ヒツジ さん プロフィール

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ヒツジさん: 小説「此の先」
ハンドル名ヒツジ さん
ブログタイトル小説「此の先」
ブログURLhttps://ameblo.jp/syousetukonosaki/
サイト紹介文聖書に基づいた小説です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供10回 / 15日(平均4.7回/週) - 参加 2017/09/07 11:12

ヒツジ さんのブログ記事

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  • 《 9 》
  • ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 9 》 夫の敦が変化したのはあの時からだ…、と麗子は思い出していた。 敦は2度目の就職活動をして、採用されたのだが、仕事に行く前日、これにサインしておいてくれ、と一枚の紙をテーブルに置いた。あの「私も私の家族もエホバの証人ではありません。」の紙である。敦の署名捺印がされていた。 麗子の答えは決まっていたが、それをどう夫に伝えようか悩んだ。エホバ [続きを読む]
  • 《 8 》
  • ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 8 》 「次のニュースです。このカードをご覧ください。NOJWと記されています。『私はエホバの証人ではありません』という意味のNOJWです。〇月〇日以降このカードを提示しなければ買い物することはできなくなります。このカードは自治会を通してすべての人々に無料で配布されます。役場や支所、コンビニやスーパーにも置いていますので、欲しい方はお申し出ください。  [続きを読む]
  • 《 7 》
  • ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 7 》 「ついにやったわ。大患難が始まったのよ。」と心底嬉しそうに言う美智子の顔をまじまじと見ながら、紀夫は言った。 「みっちゃん、仲間が処刑されているんだから、そんなに嬉しそうにするのはまずいんじゃない。」 「あぁ、そうかもしれないわね…。 わたしは聖書を知ってまだ4年でしょ。バプテスマを受けてからまだ2年しか経ってないわ。 でもエホバの証人 [続きを読む]
  • 《 6 》
  • ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 6 》 帰宅した紀夫の様子が変だ。夕食の時も浮かない顔をして、他事を考え込んでいるようで、今話していることにも「えっ?なんだっけ?」と聞き返すことが多かった。どうやら会社から通達があったようだ。 仲間から聞いていた。エホバの証人は解雇されることになったらしい。エホバの証人が次々と逮捕されている。もっと厳しくしないと彼らはやめない。いつまでも宗 [続きを読む]
  • 《 5 》
  • ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 5 》 「困ったなぁ。会社首になるかもしれない。参ったなぁ。」 紀夫は頭を抱えている。 紀夫は妻のためにエホバの証人の日曜日の集会に定期的に出席するようになっていた。熱心にクリスチャンの活動を続けている美智子のたってのお願いだからだ。紀夫は美智子を愛していた。とても良い妻だと感心している。俺は幸せ者だ、と口では言わないけれど、心で噛み締めてい [続きを読む]
  • 小説「此の先」
  •   トップはいつもこのページです。索引からどうぞ小説をお読みくださいませ。小説「此の先」《 1 》《 2 》《 3 》《 4 》《 5 》《 6 》《 7 》《 8 》《 9 》 聖書に基づく小説です。聖書を読みながら想像を膨らまして物語を書いています。「小説」というのが恥ずかしいくらい稚拙で、ノウハウをまるで学んでなく、好き勝手に妄想したことを活字にしているだけです。上手に書こう、という気はさらさらありません(^^ [続きを読む]
  • 《 4 》
  • ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈《 4 》 「あなたの気持ちはわかるわ。でも大患難前とは私たちがしている奉仕は違ってきているの。以前は、良いたよりが宣べ伝えられていたわね。一人でも救いたいと救援活動が行なわれていたでしょ。エホバの羊を集めることが目的だったの。でも大患難が始まってからは、エホバの裁きとその理由を宣べ伝えているのよ。ノアの箱船の戸を閉じられたのはエホバでしょ。それと [続きを読む]
  • 《 3 》
  • ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈《 3 》  「あの坊さん処刑されたんだってさ。」 「え? だれ?」 「ほら、どこのお坊さんだったっけ? 寺の檀家が亡くなって、頼まれてもいないのにお経を上げに行ったお坊さんがいただろう? すぐに警察に逮捕されてさ。その坊さんが処刑される日、気の毒に思った別のお坊さんが、警察の前でお経を唱えていたって話聞いただろ。その人がすぐに捕まって、処刑された [続きを読む]
  • 《 2 》
  • ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 2 》 「大患難」が始まったのは、今から半年前だった。 「大患難」前の世界の動向は、激震の一言だった。北朝鮮が米国、ロシア、中国によって潰されて、韓国が統一した。それは世界中を安堵させた。  北朝鮮の人々が難民となり、世界中がその救援活動に赴いた。世界中が競うように援助を差し伸べた。それは人間としての使命だった。その行動が人類に誇りを持たせた。 [続きを読む]
  • 《 1 》
  • ▲▽▲▽▲ 小説「此の先」 ▲▽▲▽▲草薙 沙理奈 《 1 》「あれなんだ?」「えっ」「目だ」「目じゃない?」「きしょい」「怖い」「キャーッ」 紗那絵がつぶやきと不穏な空気の流れる方を見ると、そこには空を見上げて恐怖におののく多くの顔があった。 なんだろう? 紗那絵も同じ方向を見上げてみると、すっかり太陽が姿を消して暗くなった空に、黒々とした大きな雲が形を変えて一つの大きな目になるのが見えた。紗那 [続きを読む]
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