雨居善葉 さん プロフィール

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雨居善葉さん: 32.7℃
ハンドル名雨居善葉 さん
ブログタイトル32.7℃
ブログURLhttp://chuarikui.seesaa.net/
サイト紹介文折々の思いを詩に綴っています
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供17回 / 75日(平均1.6回/週) - 参加 2017/06/04 20:36

雨居善葉 さんのブログ記事

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  • お仕事
  • 眠ってしまった子どもたちの手から滑り落ちた食べさしの夏を拾って歩く簡単なお仕事です幼いデコボコの歯型を隠して砂時計はやさしく積もりゆく蟻はどこにでも現れて狙っているから見つける端からこうやって拾って歩きます蓋をしたらそれきり忘れますいつか彼らが見つけた時に中身が何か別なものに変わってしまっていても  [続きを読む]
  • 観察日記
  • 深手を負った心余計なことばかり考えて傷が広がる大好きな映画を観てなだめた後不器用にひと針ずつ糸で縫う朝ベッドから起き上がるともう糸が少し解けかけている背中を丸めてかばいながらはちきれそうな電車に揺られる夜ベッドに倒れ込む撚れて薄汚れた糸端をつまむ傷口はじんじん痛むけれど開かずに持ちこたえている休日の朝小さな鉢に種をまくあれから一週間土の毛布は心地よくのんきな種はいまだに目覚めないボロボロになった糸 [続きを読む]
  • 壁飾り
  • 魚が跳ねる水音を集めて彼女は部屋の壁にかけていた人っ子一人歩いてない炎天下いつも二人分のコーラを買って訪ねた彼女の家で出される食器類はわかりやすくレトロなデザインだった窓を開けると壁のあちこちから水しぶきが僕の眼鏡をくすぐったので部屋が揺らいだ水しぶきがかかったよとムッとして眼鏡をはずしたとき水しぶきとか何馬鹿なこと言ってるのと確かに彼女は笑っていたんだあれは予感だったのだと表札の外された家を見上 [続きを読む]
  • 過去は過去だよ
  • あたしを苦しめるそれらはみんなかつて本当にあったこと誰かが口を挟んできても顔を見せない声の主は無視していい誰かの中にある本当とあたしを苦しめている本当似ているようで違っているから誰もが傷だらけで生きているひとつだけ知っている呪文を唱える「過去は過去だよ」赦せるようになったこともあれば今でも赦せないこともあるけど傷だらけなのはあたしだけじゃなく口を挟もうとした誰かも同じできれば互いに目を見て話し本当 [続きを読む]
  • 長く降り続いた雨が止み懐かしい鴇色が空に溢れ出すと雲間から降り注ぐ光芒に人は安堵の笑顔を見せる雲は穏やかに色を変えながら日輪が与える希望の光も雨が与える豊かな恵みも生み出せぬ我が身の痛みに呻く煌き鋭い無数の槍に貫かれ見えない空の裏庭で雲は声にならない叫びの中血を流し続けるあれは埋め込まれた咎の楔蜘蛛の糸よりなおなお細い無数に張り巡らされた血管が今日もどこかで破れている鴇色そして茜へと誘う深みにやが [続きを読む]
  • 不安定
  • 笑顔で扉を叩けば開くと信じていたのは遠い昔弾かれるのが怖いから誰とも目なんか合わせない期待はいつも空回り小雨に濡れて溶けてゆく封印わかっているんだよたまたまうれしかった瞬間切り取って溜め込んだりしたらいつか痛い目に遭うことぐらいああ囁くように嘲笑うように雨火照った頬を殴り現実に冷ましてく晴れる予感があったのにただ退屈な雲間が割れて少しの青がこぼれ出ただけああ雲の重さに背を丸め雨切り取った優しい声を [続きを読む]
  • 環境
  • 世の中には頭がよくまわらない馬鹿と頭でっかちな馬鹿がいます前者は人から笑われ傷つけられ後者は人を笑いながら傷つけますいつか置かれた環境が変われば前者は軋みながらもどうにか頭がまわるようになりますが後者は頭でっかちゆえにバランスを失い転び続けます環境とは必ず変わるものです気づかないほど緩やかにけれども確実に変わってゆくものなのです [続きを読む]
  • 何処へ
  • くすんだ色の服ばかり選ぶ錆びの浮いた鍵穴で指が腫れる髪はこのままうねらせておこう写真は一枚も持ってない何もまともに覚えちゃいないこの血が綾なす模様も解けない花はなければ造花でもいいただ赤ければ気分は上々ロマの足首に思いを馳せる下手くそな笛の音軋んだ苦い弦の音それでも踊れるだけいい声かけてくるのは爺さんばかり真っ昼間からそんだけ酔ってりゃ町じゅう別嬪さんだらけさねはいよご機嫌さん外側ばかり磨り減った [続きを読む]
  • 夏の入り口
  • 背中にべったり蝉しぐれ往復34分を歩いて手拭いが冷たくなるほどの汗をかいたよ980円のかき氷器を二度見して買わなかったことを今更悔やむクーラーは今年はじめてプロの方にお掃除してもらって27℃で夢が見られる幸せ乾いたおでこで毎晩感じているよあとは何を書こうかな金魚の波紋の涼しげな便箋仕方なく長袖を着続けてるけど慣れたらこんなもんかとも思う出すあてもない暑中見舞いあんまり元気は出ないけど維持するように気を付 [続きを読む]
  • びしょ濡れ
  • 死者を悪く言ったので雨に降られた悲しみに空が泣いたのではなく罰が当たったのだと思う 本当のことを言えばそれは悪口ではなくて長年積もった思いが零れ落ちただけのこと 思い込みで貼られるレッテルが息苦しくていつも喘いでいたそれはそうなんだけれど 愛して欲しかった なんて言ったらこの私がそれを言ったらまるで慌てて取ってつけた詭弁みたいで 本音を言ったので雨に降られた頬を伝う雨粒がやけに温かいからやはり罰が当た [続きを読む]
  • 袂を分かつ
  • 港町の夏は匂いと臭いが煩雑に混じり合い空気が重たく澱んでいる相も変わらず背中を向けたまま無言の貴方といまを選んで袂を分かつ混沌とした海原の遥か沖を少年が不器用な抜き手で泳いでゆく橋の上から見えなくなるまで見送ったなら日傘を広げ私は去ろう相も変わらず振り向くそぶりも見せない貴方といまを選んで袂を分かつ貴方の名前も知らないままで [続きを読む]
  • けんたい
  • 勢い余って唇の端からはみ出すカスタードクリーム気にもせずに憑かれた目をして君は顎を動かし続ける無言の理由がわからない甘いものを食べながら泣くのは女だけ僕はアルコールが飲めないだからって怒ってない訳じゃないことには触れないのかい空腹に耐えかね泡を飛ばして貪ったリンゴの芯意味もなく弄んだあと不意に握り潰してみるぐらいには君はくどくど言わないけれどもうこれっぽっちも芝居をする気はない様でただ時の経つに任 [続きを読む]
  • double gauze
  • わたしがあなたに何を話し何を隠し時には語り過ぎたりささやかな嘘をついてももうあなたには関係ないそうなのでしょう夫婦とは一体なんですかあなたにとっては枷なんですかうすうす気づいていましたがやはりそういうことですかあなたがわたしに笑顔を向ける時は決まってその理由に私がいない時背筋に走る気持ち悪さに後ずさりすることしかできない引き攣った顔でわらってあげるおれには関係ないそう思われているのならもう全てを沈 [続きを読む]
  • 逆光の女
  • 私の配偶者の最期を看取るのは私ではなくカメラでしょうもしも彼が世を儚んで心中するのならその相手は私ではなくカメラでしょう私には決して向けられなかったまなざしで愛撫された日々の風景の滋味に何も知らないひとびとは涙さえ流すでしょう間違いなくそうなるでしょう [続きを読む]
  • 自分が酷いことを言われているから私にもっと酷いことを言ってそれでやっと生きているのでしょうあなたは私を杖にしてようやく地面に立っていられるのでしょう私の知らぬところで踏みつけにされやめてくれ、助けてくれ、と言えない状況だからあなたより弱い私に当たるのでしょう抉られた心が血を流しているのを見ても絶対に謝らないのでしょう私たちはふたりとも同じ地面の上に立っていると確認し合って結婚したはずだった同じよう [続きを読む]
  • いつかの日
  • そういつだろうか こんな小川の畔の道で振り向く別のあなたを見ていた誰よりも柔らかいその笑顔を強く記憶に焼き付けてこれで何も恐れはしないと涙を拭い誓いたてた日桜と散ったそばかすと聞き耳を立てる土筆の穂先まっすぐに空に向かい伸ばした両腕をすりぬけた風涙はこんなに流れてやまない幼馴染みの団子鼻いつも私をかばってくれたあなたの名前を思い出せずに [続きを読む]
  • はじめまして?
  • もしかしたらいつかどこかのブログ、別の名前で出会っているかも…訳あって、また戻って来てしまいました。今度こそ長く続くといいなぁ。 [続きを読む]
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