樹野 花葉 さん プロフィール

  •  
樹野 花葉さん: 花葉書肆
ハンドル名樹野 花葉 さん
ブログタイトル花葉書肆
ブログURLhttp://hanahashoshi.xxxblog.jp/
サイト紹介文趣味で書き綴って来た作品を更新している恋愛小説オンリーブログです。時々18禁表現アリ。
自由文過去に色んな処で書き綴って来た作品を再度更新しているブログです。少し不思議な設定で艶ありのお話を好んで書かせてもらっています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供53回 / 44日(平均8.4回/週) - 参加 2017/08/14 18:44

樹野 花葉 さんのブログ記事

  • 緋色禁猟区 26話
  • 結局私は先生の求愛を受け入れた。先生は吸血鬼としてはごく当たり前の考えから私の事を誤解していて──まぁ、かなり自分勝手に思い込んで私に対して酷い事をしたけれど、誤解が解けた今ではすっかり人が変わった様に私に優しく甘くなった。「梨香ちゃん、今度の休みに自宅に行ってもいいかな」「──は? い、家…ですか?」昼間の先生は私の事を『梨香ちゃん』と呼び、学校内でも人目がなくなると直ぐにスキンシップを取ってく [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 25話
  • 吸血鬼族の男は誰もが処女である女の最初の男になりたがっている──そんなおかしな風習を知ってただ呆然とするしかなかった私だったけれど、先生の様子を見ていると其れは相当崇高な理想なんだというのが解った。(…どうしよう)先刻から隣に座っている先生が気持ち悪いです!「…」なんだか妙にソワソワしてチラッチラッと私を見ては顔を赤らめたりしている。(つい数十分前の人物と同じ人とは思えない!)あんなに厚顔無恥で偉 [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 24話
  • 「梨香──俺と…俺と結婚してくれ」「────は?」其れは本当に突然の仰天発言だった。「今すぐじゃなくていい。梨香が高校卒業してからだって──」「ちょ、ちょ、ちょっと待って、先生!」私の手をギュッと握り締めながら一方的に話が進む先生に私は戸惑っていた。「ど、ど、どどどどうしていきなりそんな」「…梨香がしょ…処女…とかっていうから俺は──」「は?」なんだかまた頬を赤らめてモジモジしだした先生。「俺の… [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 23話
  • 暫く待っても先生が寝室に戻ってくる気配がなかったので、私は椅子に掛けてあった下着や制服を着込んでそっと寝室を出た。長い廊下の先にぼんやりと薄暗い光が見えた。足音を立てない様に其処に行くとどうやら其処はリビングみたいで、黒いソファに項垂れて座っている先生がいた。室内は薄暗く、唯一の明かりは小さなスタンドランプの淡い光だけだった。視界に入った掛け時計は22時を過ぎていた。(もうこんな時間…)家になんの連 [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 22話
  • 薬で眠らされ、気がついたら先生の部屋に連れ込まれていた。この状況を作るだけでも相当大変な事だと思ったのだけれど、其処までして私を抱きたがる先生の意図が私には解らなかった。だけど其れは今考えるべき事じゃなく──「わ、私は…兄を家族のひとりとしての情は持っていますけど、其の…男…異性としては見てません!」「だとしたらおまえの高尚な弁解は矛盾している事になる」「? だから…何がどうしてそう思うんですか」 [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 21話
  • 「ん…」気だるい体を何かに揺すられている気がして私は徐々に目が覚めて来た。「なんだ、もう目が覚めたのか」「…え」よく知った声に一気に覚醒してそして私は自分の置かれている状況に衝撃を受けた。「なっ!」辺りは暗くて小さなスタンドライトの橙色の光だけが反射している何処かの部屋の、大きなベッドの上に私は全裸で寝かされていた。「此処は俺の家。宿直当番というのは嘘だ。おまえをからかっただけ」「?!」「寒くない [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 20話
  • 『女性としての魅力うんぬんで云ったら、僕は君に其れを感じ取る事は出来ない』そうあの人は云った。其れは私が半分人間で純粋な吸血鬼ではないから…(…もしも…私が純粋な吸血鬼で…絶世の美女だったら先生は私を)「──ん」唇に温かい感触を感じた。(…そう、私に優しくキスをして…)「…んんっ」少し開いた口から何か柔らかいものが捻じ込まれた。(…ん…?……これって…)「んっ…ん…」執拗に絡められる感触に私は一気 [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 19話
  • 其の日の放課後、私は図書委員の仕事をしていた。特に部活動をしていない私は何故か図書委員とか保健委員とかそういうちょっと人が厭がりそうなものに推されていた。私自身はそういう類の活動が嫌いじゃないから活動する事自体は問題ないのだけれど、少々困った事があった。「あっ篠宮さん、其の本は解り難い所にあるからオレが後で持っていくよ」「え?」「あぁ、其のリストの物も僕が後で揃えておくから篠宮さんは座ってて」「は [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 18話
  • あと数週間でクリスマスを迎えようとしているある日の事。「あなたぁ、コーヒー零しちゃっているわよ?!」「あ?──あぁ、すまない!」「…?」最近父の様子が変だった。何故かボーッとして私達が話しかけても上の空で、常に何かを考えている──というか悩んでいるというか。兎に角変なのだった。「美紀子、私は二日間ほど眠らせてもらうから何か困った事があったら隗に相談してくれ」「はい、解りました」「…お父さん」若干ヨ [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 17話
  • 「梨香、おまえ何処に行ってたんだよ!」朝一で自宅に戻って来た私に兄は開口一番にそう怒鳴った。「お兄ちゃん…まだ起きてたの?もう…太陽昇って来たよ?」「おまえの事が心配で寝るに寝られなかったんだろうが」「…ごめんね」陽が昇ったからてっきり兄は眠っていると思っていたから起きて待っていた事に少し驚いた。「まぁ…無事だったらいい──俺は寝る」「怒らないの?何処に行ってたとか…訊かないの?」「別に。おまえが [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 16話
  • 私の混乱は続いていたけれど先生は無言のまま、起こしていた私の上体を再び押し倒した。「あっ!」「もう解っただろう?おまえは安心して俺に惚れていい。なんてったって俺はおまえと同族の吸血鬼なんだからな」「…」そうだよく考えれば先生が吸血鬼だったって事は私(先生と恋をしてもいいって事なんだよね?)とりあえず【先生】という肩書きは置いておいても、恋をしていい対象になった事が解っただけでも心が少し晴れやかな気 [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 15話
  • 暗闇の保健室での衝撃的な出来事はまだ続いていた。「さてと…じゃあ始めるか?」「え…」叶先生がいきなりベッドの中に入って来た。「なっ!な、なんですかっ…いき、いきなり」「ん?何ってヤる事はひとつだろう?」「えっ」私が言葉を発する前に先生はガバッと私の上に跨った。「せ、せせせ、せんせっ」「おまえ、半分とはいえ吸血鬼のくせに幼いな」「!」「先刻の吸血行為でいやらしい気分になったんじゃないのか?」「…あっ [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 14話
  • 「な…んで…」私は其れだけしか云えなかった。だって其れはありえない事だったから。考えた事もなかったし、疑った事も感じた事もなかった。「──やっぱり面白い味だ」先ほどから繰り返される口の端についてる真紅の血を舌で舐め取る仕草にドキドキしていた。「…」「前々から興味があったんだ──半分人間で半分吸血鬼という存在に」「…」「不味くはないが…大して美味くもないな」「…」「ん?どうした、篠宮」「…あ、あなた [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 13話
  • 保健室のベッドに潜り込んでからどれくらいが経っただろう──私は自分が寝ている──という意識を持ちながら寝ている。いや、意識があるなら其れは寝ていない──という事になるのか?兎に角寝ているはずなのに何故か今、布団の上に重みがあるのを感じている。(…どうして掛け布団が重いの?)確認しようにも何故か体に力が入らない。薄っすら開けた目には漆黒の風景しか入らない。(…?)だけど微かに人の気配がする。『誰かい [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 12話
  • 時折吹く風でガタガタと廊下の窓が音を上げる。「……」真っ暗な校内。夜中の学校が初めての私は少しの恐怖心を持ちながら其の道を歩いていた。一般的に吸血鬼は暗闇を好む──というか暗闇こそがホームグラウンドみたいな感じなのだろうけど、私の場合半分吸血鬼の癖にこういう暗闇が苦手で、いつも兄に馬鹿にされていた。(怖いものは怖いんだから仕方がないでしょ!)誰にいう訳でもなくひとり心の中で強がってみる。「……」暗 [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 11話
  • 何処からか甘い匂いがする「…ん」何処かで香った様な…甘くてうっとりするこの甘ったるい香りを嗅いでいると体の奥底が疼いてくるのは何故だろう──?「たべ……たい…」「──えっ」「………え」自分の寝言で気がつき、薄っすら開けた目に映ったのは口をポカーンと開けて固まっている叶先生。其の手には毛布があった。「篠宮さん、起きたの?じゃあこの毛布はいらないかな」「………」少し寝惚けているけれど、この状況が頭の中 [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 10話
  • 「ちょ、ちょっと!篠宮さん?!何、突然」「お願いします!先生!!」──何事かとお思いでしょうが、実は私、今「なんでいきなり土下座してるのー」「どうか一晩私を此処に置いてください!」「何云ってるの?!」「……家に…帰りたくないんです」「えっと…親御さんと喧嘩でもしたの?」「……いえ」「じゃあどうして…家に帰りたくないなんて」「……」(先生の質問に即座に答えられない理由が恨めしい!)『兄に襲われるので [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 9話
  • 初冬の夕方はあっという間に闇夜に包まれる──私は夕陽が落ち、星が瞬き始める空をただジッと見つめていた。もう何時間此処にこうしているんだろう。ただ三宅くんから云われた言葉だけが私の頭の中でグルグル回っていた。「こらぁ、其処で何をしている!」「…え」不意に背後から声を掛けられやっと私は体を動かした。急に照らされた懐中電灯の光に一瞬目を瞑ったけれど、すぐに声の主に気が付いた。「あっ、か、叶…先生…」「え [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 8話
  • 「えっ」掴まれた肩の方を見ると其処には見知った男子が立っていた。「篠宮さん、今日こそは返事、訊かせてもらうぞ!」「み、三宅…くん」そう、彼は6組の三宅くん。以前ラブレターをもらったのだけれど、其の返事を未だにしていなかったのだ。「あの…返事…だったよね」「あっ!ちょ、ちょっと待って!此処じゃちょっと──こっち」「えっ?!」三宅くんはグイッと私の手を引っ張って何処かに向かって歩き出した。連れて行かれ [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 7話
  • ある日、母がとんでもない事を云った。「隗、梨香、明日からお父さんとお母さん旅行に行くからお留守番よろしくね♪」「……え」「解った。愉しんで来いよ」「父さん達がいないからって梨香に酷い事するんじゃないぞ、隗」「酷い事なんてしねぇよ──精々気持ちいい事、だろ?」「もう、隗。梨香をあんまり苛めないのよ」「……」(ちょ、ちょっと…なんだか…私以外の家族が盛り上がっているんですけど!)「あら梨香、大丈夫?」 [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 6話
  • 父が人間界にいてもいい条件のひとつに子ども達に関する事も含まれていた。其れは、産まれた子どもはヴァンポーリュに帰す事。半分人間とはいえ、気高きヴァンポーリュの血を一滴でも人間界に残す事を禁じたからだ。だけど其れは家族がバラバラになる事を示唆していた。当然人間である母はヴァンポーリュに行く事は出来ない。父も母を愛しているから当然人間界に骨を埋める覚悟だった。結果どうあってもふたりの間に産まれた兄と私 [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 6話
  • 父が人間界にいてもいい条件のひとつに子ども達に関する事も含まれていた。其れは、産まれた子どもはヴァンポーリュに帰す事。半分人間とはいえ、気高きヴァンポーリュの血を一滴でも人間界に残す事を禁じたからだ。だけど其れは家族がバラバラになる事を示唆していた。当然人間である母はヴァンポーリュに行く事は出来ない。父も母を愛しているから当然人間界に骨を埋める覚悟だった。結果どうあってもふたりの間に産まれた兄と私 [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 5話
  • 「はーい、今日はこれでおしまーい」叶先生の間延びした声で静寂だった教室内は一斉に騒がしくなった。数学の補習者は私を含めて五人いた。(私ひとりじゃなかったのはよかったけれど…)生憎女子は私一人だった。残りは男子が四人だ。ある意味これはこれで充分恥かしい現実だった。チラッと叶先生の方を見た。名残惜しかったけれど教壇の前で後片付けをしている叶先生に声を掛けた。「先生、今日はありがとうございました──さよ [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 4話
  • 私が叶先生を好きになったきっかけはこの高校に入学した其の日の出来事からだった。「う…うぅ……」私は体育館から薄っすら聞える入学式の式典の様子を裏庭で聞いていた。私は半分でも吸血鬼なので本当なら人間の血を吸わないと生きていけない体だった。でも色々調べた結果、私の場合は大体一週間に一度、人間の血を少しだけ吸えば其れで充分生きていけるという事が解っていた。だから私は毎週母から少しだけ血をもらっていた。あ [続きを読む]
  • 緋色禁猟区 3話
  • 4時限目の数学の小テストは散々だった。(自慢じゃないけど数学なんて学問、全くもって関心がない!)…ないん…だけど──「今回の小テストで30点以下だった人は放課後補習するから居残ってねー」「「「「えぇー!!」」」」(嘘っ!さ、30点以下って…)丁度30点の場合はどちらに入るのだろう、と思って叶先生の顔を見ているとバチッと視線が合ってしまった。すると「勿論30点だった人も居残りだよ」「!」(バレバレだ……)「 [続きを読む]