樹野 花葉 さん プロフィール

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樹野 花葉さん: FlowerLeaf
ハンドル名樹野 花葉 さん
ブログタイトルFlowerLeaf
ブログURLhttp://flowerleaf.xxxblog.jp/
サイト紹介文甘さ重視の恋愛小説ブログです。時々温い18禁要素があります。
自由文樹野花葉のサブ恋愛小説オンリーブログです。メインブログで書ききれない作品を不定期で更新しています。此方でも甘いお話メインのTL風作品を書き綴っています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供54回 / 49日(平均7.7回/週) - 参加 2017/07/03 19:41

樹野 花葉 さんのブログ記事

  • お憑かれ様です 2話
  • 「ため息つくと幸せが逃げちゃうって訊いた事ない?」「あ、あなたは…」私の前に居たのは、いつか結婚式の二次会で妙な事を云った茶髪のチャラ男だった。(う…今日も派手な形(ナリ)してるっ)神社の景観にあまりそぐわない胸元が大きく開いたシャツに黒いスーツを着込んでいる。一見してホスト風情だ。「──あぁ…濃くなっているねぇ」「は?」其の男性は私をジッと見つめて呟く様に云った。(何…何を云ってるの、この人)訳が [続きを読む]
  • お憑かれ様です 1話
  • 私、寺門 水穂(テラカド ミズホ)は順風満帆な人生を送って来た。心躍る様な出来事がそんなにある訳ではなかったけれど、仕事も私生活も其れなりに潤っていて、私は私の人生を謳歌しているのだとずっと思って来た。そう、思って来た──のだけれど「君、憑かれ易いから気をつけなさいね」「……は?」中高、大学と長きに渡って親しくして来た親友の結婚式の二次会にていきなり初対面の男性にそう云われた。(疲れやすい…ってどういう [続きを読む]
  • 三角の天辺(番外編)
  • バシンッ!「痛っ」「信じられないっ!最低!」「…」(あぁ…まただ)慌てて服を掴んで素早く着替え、彼女は最後に「このモラハラ男が!」と罵声を上げてホテルから出て行った。静かな室内には項垂れた俺ひとりが残された。(ちぇ…あんなに好きだ、愛してるって云ってたくせに…)ドクンッと心臓が潰される様に痛くなった。「いっ」昔からたまに襲われる心臓の痛み。しばらくすれば治まるから大して気にもしなかったけれど、此処 [続きを読む]
  • 三角の天辺 50話(終)
  • あの感動的な日から時は瞬く間に過ぎた。「澪、俺水汲んで来る」「はい、先に行ってますね」お盆前の霊園はひっそりとしていて、ミンミンと鳴く蝉の声だけが騒がしく響いていた。真裕さんの四回目の命日の今日、私たちは真裕さんが眠る五條家が管理している霊園に来ていた。「…あ」「…」一足先に歩いていた真臣がジッと佇んでいた。「真臣、どうしたの?」「おじいちゃん、おいでおいでしてる」「え」真臣の視線の方を見るけれど [続きを読む]
  • 三角の天辺 49話
  • どうしてこんな時に思い出したのか解らないけれど、子猫が出て来る夢を見た時は必ず私の人生に於ける重要な事が起きる前触れだった様な気がした。最初は真裕さんが亡くなる日に見た。あの時は気が付かなかったけれど、あの夢はもしかしたら真裕さんとの子どもを身ごもった瞬間の夢だったのかなと思う様になった。だって其れに繋がっている様な夢を見た其の日に私は───「おぎゃぁあ」「!」其の声を聴いた瞬間、今までの長く苦し [続きを読む]
  • 三角の天辺 48話
  • 明け方、不思議な夢を見た。赤い首輪をつけた小さな黒猫を抱いた私の前に誰かいた。薄ぼんやりとした其の人はそっと私の抱いている子猫の頭を撫でた。心に直接響く声で『可愛いねぇ』と聞こえた。其の声はとても馴染みのある懐かしい声で私は其の人を捉まえようと手を伸ばした。だけど其の人はどうやっても掴む事が出来ず思わず私は其の人の名前を叫んだ。「   」其の瞬間、私の中に痛みが走った──「うっ!」「澪、大丈夫か? [続きを読む]
  • 三角の天辺 47話
  • 幸せながらも慌ただしく時は過ぎた。怒涛の年を越し、新しい年を迎え、そして桜の季節が過ぎようとしていた。「はぁ…んっ」「大丈夫か、澪」「ん…平気」臨月を迎えていた私は大きなお腹を抱えながら幸臣さんからの甘い行為を受け入れていた。「澪…はぁ…凄いなぁ、おまえ」「んっ…だって…気持ちいぃ…」ゴムを着けた幸臣さんのモノが浅く、緩やかに動くだけでも私は充分気持ちがよかった。妊娠してからも私の性欲が落ちる事は [続きを読む]
  • 三角の天辺 46話
  • お互いの家族が顔を合わせ、細(ササ)やかな会食の場を設けた翌日に私と幸臣さんは入籍した。そして結婚式は私の希望で写真撮影だけにしてもらった。「そんなのだけでいいのか?」と幸臣さんは云ってくれたけれど、どうしても盛大な式を挙げる事に私は少しの違和感を感じてしまっていた。幸臣さんには申し訳ないと思いつつも、真裕さんの子どもを身ごもった状態で幸臣さんとの結婚を祝福してもらうという事に少しばかり抵抗があった [続きを読む]
  • 三角の天辺 45話
  • 私の母に結婚の挨拶をする日。「…」(幸臣さん、緊張している?)実家に着くまで幸臣さんはほぼ無口だった。こんな幸臣さんを見たのは初めてだ。「あの…幸臣さん?」「! な、なんだっ」(あぁ…ガチガチだぁ…)私はそっと幸臣さんの手を握った。「!」「そんなに構えなくても大丈夫ですよ」「か、構えてなんかっ」「大まかな事情は電話で話しました。そうしたら『是非お会いしたいわ』って云っていましたから」「…」「うちの [続きを読む]
  • 三角の天辺 44話
  • 「市役所行って入籍しようぜ」「…」私は幸臣さんの其の発言に口を開けたまま固まってしまった。「おい、口を開けたままになるな。虫でも入ったらどうする」「あ…あの…幸臣、さん」「ん?」「話が…飛躍し過ぎです」「飛躍?なんで。俺たち結婚するだろう」「そ、其れは…そう、ですけど…」「だったらとりあえず籍だけでもとっとと入れよう。式は…澪の体の調子がいい時にバッとやろうか」「…えーっと」(なんか…色々ぶっ飛び [続きを読む]
  • 三角の天辺 43話
  • 無造作に敷かれた布団の上で私たちは貪る様に睦み合っていた。「はぁ…あっ、あぁん」「…おまえ…なんつー顏してんだ」「だ…だって…」緩く浅く挿入れられている五條さんのモノは真裕さんのモノとは違っていて、比べてはいけないと解っていてもどうしても其の違いに悶えてしまう。「いつもそんな顔を…んっ、真裕に見せていたのか」「あっ…ふぁっ…」「…本当、堪らないな…」ぬちゃぬちゃと粘着質の音が響く中、五條さんはため [続きを読む]
  • 三角の天辺 42話
  • 妊娠発覚と共に訪れた五條さんからの告白。(いや、告白じゃなくてプロポーズだった!)相変わらず押し倒されたままの私は真っ赤になっている顔を抑える両手がなかった。だって五條さんにギッチリと抑えつけられているから。「おまえは俺の事…せめて真裕の次くらいには好きで、いてくれるか?」「──え」優しい眼差しで見つめられドキッと胸が高鳴った。「俺はおまえの一番にならなくていい。おまえの一番好きな男はもう永遠に真 [続きを読む]
  • 三角の天辺 41話
  • 心の何処かで出来ていたらいいなと思っていた。だけど其の想いは、真裕さんがいないという現実を知ると瞬く間に戸惑いの種となってしまうのだった。「おめでとう!十倉っ」「…」妊娠検査薬を使って調べた結果は、あっさりと陽性反応を見せた。戸惑っている私とは逆に、今度は五條さんがとても冷静になっていた。「明日、朝一番で病院に行くぞ」「…」「あ、俺、このまま此処に泊まっていいか?もう、家に帰るの面倒くさい」「…あ [続きを読む]
  • 三角の天辺 40話
  • まさかと思っていた事が、今、身体的変化が現れた事により確信に近づいた気がした。(嘘…まさか…まさか…)ドキンドキンと胸の動悸は早くなって行く。状況が違えば其れはとても喜ばしい反応なのに…(ど、どうしよう…)頭の中には戸惑う事ばかりが渦巻いていた。「おぅ、遅かったな。大丈夫か?」「…」「おい、十倉」「あ…はい」「なんだ、顏、真っ青じゃないか。気分が悪いなら帰るか?」「…」どうしてか五條さんと真っ直ぐ [続きを読む]
  • 三角の天辺 39話
  • 「えっ、私、口説かれていたんですか?!」「マジで気が付かないとか…ほら、やっぱり阿呆だろう」「…」あの後、五條さん行きつけのいつもの居酒屋で飲み喰いしていた。其処で説明された事が信じられなくてつい唖然としてしまう。「此処数ヶ月でまたおまえの事で盛り上がっている輩がいるんだ。特に先刻の岡本なんて遠回しにおまえの事を根掘り葉掘り訊きやがって…狙っているってバレバレなんだよ」「…はぁ」「なんだ、反応薄い [続きを読む]
  • 三角の天辺 38話
  • 私たちの横を通り過ぎる人がチラチラと視線を這わせていた。「あの…何かありましたか?」私は仕事で何かミスをしたのかと思って少し恐縮した。「あ、い、いや其のそんなにかしこまられると云い難いんだけど…十倉さん、今夜って何か予定があるかな」「は?予定…ですか?特には」「そう、じゃあ食事に付き合ってくれませんか?」「食事、ですか?」販売促進課の岡本さんとは直接的な仕事の関わりがあった訳じゃなかったけれど、何 [続きを読む]
  • 三角の天辺 37話
  • 「お世話になりました」「おう」私は今日、五條さんの家を出る。ようやく真裕さんの死を受け入れて、天寿を全うしていつか真裕さんと逢った時に恥ずかしくない生き方をしなくてはと考えられる様になったからだ。「あの…会社は明日から出勤、でいいでしょうか?」「無理しなくていいぞ。別におまえがいなくても業務にはなんら差しさわりがないからな」「酷いっ!わ、私だって会社の歯車のひとつになっているって自負があるのにっ」 [続きを読む]
  • 三角の天辺 36話
  • 『ふぅん…幸ってやっぱり澪の事が好きだったんだね』あの日、微睡みの中にいた俺の前に現れた真裕は魂が抜けた瞬間の幽体だった。あの時一瞬にして体中に駆け抜けた厭な感じ。当たって欲しくない予感は見事に的中してしまった。『なんだかなぁ…そういう事なのかって認めなくっちゃいけないのかなぁ』生きている時は恐ろしい程に俺の気持ちに鈍感だったおまえが、よりにもよって其の瞬間に全てを悟ってしまうなんて酷過ぎないか? [続きを読む]
  • 三角の天辺 35話
  • 真裕さんと離れてから何日が経ったのだろう「おい、十倉」「…」「飯、ちゃんと喰え」「…」「聞いているのか、十倉」「…らない」「あ?」「…いら、ない」「…」真裕さんの事故の後処理や葬儀、所在が解らなかった真裕さんの両親への連絡など、細々とした出来事をひとつひとつ処理したのは五條さんだった。私はあの日以来何も出来なくなっていた。会社も五條さんの計らいで休職扱いにしてもらっていた。そしてひとり暮らしの私を [続きを読む]
  • 三角の天辺 34話
  • 誰か…嘘だって云って…誰か…夢だって云って…「十倉っ!」「…」聞き慣れた声に一瞬、意識が戻って来た。「十倉、おいっ!」「…」「おまえ──おい、澪!」「……え」体を激しく揺さぶられ、名前を呼ばれた瞬間、やっと声の主の顔を見た。「…ご、じょう…さん」「しっかりしろ、おまえ俺に連絡して来たんだぞ?!こんな状態じゃなかったんだろう?其の時は」「…は、ぃ…あの…五條、さんには… 一番に…知らせないといけない [続きを読む]
  • 三角の天辺 33話
  • 其の日はやたらいい天気で、なんだか妙に家中を掃除したくて仕方がなかった。ベッドメイクをしてシーツを洗濯して、掃除機をかけ、水回りも念入りに拭き掃除した。ひとり暮らしが長い俺は家事をこなす事にもすっかり慣れ、自分なりのやり方というのを独自に編み出して効率よく動いて行った。「よし──完璧」午前中いっぱい掃除に時間を費やし、満足した気持ちで昼食の準備にかかる。夏場でやや食欲が落ちている時は麺類に限る。暑 [続きを読む]
  • 三角の天辺 32話
  • 其の夜、不思議な夢を見た。赤い首輪をつけた小さな黒猫が私の前にいた。とても可愛い子猫で私は思わず抱き上げようとした。だけど子猫は私の元から逃げ出してしまった。どうしても抱き上げたかった私は其の子猫を追いかけた。するといつの間にかいた真裕さんが其の子猫を捕まえていてそっと私に手渡してくれた。真裕さんに抱かれてた子猫はゴロゴロと喉を鳴らし私が抱いても其のまま喉を鳴らし続けペロッと頬を舐められた。少し痛 [続きを読む]
  • 三角の天辺 31話
  • 【今日は残業〜忙しいから仕方がないんだけど…澪の画像見て頑張るよ!】「…」携帯に届いた真裕さんからのメールにはぁとため息をつく。「なんだよ、ため息なんてついて」「あ、五條さん」いつもの様にお昼ご飯は社食で摂っていた。そしていつもの様に私の向かい側の席に着く五條さん。「知っているか?最近社内で俺とおまえは付き合っているんじゃないかって噂になっている事」「えっ!な、なんですか其れっ」いきなり思ってもみ [続きを読む]
  • 三角の天辺 30話
  • 真裕さんと結婚すると決めたものの、話はそう簡単には進まなかった。「とりあえず俺の手術が終わるまでは婚約という形にしておきたいんだけど」「どうして?私はすぐにでも真裕さんのお嫁さんになりたい」真裕さんの部屋で甘いひと時を過ごしている時の会話は、もっぱら結婚に関する事が多くなった。「そう云ってくれるのは嬉しいんけどね…んっ、なんていうか…あっ、俺のなけなしのプライドっていうかさ」「あっ…ん…プ、プライ [続きを読む]
  • 三角の天辺 29話
  • 「はぁ?!結婚っ?」其の夜、仕事を終えた五條さんが真裕さんの部屋にやって来た。私が用意した料理を前に、真裕さんが口にした言葉に五條さんは驚いて硬直した。「へへっ、そう!俺たち結婚すんの」「…はぃ」隣に座っていた私の肩をグイッと引き寄せ、真裕さんは満面の笑みで云った。「…なんだよ、其の急展開」「本当急だよなぁ〜ごめんね〜幸より先に〜」「其の緩みっぱなしの顔見せるの止めろ、胸糞悪い」「…五條さん」「あ [続きを読む]