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理系母の療育と自閉症児の成長の記録 https://blog.goo.ne.jp/rikeihaha

3歳半で自閉症スペクトラムと診断された息子。発達指数が約3年で57から97へ。

中〜軽度の自閉症と診断された息子が,知的な遅れがほぼないまでに大成長。理系研究職の母が息子を観察・分析しながら試した簡単な療育の内容と経過を紹介しています。年齢や発達検査結果一覧も乗せているので,ご参考ください。

rikeihaha
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2017/07/11

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  • 今更ですが,X(twitter)アカウントつくりました

    このブログを開設してはや6年半,いつもに見来てくださっている方,続きを気にしていらっしゃる方,更新が遅くてほんとうにごめんなさい。このブログの息子は自閉症の診断が外れて今は高校受験の真最中。支援級から普通の学校に受験する,そのための勉強をすることに,ものすごい“ハードル”を感じています。物の管理が苦手なこと(筆記用具やテキストがすぐに行方不明),字を書くのを極力嫌うこと(普通の参考書や問題集がなかなか進まない),などなど自閉症で問題だったコミュニケーション以外の課題が受験で障害になっている感じがします。そのハードルを乗り越えるための工夫を日々こらしていますが,ブログ記事にまとめる時間がなかなかとれないので,X(twitter)でメモがわりに発信していくことにしました。ご興味のある方はこちらをご覧ください。...今更ですが,X(twitter)アカウントつくりました

  • 母が完璧じゃなくてもいい理由

    こんにちは。ここ数ヶ月は息子の高校受験勉強と次男(自閉+ADHD傾向ありの不登校小学生)の対応に追われていた理系母です。さて,今回は久々のブログ更新ですが,これまでと少し趣旨を変えて発達障害児の「親」として,私自身のことに触れたいと思います。このブログで触れてきた息子のために家庭で療育を始めたのが十年ちょっと前。その頃に比べるとネットや書籍で親向けの情報が格段に増えたと感じます。「怒らない」とか「子どもが変わる声かけ」とか親が取るべき具体的な行動に関する情報がいっぱいあって,それらを実践しているお母さん方と出会うことも多くただただ感心するばかりです。というのも,私はそういうこと,あまりできていないんです。以前,AllAboutさんの取材(https://news.allabout.co.jp/articl...母が完璧じゃなくてもいい理由

  • 自閉症の診断名はいつまでついて回るのか?

    今年1月に公開した記事「自閉症の診断が外れる」で、いったいどういうこと?と思われた方は多いと思います。今日はその詳細について述べていきます。◆3歳での診断息子が自閉症と診断されたのは3歳のときのことです。最初は市の発達センターでした。この子、本当に自閉症なの!?私は診断を素直に受け入れられず、他県の有名な発達外来を受診しました。でもやはり同じ診断名を言われました。このとき私が自閉症について知っていたのは「治らない」ということだけでした。実際、厚生労働省の自閉症Q&Aにはこうあります。自閉症は生まれつきの障害で、完全に治ることはありません。自閉症の人は、見たり聞いたりすることや感じることを普通の人と同じように理解することができません。この頃の息子は、発語はあったものの語彙は少なく、自分の要求は訴えてもこちら...自閉症の診断名はいつまでついて回るのか?

  • 子どもが偏食を克服するまでの10年超えの道のり 〜中学生編その2

    こんにちは、りけいははです。前記事:〜未就学時代編、〜小学校中学年編その1、その2、〜中学生編その1に続き、子どもの偏食がテーマです。子どもが偏食を克服した経緯を長々と書いてきましたが、今回が最終回。10年以上にわたりいろんな対策をしてきましたが、最終的にいつ、どのように偏食が解消されたかを述べていきます。<あれ???期>子どもの偏食がいつ解消したのか、正確な時期はわかりません。というのも、これまで紹介したような方法で苦手な物を無理やり食べさせられるのは毎日ではなかったのと、私自身に息子=偏食の思い込みが強くあり、何でも食べられるようになっていたことにすぐには気づけなかったからです。異変は中学生になった頃から徐々に表れました。うどんにかけるネギの量が増えた?胡椒をかけてる!?ステーキソースが平気に!?(前...子どもが偏食を克服するまでの10年超えの道のり〜中学生編その2

  • 自閉症の診断が外れる

    自閉症は一般に治らないと言われているので,このタイトルを見てみなさま「トンデモ!?」と思うかもしれません。でもここ数年で息子は驚くほど成長しました。もう普通の子といっていいくらいです。なので医師に相談したところ,各種の書類で診断名を記入する欄に「自閉症と書かなくてよい」と言われました。医師の先生も驚き,そして喜んでいるようでした。なお,直近のIQは101(WISC-Ⅳ)で,学校の5教科の成績も真ん中よりちょい上とちょい下を行き来しています。DQが50代だったころ(3歳)には想像もつかない変化です。これは学校の先生やデイの先生,いろんな方々の支援のおかげだと思っています。(ちなみに投薬や特別な医療ケア,食事療法みたいなのはいっさいやっていません)今は仕事に追われているので詳細は後日,お知らせいたします。WI...自閉症の診断が外れる

  • 療育と発達検査の略歴(2023年1月更新)

    いつもこのブログを見に来てくださっている方,ありがとうございます。これまで私が取り組んだことと息子の成長をブログ記事につづってきましたが,ブログの形式上,過去記事が見づらいので,いつ,何をやったのか,時系列を追えるように,この略歴に過去記事のリンクを貼っています。最近の結果を追記しました。理系母2023年1月17日更新0歳K県K市にて誕生。0歳2カ月市内の保育園に入園。0歳6カ月引越しのためH県K市の保育園に転園。1歳3カ月2〜3語しゃべる。2歳6カ月大人の問いかけに対する反応が1歳児よりも少ないことに気づく。3歳3カ月コミュニケーション等の問題を保育園から指摘される。飛行機のおもちゃをきっちり並べる等のこだわりの出現(「消えたこだわり」参照)。3歳6カ月市の相談所で新版K式発達検査2001全領域DQ57...療育と発達検査の略歴(2023年1月更新)

  • 子どもが偏食を克服するまでの10年超えの道のり 〜中学生編その1

    こんにちは、りけいははです。前記事:〜未就学時代編、〜小学校中学年編その1、〜小学校中学年編その2に続き、子どもの偏食がテーマです。子どもの年齢が上がって小学校高学年から中学生くらいになると、小手先の工夫では応じてくれなくなり、親の精神もズタボロに。そこをどう乗り越えた、というよりやり過ごしたかを紹介します。<ほかの家のご飯も食べてくれ期>偏食で困るのが親戚や友人の家でのお泊まり。人の家で出された料理は食べられるものが少なく、招いてくれた家も困るし、私自身も申し訳ないのと恥ずかしいのとでいつも頭が痛くなりました…。(さらに悩ましいことに、当の本人はあまり気にしていない…)小さいうちは仕方ないと多めに見てもらっていたのも、年齢が上がるとそうはいきません。祖父母の家でも「この子いったい何なら食べるの!?」と困...子どもが偏食を克服するまでの10年超えの道のり〜中学生編その1

  • 子どもが偏食を克服するまでの10年超えの道のり 〜小学校中学年編その2

    こんにちは、りけいははです。前記事:〜未就学時代編、〜小学校中学年編その1に続き、子どもの偏食がテーマです。〜小学校中学年までに、魚を食べさせるために試した食育体験を紹介します。<食べ物に興味持ってくれ期つづき>ステップ7魚をとりに行く野菜と並んで食べさせることが困難だったのが魚、そして野菜以上にとりに行くのが大変なのも魚です。魚をとる≒釣りを思い浮かべますが、経験のない素人母がいきなり釣りを始めて食べられる魚を釣れるとも思えず、もっと簡単に子どもでも魚がとれるところがないか探しました。関東で試したのが以下の3つ。清水公園(千葉県)ニジマス釣り手ぶらで予約なしで行ってすぐ釣れるし、釣ったニジマスを塩焼きにしてくれるサービスもあったので利用しました。釣ったあと、親が調理をがんばらなくてもその場で食べられるの...子どもが偏食を克服するまでの10年超えの道のり〜小学校中学年編その2

  • 子どもが偏食を克服するまでの10年越えの道のり 〜小学校中学年編その1

    こんにちは、前回〜未就学時代編に続き、子どもの偏食がテーマです。今回は5歳〜小学校中学年くらいまでに試した対策と子どもの反応を紹介します。<食べ物に興味持ってくれ期>うちの子はもともと食に対する関心が低かったので、食べたことのないものを「食べてみよう」という気にさせること自体が大変でした。そこで、食材そのものに興味を持たせるため、いわゆる「食育体験」をあれこれトライしました。ステップ6100円グッズで野菜を育てて収穫する野菜嫌いな息子ですが、自分で収穫した野菜なら食べる気になってくれるかもしれない。そんな期待を込めて、野菜の収穫体験をできるところを探しました。しかし、そんな場所は近所では見つからず、帰省に乗じてじじばばの知人の畑まで行くことに。結果、自分で収穫した野菜は食べてくれることがわかったのですが、...子どもが偏食を克服するまでの10年越えの道のり〜小学校中学年編その1

  • 子どもが偏食を克服するまでの10年越えの道のり 〜未就学時代編

    ご無沙汰しています。嬉しいことがあったので久々のブログ更新。私自身は食べ物の好き嫌いなく育ったのに,息子は小さい頃から偏食が激しく,ずっと悩まされてきました。そんな息子がこのごろ13歳にしてようやく,どんなものも残さず食べられるようになりました!!そんな日が来ることは絶対にないだろうと思っていただけに,母親である私がびっくり!!といっても,ある日突然,変化が訪れたわけではなく,本当にちょっとずつ工夫をして,長い時間をかけてだんだんと変わっていったので,年代別にその経緯を紹介していきたいと思います。<〜3歳,とりあえず栄養とってくれ期>息子は小さい時,食べてくれる物が数えられるくらいしかなく,まずい,栄養失調になる!と本気で心配になるレベルでした。なので小さいうちはとにかく成長に必要な栄養素を体に入れてくれ...子どもが偏食を克服するまでの10年越えの道のり〜未就学時代編

  • 次男ブログ

    ご無沙汰しております。昨年末ごろ,いろいろ問題の多かった息子の成長をつらつら書いてきてたこのブログの移転を計画している旨お伝えしましたが,今も非常に多くの方にアクセスいただいていることもあって,このブログ自体はここに残すことにしました。一方で,このブログに時々出てきた7歳年下の次男のことは,今後,Florigenというチームのブログにてアップしていこうと思います。一部,長男の記事に次男のことを追記する形で掲載しているものもあるので,見覚えのある内容も混ざっているかもしれませんが,次男は次男で違った課題がもりだくさん。そのぶん,母の対策ネタもつきません。Florigenではいろんなタイプのお子さんに困っているほかの母たちが取り組んだ対策をまとめとして公開しています。よろしければのぞいてみてください。Flor...次男ブログ

  • 子どもの個性と得意を伸ばしたい

    このブログを書き始めた頃,小学生だった息子は今や中学生となりました。問題が山積みだった息子は,就学前,小学校,中学校とそれぞれ違った成長を遂げ,なんとなく将来に希望も見えてきたこのごろです。いろんな問題について,一つひとつ取り組み,解決してきたことはこのブログでも紹介してきましたが,どうしてもまだ解決していない,というか自分だけでは解決できない課題があります。それは,息子の優れたところを評価できる人が少ない,という点です。息子が発達の問題を他の人から指摘される3歳半の前から,息子が他の子と違うところがあることには気づいていました。興味のあることへののめり込み方,ほかに気を取られない集中力,強いこだわり。飛行機のおもちゃを空港そっくりにきっちり並べるところは,見ていて感心するほどでした。(「消えたこだわり」...子どもの個性と得意を伸ばしたい

  • 中学生の浅知恵に理系父母が徹底抗戦2

    ご無沙汰しております。山のような仕事の締切地獄をなんとか終わらせ,久しぶりの更新です。今日は前回に続き,息子と理系父母の戦いについて書こうと思います。うちでは数年前からAmazonのAIスピーカーのEchoを介して祖父に息子の勉強をみてもらっています(「電子母の進化」「電子母とリアル母」参照)。オンラインでの勉強は,自宅でできてメリットも大きいのですが,デメリットがないわけではありません。相手が目の前にいないのをいいことに,中学生になって妙に浅知恵をつけた息子が,カメラから見えないところでゲームをこっそりやったり関係ない本を読んだりするようになりました。勉強を教える側の祖父からすれば,直接見えはしないものの,話しかけても息子が上の空でどこかおかしいのはわかります。それを本人に指摘しても,「聞いている!」「何もし...中学生の浅知恵に理系父母が徹底抗戦2

  • 中学生の浅知恵に理系父母が徹底抗戦1

    ご無沙汰しております。理系母です。このブログを始めた頃,小学生だった息子も中学生になりました。そして成長するにつれて余計な“知恵”をつけてきて,あの手この手で親の目から逃れてゲームをしたり,屁理屈を言って親を困らせるようになってきています。昔はある意味,素直すぎて,人の目から逃れて何かすることなんてとても考えられない子だっただけに,ずいぶん成長したもんだと感心しつつも,対策を考えます。ところで私は研究職が長く,「理系母」と名乗っていますが,夫も実は生命科学系の研究職に就いています。そして二人共,テーマは違えど研究開発をしているという,ちょっと変わった家庭です。研究開発は基本,できないことをできるようにする方法を考えるのが仕事なので,家の中のことでも,何か問題があれば徹底的に原因や要因を分析し,一つ一つ解決してい...中学生の浅知恵に理系父母が徹底抗戦1

  • 自閉症児に人を思いやる心は育つか?

    ブログ引っ越し,どういった構想にするか考えてはいるものの,なかなか準備が進まず時間だけが過ぎていく日を過ごしています。ですがこの頃,息子にちょっといい変化があったので再びここでご報告します。息子は小さい頃,いろいろな面で問題がありましたが,最初に知的な部分が大きく改善し,遅れ気味だった言語も伸びてきました(「言語も伸びる」参照)。では今,まったく問題がないかというとそうでもなく,課題はまだまだ山積みです。中でもあまりよくなっていなかったのが「他者視点」。人の視点にたってものを考える,人がどう思うか(人からどう思われるか)という感覚が,なくはないんですが,ずっと今ひとつでした。あまり見た目を気にしない(というか気にならない)ので,身なりはいつもだらしなく,人が困っていることにもなかなか気づけません。数年前,私が家...自閉症児に人を思いやる心は育つか?

  • ブログ移転計画中

    こんにちは。理系母です。このブログを始めてかれこれ数年経ちますが、記事をなかなかアップできずごめんなさい。書きたいことはまだ山ほどあるのですが、執筆時間とかいろんな問題があるのと、このブログサイトではどうしても見やすさ、情報の探しやすさに限界があるので、ほかのサイトを新たに作ろうと考えています。今は有志を集めていて、ちょっと大変な子育てに奮闘している私以外の方の経験談もまとめて発信していくつもりです。新サイトは今年秋以降に公開予定です。しばしお待ちくださいませ。ブログ移転計画中

  • 電子母とリアル母

    「電子母の進化」の続き息子が小学5年生の3学期末から6年生の1学期にかけて,コロナ休校がありました。学校の休みは息子にとっては嬉しいものでも,母にとっては地獄。息子がもてあましている暇を,フルタイムの仕事をこなしながらどうコントロールしたものか。その闘いは突然に始まりました。ただ幸いなことに,AmazonのAIスピーカーEchoを介してじじ(私の義父)による宿題の見守りを続けていたおかげで,サポート体制の下地は整っていました。じじも協力を快諾してくれました。問題は息子です。天から降ってきたような自由な時間。その誘惑を退けて勉強しよう!とはならないのが子どもの心理。家で学校と同じだけの勉強をこなすことは困難なので,少しでも自ら勉強に取り組む姿勢をつけることを最初の目標としました。宿題以外で最初に取り組んだのは社会...電子母とリアル母

  • 電子母の進化

    前回の記事「電子母」では,母の仕事を電子デバイス(AmazonのEcho)に肩代わりしてもらう方法について紹介しましたが,それでもなお手が足りないことはいくらでもあります。今回は電子デバイスをさらに活用した対策を紹介します。************************************************************************************************************Echoのリマインダー機能を導入してからというもの,私が息子に口やかましくあれこれ注意することは圧倒的に減りました。しかし,呼びかけはあくまで機械から息子への一方通行なため,息子の行動を促すことには有効でも,してほしくない行動の抑止力としては働きません。宿題から逃れようとする息子...電子母の進化

  • 電子母

    子どもを育てていると何かと忙しいですよね。母子手帳には「家族や周囲の協力を得ましょう」と書かれていますが,協力者がいる状況だったらこんなに困っていないと思ったことはありませんか?手が回らない,もっと手が欲しい,と思っても手は増えないし,自分でできることと動ける時間には限界があります。そこで,母のタスクの一部を電子デバイスに肩代わりしてもらうことにしました。今回はその一部を紹介します。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...電子母

  • 数をおぼえてから算数が得意になるまで

    「数をおぼえる」までの続き先の記事で述べましたが,10までの数はいろいろな知育アプリなどを使って4歳5〜6カ月で数えられるようになり,20までの数もそれから1カ月くらいで数えられるようになりました。数量や数値の概念の獲得に知育アプリによるところが大きかったのはもちろんなのですが,同時期に入れた「HeyDay」という農園アプリも影響したと思います。これは知育でもなんでもない,一般向けの娯楽アプリで,小麦を蒔いて収穫して増やす,といった単純なものですが,息子はものすごくはまっていました。このアプリでは自分の所有している農作物の量が数で表示されたり,作物の売買などでお金が増えたり減ったりして,数を意識することが多かったと思います。計算することはなかったかもしれませんが,どっちが多い少ないといった概念はここでしっかりし...数をおぼえてから算数が得意になるまで

  • 数をおぼえるまで

    小6の現在,息子の得意科目は算数です。特別支援級に在籍しながら普通級の授業を受け始めた科目も,体育についで算数でした(2年生〜)。アスペルガータイプは算数が得意な子が多いので,息子も最初から算数が得意だったと思われる方もいるかもしれません。ですが,そうではありませんでした。今回は,まったく数に関心を示さなかった息子が,算数が得意になるまでの経過について紹介したいと思います。数の概念は普通,何歳くらいからできてくるのでしょう?はっきりはわかりませんが,遠城寺式・乳幼児分析的発達検査表には「数の概念がわかる(3まで)」が3歳6カ月に位置付けられています。一緒に(というか母が一方的に)数を数えたり,というようなことは物心ついたころからずっとしていたのですが,ほぼ無反応でした。数についてちゃんと教え始めたのは4歳2カ月...数をおぼえるまで

  • 知能検査(KABC-2)結果詳細

    今日は直近で受けた(といっても1年近く間が空いてしまいましたが……)知能検査(KABC-2検査)の結果の詳細についてお伝えしようと思います。検査時の実年齢は11歳5カ月で認知総合尺度98習得尺度78という結果でした。認知総合尺度は勉強とは別の認知能力の評価で,地頭みたいなものでしょうか。それに対し,習得尺度は勉強することで獲得した学力を評価するもので,認知総合尺度より習得尺度が低いのは、持っている認知能力レベルに比べて学力が低いことを意味するそうです。認知総合尺度は,数字だけ見れば年齢相応の平均的な頭と言えなくもないですが,その中の能力にばらつきがあり,平均すると98という結果でした。具体的には,物語を完成させたりやパターンを推理する課題で評価される「計画尺度」は116と高かったのに対し,言われた言葉の順番や手...知能検査(KABC-2)結果詳細

  • 言語も伸びる

    このブログでは息子の成長を発達指数(DQ)や知能指数(IQ)という指標で報告してきましたが(療育と発達検査の略歴),その中でいまいち伸び悩んでいたのが言語です。読むのも書くのも小学校就学前からできてはいたのですが,口から発する日本語がとても不自然で,発達検査でも言語の項目はおおよそ2年遅れくらいという判定が続いていました。言語は成長が難しいかな,なんて考えていたら,4年生から5年生に上がるくらいのときの言語検査(LCSA検査)で急に評価が上がり,読解能力(リテラシー指数)にいたっては114と,100を超える結果が出ました(10歳2カ月)。この間,何をしたかというと,母としては特別な療育はしていません。ですがこのことは息子の本を読む量が増えたことと関係していそうです。学校の休み時間やデイで,外遊びに行かずただただ...言語も伸びる

  • 最新の発達検査結果

    過去記事「療育と発達検査の略歴」で去年並びに先日受けた検査の結果を追記しました。結果に対する専門家のコメント等の詳細は近日アップします。実年齢10歳2カ月言語検査(LCSA検査)LCSA指数91リテラシー指数114実年齢11歳5カ月知能検査(KABC-2検査)認知総合尺度(認知能力の評価)98習得尺度(勉強することで獲得した学力みたいなもの)78最新の発達検査結果

  • 支援級という選択3

    支援級という選択2の続きほぼ1年ぶりのブログ更新。自閉症児+発達障害疑い児のいる家庭でフルタイム勤務に加え在宅の兼業をしているため,ほんと時間が取れませんでした。すみません。ブログを休んでいた間に息子も小学5年生が終わり,最終学年を迎えようとしています。学校の成績は通常クラスの普通科目(国語,算数,理科,社会)でおおむね80点以上を維持しており,勉強面での課題はそれほど大きくありません。でも,最終学年も引き続き特別支援級に在籍で,中学校も支援級に進学を希望しています。で,なんでテストの点がそれだけ取れているのに支援級にいるの?と思われる方がいるかもしれません。実際によく言われます。過去記事(支援級という選択1,支援級という選択2)でもその理由にふれてきましたが,1番の理由をここであげます。それは息子に障害がある...支援級という選択3

  • 支援級という選択2

    支援級という選択1の続きその年の支援級の新1年生は1人という悲しい状況でしたが,やさしい上級生に囲まれ,息子は楽しく学校に通い始めました。発達検査ではいろいろ伸びていたものの,人の話を聞くことがとにかく苦手だった息子ですが,そこは先生に逐一注意,指導され,授業態度も少しずつよくなっていきました。そしてちゃんと授業を受けられる姿勢が整ってきたところで,2年生から普通級で体育や算数などの得意科目を受けるようになりました。支援級の担任の先生とよく相談しながら普通級での授業を少しずつ増やし,4年生では体育,算数,理科,社会,国語の5教科を普通級で受け,1日のほとんどを普通級で過ごすまでになりました。テストもほとんどは80点以上とれています(療育と発達検査の略歴参照)。で,ここまで成長すると,じゃあ何でまだ支援級に在籍し...支援級という選択2

  • 支援級という選択1

    息子は3歳半から就学までの間にDQだけみれば57から97と標準近くにまで伸びたのですが,小学校は特別支援級を選択しました。そして4年生まで過ごしてみて,支援級を選択してよかったと私も息子も思っています。今回はその支援級に入るまでの経緯と,よかったと思える理由について述べていこうと思います。********************************************************************************************************************年長の年の9月のはじめに,市の教育委員会との就学相談がありました。小学校で息子の通うクラスをどうするのがいいのか,話し合うためのものです。自由勝手な息子の性格上,普通級はいろいろと難しいように思いま...支援級という選択1

  • 格安会議室で就学に向けた自主勉強会2

    格安会議室で就学に向けた自主勉強会の続きさて,なんとか場所を確保できたので,保育園の終わる16時ごろから公民館の会議室を借りて,保育園のお友達と一緒に勉強会を始めました。この勉強会の目的は,学力の向上ではなく,机に向かってみんなで勉強するといった,就学したら必須になってくる課題に慣れることです。勉強会の内容は,鉛筆を使うものでは市販されている学研やくもんの簡単なドリルやネットの無料学習プリント,ハサミを使った切り絵や貼り絵,カルタや絵合わせカードなどの知育・療育ゲームなど,10〜20分で終わる課題を1~3個,全体で30分〜1時間くらいやりました。そして勉強会の最初には必ず今日やる課題を黒板に書いて説明し(事前に説明することで心の準備をさせる),会の終わりにはみんなで掃除をしました。また,徳島県の「発達障害早期介...格安会議室で就学に向けた自主勉強会2

  • 格安会議室で就学に向けた自主勉強会

    8カ月ぶりの更新です。仕事に追われ,執筆時間が取れずすみません。息子が保育園の年中クラスの終わりにさしかかったころのことです。3歳半の発達検査でDQ57だった息子も,家庭での療育がきいたのか2年弱でDQ88にまではなっていたのですが,小学校入学という一大イベントがだんだんと迫ってきていることを意識して,不安が募るようになっていました。小学校で普通級に入る目安として,とある発達相談で言われたのが「DQ75」。実年齢が6歳で4歳相当,2年遅れだと授業は厳しいだろう,というお話でした。(あくまで目安としてうかがいました。お子様の性格にもよりますし,専門家によっても意見は異なります)DQだけみればその値はクリアしていたものの,とにかく自分勝手で自由気ままな息子のこと,保育園でさえたびたび集団行動からはずれ,加配の先生に...格安会議室で就学に向けた自主勉強会

  • 療育に役立った絵本2

    「療育に役立った絵本1」の続き 3.自閉症児の苦手な考え方を変えるもの・概念理解を助ける「どうぶついろいろかくれんぼ」ほか,型抜き絵本シリーズ,いしかわこうじ作,ポプラ社。自閉症の子どもは一般に,個々の物の名前(トラ,タクシー,など)はきっちり覚えられても,それらを含むグループ名(動物,乗り物)のような概念の理解が苦手とされています。息子は,例えば様々な機種の飛行機を「ひこーき」として理解していたので,グループ概念のすべてが理解できていない,というわけではなさそうでしたが,4歳3カ月の時点で「動物はどれ?」の質問に対して適切な絵カードを答えられず,苦手はありそうでした。そこで,利用したのがこのシリーズ。この絵本シリーズは,最初にページ一面に色や模様と描かれ,簡単なヒントとともに「なにかな?」「だれかな?」と問い...療育に役立った絵本2

  • 療育に役立った絵本1

     今回は,息子の就学前に療育に使った絵本を紹介したいと思います。長くなるので2回に分けて紹介していきます。 前回のブログ「絵本を聞かない息子が絵本を聞くようになったきっかけ」でも述べましたが,息子がひとたび絵本を聞くようになってからは,本は新しい概念や考え方を伝えるのに非常に強力なツールになりました。 それらの絵本を大別すると,1.言語理解などに役立つもの2.ソーシャルスキルトレーニング用3.自閉症児の苦手な考え方を変えるものに分けられます。 それぞれについて,息子に使い始めたおおよその実年齢を記載しておきますが,難しい内容のものもあり,ご自身のお子さんが理解できるかどうかの判断は,過去ブログ「発達検査の略歴」にある息子の発達年齢が参考になるかもしれません。リンクはできるだけ出版元のを貼りました。 1.言語理解...療育に役立った絵本1

  • ブログ再開しました

    大変長らくお待たせしました。多忙につき,前回の記事から2カ月以上あいだが空いてしまいましたが,ブログを再開いたします。仕事に育児になかなか時間が取れませんが,書きたいことはまだまだたくさんあり,少しずつですがアップしていきますので,今後ともどうぞよろしくお願いいたします。  ブログ再開しました

  • 絵本を聞かない息子が絵本を聞くようになったきっかけ

    「H(息子)くんはいつも絵本の読み聞かせの時間にみんなと一緒に聞かず,部屋のはじっこで一人でおもちゃで遊んでいるんです。おうちでもっと絵本を読んであげてください」。保育園の2歳児クラスで担任の先生から言われた言葉です。息子の自分勝手な行動は家で絵本を読んであげてないせいだというような口ぶりでした。ええ,確かに家で絵本の読み聞かせはしていません。でもやろうとしてないわけではないんですよ。できないんです。私が家で絵本を開いても,息子はまったく耳を傾けず,勝手にページをパラパラめくってどこかに走り去ってしまうんです。本当はそう反論したかったのですが,決め付けたような態度のベテランの年配保育士にくってかかる気力もなく,「はぁ…」としか答えられませんでした。絵本の読み聞かせが発達障害児の療育にかぎらず,子どもの成長にいい...絵本を聞かない息子が絵本を聞くようになったきっかけ

  • 過去の出来事を話す練習 目指せ!ほうれんそう(報告・連絡・相談)3

    過去の出来事を話す練習目指せ!ほうれんそう(報告・連絡・相談)2のつづきこのようにして,5歳4〜5カ月ぐらいには絵日記というツールを使って前日のことについて日常的に話ができるようにはなりましたが,では視覚的手がかりが何もない状態で,言葉だけで過去の話が通じるようになったのはいつかというと,正直なところ,はっきりしません。写真のようなものがなければ息子が自発的に話をすることはなく,もともと会話も続きにくい子だったので,こちらが話を切り出しても無視されてばかり。これが,興味がないからなのか,何のことか理解していないのかがわからなかったからです。ただ,5歳11カ月のときには保育園で数日前に行われた運動会の絵をきちんと描いており,先生の言葉だけで先日の出来事を認識できたのは確かです。こうして「ほうれんそう」の「ほう(報...過去の出来事を話す練習目指せ!ほうれんそう(報告・連絡・相談)3

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