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Super Generalist 〜薬剤師ブログ〜 http://yuuki.officialblog.jp/

頭の先から爪先まで、全診療科の薬物治療を行うのが薬剤師の仕事。そんなジェネラリストを目指します。

ゆうき
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2018/01/27

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  • 健康サポート薬局研修に参加しました

    卒後6年目薬剤師の小林友稀です.先日,健康サポート薬局の研修を受講してきました.2日間かけて行うもので,1日目はzoomによるオンライン研修,2日目はリアルでの集合研修です.主にSGDで来局者へのOTC対応を学ぶという内容です.OTC対応の基本は「受診が必要な疾患」

  • 【日薬研修単位付き!】zoom研修会で講演します!

    卒後6年目薬剤師の小林友稀です.地域薬剤師会で学術の仕事もしているのですが,この度zoomウェビナーを利用した研修会の立ち上げをしました!テーマは最近,名称変更で話題になったdiabetes(糖尿病)の疾患概説とリベルサスの症例報告です.ちなみに一生懸命にパワポを

  • ニセルゴリン(サアミオン®)の雑感

    ニセルゴリン中止でこんなに影響でる?!と驚いた1例.普段感じにくいニセルゴリンの薬効を実感できました.

  • スルピリドの食欲増進作用の機序

    卒後6年目薬剤師の小林友稀です.食欲のない抑うつ症例に対して,ファーストでスルピリドの処方はよく経験します.ところでスルピリドの食欲増進作用についてしっかり理解していますか?ぼくは恥ずかしながらしっかり理解していなかったです.消化管運動促進作用がある

  • 慢性期脳梗塞のDAPTはいつまで続ける?

    卒後6年目薬剤師の小林友稀です.脳卒中治療ガイドライン2021の勉強をしました.2021年7月に刊行されたガイドラインですが,頭の片隅に置いたまま放置していました.脳梗塞の予防と,急性期治療のなかで薬物治療に関わる部分をまとめてみました.・脳梗塞軽症例でもr

  • 経口抗リウマチ薬のフォローアップで必要な観点は?

    卒後6年目薬剤師の小林友稀です.メトトレキサート以外の経口抗リウマチ薬について勉強しました.正直なところ,使用経験があまりなくて後回しにしてきてしまったところがあります.抗リウマチ薬の指導のときは,易感染や間質性肺炎などに着目しがちになってしまいます

  • 緊張性頭痛にはメイラックスが良いかも?

    卒後6年目薬剤師の小林友稀です.緊張性頭痛にはエチゾラム(デパス®)が定番ですが,ロフラゼプ酸エチル(メイラックス®)でコントロール良好な症例を経験しました.メイラックスといえば,超長時間作用型の高力価の代表で抗不安薬としての側面が強いように思います.

  • 抗ヒスタミン薬の2剤併用療法?!

    卒後6年目薬剤師の小林友稀です.もうそろそろスギ/ヒノキ花粉も全盛期は過ぎていく頃ですが,体感ではまだまだ症状の強い人が多いです.花粉症の薬物治療では,基本的には抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)が軸になります.症状が強く,頓服が必要であればステロイド含

  • 耳垢水の自家製剤をつくりました.

    卒後6年目薬剤師の小林友稀です.先日,自家製剤として耳垢水を作る機会がありました.高齢者で耳垢がカチコチの化石みたいになっている人の相談から始まりました.覗いてみると,蓋をするように真っ黒な耳垢が見えます.耳かきで触ってみるとびくともしないくらい巨大で

  • 卒後6年目になりました.

    卒後6年目薬剤師の小林友稀です.あっという間に2023年も4月を迎えて,薬剤師歴が丸5年になりました.今までは圧倒的に経験が足りずに,知識はあっても経験が伴わずに失敗した判断も多かったと思います.昔に比べると知識+経験でカバーできることが増えたようにも感じ

  • ベンラファキシン(イフェクサー®)のまとめ

    卒後5年目薬剤師の小林友稀です.ベンラファキシン(イフェクサー®)の勉強会がありました.忘れないうちに記録をしておきましょう.・低用量ではSSRI的に,高用量ではSNRI的に働くベンラファキシンはSNRIですが,低用量では主にセロトニンの作用を示し,高用量ではセ

  • 円形脱毛症の治療薬

    卒後5年目薬剤師の小林友稀です.外来で患者さんから「円形脱毛症の治療」について相談を受けました.素直に皮膚科受診を勧めたのですが,忙しくて何カ所も病院かかれないと...外用ステロイドの塗布?くらいしか思いつかないので,しっかり勉強してみました.まずは円

  • 肝硬変における腹水の病態生理

    卒後5年目薬剤師の小林友稀です.肝硬変における腹水の治療について,フロセミド(ラシックス®)やスピロノラクトン(アルダクトン®),トルバプタン(サムスカ®)などの利尿薬を使うことは日常的によくある事かと思います.腹水や浮腫に対する治療薬として前述したよ

  • ムカデによる咬傷の治療

    卒後5年目薬剤師の小林友稀です.ムカデによる咬傷の治療を経験しました.「ムカデに刺されたんだよ」と患者さんはおっしゃっていましたが,ムカデは「刺す」のではなく「噛む」が正しいそうです.草刈りをしているときに足に鋭い痛みを感じて,足下を確認するとムカデ

  • 症例8の検討

    卒後5年目薬剤師の小林友稀です.症例8の検討です.中途覚醒の原因検索をする前に,中途覚醒について復習しましょう.中途覚醒とは睡眠障害のうち,不眠症のなかの熟眠障害(浅眠,中途覚醒)に分類されます.寝付き(睡眠導入)は良くても,短時間で何らかの原

  • メニエール病のめまい治療について

    卒後5年目薬剤師の小林友稀です.メニエール病のめまいに対する治療のまとめです.耳鼻科以外でも日常的に遭遇する機会は多いと思います.普段は耳鼻科にかかっている患者さんが,めまいが酷く耳鼻科にかかるまでの“つなぎ”として,めまいに対する処方を希望して受診し

  • 症例8

    卒後5年目薬剤師の小林友稀です.不眠(中途覚醒)コントロール不良の症例を経験しました.久しぶりの症例検討として勉強してみました.症例858歳,男性.外来病歴定期薬としてブロチゾラム(レンドルミン®)錠0.25mgで不眠治療している.服用すれば寝付き良く眠れ

  • 筑波大学PsySEPTAの講義が始まりました.

    卒後5年目薬剤師の小林友稀です.4月から筑波大学のPsySEPTA(履修証明プログラム)を受講しています.精神科の患者さんが来局されることも多く,精神科という科にすごく興味があって,より深く勉強したかったことと,他職種連携のなかで薬剤師の存在感を増やしたかっ

  • 便秘の治療まとめ

    卒後5年目薬剤師の小林友稀です.便秘薬を使用している患者さんって多いですよね.定期薬として漫然と服用している患者さんも多く,便秘の治療ってこれで良いのだろうか,と考えたので勉強してみました.・「便秘は体質」と考えている患者さん,医師が多い.そのため,

  • SNRI作用をもつ3剤の使い分け

    卒後5年目薬剤師の小林友稀です.SNRI(Serotonin Noradrenalin reuptake inhibitor)の3剤の使い分けについて勉強してみました.SNRIだとデュロキセチン(サインバルタ®︎)がメインと考えていましたが,最近ベンラファキシン(イフェクサー®︎)を見かける機会も増え

  • 薬剤師流!心電図の読み方(基本編)

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.皆さん,心電図読んでいますか?あまり読んでいないですね.ぼくもそうでした.血液検査の結果は読む機会多いと思います.ぼくが薬剤師になる前は,血液検査もあまり読まない時代だったと聞いています.それが今や,血液検査の結果を

  • 前立腺肥大症の治療薬

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.前立腺肥大症(benign prostatic hyperplasia:BPH)の治療薬について勉強しました.まずは病態生理から復習します.・前立腺肥大症の病態生理前立腺肥大症は前立腺組織の良性過形成により下部尿路機能障害を呈します.良性組織の過

  • 片頭痛の予防薬

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.片頭痛でエレトリプタン(レルパックス®)やリザトリプタン(マクサルト®)などの発作治療薬のみでコントロールできずに,予防薬を追加する必要がある時の薬剤選択について勉強しました.・片頭痛予防療法の適応片頭痛の予防療法が適応

  • 高カリウム血症で,食事指導はあまり意味がなかった?

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.高カリウム血症や,正常高値の範囲でもカリウムが高い人って多いですよね.今まで食事指導として,生野菜ではなく火を通すよう指導したり,根菜類,バナナなどは避けるように指導していました.ところが,カリウム高値を呈している症例

  • 介護支援専門員研修会の講師をしました.

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.先日,介護支援専門員向けの研修会のご依頼をいただき,講話してきました.薬剤師という職業ができること,介護連携のなかでの立ち位置,介護の現場での薬に関連する困りごと,独居の方の薬の管理,高齢者でよく使う薬や疾患の解説など,

  • 横紋筋融解症の既往がある症例で,スタチンを使いたい場合はどうするか?

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.以前にスタチンで横紋筋融解症(Rhabdomyolysis)を発症したが,心血管リスクを下げるためにスタチン再開が望ましいと考えられる症例を経験しました.何となく,水溶性スタチンかつスタンダードスタチンであればリスクが低いのかなと思い

  • 抗菌薬のPAEについて

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.抗菌薬では,静菌的抗菌薬でも殺菌的抗菌薬でも,抗菌薬の濃度が感染部位でMIC以上になるというのが,効果をしっかり出すために大切になります.静菌的抗菌薬ではMIC以上の濃度で菌の増殖が止まり,あとは免疫の働きでやっつけてくれます

  • 高血圧の薬物治療管理

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.今回はリフィル処方導入に向けて,最もメジャーな疾患である「高血圧」の薬物治療管理について勉強しました.「Do処方」か「再診」か.また,目の前の高血圧患者について,しっかりと評価できるようになることが目標です.・降圧目標に

  • リフィル処方ってなに?

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.今年は臨床も研究もガンガンできたらいいなと思っています.よろしくお願いします.さて,今年初めての記事になるんですが,「リフィル処方」についてです.ついに,来年度の診療報酬改定から導入されることが決まったそうですね.

  • 気分障害の総論

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.クリスマスイブも,クリスマスも関係なくお仕事されている方が多いかと思います.「ああ,クリスマスなのに仕事か...」と気持ちが落ち込んでいる方もいるでしょう.逆に,変にスイッチが入って「よっしゃ!クリスマスなんて関係ねぇ!

  • 「default mode network:DMN」について

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.Alzheimer病の勉強をしている時に,「default mode network:DMN」という言葉を知りました.これは所謂「ぼーっとした状態」のことで,なにも思考せずに虚無を見つめているみたいな状態のことです.この状態をdefault modeといいます.

  • キノロン系抗菌薬の復習

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.今月の勉強会はラスクフロキサシン(ラスビック®︎)だそうです.感染症大好きマンとしてはバチバチに予習して有意義な時間にしたいと思うわけです.ということで,キノロン系抗菌薬について復習してみました.・キノロンの特徴キ

  • AIが代替できる薬剤師業務と出来ない業務

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.今日はちょっとだけ医療から離れて,AIについてのお話です.ぼくはAIについて造詣が深いわけでは無いので,その点はご理解のほどお願いします.AIに関しては以前,記事にしたことがあるのでリンク貼っておきます.こちらも是非.ちょ

  • 新生児へのビタミンK2投与は3回では不十分?

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.大学病院からの院外処方でメナテトレノン(ケイツーシロップ0.2%®︎)の処方を経験しました.処方量が9週だったので,そんなに投与する薬だったかなと思って「新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症の改訂ガイドライン」を勉強しました.

  • パーキンソン病のセミナーまとめ

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)の勉強のために,ジャーナルで記事を検索していたら昔のThe Lancet(June 13,2009)でセミナー記事を見つけました.内容がユニークで面白かったので,つい読み込んでしまいました.新しく知

  • パーキンソン病について

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)の復習をしました.PDの治療はやはりレボドパです.実際にはレボドパ単剤ではなくカルビドパを併用したレボドパ/カルビドパ配合錠(ネオドパストン配合錠L250など)を用いることが多いかと思

  • オレキシン受容体阻害薬の使用感

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.不眠症に対するオレキシン受容体阻害薬の使用感です.・スボレキサント(ベルソムラ®︎)軽症の第一選択で使われることの多い薬でした.効果は人によってまちまちな印象です.オレキシン受容体の阻害という薬理から,服用

  • 血清Ca値が基準値内でも,高Ca血症となる理由

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.血清カルシウム(Ca)値をみるときに,血清アルブミン(Alb)で補正する必要があることを知りました.ビタミンD(VD)製剤を服用中など,高Ca血症に気をつけなければいけないケースなどで血清Ca値をよく見ると思います.その中で,血清

  • 抗菌薬の臓器移行性について

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.外来調剤において,どの診療科でも抗菌薬処方を取り扱うことは多いと思います.そのため,抗菌薬についての勉強はすべての臨床にいる薬剤師必須の知識になるのかなと考えています.というわけで,今回は抗菌薬の臓器移行性について勉強

  • フロセミドのPK/PD

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.さて,今日は前回に引き続き利尿薬の勉強です.前回の時に,利尿薬の総論的なことを勉強したので今回は各論的なことを勉強してみます.まずは利尿薬で1番使われている(であろう)ループ利尿薬です.代表的なループ利尿薬として,フ

  • 利尿薬の考え方

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.最近,利尿薬について考える機会が多いです.いや,変な意味じゃないですよ.治療が上手くいっていないケースが多かったり,なんで利尿薬飲んでいるのに浮腫が全然改善しないんだろう,などと考えています.そんなわけで,今回は利尿薬

  • 更年期障害の漢方治療

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.前回は月経前症候群(PMS)の漢方治療を勉強しました.今回は同じく産婦人科領域で更年期障害の漢方治療を勉強してみます.・更年期障害について更年期は,閉経前後5年間の合計10年間と定義されています.原因は卵巣機能の低下が主

  • 月経前症候群(PMS)の漢方治療

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.産婦人科って何となく苦手意識ありませんか?メインで応需してる薬局以外は,そこまで触れる機会もないので経験を積みにくいのも理由の1つではないでしょうか.ただ,産婦人科領域でもコモンな疾患であれば,内科で遭遇することも意外と

  • sGC刺激薬:アデムパス®︎について

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.昨日に引き続き,心不全に対する新規治療薬について勉強してみました.今回はリオシグアト(アデムパス®︎)です.ジャンルとしては可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬になります.適応は,肺動脈性肺高血圧症(PAH)と慢性血栓

  • アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ANRI):エンレスト®︎について

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.1年ほど出遅れた感のある話題で恐縮ですが,ついに系列の薬局でもARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)を見かけるようになりました.ぼくの勤務してる薬局では取り扱ってなかったので,先延ばしにしていたのですが,しっ

  • 整腸剤の使い分け

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.個人的には整腸剤は酪酸菌一択だろうと考えていました.整腸作用,抗生剤併用も可,錠剤も散剤もある,などの点から,酪酸菌だけ使ってれば十分なんじゃないかと思っていました.ただ,他の菌種についてしっかり学んだことがなかったの

  • 血液検査での肝機能評価

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.先日の貧血に続き,今回は肝機能検査についてです.肝臓も薬と深い関係のある臓器なので,適正な薬物療法を行う上で肝機能の評価は大切になります.まずは代表的な酵素検査である,ASTとALT,ALP,γーGTが評価できるように学習してみま

  • 貧血診療における,血算の評価の仕方

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.先日,薬局実習生の実習成果報告会に参加しました.実習の中で血液検査の評価が難しいという話題になりました.そこで,血液検査の評価の仕方を考えてみたいと思います.まずは,日常よく遭遇する赤血球減少症(貧血)を診るための血算

  • 胆汁酸逆流性食道炎に対するカモスタットメシル酸塩処方について

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.胆汁酸逆流性食道炎を経験しました.処方は,ランソプラゾールOD錠15mg 1T 1× 朝食後カモスタットメシル酸塩錠100mg 3Tモサプリドクエン酸塩錠5mg 3T3× 毎食後です.カモスタットは適応が「術後逆流性食道炎」のため,

  • ビスホスホネート製剤の顎骨壊死の機序は?

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.ビスホスホネート製剤(以下,BP製剤)服用中の顎骨壊死について復習してみました.BP製剤の作用としては,骨のヒドロキシアパタイトと結合し,破骨細胞に取り込まれることで,破骨細胞をアポトーシスに導き,骨吸収を抑制するというもの

  • ダパグリフロジン(フォシーガ®)の腎保護作用

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.頑張って更新しますって言うと更新できないので,不定期でゆるくやりますにしようと思います.・ダパグリフロジン(フォシーガ®︎)に慢性腎不全の適応が追加DM症例も腎機能低下症例も,日常診療でよく遭遇しますよね.今回の適応追加

  • 4年目の挨拶

    卒後4年目薬剤師の小林友稀です.2021年を迎えて早3ヶ月が過ぎました.1月は「行く」2月は「逃げる」3月は「去る」なんて言いますが,本当にその通りで気づいたら桜が満開の4月を迎えていました.年々はやくなっていく時間の流れに必死に着いていくので精一杯と感じてい

  • 症例7の検討

    卒後3年目薬剤師の小林友稀です. さて,症例7の検討です.入眠前の動悸について考える症例でした. 動悸の出現がB病院退院後,A医院の通院へ戻ってきてからだと確認しています.各種検査で,不整脈や心不全,貧血,甲状腺機能亢進症などは否定的と考えられます

  • 症例7

    卒後3年目薬剤師の小林友稀です. 今回は久しぶりの症例検討です. 僕の勤務する薬局では,心療内科の患者さんも多く来ます.心療内科なのでうつ症状や不眠の訴えで受診する方が多いです.最近はCOVID-19流行もあり,見えない敵への恐怖から心療内科を受診される方も

  • 薬局で怒りを爆発させるCOVID-19疑い患者

    卒後3年目薬剤師の小林友稀です. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)も第3波が猛威を奮っています. 僕の勤務する薬局でも,発熱外来で抗原/抗体検査を行った患者さんや,PCR検査を行った患者さんの処方箋受け付け,投薬を行っています. 投薬を行う薬剤師は,

  • お通じが通じない

    卒後3年目薬剤師の小林友稀です. 日が暮れるのが早くなりましたね.薬局の閉局時間が近づいてふと外を見ると,もうすでに真っ暗になっています. そんな暗闇を切り裂く煌々としたヘッドライトと共に,終わりがけの駆け込み患者さんの対応をするのも日常の1コマ

  • もうすぐ1,000日

    卒後3年目薬剤師の小林友稀です.前回の更新から,あっという間に1ヶ月が経ってしまいました.しばらく症例検討系の記事が続いたので,すこし日常の話もしようと思います.薬剤師になって働き始めて,もうすぐ1,000日が経ちます.1,000日を長いと感じるか,短いと感

  • 症例6の検討

    卒後3年目薬剤師の小林友稀です.公私ともにいろいろとあって,また間隔が空いてしまいました.1つ大きな事は,看護学校の非常勤講師として授業をするお仕事をいただいたことです.週に1回しか学校に行かないのですが,薬局を飛び出して違う世界に触れるというのも良い

  • 症例6

    卒後3年目薬剤師の小林友稀です.「薬学生向けの参考書レビュー」の作成にあたり,また参考書を読み返したりで更新が空いてしまいました.あとは細かい編集をするだけなので,今週末には投稿できそうです.さて,今日は少し異色な症例です.腰痛で整形受診

  • 「考える腎臓病学」を読んだ感想

    卒後3年目薬剤師の小林友稀です.薬物治療を考える時に,腎機能について考えることは必須です.多くの薬が腎臓から排泄されますし,高齢者では腎機能が低下している事がほとんどですので,用量の調節が必要だったりします.腎臓について,その正常機能,病態生理が分か

  • 症例5の検討

    卒後3年目薬剤師の小林友稀です.症例検討のブログをたくさん上げていていますが,ここ最近,勉強になる症例に出会うケースが多いように感じます.今までも遭遇していて,気づかずにスルーしていたものが,症例検討を重ねることでアンテナが敏感になり,拾い上げるこ

  • 症例5

    卒後3年目薬剤師の小林友稀です.国試に出てきそうな症例を経験しました.教科書では絶対習いますし,すごく典型なので,今回の症例はあまり“謎解き”要素はないかもしれません.しかし,実体験で経験するとすごく記憶に残りますし,現象の理解の程度も深いので,それ

  • 症例4の検討

    卒後3年目薬剤師の小林友稀です.症例4の検討です.病歴,身体所見からまず頭に浮かんだのは家族性地中海熱(FMF)です.繰り返す発熱,胸痛...FMFは胸痛ではなく腹痛ですが,水様性下痢もあることから腹痛を胸のあたりの痛みと訴えた可能性もあります.ただFMFは消化

  • 症例4

    卒後3年目薬剤師の小林友稀です.今日,紹介する症例は,患者さんの周辺状況を把握する大切さを身に染みて感じた症例です.結果としては,良い結果となったので良かったのですが,患者情報がしっかり集められていなければ解決できなかったと思います.さて,熱発の原因

  • 卒後2年目で読んだ参考書 全43冊の総合レビュー

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.薬学部を卒業して薬剤師になってから,丸2年が経ちました.1年目が終わった時にもやったのですが,今年度もやります.卒後2年間で読んだ参考書,全43冊を今の目線で再評価し直した総合レビューです.タイトルがリンクになっ

  • 症例3の検討

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.症例3の検討です.電解質異常はわりと遭遇する頻度が高い割に,その評価は難しい気がします.単に私が苦手なだけかもしれませんが...さておき,今回は「高K血症」がテーマです.まず最初に思い浮かんだ原因はなんだったでしょうか

  • 「循環器内科グリーンノート」を読んだ感想

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.今日,紹介する本は,先日紹介した「循環器薬物治療ファイル」と共に,循環器疾患の治療管理では必ず確認している参考書です.循環器内科グリーンノート 第2版中外医学社2018-03-27まず,総論から始まるのですが,難易度としては,教科

  • 症例3

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.今回は,現在進行形で悩んでいる症例です.答えが分からないのですが,考えた過程と,関連する項目が勉強になったので,それのシェアを兼ねて,紹介する症例になります.原因が解明できたら,「検討編」に追記しようと思います.K高

  • 「異常値の出るメカニズム 第6版」を読んだ感想

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.薬剤師の外来業務のおいて,最も重要なのは治療効果の評価です.処方によって最大限のメリットが患者にもたらされ,そのリスクを最小限とするように薬物治療全体を俯瞰して管理する.これが薬剤師による薬物治療管理です.そして,そ

  • 「循環器治療薬ファイル」を読んだ感想

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.今日レビューする参考書は,循環器領域では有名な参考書です.循環器治療薬ファイル 薬物治療のセンスを身につける 第3版村川裕二メディカルサイエンスインターナショナル2019-03-19上記のAmazonリンクは第3版なんですが,私が勉強した

  • 脱水時にはなぜ頻脈になるのか

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.先日の症例2の内容を友人が見てくれて,いろいろと討論をしました.討論している中で「脱水の所見」についてフォーカスし,脱水時に頻脈になる原因について学生時代の資料なんかひっぱりだして勉強していました.その内容が結構

  • 症例2の検討

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.症例2の検討です.今回は皆さんも遭遇する機会が多い症例でしょうか.おそらく内容としては基礎的なものになるんでしょうが,個人的に教科書的な理論と臨床が結びついた!と興奮した症例だったので取り上げました.処方薬から見てみ

  • 症例2

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.面白い症例に出会いました.前回とはすこし毛色の異なる内容です.治療への介入ではなく,投薬時の「ん?」という違和感と,その理由が面白かった1例です.学生の皆さんは,得られている情報を1つ1つ解析して評価してみて下さい.時

  • 「同効薬、納得の使い分け」を読んだ感想

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.今回,勉強したのは同効薬の使い分けについて学べる参考書です.レジデントノート増刊 Vol.21 No.5 同効薬、納得の使い分け〜根拠からわかる! 症例でわかる!羊土社2019-05-23研修医や若手医師をメインターゲットにした,レジデントノー

  • 症例1の検討

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.症例1の検討です.まずは継続処方の内容から評価していきましょう.Alzheimer型認知症に対する薬ですが,内服なしです.抗認知症薬は進行抑制が限界で,認知機能を向上する効果はないですよね.その上,薬価も安くはないので(例えば

  • 症例1

    施設在宅の患者さんを引き継いで,最初に悩んだ症例です.皆さんならどこから介入しますか?症例180歳女性.施設入所.現病Alzheimer型認知症,高血圧,褥瘡(臀部上部,NPUAP:StageⅢ)処方ミヤBM細粒1g,チキジウム(10) 2cp,ベリチーム配合顆粒 1g 2× 朝夕食後

  • カテゴリ「症例検討」について

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.新しくカテゴリ「症例検討」をつくりました。私が担当している患者さんでCommonな症例だけど参考になる専門書や参考書が少なく,対応に苦慮した症例を提示します.私の対応が正しかったなんて口が裂けても言えませんが,良かった例も悪

  • 「抗菌薬の考え方、使い方ver.3」を読んだ感想

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.最近,なにかと世間を賑わせた岩田健太郎先生の本です.抗菌薬の考え方、使い方Ver.3宮入 烈中外医学社2012-03-30「抗菌薬の考え方、使い方 Ver.3」です.実は私,岩田先生のめちゃめちゃファンです(政治的な発言は置いといて.

  • 再開

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.気づけばまた更新が途絶えてしまっていました.また少し環境が変わってバタバタしていたのですが,ようやく落ち着いてきたのでしっかり再開したいと思います.いそいそとインプットも続けていたので,従来通り参考書レビューも順次して

  • 卒後1年目で読んだ参考書 全88冊の総合レビュー【内科全般系】

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.卒業して薬局で臨床業務に取り組むようになって1年が経ちました.この1年で読んで勉強した参考書すべてをもう一度(ざっと)読み返し,いろいろな知識と1年分の経験が身についたうえで,改めてレビューをしなおすことにしました.レビ

  • 世界一潤沢に薬剤師がいる国で、なぜ薬剤師不足が起こるのか

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.またしばらく更新が空いてしまいました.いろいろと良縁に恵まれて,Rotary Clubの若手組織であるRotaract Clubに入らせて頂きました.薬剤師としての活動はもちろん,Rotaractの一員としても社会奉仕活動をしていけたらと思います.

  • バイタルサイン講習会を開催しました

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.5/12にバイタルサイン講習会を開催しました!講習会を開催すると決めてから,プレゼンする全てのスライド,実技指導の細部に至るまで,参加していただいた全員の方が「バイタルを取れるようになる」「薬剤師がバイタル・フィジカルアセス

  • 「レジデントのための 感染症診療マニュアル」を読んだ感想

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.今日紹介する参考書はものすごく著名な本なので,ご存知の方も多いかと思います.レジデントのための感染症診療マニュアル 第3版 [単行本]青木 眞医学書院2015-03-23一度,めちゃめちゃな抗菌薬の処方をする医師のところに直接話に行っ

  • 「トップジャーナルから学ぶ 総合診療アップデート」を読んだ感想

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.私は英語の勉強も兼ねて,情報収集に英語の論文を読むようにしています.やはり情報収集において英語で読めるのと,日本語しか読めないのとでは比喩でなく100倍くらいの差があるように感じます.いやいや英語の重要性は十分わかってい

  • 0402通知について

    卒後2年目薬剤師の小林友稀です.年度が変わり,4月から卒後2年目となりました.今年度も,昨年以上にしっかり勉強して情報発信していくので,よろしくお願い致します.近況としては,緑豊かな山々と綺麗な水に恵まれた岐阜県から,コンクリートと人々で溢れかえった東

  • 「誰も教えてくれなかった胸部画像の見かた・考えかた」を読んだ感想

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.今日紹介するのは画像読影の参考書です.画像読影なんて薬剤師に必要なのか?なんて思う方はもう最早,このブログなんて読んでいない事でしょうから説明はいりませんね(笑)誰も教えてくれなかった胸部画像の見かた・考えかた [単行本

  • 「ブラッシュアップ 急性腹症 第2版」を読んだ感想

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.最近また患者さんの治療を考えていて,どうにも悩んだことがあっていくつか参考書を買って読み込んで勉強していました.気になることがあると,どうも目の前の事だけに集中してしまい,同時にブログの更新をすることが出来ていなくてマル

  • 「内科診断学」を読んだ感想

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.最近,たくさんの診断・症候学関連の参考書で勉強してきて,それをレビューという形でみなさんにお伝えしてきました.前回は症候学の代表的な参考書として「Dr.ウィリス ベッドサイド診断」をご紹介しました.今日も同じように辞書的に

  • Trovan事件から学んだこと

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.皆さんはTrovan®(trovafloxacin)という抗菌薬をご存知でしょうか.1998年にアメリカで販売され,瞬く間にアメリカ全土に広まった抗菌薬です.この薬が市場に出た時には,医師たちは「これは魔法の薬だ!」と色めき立ちました

  • 「Dr.ウィリス ベッドサイド診断」を読んだ感想

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.今までは全て読破してきた参考書しか紹介してこなかったのですが,今日紹介する本はまだ読破できていません.それでもぜひ紹介したいという思いが強すぎて,レビューを書いてしまいました.(笑)これからも毎日少しずつ読んで読破しよ

  • 「3秒で心電図を読む本」を読んだ感想

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.僕が患者さんへ投薬している時に必ず確認していることに,血液検査の結果があります.慢性疾患で長期的にかかっており,定期的に血液検査をしている患者さんはたくさんいます.そういった患者さんへ投薬するときは薬物治療をより安全に

  • バイタルサイン講習会を開催します.

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.最近は薬剤師がバイタルを取ることも珍しくなくなってきました.もちろん診断のためではなく,薬物治療の効果を確認するため,副作用の発現がないか確認するため,病態の評価のためなど,いずれも「薬剤師が薬物治療の評価を行うため

  • 「内科病棟・ER トラブルシューティング」を読んだ感想

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.今日紹介する本は、主に病棟管理やERでの対応に主軸を置いた参考書です.「薬局薬剤師が病棟管理とかER対応を学んで何に活かすんだ」と思われる方もいると思います.直接的には在宅の現場がまずそれに当てはまります.近年の医療

  • 「診察エッセンシャルズ」を読んだ感想

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.先日,「ほかの参考書に載っていない症状について学ぶのにオススメ!」として,この参考書を紹介しました.→「キーワードから展開する 攻める診断学」を読んだ感想ずっと鑑別疾患や症候の勉強をしてきて,患者さんから症状を訊いた

  • 「キーワードから展開する 攻める診断学」を読んだ感想

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.初診外来では患者さんから訊き取った症状,病歴,身体所見から病態の正確な把握をするため.診断に見逃しが無いか確認するため.継続外来では病期判断や病状の程度を把握して適切にフォローしていくために.そういった理由で,外来調剤を

  • 「ブラッシュアップ 急性腹症」を読んだ感想

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.みなさんが調剤のなかで確認する主訴のうち,最も苦手な症状は何ですか?ぼくは間違いなく「腹痛」です.主訴の聴取をした時には,まず緊急的な対応が必要な疾患を見逃さずにしっかり診断監査を行う事が重要です.確定診断を下す医師

  • 薬機法改正で求められる“薬剤師力”には何があるか

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.ぼくは日経DIのプレミアム版を定期購読していますが,1番好きな企画は「Inside Outside」です.日経DI 2月号のページも平成を通した薬剤師業務の変遷と今後の展望を語る素晴らしい内容でした.平成の薬剤師史を振り返って変わった事が列

  • 「小児の薬の選び方・使い方」を読んだ感想

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.小児科の難しさって何でしょうか.子どもの疾患の特徴としてまず挙げられるのは,進行がとても速いことですね.例えば発熱と下痢があると1晩で急速に脱水症が進行しますし,おむつかぶれも起こります.熱性痙攣を起こすかもしれませ

  • 「もう困らない 救急・当直」を読んだ感想

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.外来調剤という短い時間のなかで,適正に処方監査を行うために必要なスキルにはどんなものがあるでしょうか.もちろん薬剤の知識として薬理,薬物動態,製剤などの知識は必須です.薬剤同士の相互作用や用法,用量の確認のために一般的な

  • 帯状疱疹の治療戦略

    卒後1年目薬剤師の小林友稀です.帯状疱疹はよく遭遇するcommonな疾患ですよね.ところで帯状疱疹って分類分けすると何になるんでしょうか.症状は皮膚にでるので皮膚科疾患?それとも原因の水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella Zoster Virus;VZV)を主軸に置くと感染症?

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