ぴかぴか さん プロフィール

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ぴかぴかさん: Fisher
ハンドル名ぴかぴか さん
ブログタイトルFisher
ブログURLhttp://hello-good-bye.hatenablog.com/
サイト紹介文いろんな人がいて、いろんな本を読んでいる。コーヒーと夜の散歩と伊藤計劃がすきな25才が、本を紹介。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供40回 / 6日(平均46.7回/週) - 参加 2017/08/13 17:38

ぴかぴか さんのブログ記事

  • 遮断されていく現実 「探偵・日暮旅人の探し物/山口幸三郎」
  • 保育士の山川陽子(やまかわようこ)はある日、保護者の迎えが遅い園児・百代灯衣(ももしろてい)を自宅まで送り届ける。灯衣の自宅は治安の悪い繁華街にあり、日暮旅人と名乗る灯衣の父親は探し物専門の奇妙な探偵事務所を営んでいた。澄んだ目をした旅人と、人形のように美しい灯衣。名字の違う不思議な親子に興味を惹かれた陽子はたびたび事務所を訪れ、旅人が持つ能力を知ることになる。連作短篇ミステリです。謎解きの日 [続きを読む]
  • 二時間きっかりでよみきれば 「仮面病棟/知念実希人」
  • 療養型病院に強盗犯が籠城し、自らが撃った女の治療を要求した。事件に巻き込まれた外科医・速水秀悟は女を治療し、脱出を試みるうち、病院に隠された秘密を知る――。ラバー製のグロテスクなピエロのマスクを被った立てこもり犯。身寄りのない患者ばかり収容する病院、挙動の怪しい院長。犯行に巻き込まれた視点は秀悟から、医療現場をしらない視点は愛美から、読者は知ることができます。犯人と病院というふたつの謎が猛ス [続きを読む]
  • 人生はゲームじゃない 「さよなら、ベイビー/里見蘭」
  • 高校を中退すると告げたとき、一度だけ将来はどうするつもりなのかと父に訊(たず)ねられたことがある。返事をする代わりに目の前にあったマグカップをつかんで食器棚に投げつけていた。ガラスが砕け破片が飛び散る大音量が轟(とどろ)きわたった。世界が終わるかと思うほどの音だ。どこかのだれかの赤ん坊をあずかった父が、あずかったわずか三日後に急死。母が死んで以来、ひきこもりとなっていた雅祥(まさよし)は、迎え [続きを読む]
  • 邂逅と祝福
  • 想像力の話と、自殺に至る思考については、同じ文面では語れない。考え抜いた末の最後の晩餐ではなく、あっと気付く、「これが最後なんだな」。とても乱暴な言い方にはなるけれど、激しい自殺と、静かな自殺があるのではないだろうか。http://aniram-czech.hatenablog.com/entry/2017/08/10/220000ブックマークを見ていると、想像力(解釈)についての批判的な意見が目立つ。さきに、肯定的な意見について考えておくと、「想像力 [続きを読む]
  • ほんきの京都、ほんきの料理 「鴨川食堂/柏井壽」
  • 縁あって辿り着いた客は、もう一度食べてみたいものに出会えるという。夫の揚げていたとんかつを再現したいという女性、実母のつくってくれた肉じゃがをもう一度食べたいという青年など、人生の岐路に立つ人々が今日も鴨川食堂の扉を叩く。店主流と娘のこいし。まほうつかいではありません、いっしょうけんめい、手で、足で、“食”を捜します。「だけど、わたしの仕事では、あなたのように美味しいものばかりを出しているわ [続きを読む]
  • 芸術はどこにありますか 「ネオンと絵具箱/大竹伸朗」
  • 今まで目の前になかった「質感」を伴う世界が「外側」と「内側」で共振し始める瞬間、それら二点間にスーッと一本の頼りない蜘蛛の糸が風に揺られてフラフラユラユラと伸びていく思いがする。その糸の「質感」に触れる気持ちは非常に微妙であやうい。そのあやうく伸びる糸が向う側に行き着いた瞬間から、用心深く時に大胆にその間を行ったり来たりを繰り返す。美術家・大竹伸朗によるエッセイ集です。作り続けるスクラップブッ [続きを読む]
  • 全知ル 「know/野崎まど」
  • 「科学が求めるものはなんだ?」それは問題だった。先生が僕に出した問題だった。僕は考えた。考えた。考えた。けれど僕は答えられなかった。初めて会った時から僕は、先生に一度も追いつくことができなかった。「“全知”だよ」舞台は、超情報化社会では、人造の脳葉移植が義務化された、2081年。恩師に託された少女は、世界でただひとり、量子葉をもつクラス9、世界のすべての情報をもっていました。四日間の旅でめぐる、曼 [続きを読む]
  • もうめまいは起きている 「推定少女/桜庭一樹」
  • 最近の子はみんな殺人鬼。ぼくはもう、家に帰って、話を聞いて下さいじつはこうなんです、などと説明する自信がなかった。逃げよう、とばかり思っていた。逃げ込んだダストシュートの中で、全裸の美少女を見つけます。「白雪」と名前をつけて、逃走仲間にするのですが……。少女はいったいだれなのか、主人公はなんの罪から逃れようとしているのか。ミステリ要素のあるエンタテイメント小説です。毎日どこかで、ぼくたちは [続きを読む]
  • ゆめうつつ 「木挽町月光夜咄/吉田篤弘」
  • その名を吉田音吉という。おときち、である。いい名前だ。自分でもいい名前であると自惚れたのか、音吉は鮨屋の屋号に自分の名前を冠して『音鮨』と称した。いい名前である。これにはさっそくぼくもあやかりたくなって、自分の架空の娘を吉田音よしだおんと名付けてその名義で本を二冊ばかり書いた。あくまで架空のつもりだったのに、あることないことをまことしやかに書いたところ、描かれた中身は架空であるとしても、「娘さん [続きを読む]
  • 夏休みに読みたい本 《3》
  • 夏休みですね。大人も子どもも、数週間、数日でも、夏休みはあるでしょうか。あるといいですね。もしもなくても、夏はありますから、時間以外で楽しみましょう。たくさんはしんどいかもしれないから、三冊、本を読んでみませんか? 本を読みたい人へ 本がにがてな人へ 本に飽きた人へ おわりに本を読みたい人へ卵の緒 (新潮文庫)作者: 瀬尾まいこ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/06/28メディア: 文庫購入: [続きを読む]
  • わたしたちには叶えてほしいお願い事がある 「こんこんさま/中脇初枝」
  • この、廃屋と見まごうほどに朽ちかけた屋敷を、近所のひとたちはこんこんさまと呼ぶ。茫漠とひろがるこの庭のどこかにこんこんさまと呼ばれる神様が祀られているからだというが、現在の住人はだれもその社を見たことがなく、その社がどこにあるのかさえ知らない。あるいは、石なら知っていたのかもしれないが、石はなにも言わずに死んでしまった。末娘がぐうぜん引き込んだ占い師によって、てんでばらばらだった家族が集められ [続きを読む]
  • わたしたちはだれだかわからない 「残念ねーちゃんの捜索願い/佐原菜月」
  • 残念な姉に取り憑く謎の声!? 非日常的コメディサスペンス!声になったオッサンは、幽霊か、はたまた幻想、二重人格?手がかりゼロの状態から、取り憑かれた姉の利津(りつ)と、弟の楽人は調査を開始します。やがてある男の死体が発見され、幽霊の正体がすこしずつ明らかに。男の遺留品からは、十年前にふたりの父を殺害した拳銃が発見されて……。実はサンタは父さんだったんだ何者ですかって、わたしたちは聞く、聞かれ [続きを読む]
  • 後悔してもいいですか 「コンビニたそがれ堂/村山早紀」
  • 駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。大事な探しものがある人は、必ずここで見つけられるという。今日、その扉をくぐるのは……?慌しく過ぎていく毎日の中で、誰もが覚えのある戸惑いや痛み、矛盾や切なさ。それらすべてをやわらかく受け止めて、昇華させてくれる5つの物語。長い銀色の髪に、金色の瞳の店主は、きっと、まほうつかいなのです。あ [続きを読む]