ローゼン さん プロフィール

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ローゼンさん: 雨からの物語
ハンドル名ローゼン さん
ブログタイトル雨からの物語
ブログURLhttp://amekaranomonogatari.hatenadiary.jp/
サイト紹介文心が空っぽになれる詩を書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供35回 / 7日(平均35.0回/週) - 参加 2017/08/31 18:23

ローゼン さんのブログ記事

  • 蜃気楼に揺れるものたち
  • 左に曲がるもうここからは海から遠ざかる一方だろう風に後ろ髪を引かれる想いで海を背中に見送るそうやって何度も通り過ぎた道だしょうがないという気持ちで諦める生温かい潮の匂いを強く感じる夏の香りだと思う良い香りというわけではないけれどこの状況ではどんな香水よりも芳しいセーリングの白い帆が蜃気楼に揺れる誰かに見てほしいと思ったこんなスポットがあるんだと自慢したい気持ち長い堤防が続くその上に登って釣りをして [続きを読む]
  • 同級生
  • 携帯の画面に映っていたのは知らない電話番号出ようか出るまいか立ち止まって考えるその間も携帯は鳴り続けている帰り道の歩道で、バス停でバスを待っているみたいな格好で結局出ることにして「はい」と僕が応える「もしもし」と声が返ってくる「はい」ともう一度応える相手は自分の名前を名乗り高校の時の同級生だとわかるそこでバラバラだった鎖が繋がって今度はその鎖がピンと張った緊張感がある久しぶりと僕は定型的に応える久 [続きを読む]
  • チョコレートに期待するもの
  • 腹が減って仕方がないそんな気がする考えれば考えるほどドツボにはまる台所を漁るけど目ぼしいものはない小さなチョコレートがあったけど役に立ちそうにない諦めるしかない考えなければ離れられるはず思いついたのは昔のMDプレイヤーを引っ張り出して何か音楽でも聴くことどのディスクに何の音楽が入っているのか全然覚えていない適当に一枚入れてみる何故かスケルトン仕様のディスクを選んだイントロとともに懐かしい感覚が蘇ると [続きを読む]
  • 急カーブ
  • 信号で止まるとエンストする元々ボロい車だからしょうがない走りながらキーを回すこの勢いでいけるような気がする友達が疑っている誰だって最初は下手くそだと言うそうじゃない俺の場合は車がボロくてそれでもこのテクニックなんだとこの先いくらでも驚かしてやる狭い田舎の道に入る霧がかって少し雨が降っていてしかも時間は夕方前でこの天気だと気分は上がらない前からトラックが近づいてきてクラクションを鳴らす遠慮がないこっ [続きを読む]
  • 空港で出会うものたち
  • 出会うことは衝撃宇宙にいるとそう怖いものなんて無くなる、恐るるに足らず空港で踵をカタカタと鳴らすこんな所にいるわけはない、RPGと一緒だ大物を狙うなら冒険に出なければポケットからタバコを出してライターで火をつけようとする「この場所は禁煙です」制服を着た女が目の前で睨んでいるこの空港の職員だということはひと目で分かったそれならタバコを吸える場所を教えてくれと言うと空港内は全面禁煙ですと女は言うそれはわ [続きを読む]
  • 最後のタバコ
  • 今日買ったばかりのタバコを一本吸ったそして残りはゴミ箱に捨てた「もう何も言うことないからこれで終わり」「ああ」「タバコやめたんじゃなかったの」「もらったんだ」少しひっそりとした雰囲気を感じるあまり好きじゃないかもしれない今は帰り道を歩いているすれ違う人たちが何かを話してるけどそれを避けるように離れながらすり抜けていくまだまだ長い道のりで少し休憩したくなるタバコを捨てたのを後悔し始めた太陽が沈む瞬間 [続きを読む]
  • 100円玉の行方
  • 病院を歩いているフロア内は赤い絨毯が敷かれている踏む感覚に柔らかさはなくて薄いものなのがわかる相変わらずいつも人が多くて何処からともなく微かにオルゴールの音楽が聞こえるポケットに手を入れて伏し目がちに歩いていると目線の先に100円玉が落ちていたこれはと思って拾おうかどうか迷うこれだけ周りに人がいれば拾いにくいそれでも構わず拾うことに決めるできるだけ周りにさとられないようにしたいスピードを落として足音 [続きを読む]
  • 生まれ変わるものたち
  • ここはどこだろう信じられないほど遠い場所に来てしまったような気分だ周りは砂漠というほどイメージした砂が風で流れるような感じじゃなくて、草や木が所々生えているような平坦な砂漠360度地平線が見渡せるような茫漠な大地が広がっている到底一人では攻略できそうになくて現地のガイドにコーディネートを頼んだ例によって現地の人はおおらかで髭がもじゃもじゃで使い古したライフルを体の一部みたいに抱えている車で走ってい [続きを読む]
  • 張りぼて
  • 映画のセットみたいだそれがありふれた感想映画はあまり見ない方だけどたぶんそれで合ってる古い町並みを再現したような建物が並んでいるそこに実際店が入っていて土産物屋や食堂とかが営業している店員は普通の格好でコスプレまではしていないそれには少しホッとしてそこまでやられると息苦しくなるかもしれない友達は特に興味もなさそうでそれは俺も同じだ色々歩いてみるけれど特に賑わっているわけでもなくて閑散とした雰囲気そ [続きを読む]
  • 合図はいつでも待っている
  • シュポッと音がするワインのコルクが抜かれて宙に掲げて見上げている僕はそれを口をあんぐりと開けて眺めていたこんなにキレイに効率よくコルクが抜けるのを見たのは初めてだったマスターは自信ありげに少し微笑んでいるワインをグラスに注ぐとカウンターの端にいる女の客に届ける僕はその様子を横目で見ていたけれどその女の客は喜んでいるようには見えなかった店の中はランチの時間帯でも客はまばらもう書き入れ時の時間帯は過ぎ [続きを読む]
  • 円盤型の空
  • 宇宙を飛んでるようなこの法則がわからない押したらこっちまで跳ね返されていく余計なことはするなそれが警告なのかアドバイスだったのかはわからないそれは今になってみれば正しかった思い出すだけでゾッとするような可能性だ向かう視線の先の空は晴れているそこに架かる橋脚が左にカーブするここからしばらくは空が見えないだろう道路も狭くなってより現実に迫っていく感じこの車は宇宙船ではない黒い塊でいつまでもこの道路にし [続きを読む]
  • On Your Mark?
  • 信号待ちをしているこの信号が青になれば一斉に動き出すヨーイドンに反応するのは俺だけで他には誰もいないいつも通りどこに向かっているのかわからない感覚時刻は夕方辺りでもうすぐ暗くなり始める右折する交差点で迷子だこの辺りの道路はどこを入ってどう出るかがはっきりしない姿勢が前のめりになって考え始める待ち合わせの時間を気にし出す遅れるよりも早過ぎる方が嫌だ待たせておけばいい、いつも待たされているのは俺の方な [続きを読む]
  • エアーコンディショナー
  • 冬の寒さが身にしみるそんな情緒的な感じじゃない空気が刺すように冷たい吐く息はすぐに白くなってポケットに手を入れると肩が怒って見える自然と眉間にしわが寄ってしかめっ面で向かい風に挑むような感じ空は曇っているけどそれが大気汚染によるものなのか区別がつかない駐車場の車に乗り込むとすぐにエンジンをかけるエアコンのレバーをいじって最大出力にするその後シートベルトを締めて視線が灰皿の方に向くタバコを止めたのを [続きを読む]
  • 酔っぱらいが覚えていたもの
  • ヒドイ酔い方だった一人では歩くことも出来ない状態電話がかかって来た時にはこんな事になっているとは思わなかった軽い感じでちょっと迎えに来てほしいということだった飲み会では良いことが無かったらしい車で送っている途中にもしんどそうな声を上げる車の振動と一緒に体が揺れる酔った友達が後ろから肩を叩いてもっとゆっくり走れと言う本気で苦しそうなのがおもしろくてみんなで笑った近道をした方がいいと思って山道を選ぶそ [続きを読む]
  • HERO3
  • 友達が出てくると犬と戯れはじめる犬は喜んでいるのか跳ねるように飼い主に跳びつく首輪に繋がれている鎖がピンと張って犬小屋がガタガタ揺れるその様子を僕たちは黙って見ている友達が車に乗り込む助手席の友達が遅いと一言言う後部座席の友達はそう?と言ってまだこの雰囲気に入り込めない僕はバックして車を出してさっき来た道を戻り始める助手席の友達はあからさまに後部座席の友達を責めるそれに対する反応はあっけらかんとし [続きを読む]
  • HERO2
  • 少しうんざりしている僕らは空を飛べないし瞬間移動も出来ないこれからもずっと出来ないかもしれないここから友達の家まで結構遠い慣れた道だから策の講じようもないただ耐えていつもの道のりをしっかりと踏みしめるしかない車の中はCDがかかっているけど静かだ窓を開けてお互いタバコを吸っている少し気まずい雰囲気を打破しようと話しかけるさっきテレビでヒーロー物をやってたよ久しぶりに見た、今でもまだやってるんだそれに対 [続きを読む]
  • HERO
  • まだ眠いそこまで早いという時間ではないもう外はすっかり明るくなっていて太陽も昇っているなんとなくTVをつけるとヒーロー物の特撮をやっている久しぶりに見た感じ子供の時以来昔はよく見ていたけれど今は何の興味も無くなっているそれでも映像の感じが何か懐かしいと思う時間のタイミングを見ながら服を着替える外は晴れていてもう暑い駐車場までの距離をダラダラと歩く車のエンジンをかけるとCDも流れる昨日の匂いがまだ残って [続きを読む]
  • アイドルの選曲
  • 高速の道中にトンネルを抜ける対向車とすれ違う度にヘッドライトが眩しく感じる友達がCDを替えるアイドルグループのCDで俺は不満を漏らすそれでももう一人の友達がお前にも好きな曲があっただろうと言う確かに一曲ぐらいはマシなものがあった他の曲がヒドすぎてその曲ならまだ聴けるという程度それでなだめられて結局もう何も言えなくなった夕日が沈むそんな気分だもう空は暗くなっている俺が運転している分ナビは他の二人に任せた [続きを読む]
  • クリスマスソングで踊りたい人に
  • 田舎の道を走る暗くて周りの風景はわからないここがどの辺なのかもわからない運転は友達がしている俺はレンタルしたCDを探りながら何を聴こうか迷っているどれもヒットチャートに入っているものでこだわりはない俺の趣味じゃなくて友達の趣味だと思う俺は洋楽のロックが聴きたかったけどそれに近いものもなくて諦めて適当に選ぶ顔を上げてまた風景を眺める相変わらず真っ暗でどこにいるのかわからない友達は知っている道らしく確信 [続きを読む]
  • ゴーストタウン
  • もう随分長い間走っている気がするこれからどうすればいいかわからない感じ出口があれば出て行きたいけどそもそも入口があったのかどうかもわからない車の中ではCDはかけっ放しもう音楽は耳に入って来なくて廃れた背景の一部になっている助手席に座っている友達は寝てしまったもう明け方近くで空も明るくなり始めるけど雨が降りそうで朝日は期待出来そうにない惰性的にタバコに手を伸ばすもう吸いたいのかどうかはわからなくてなん [続きを読む]
  • 予感
  • 首を左右にふる周りの人並みに少し戸惑う駅に向かうのはわかっている落ち着いた場所に移動したい一人で考えなければならないことがあるそういう予感がする電車の中は満員で座ることは出来ずにつり革に掴まるそこにいる人達はそれぞれに向かっていく場所があるはずでそのことに少し安心するなんとなく川沿いの公園に行く都会の中でも自然に囲まれた雰囲気があって落ち着くことができる川の中では鴨が泳いでいるこんな都会の中にどこ [続きを読む]
  • ジュークボックスの謎
  • バーに入ると客は少ない狙い通りだカウンターの端に座ってしばらく店内を見回す全面板張りで出来ていて店に入ると一瞬足を取られたような感覚になる奥の方にはジュークボックスがあって派手な電飾で光っている少し興味があってジュークボックスに近付きたいと思うけどそのうちにマスターが気付いて注文を取りに来るビールを注文する日が暮れるにはまだ早い時間で西日が眩しく店内に差し込んでいるビリヤードの台もあって何人かの男 [続きを読む]
  • 戦争とコンビニ
  • 昼間のコンビニほっこりしてる平日なら尚更そう感じる天気がいいこんな日はピクニックという言葉を想像するその落差のある感じが無性に欲しくなる時がある相変わらず適当に飲み物を選んでそそくさと店を出る車に乗ってエンジンをかけると同時に音楽が流れるさっきまで聴いていた音楽が途中から始まる何か冗談でも言えないだろうかいいじゃないかもっと盛り上げようタバコを出して吸おうとするそこで友達がちょっと待てもう少しで着 [続きを読む]
  • まっしろ
  • まっしろな壁紙ここが病院じゃなかったら住んでみたい部屋だと思いそうな感じカーテンが風で揺れている窓からの日差しが白すぎる壁に反射して霞んだように見える外を眺めている視線の先に見えるグラウンドでランニングをしている人がいる汗だくで倒れそうな感じそれが望んだ事なのかは見ているだけではわからない僕だったらやらないだろうと思う空は晴れて薄い雲が長く伸びている遠くの方に海が見えたらいいなと思って目を凝らす足 [続きを読む]
  • HANABI
  • 花火が上がる音が遅れて聞こえてくる花火がはじけた後にバンバンと乾いた音が響く近くのブロックの堤防に登って斜め上を見上げるキレイだと思うそれは口には出さない海沿いにある場所で大勢の人が集まっている浴衣を着ている女の人もいてイベント事という感じで盛り上がっているカップルで来ている人も多いポケットからタバコを出すタバコの箱はクシャクシャになっている向こう側のブロックの堤防に女の二人組が上がってくるヒール [続きを読む]