。健一と私はもう4年も付き合っているのだし、付き合った分だけ歳をとって、その中で健一は着実に私の好きなものを把握しつつあった。 母はテーブルの上に [続きを読む]
  • 最期のオタク
  • とどのつまりオタクは今や絶滅危惧種です。平成31年に施行された、不快因子排除法により街からエロ本という物が消え、その次に少年漫画の紙面から、少しでも性的描写だと捉えられてしまった絵が消えた。だけど、熱意ある漫画家達の中には、ネットの匿名の海の中へ潜り細々と己の熱い情熱を吐き出した。そんな中でもこの国の二次元趣味愛好者達はしぶとかったようで。「くっふーー 瑠璃島たん超萌〜。否、萌絶死なり〜」頭に [続きを読む]
  • 三枝千佳月が死んだ その3
  • 真夏の熱射線が肌を痛めつける。たしか数年前までは冷夏だったので、過ごし易い夏日だったけど今年の夏は気が滅入るぐらいに過ごしづらい。そんな真夏日のなか、今日も僕は千佳月の居る郊外の病院へ行くため自転車を必死に漕ぎ、このひどく長い坂道を頭の中が焼け焦げそうになりながらなんとか前進している。やっとの思いで、坂を上りきり白亜の建物へと入っていく。入っていくと1階のエントランスホールで、千佳月の病室の近くに [続きを読む]
  • 明朝体
  • 湿気だまりに咲いたアザミが家路をいそぐ人を見送っている。ちいさな不幸せをほおばった女の自転車が信号機を前にスピードを落としたのを見て、手を伸ばして助けてやりたいがそんなものは持っていないから風に乗って、せめて雨が降りそうなことを教えてやる。女もわかったように背筋を伸ばしたり、手首をまわして赤信号をにらみつけた。負けない気持ちが傍目で見てもわかる。息を吐いた拍子に、ひとつ不幸せがクチビルのすき間から [続きを読む]
  • 坂闇草
  • 「3丁目の学園坂でまた消えたらしいよ」隣を歩く少女は、自転車を押しつつ目前の坂を指さす。「それってこの坂だよね…」「そうそう。今月だけでも5人目。共通するのは、全て夕方に起きた事らしいよ」そういうと、2人の少女は押していた自転車を止めた。件の坂は、人がどうにか擦れ違える程度の幅と、坂下からは坂上の人をどうにか視認できる程度の長さを有した急勾配な坂であった。「それにしても、消えた人達はどこに行ってし [続きを読む]
  • 案山子の里にも星くらげ
  • 代わり映えのない時間が過ぎていた。断片的というか、映画の総集編みたいなジャンプカット。毎日退屈だとかもうすぐ夏だねと言いたいのではなくて、もっと短い区切りで欠陥品の砂時計のように記憶がさらさらと抜け落ちていく。ほらさっきがもう失われている。危機感を持つべきだ。雨が降っていて、磨りガラス越しになんじゃもんじゃの白花と隣家の側壁が赤く染まっている。それなのに印象はグレイなの。時間がぎっちりとつまってい [続きを読む]
  • 続、三枝千佳月が死んだ
  • 僕は今日もまた、千佳月の病室に居る。もう学校では授業は終わっており、夏期講習とか言われる、高校生達の武者修行が連日校舎のあちらこちらで行われている。勿論僕は、そんなものに興味と忍耐力を有しておらず。学校には行かず、近所の本屋で最近出た文庫本を買い、CDショップへ行き千佳月から頼まれていた、モーツァルトがフリーメーソンのために書いた曲集を買いに走らされていた。それらを買い終わり今、僕は集中管理型の融 [続きを読む]
  • 三枝千佳月が死んだ
  • 三枝千佳月が死んだ。白血病で去年の暮れあたりから、郊外にある私立の病院に入院していた。たまに僕が暇を潰しに行くと、決まっていつもベルリオーズの幻想交響曲が使い古されたCDプレイヤーから流れていた。僕が入って来て、先ず彼女に言われる言葉は大概…。「君も暇だな。こんな所へ来るより早く彼女でもつくりなよ」そう言いながら、ゆっくりとした動作でベッドの横の簡易棚の上に置いてあるCDプレイヤーに手を伸ばす。 [続きを読む]
  • 過去作
  • 以前某所で上げていたの、こちらでも、上げさせて貰います。 [続きを読む]
  • 左向けばひだまり
  • 毎年この時期になると街はにわかに活気づく。秋口までのまとまった仕事がおちこちにある掲示板に貼りだされるためで、皆が情報収集に余念がなくなるからだ。仕事ははっきり言って無限大にある。有り体に農作業などの体力仕事、遠方の住み込みだったり、学生の本分を考えると最適である内職から先生方の助手、コックだって、サーカス団員だって思いつく限りの選択肢が掲げられる。僕は学生だけれども、たとえば秋口まで休学しても誰 [続きを読む]
  • 猫闇草
  • 都会には猫が少ない、そんな事を思った事はないだろうか?地方から引っ越して来た者からしたら、そんな気がしてならない。勿論、地方に比べ、都会は持ち家率が少なくマンションが多いので、家猫に比べて部屋猫が多いという事もある。しかし、本当にそれだけだろうか?一匹の黒猫が歩いている。歩いているというよりは、闊歩していると言った方が適切かもしれない。春先の心地良い風が、住宅街の1つ路地を入った、こんな裏路地 [続きを読む]
  • びゅーふぁいたー
  • 私は私。人は人。うん、知ってる。2月からずっと午前様。アラームが悔しくて、タイマーをセット。ベッドにぼかんと倒れ込む。なのに!夢の中の私はへたっぴで、遅刻やら反抗的な態度やら行き過ぎた抗議で平気で上司を殺してしまう。現実の私はただただ寝不足で嫌な汗をかいたなぁ、ドキドキするしさ最早ストップウォッチを気にしつつ目をつぶると、そこはまた夢。いつも誰かを傷つけて。悲しい気持ちと雨が降る。しとしとと夢か [続きを読む]
  • 昨日の人
  • 二日酔い特有の気持ち悪さで目をさます。ベランダからは、毎朝の悪客である鳩のやかましい鳴き声と、あの忌々しい羽音がし、その負の混合物で部屋が蹂躙されている様な気さえしてくる。いつもであればこの悪客に対し、何らかの対抗措置を取るのであるが、今日はそんな事すらも億劫である。気持ち悪さは持続魔法でも掛けられたかのようで、のそりと起き上がり冷蔵庫のトマトジュースを飲む。「♪♪♪♪…」枕の下からくぐもったスマ [続きを読む]
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