amanekouko さん プロフィール

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amanekoukoさん: 声・まっくら森
ハンドル名amanekouko さん
ブログタイトル声・まっくら森
ブログURLhttp://amanekouko.hatenablog.jp/
サイト紹介文天寧煌子の詩置き場。 暗くて痛い作風の詩を書いています。
自由文甚だ異形なる感受
異端の言葉難解と
我も違和感抱きたり

暗い暗いはリアリズム
それゆえ望み見えぬとて
どうやら我が詩不評なり

然れどままよ筆を執り
刻む足跡いしぶみに
誰ぞ一人と解き放つ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供42回 / 55日(平均5.3回/週) - 参加 2017/06/18 20:31

amanekouko さんのブログ記事

  • 『拒食症の家』を読んで
  • 『拒食症の家』吉川宣行著、1998年発行、EPIC 日本自分史センターにて、詩「うめき」と同じ内容を職員に訴えて、閉架書庫から出してもらった自分史。一読してこれは凄い、入手したいと願う大満足の本だった。 家族との葛藤を通して、少女が拒食症になっていった過程、自分、親、きょうだいに課せられた人生の意味を探る一冊。自分に当てはめても、隣人に当てはめても、社会に当てはめても参考になる記述が満載だった。拒食症の心 [続きを読む]
  • 表出vol.1 声 まっくら森レポート
  •  2017年7月15日(土)〜7月23日(日)、池田町の土川商店「場所かさじゅう」にて表出vol.1 声 まっくら森が開催されました。 以下は、出品者の一人・天寧煌子目線のドキュメントです。ほぼ日記的内容になっています。◆7月15日(土)今回、天寧がメインに出す作品の意図とテーマ「まっくら森」の理念にズレがあったという事情もあり、あまり乗り気でないところからスタート。どうせ誰も来ないだろう……と思っていたら、 [続きを読む]
  • 客人
  • ここは小さい穴ぐら わたしの家誰も立ち寄らないとついしょぼくれて つい寂しくついふてくされもしてそれなのにきょう あなたはていねいな物腰で穴ぐらに進みきて暖炉の前に手をかざしたりなどして椅子に腰かけてくれるその止まった背中に ほんのりこみあげる口数少ないまなざしに ひっそり漂うおくゆかしさでもそれは家主に会いにきた客で客でない見知らぬひとの多くは やはり穴ぐらを横目でチラとうかがって何事もなかった [続きを読む]
  • 穴ぐらと重力
  • 薄暗い穴ぐらの奥まった 最も深い底の底そこにわたしは置いてきた窮迫したこわもての告訴状かれらとちぎれたたったひとつの千言をどうしてもかれらに届けなければならないいちばんとうとい言伝をだがかれらの歩幅は大きくその歩調は早すぎてものの見事に穴をよける表通りのパレードは上澄みをすくって通り去る舞台の壇上が楽屋の暗部をますます濃く沈めてゆく忙しい現代人はそそくさとおのれの生活にかえっていくばかりだその [続きを読む]
  • 晴れ間の急迫
  • 行かなくてはならないわたしの足どりは重い過去の亡霊が立ち上がってくるその亀裂が生じる瞬間がまるい調和のなかからぎらと顔を突き出すのが見えてしまうから晴れた空が突然かげり雨降る間もなく稲妻が落ちてくるその急迫が光るのを鮮烈に感触するから(2017.7.19)----------------------------------------------------------------------【ひとこと】 来場者とほんの少し接触するだけでいろんなことをいっぺんに感知してしま [続きを読む]
  • 胸騒ぎ
  • あまりにもまるい達成が続くのでもしやあなたを押し切ったままひとり得意の終止符を発行してすましているのではないかと疑念がさわいでおりますあなたが少しばかり口をひらこうともさらにもの言いたげな峻烈の物語が角張らない笑顔の後ろに匿われているのでしょうねもう少し 幕の撤去を頂戴したかったのですけれど……玄関の前でお暇するべきでしょう難しい調和ですね(2017.7.18)----------------------------------------- [続きを読む]
  • 屠る歌
  • びりびりに引き裂いて散らばった嘆きをゴミ箱に屠る手をためらい胸に抱えてもう一度抱きしめる紙屑の端にはちぎれた無数の文字が名残惜しげに繊維のうえにうごめいた――いやだめだ お前は片輪だ間引きされる定めの子日陰を歩む斜陽の嘆き見たろう かれの素通りする足を一瞥もくれない乾いた目をだからその紙屑も後生大事に抱えてないで 肥溜めへひといきにぶちこんでしまえ陳列台から一つ残らず薙ぎ払いマッチをつけて燃やし [続きを読む]
  • 花壇の物語
  • 長く重苦しい冬の年月は透明な患いを吹雪にのせぽとりと吐息をこぼしました主は誰かに対して何かの意図をもって嘆息したのではないのですひとりでの出生でございました歓待のまろやかな呼び声拍手にちぎれる艶やかなリボンに騙されてはなりませぬ調和の中に断絶が隠されておりますパトロンが産着を高く持ち上げようともこれは観賞の花壇に埋め込まれた不機嫌な爆弾薄汚れた排泄なのですからあなたが顔をしかめないはずはないのです [続きを読む]
  • だるまの無言
  • 手足なく口のきけないだるまは地べたをころがりながらからだで詩を吐くだるまの無言はとうといんだ(2017.7.17)----------------------------------------------------------------------【ひとこと】「地べたを這いずりながら」のほうがいいかなぁ?「地べたをころがりながら」のほうが自然かなぁ?と迷いながら、今も言葉定まらず。 [続きを読む]
  • 詩日記:普遍の掌に爆発する特殊
  •  2000年頃から、苦しくなると詩のような言葉を吐かずにはいられなかった。自分の詩がヘタクソであることは、5、6年前からよく知っていた。2015年に作品をブログにまとめたが、それはいかにも稚拙でヒステリックな叫びだった。2016年冬、「詩」といえるようなものができたと思った。そしてようやく、2017年最近のことだ、詩を書く人間としての自覚が出てきた。今年になってようやく、詩が書けた感があったのである。 詩の展示を [続きを読む]
  • 蟻の欠落
  • 蟻は山の巨大を知った蟻は体の小粒を知った  歌を歌えば歌うほど  歌は足りない  言葉を手繰れば手繰るほど  言葉は足りない捻りなくただありのままをかたどるだけが蟻の仕事だったときには己の住処さえうっかり零してしまうこともあった勢いばかりの野暮天は堂々たる建築を前に紅潮していた我流でなければすくい取れない直截がそこにあったまわりくどい技巧よりも真理を一散に彫刻する意思がそこにあった美の手際を [続きを読む]
  • こよい本ができる
  • こよい手製の本ができるめんどくさい階段ひとまたぎのてっぺんをぐわっとたぐり寄せたい(2017.6.27) [続きを読む]
  • うめき
  • へたでも しろうとでもこれをかかないではいきていられなかったすごみのあるほんがみたいのですそういうほんはおくにおいやられてうまい りっぱなほんがおもてにのこっているのではないのですかせんそうをかたりつぐのはもちろんとてもだいじです がきょうかしょにのらないひとりのにんげんのうめきをこれをかかなければしんでしまったかくことによってかきてのいのちをすくったすくえた かもしれないそういううめきをよみたい [続きを読む]
  • 私の詩について
  • 「汚れ役」昼の憧れ鈴のように歌い喜びの音を 軽やかに鳴らすしかし絵筆は それ以上の仕事をしてはくれないわがことにあらずと そっぽをむく夜の苦しさ心の澱にうごめく闇をすくい取るのは きまって言葉の役目絵筆の放棄した仕事を拾っては投げつける絵筆にできない汚れ役絵筆に描けない汚れ役◆暗い詩 私は、詩のほかに絵という方法で自己表現することがあります。その際、明るさ・希望などのポジティブイメージは [続きを読む]
  • 国境
  • おそらく君が君であろうとして踏みしだいた足下は僕が僕であろうとして築いた牙城の本丸だったもう幾度も 国境を定めてきたが制止の声を聞いてか聞かずか君は遂に 踏み越える禁忌をなおざりにし通した旗を折られた本丸の大将は怒り狂って出陣したこの粗野な闖入者を永遠に侵入禁止にするため結んだ手を引きちぎった大将を駆り立てた力はおそらく君の踏みしだく力と同じ類いのものだったのに  君ガ協定ヲ  守ッテクレナ [続きを読む]
  • 無言の言葉
  • なぜ今頃になって 叫ぶのか?在りし日の わたしの無言よ書を遠ざけ 文字を退けてただ己の闘いを 耐え忍ぶだけで尊い一日は暮れていった――表には 緘黙をもって心を遮断し巨大な沈黙が 荒野を満たしたなぜ今頃になって 語るのか?在りし日の わたしの無言よ書を遠ざけ 文字を退けて発声を断念せしめた想念の宇宙の最果てから頑固な言葉の放擲は無言のうちに 何を祈念していたか?無言 そういう言葉だった無言 そう [続きを読む]
  • 推敲推敲また推敲
  • 推敲推敲また推敲推敲ばかりしております一体いつになったらば言葉はピタリ嵌まるでしょう推敲推敲また推敲推敲ばかりしております何回チェック重ねてもまちがい見出しまた一つ推敲推敲また推敲推敲ばかりしております足し算引き算こねくって生き物みたく動きます推敲推敲また推敲推敲ばかりしておりますあるべき言葉の揺りかごがどうやらどこかにあるらしく推敲推敲また推敲推敲ばかりしておりますこれで最後と思うてもな [続きを読む]
  • 幻の風船
  • 壮大な幻の風船が弾けた中身は見事に塵芥残るがらんに赤面の体そうだ、そうだ、それでいい流れ着いた終末の明日に弾けていたのではとっても耐えられるまい、さ……それでも昏い感傷は懲りずに夢をみるようにできているらしいとどまるところを知らない狂騒忘れたのかありもしないものはだんだんだんだん潰えゆくもう二度と砂塵の塔を描くまいとむしろ息あるうちに瞼の上の白濁を取り払わねばならないと……壮大な幻の風船は弾け [続きを読む]
  • 無言の詩
  • 人差し指を立てる口秘密の言葉そのままにあなたに宛てる無言の詩気づくや否やマスクもて覆える胸に隠れたり(2017.2.2) [続きを読む]
  • 十方塞がりを描いた結末
  • 四方八方ならぬ十方塞がりのドウにもコウにも方途がつかぬ行き詰まりのこの現状を忠実に描き出したいと願ったが掘りあてる言葉は当然ながら希望のきらめく余地のない圧迫した様相であったとさみんなみんな望みがほしいその歌は市井に顧みられずここから出たいという光すらこぼれ落ちなかったリアリズムをなまのまま追求した歌い手はとうとう人前で歌わなくなったとさ(2016.11.28)『声・まっくら森』に収録 [続きを読む]
  • ずぶといひと
  • ずぶといひとよお前はとうとう勝利をおさめるのかお前たちのなかには微笑ましい者もいてずいぶん憧れもした、手を伸ばそうともしたけれどもお前とはけんけんがくがくどうにかこうにか接地点を探っていたものだがその片手はとうとう勝ち誇ったように一切を薙ぎ払ったように見えたその手はいかにも権力を得た者のようにいらだちと栄光に満ちていたずぶといひとよお前はとうとう勝利をおさめるのか……(2016.2.29)『声・まっくら [続きを読む]
  • イジワル
  • わたしはイジワルだったどんなに尊敬されようとも実はわたしはイジワルだった確かにあなたはドンヨリ鈍い、昏い、疎いそれゆえにこれっぽっちも心打たずそれゆえにわずらわしくてイジワルしちゃったどんなに謝っても謝りきれない額を地面にこすりつけ罪の意識に埋もれるほどにそれでも申し開きはできない確かにわたしのきたない心根はウゼーンダヨと大さわぎした正義の顔で指差したああ ゆるしてくださいあなたをわずらわしが [続きを読む]
  • これっぽっちのゆたかなる
  • ふと 命綱を切り離した白く照らし出されたフロアに満ちるわざわいは無関係のまま皮膚に調和したむかしは幸せでも不幸せでもなかったささやかなひとときはありのままでいられると よろこびの声を上げたふと 命綱を切り離した白く照らし出されたフロアに満ちるわざわいはひとときの浸透に寝入ったたったこれっぽっちのあたりまえよ!たったこれっぽっちのゆたかなるさいわいよ!(2016.1.20)『声・まっくら森』に収録 [続きを読む]