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木樵の小屋 http://ahutofwoodsman.doorblog.jp/

道東の山村に移住して田舎暮らしをしています。 仕事である林業を中心としたブログです。

北海道の田舎暮らしに興味がある、移住してみたい、そんな方の相談にもわかる範囲で応じたいと思います。 まだまだ駆け出しだけど、林業に関心がある方の質問などあれば、これもわかる範囲でお答えします。

きこり
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住所
北海道
出身
豊川市
ブログ村参加

2017/05/23

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  • 仕事で汚いのと不衛生で汚ないのは違う

    泥に汚れた肉体労働の作業員は、見て感じたままでいえば薄汚ない、近寄れば臭いそうなネガティブな印象である。だが見た目や臭いはあくまで仕事に付随するもの、ついてまわるもの、結果であり元々汚れたものというわけではない。実際のところ、おおくの作業員は綺麗好きで身

  • 雨降りと晴れ間の境い目

    午前中は太陽まぶしい好天だったのに昼すぎから雲が湧き出しやがて真っ暗な空に。天気予報で午後休みといっていたが当たるものなのだなあ。いつ降り出すか、と待っていたがなかなか降り出さない。と、遠くを見ると晴れた空のとなりに白い空間が。雨が降っているのだ。遥々と

  • 3人の新人のうちのひとりがヤバいんだが

    今年は新人が春先3人も入ったが、うちひとりが早くも先輩方から嫌われている。嫌われ者はもう本能で嫌われることをするらしい。朝、出社すると皆が揃うまで社長とふたりきりなのだが、そのときに先輩方の仕事ぶりを批判したらしい。いわく休憩時間が長いだの、こんなことでは

  • 新人は時間をかけて仕事を覚えればいい

    今年の仕事始めは4月の11日だった。いつもより早く失業に入ったので始まります早くなった。通年雇用組と合流して作業。まだ雪残る山で除伐。まだ雪が多いねとこぼしたら同僚から「先週なんか比べものにならないくらい雪が深かったんだ」とこぼされた。先週は東京、愛知にいた

  • 映像と音のズレ

    離れたところで大径木が倒れる様子を眺めているとき変な違和感があった。なんだろう、と思ったら目に見える映像と倒れた時の音が一瞬合わない。枝が張っているから、地面に枝が着いたところで音が聞こえるものだという気がしているが、実際音を出すのは幹が地面を叩いたとき

  • 伐倒方向の確認方法

    造林が主要な作業のため大径木伐倒の機会はあまり多くない。正直、経験年数の割に上手くはないな、と思う。伐倒の難しさのひとつが狙う方向に倒すことである。チェーンソー には狙いを定めるラインが付いている。が、あくまでこれは目安にしかならない。大径木になると受け口

  • 凍った大地を砕き苗を植える

    12月に入ってなおまだ植え付けがある。夜からあさにかけての気温はマイナス8度まで下がることがある。種苗屋から現場に持ち運ばれたカラマツの苗は、まず根の余計な部分を切る。苗は長い根を付けたままだ。しかしそれは地面に植える時邪魔になる。切り残す分量は経験によるが

  • 教えるのってやっぱり難しい

    それは除伐作業だった。林齢15年ほどのカラ松林を畝沿いに移動しながら下枝を払ったり、柴を刈り払う作業である。雑にこなしても効果はあるだろうが丁寧にやれば見た目はいい。へし折れた枝が幹から飛び出しているより枝の根元からきれいに切断されていること。刈り払った柴

  • 教えるのは難しい

    新人が入ってきた。年齢は40近いので言うほど新しさはないがそれでも新入社員だ。これまで山の仕事をしたことはなくまったくの素人さん。これまで通り主任が教えると思ってたら、自分に「付いてやれ」と言ってきた。いきなり丸投げかよ⁈ …わからないでもないのが、せっかく

  • 休みは1日と15日、給料日は15日

    むかし山の中に飯場を構えて山仕事をしていた頃は休みは1日と15日だったという。ずいぶんブラックに感じるが工場や営業と違い勤務時間ピッタリまで働いたりサービス残業などなく、ゆるやかな就業体制であったのだろうと想像する。日給制なので働いただけ金になるし、休みが欲

  • ブヨに刺されたら

    ブヨの季節。クズな人間を蔑む単語に「ダニ」と例えることがあるがブヨだって相当に嫌な虫だ。クズな奴には「ブヨ」も使いたい。仕事から帰ってから庭の草刈り。いちにち山で草刈りをしてきたのだが…まあ庭は庭、仕方ない。北海道の田舎暮らし、庭付き戸建ての家、庭は7反く

  • 今年度も始まった

    春は仕事始めの季節。約5週間の失業期間が終わり林業作業員に復帰した。必ず「休み中何してた?」と聞いて来る者がいてこれが煩わしい。田舎者の特性として他人が気になって仕方がない、というものがある。簡単な言葉のやりとりで済ませられない、いちいち細かいことまで知ら

  • こんな真冬にうるしカブレ

    手首、アゴ、そしてマブタ。なんか違和感がある。かゆみ、炎症。手首が一番ひどく皮が剥けている。自分で引っ掻いたのかもしれない。いま仕事はカラマツ林の除伐。「うるしのある山だ」と聞かされていたから間違いなくうるしによるカブレだろう。この真冬に虫刺されなんて、

  • ヤル気のある雪

    札幌にいたころ「ヤル気のある雪」を見たことがある。劇場の舞台で小道具係が誤って一気に紙吹雪を落としてしまったかのような、そんな量の雪だった。クルマを運転していて、ワイパーを最速にするのだがブレードが行って返ってくるその一瞬の隙にフロントガラスを塞いでしま

  • 災厄なひと

    久しぶりに内地で林業をやっている友人と電話で話した。友人の職場の先輩に伐倒作業になると不思議と余裕がなくなる人がいるという。もう20年の経験があり下草刈りや除伐の作業中は陽気なのだが、伐倒となると途端にピリピリしだす。他人への指示が雑になりわかりづらくなる

  • 刃が思うように切れないときは

    チェーンを研ぐとき、低い丸太などに腰掛け、バーを空に向けてチェーンソーを立てた状態にして、バーを左胸に抱える。初めて先輩がその体勢で研いでいるのを見たときは「変なの。おれには無理だ」なんて思ったけど慣れてしまえばこっちの方が良い。縦横の刃の状態を同時に見

  • ガソリンを焚き火の着火剤として使用する

    寒いので仕事前や休憩のひとときには火を焚く。チェーンソー仕事なので手軽な着火剤は混合油である。つまり2サイクルオイルの混ざったガソリンだ。ガソリンの燃焼は独特で灯油や軽油と違い爆発といえる燃え方をする。引火点も低いので、もしボトルからガソリンを火に注ぐよう

  • 靴の内側に直に触れない立体メッシュ中敷きで寒さ対策

    冬場における足元の防寒対策は林業従事者にとって重要な問題だ。動き回りカラダも温まれば足の冷えも気にならなくなるが、それまで冷感に苛まれる時間がとても辛い。足から出る水蒸気が靴の内側に溜まり、その水分が靴の中敷きに浸透して冷えるというのが私の見方である。最

  • 今日は休み

    予報通り未明から降雪。そして予想通り「本日休み」の連絡が来た。外稼業は雨が降ったら休み、雪が降ったら休み、風が吹いても休みだ。天候に対してとても脆弱。雨雪に濡れても構わない作業のときもあるけど、作業効率は悪いし風邪でもひいて何日も寝込んだら「あの日、休ん

  • 秋の山の味覚

    笹を刈り払っていたらキノコを発見。植物に詳しい職場の人によればホンシメジだという。帰宅後ネットで検索するとハイイロシメジっぽい。笠の色合いからして間違いない。ただしキノコは成長過程によって形や色に個体差があるので確信は持てない。持ち帰って歯ブラシを使いゴ

  • 草刈りのコツ 入社7年目のおれが説く

    草を早く楽に刈るコツは一にも二にも、円盤の刃が鋭いことである。これは不動の真理といえる。理想的な刃の形状はやはり新品のときメーカーが製品として付けている刃だと思う。大きく研ぎ上げた刃は草を多く刈り取るため抵抗が大きく手応えが重くなる(らしい)。だが少々ア

  • 田舎のピックアップトラック The 軽トラ 装備編

    軽トラを購入。ひとり暮らしだし、大きな荷物を運べるし、軽の貨物だから維持費も安い、との思いからの選択である。もちろん山林に入って行くことだって出来るから仕事に使うことも出来る。軽トラは中古で程度の良いものを見つけるのが難しくて、年式が古くて走行距離が多く

  • ワークマンは素晴らしい

    ワークマンは素晴らしい。異論は認めない。令和2年現在、道東には旭川にしか店舗が無いのが痛恨である。ワークマンの素晴らしさは作業服のデザインをアウトドアウェア寄りにしたところだと思う。従来作業服といえばポケットやファスナーやD環がやたら縫い付けられ、必要以上

  • 追いづる切り

    斜面に生えている木は、大きくうねっていたり、または谷側に向けて斜めに生えていることが多い。この斜めに生えている木に対しふつうに①受け口②追い口の順にチェーンソー を入れてしまうと木は自重でまだ不十分な追い口にもかかわらず倒れてしまう。結果真ん中で大きく裂け

  • 受け口を作るときは斜めの線から

    受け口を作るとき斜めの線を先に入れると教わった。大抵の講習では水平線を先に入れるし、素人考えでもまずはその順番だろうなと思ったらから、まずは斜めの線からというやり方がどうにも馴染めなかった。小径木の受け口はまず水平線から刃を入れるが大径木は斜めの線からや

  • 長靴の大きな裂け目を補修する

    藪漕ぎをしたとき、不思議と新しい長靴ほど破れやすい気がする。林業で使う長靴はスパイクが付いていて決して安いものではない。それなのにザックリ裂けた日には「まだ大して履き込んでもいないのに!」と嘆きたくなる。今回はそんなときの修繕方法である。まず裂け目周辺を

  • 木の年輪で方位を知る

    むかし、子供向けの雑誌に軽めのサバイバル情報が載っていたのを覚えている。森の中で迷子になったとき、木の切り株で東西南北がわかるぞ、というものだ。年輪は真円ではなく、ほとんどの場合芯の一方が年輪が密で、その反対側の年輪は間隔が広い。これは陽の当たる南側のほ

  • しゃあねえなあ

    夏場、林業の仕事に下草刈りは欠かせない。植えたばかりの苗はまだ小さく、周囲の雑草の猛々しい成長ぶりにすっかり覆い被されてしまう。すると大して空気の流動も無いなか、強力な太陽光に照らされて繁みの中は蒸し風呂になってしまうのだ。小さな苗は蒸し殺されてしまう。

  • こう刈ると早くなる…と思う発見

    下刈りの新しい発見。これまで刃の円盤の動きを=の字のように左右に振っていたが、ハの字型に振ると踏み出す歩幅が大きくなり歩速が上がったように思う。しっかり腕を振るからだと思う。また�苗の左側を歩きながら円盤を\\の字のように左前から右後ろへと、右後ろから左前へ

  • 温かくて過ごしやすいのは人間だけではない

    初夏、北海道はまだ肌寒い日が多い。毎朝天気アプリでその日の天候を確認する。気温が高く温かい、そんな日は過ごしやすいと同時に昆虫の行動も活発ということだ。うるさいを「五月蝿い」と書くのも納得なほどハエはうるさい。わずらわしい。皮膚や服のところかわらず止まり

  • 降って湧いた休み

    小降りの雨。そんな天気がいちばん厄介だ。作業中であれば続けるか撤収するか迷うし、朝であれば今日は仕事があるのか休みなのか迷う。休みであれば弁当を作らず着替えもせずのんびりお茶でも飲んでいたい。だが家を出る15分前にならないと会社から連絡が来ない。弁当を用意

  • チェーンソーを研ぐ時の姿勢

    チェーンソーの切れ味は、刃の研ぎでまったく違う。その差はほんとうに僅かなものだ。きちんと刃にカーブがついていて、しっかり研いであるように見えても、例えばそのカーブが下に向かって研いであると、それだけで切れ味が落ちる。玉切りなどの作業でならあまり感じないが

  • 柔軟な梢が風で折れるものなのか

    木は硬いようで案外柔軟性がある。例えば伐倒したカラマツを樹間からワイヤで引きずり出す時、近くの木にひっかかって大きく折れ曲り「このまま引っ張り続ければ折れてしまう」と見えても意外なくらい撓って滅多に折れることがない。だから時々見かける、梢つまり木の先端が

  • 伐倒方向

    チェーンソーには「ガンマーク」という木を倒す方向の目安となる線が付いている。昨年から単独で伐倒をするようになり、任意の方向に木を倒すことを目標としていたのだが、これがなかなかうまいこといかなかった。チェーンソーのバーは楕円形であり、ガンマークと直角を成し

  • 雑木のツル

    ふだんカラマツを主に伐倒している。たまにトドマツもある。雑木は、そうした木々の間にたまに生えているものを切るくらいなものだ。だから雑木の『ツル』の加減がよくわからない。シラカバの細いやつに「これくらいかな」とツルを残しクサビを打ち込む。が、これが意外と倒

  • 既得権益

    チェーンソーによる伐倒なんて「慣れ」だと思う。危険だし難しい一面もあるが選ばれた人にのみ出来る、なんて特殊な作業ではない。「こいつに伐倒なんてさせられない。根元の雪掘りとか柴切りとか、雑用をやらせよう」そうした考えは部活の野球に似ているように思う。「こい

  • 休憩中にバーを凍りつかせないために

    冬場の伐倒作業中のちょっとひと休み、そんなときチェーンソーのバーを凍りつかせてしまうことがある。大抵はバー先端のスプロケットが原因だ。刃を手近な木に押し付けてグリグリすれば解決するものだが、ガッチリ凍ったときは火を起こし炙ってやらないといけない。柴の二股

  • 丈夫な生地の手提げ袋

    ナイロン生地主体の電工バッグと異なり、地元テント屋のプロダクツは帆布やトラックの幌生地が使われている。トラックの幌は触れてみればわかるがかなりゴワゴワしている。だが薄さの割にかなりの剛性がある。小さな範囲で縫製されているから型崩れすることなく自立している

  • 林業界の細やかなニーズに応えてプロダクツをリリースするテント屋という存在

    思えば林業の装備品、例えばポウチやバッグに大手プロダクツの製品がない。あるいは他の業界も同じかもしれないが電気工事用のものを流用しているのが現状だ。電工とは単なる総称で大工や土木の従事者もたいてい電工用バッグを利用している。とはいえ職種によって求めるカタ

  • 足の寒さ対策 もう防寒長靴はやめた

    ホームセンターで見つけた五本指ソックスが調子良い。裏が起毛パイル地でモフモフした感触。そこにさらにひとまわり大きい厚手のソックスを履くのだ。昨年まで冬は防寒長靴だったが、結局防寒といいながらあまり機能していない。ウレタン素材が内側に使われているがそれがそ

  • やってはいけないこと

    朝目覚めると腰が痛い。苗の植林作業はすでに終了しているのにハテ、と考えたがすぐに思い当たった。間伐で追い口をいれたあと何本も手で押して倒したのだ。木自体はそんな太くはない。だからこそ押し倒してしまったのだがそれでも数十〜百数キロはあるだろう。めんどくさが

  • 足の冷えは湿った長靴からだと思う

    冬の林業でつらいことのひとつが足の冷えだ。ここ奥斗山町は道内でも指折りの極寒地のひとつ。冷え込んだ朝の気温はマイナス25度なんて日もある。冷気は遠慮なく足に突き刺さる。冷たい、寒いというより、もう痛いという感覚だ。寒さを防ぐ方法はいくつかあるが、心掛けたい

  • あると便利なDIY工作

    インテリア方面ではラダーラックとかラダーハンガーなんて言われることもある。ラダーはハシゴ。ハシゴ状のもの掛けのことだ。林業という仕事柄、手袋をよく使う。しかし手袋の置き場所は案外困るものだ。使いたいときサッと取り出したいし、濡れたり汚れたりしたものは仕舞

  • これも林業作業中の災害

    人間は聞きたいとこを聞き、見たいものを見てしまう。北海道の恵庭でシカのハンティング中、森林作業中の男性を誤射する事件があった。被害者はオレンジの上着を着て、頭には白いタオルを汗止めに被り、その上にヘルメットを被っていたそうである。距離130メートルほど

  • 靴下あるある

    山を歩いててムカつくことのひとつが靴下が長靴の中で脱げかけてしまうことだ。汗ばんで皮膚や靴下の布地が湿り気を帯びればズレることはなくなるのだが、まだ肌がサラリとしているうちは、靴下と長靴の内側の摩擦が歩いているうちに靴下を脱がすのである。対応策としては、

  • 鬼笹

    皆伐後、何年も放置した山には笹が生い茂る。そうした笹の茎は固く太い。大人の小指ほどはあるのではないか。また背丈も大人の身長くらいである。そんなゴツい笹を鬼笹というらしい。刈り払い機の円盤の切れ味が作業効率を左右する。刃の研ぎを妥協してはダメで、しっかり鋭

  • 気がつけば秋も深まっているわけだが

    今年は冷夏だったのではないか。いや、北海道に関しては、である。内地では観測史上初といわれる高温を記録していた。だが当地、北海道は7月入ってからも雨が多く気温も上がらず、昼休憩ではクルマのヒーターを入れた。8月でも朝方13度なんて寒い日があった。倒れそうなくら

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