ふわっと分散した音

来月の発表会に向けて、ついにピアノ合わせが始まった。例年、その時期になると曲の仕上がってなさの不安から「何で発表会出るって言っちゃったんだろ…」とひどくナーバスになるところなのだけど、今回は自分を褒めることしかしてないので「いっちょやったるか」という感じ。心の持ちようでこうも人は図太くなれるものなのか。ちなみに未だきちんと弾けてない箇所が3箇所もある。笑 ピアノ合わせの前日にレッスンがあり、そこで「音色が柔らかくなった」と思いがけず褒められたので、すっかり有頂天になったピアノ合わせ。ドヤ顔で弾き終わって聞いていた先生の第一声が「うん、全体的に柔らかく響く音で」であった。昨日のはまぐれかよ！ 普…

オールドボウ、それと楽器点検の話

新しい楽器を買ったとき、先生から「弓は新調しないんですか？」と聞かれた。聞かれて初めて、そっか、この楽器に今の弓では釣り合いがとれないんだな、と察した。とはいえこの楽器に釣り合う弓、というと、ポンと出せる金額でもない。楽器については色々自分で調べて納得の上選別できたけれど、弓に関しては全くわからないので、勉強する時間もほしい。という名目もあるのだけれど、以前の楽器に比べて新しい楽器の響きがすごすぎて、ぶっちゃけ今の初級用の弓でも大満足だったのだ。 大満足だったのに、100万円前後のオールドボウ数本を試奏させていただく機会があり、びっくりした。音がゴロッと変わった。なんというか、わたしの腕でも艶…

秘技・出来ない技術は楽器のせい

前回の記事の補足。「自分を責めない・ダメ絶対」は、とりあえず1週間試してみて下さい。何らかの実感があると思います。わたしの場合は、練習してできなかったところが、寝て翌朝弾いてみると何故か弾けるようになった、ということが自分disをやめてから何度も起こり、そのうちに「あ、出来ないから、もう寝てあとは任せよう」と何かにまる投げするまでになりました。その戦法で弾けなかった箇所をどんどん潰していったこともあります。謎。謎ですが、友人に話したところ「あるある！」と言っていたので、睡眠ヴァイオリン学習、あるっぽいです。 ここから本題。前の記事で華麗に書き忘れていましたが、上手くなった理由がもう1つありまし…

こんなに難しい楽器だなんてきいてない

わたくしは大人からヴァイオリンを始めた人ですが、ヴァイオリンを弾くのが面白くてすっかりはまってしまって、それはもう熱心に練習していました。へったくそな状態から早くマシに、人に聞かれても恥ずかしくないくらいのレベルになりたくて、社会人ながら毎日朝晩練習。ヴァイオリンがこんな難しい楽器だなんて知らなかった。初めてヴァイオリンを弾いたときの衝撃は忘れられない。「は？」でした。なんだこれ、みたいな。わたしの知っている音がしないぞ。 クラシック音楽好きだったので、プロの音とは全く違う、チーチーとした音を出すことに仰天しました。異音に戸惑いながら弓をギコギコ往復させるわたし。な、なんだろうこの音は…。これ…