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2018/07/30

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  • 低栄養の原因とGLIM診断基準について

    今回は低栄養の原因にはどんなものがあるか、また、どのように診断されるかについてまとめたいと思います。 低栄養の原因 飢餓(炎症を伴わない) 侵襲(中〜高度の炎症を伴う) 悪液質(軽度〜中等度の炎症を伴う) 低栄養の診断 まとめ 低栄養の原因 低栄養の原因は主に3種類に分けられます。 飢餓(炎症を伴わない) エネルギー摂取量がエネルギー消費量よりも少ない状態が続くことで起こる低栄養状態です。 生命維持や活動に必要なエネルギーが摂取できていないため、脂肪や筋肉を分解してエネルギーを産生します。その結果、体重や筋肉量は減少してしまいます。 侵襲(中〜高度の炎症を伴う) 手術や外傷、骨折や感染症、熱傷…

  • 低栄養のスクリーニングツール「NRS2002」について

    今回は低栄養のスクリーニングツールである「NRS2002」についてまとめていこうと思います。 患者さんの栄養状態を把握することは、理学療法士が運動負荷量を決めるのに非常に重要なことです。 NRS2002でどのように栄養状態を把握するのか、知識として覚えていきましょう。 NRS2002とは NRS2002の評価方法 初期スクリーニング 最終スクリーニング 合計スコアから栄養リスクの有無を判定 まとめ NRS2002とは NRS2002(Nutritional Risk Screening)は、欧州臨床栄養代謝学会(ESPEN)が開発し、バリデーションを行ったものです。BMI、体重減少、食事摂取量…

  • 栄養スクリーニングツール「MUST」について

    今回は栄養状態のスクリーニングで使用する「MUST」についてまとめていきたいと思います。 栄養状態を把握しておくことは、理学療法士がリハビリを実施する上でも非常に重要です。 このスクリーニングの判定が何を意味するのか、知識として持っておきましょう。 MUSTとは 評価の方法 ステップ1:BMI ステップ2:体重減少率 ステップ3:急性疾患による栄養摂取困難の有無 ステップ4:ステップ1〜3の合計から低栄養リスク判定 ステップ5:リスクごとの栄養管理の選択基準 まとめ MUSTとは MUST(malnutrition universal screening tool)は、イギリスの静脈経腸栄養学…

  • 低栄養患者に対する栄養量設定までの流れについて

    低栄養患者さんにリハビリを実施する時、やみくもに高負荷な運動を設定してしまうと、かえって筋肉量を減少させてしまう危険性があります。 過去記事↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com 適切な負荷量を設定するためには、どのように栄養量を設定しているのかを知っておくことも必要です。 今回は、栄養量設定までの流れについてまとめていこうと思います。 体重増減の基本 栄養量設定の流れ 目標体重を決める 1日あたりのエネルギー蓄積量算出 総エネルギー消費量(TEE)算出 総エネルギー必要量算出 エネルギー摂取量と総エネルギー必要量を比較 最後に:うまくいかない栄養管…

  • 理学療法士が知っておきたい副業の知識〜確定申告は必要?〜

    厚生労働省の調査(平成28年賃金構造基本統計調査)では、理学療法士の平均年収は約406万円とされており、日本人の所得の中央値は427万円より少し少ない結果です。 地域によって差があると思いますが、「こんなにもらってねぇよ!!」と感じる方もいるかもしれません。 かく言う僕自身も、理学療法士としての収入は平均年収に届いていません。 誰もが将来的に年収を増やしたいと思うだろうし、これから理学療法士の給与が上がるかどうかに不安を感じると思います。 そこで僕自身もいくつか副業にチャレンジしています。 少しですが副収入が入ってくるようになりました。 すると次に気になってくるのが「確定申告ってしなければいけ…

  • フレイルの治療・予防介入の考え方

    フレイルは要介護状態の前段階と言われ、そのままにしておくと要介護状態へ移行してしまいます。 フレイルは可逆性であると考えられているため、この段階で適切な介入を行うことで要介護状態になることを防ぐことができると言われます。 フレイルの過去記事はこちら↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com rehabilitation-nutrition.hatenablog.com 今回は、フレイルの治療・予防介入の考え方についてまとめたいと思います。 フレイルに対する介入の考え方 J-CHSの基準から考える介入方法 最後に フレイルに対する介入の考え方 フレイルは様…

  • フレイルの評価と有病率について

    フレイルは要介護状態の前段階と言われ、そのままにしておくと要介護状態へ移行してしまいます。 フレイルは可逆性であると考えられているため、この段階で適切な介入を行うことで要介護状態になることを防ぐことができると言われます。 フレイルについての過去記事はこちら↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com rehabilitation-nutrition.hatenablog.com 適切な介入を行うためには適切な評価が大切! ということで、今回はフレイルの評価方法と、現在のフレイルの有病率についてまとめていきたいと思います。 フレイルの評価方法 フレイルの有病…

  • 老年症候群の予防の重要性について

    老年症候群は、「高齢者に多い、特有な治療あるいはケアが必要な症状の総称」で、フレイルを背景とするさまざまな有害事象のことを指します。 老年症候群の過去記事はこちら↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com 要介護状態を引き起こす原因に影響することから、理学療法士は老年症候群を予防する視点を持って介入していくことが望まれます。 今回は、なぜ老年症候群の予防が重要なのかについて、まとめていきたいと思います。 健康寿命と平均寿命 要介護原因と死亡原因 年代別に見た介護が必要となった原因 まとめ 健康寿命と平均寿命 医療従事者であれば一度は聞いたことのある言葉だ…

  • 老年症候群とは?特徴と分類について

    「老年症候群」というものを聞いたことはありますか? 近年ではこの考え方がメジャーになりつつあります。しかしなかなか抽象的な名前で、どういったもののことを言うのかは名前からイメージがつきにくいですよね。 ということで今回は、老年症候群とは何か、特徴、分類などをまとめていきたいと思います。 老年症候群とは 老年症候群の分類 最後に 老年症候群とは 老年症候群(geriatric syndrome)とは一般的に 高齢者に多い、特有な治療あるいはケアが必要な症状の総称 と理解されています。加齢に伴う様々な要因が関与することによって、自覚的あるいは他覚的に高齢者が呈する、治療と同時に介護・ケアが重要とな…

  • 転倒リスクのスクリーニング、評価について

    高齢者の転倒は、様々な因子が影響して起こります。そのリスク因子を評価して、転倒が起こらないように働きかけていくのが理学療法士の仕事の一つです。 転倒に関する過去記事はこちら↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com 今回は、転倒リスクのスクリーニング、評価の考え方についてまとめていきたいと思います。 転倒リスクのスクリーニング 転倒リスクの評価 健康状態 心身機能と構造 活動・参加 環境因子 個人因子 最後に 転倒リスクのスクリーニング 転倒リスクのある患者に対して適切に対処していくためには、転倒リスクのスクリーニングを行い該当者を絞り出す必要性がありま…

  • Google analytics からいらないブログを削除する方法

    ブログを持っている方は、まず間違いなくGoogleanalyticsを利用していると思います。 特に複数のブログを作成している方は、アナリティクスにも全て登録していると思いますが、運用をしなくなったブログは邪魔になるし、削除することもあると思います。 でもアナリティクスってよくレイアウトが変更になったりで「削除ってどこでするの!?」状態になりますよね。。 今回は、一つのアカウントで複数のブログを運用していて、尚且つもう使わなくなったブログをアナリティクスから削除したい方に向けて、削除する流れをご紹介したいと思います。 このブログはこんな人におすすめ ・運用しなくなったブログをアナリティクスから…

  • 高齢者に関連する転倒の内的要因・外的要因とは

    高齢者の転倒は介護を要する要因の第4位であり、理学療法士として予防していかなければならないアクシデントの一つです。 転倒しやすい動作に関してはこちら↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com 転倒の要因には、内的要因と外的要因があると言われています。今回はそれらについてまとめていこうと思います。 内的要因、外的要因とは 内的要因 外的要因 転倒の要因 転倒における内的要因 転倒における外的要因 最後に 内的要因、外的要因とは まずは言葉の意味合いについて理解しましょう。 内的要因 内的要因は、「内部に求められる原因」という意味になります。転倒という事象で…

  • 高齢者の転倒原因、転倒しやすい動作とは?

    厚生労働省の調査によると、高齢者における転倒・転落は、支援が必要になる原因の第4位であり(12.1%)、転倒を起因とした生活障害が多いことがわかります。また、転倒・転落が原因の死亡者は年間8000人と言われ、交通事故による死亡者の1.5倍になります。身近に起こりやすいアクシデントとして、理学療法士が転倒予防介入をすることも多いと思います。 今回は高齢者における転倒要因と、転倒しやすい動作についてまとめようと思います。 地域高齢者の30%が年間1回以上の転倒を経験している 転倒発生時の動作 転倒の原因 最後に 地域高齢者の30%が年間1回以上の転倒を経験している このような話はよく耳にすることが…

  • 高齢者の低栄養状態ってどんな状態なのか?基本を解説します!

    リハ栄養という活動をするにあたり、対象となる方は概ね「低栄養」という状態となっています。 今回はまず、低栄養ってどんな状態なのかをわかりやすく解説していこうと思います。 低栄養とは ・社会的要因 ・疾病要因 ・精神、心理的要因 ・加齢の関与 ・その他 低栄養の分類 低栄養の判断基準 低栄養の症状 まとめ 低栄養とは 低栄養とは、読んで字のごとく『栄養が足りていない』ということで、本来必要な栄養素が1つないし複数欠乏した状態です。 高齢者低栄養の要因として、 ・社会的要因 :貧困 独居 介護不足 孤独感 ・疾病要因 :臓器不全 炎症・悪性腫瘍 薬物副作用 歯科的・咀嚼の問題 摂食・嚥下障害 AD…

  • サルコペニア・フレイルの定義について解説します

    皆さんこんにちは。 サルコペニアとフレイルという言葉が、世間でもだいぶ浸透しつつありますが、何となく使われ方や捉え方が似ていてややこしいこともあると思います。(僕はたまにどっちがどっちかわからなくなります。笑) ということで、サルコペニアとフレイルについてそれぞれの定義と診断基準を書いていこうと思います。 サルコペニア サルコペニアの定義 診断基準 欧州の研究者を中心としたグループ:European Working Group on Sarcopenia in Older People(EWGSOP) 米国を中心としたグループ:International Working Group on Sa…

  • 院内でリハ栄養チームを始める方法 ②チームとしての意義を考える

    院内チームが0の状態から、リハ栄養チームを立ち上げて軌道に乗せるまでの試行錯誤を連載しています。 前回の記事はこちらです↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com よければご一読ください。 初期リハ栄養チーム構成 チームでの意義を考える 活動方法を考える この時点でわかったことと反省点 確固たる「意義」が絶対必要! システム構築は、多職種のタイムスケジュールがキーになる まとめ 初期リハ栄養チーム構成 前回でお話ししましたが、まずは同職種、他職種に対するスカウトから始めました。 賛同してくれたのはPT主任、ST1名、栄養士2名でした。 その後もう少しして…

  • 院内でリハ栄養チームを始める方法 ①作るための準備

    とても長い間このブログの更新が途絶えてました。 待っていてくれた方は申し訳ありませんm(_ _)m これからも頻度は少ないですが、継続してリハ栄養についての記事を書いていこうと思いますのでよろしくお願いします。 今回から何回かに分けて、僕が実際にリハ栄養チームを立ち上げるために行ったことについて書いていこうと思います。 はじめに伝えておきますが、僕の働く病院では、そもそもこのようなコメディカルのチームが皆無の状態でした。 なのでコメディカル間の連携もほぼ無く(上層部の会議程度)、一部の仲良くなった他職種の方と廊下で話す程度のレベルからのスタートです。 僕が「リハ栄養チームを立ち上げたい!」と思…

  • 食事を理論で語ってはいけない

    栄養管理の為に私たち治療者が考えるバランスの良い食事。 できれば全量摂取して欲しいですよね。しかし実際の患者さんはそんなに食べられなかったり 、逆に偏って食べ過ぎていたり・・。 今回はこのような、治療者と患者との食事に関するズレの部分をお話ししたいと思います。 // 「食べて!!」と言われて患者さんはどう思うか? 「食べて」を守らない(守れない)理由 物理的に食べられない 精神的なストレス 食の趣向の相違(嫌いなものは食べたくない) 他疾患の問題 治療者が患者の気持ちを理解するには? 最後に 「食べて!!」と言われて患者さんはどう思うか? 例えば、 「体重を増やさないといけないから絶対食べてく…

  • 医原性サルコペニアにより起こりうるリスクについて、解説します

    以前、医原性サルコペニアとは何か、その原因についてお話ししました。 rehabilitation-nutrition.hatenablog.com 今回は、医原性サルコペニアにより起こりうるリスクについて触れていきたいと思います。 // 医原性サルコペニアで起こりうるリスク 廃用症候群 医原性疾患 摂食嚥下障害による誤嚥性肺炎 最後に 医原性サルコペニアで起こりうるリスク 廃用症候群 廃用症候群は、疾患による寝たきりや不活発、栄養不足などにより起こる弊害ですが、不適切な安静や禁食、栄養管理など、医原性サルコペニアによって容易に起こります。 廃用症候群を起こす原因となるサルコペニアや低栄養ですが…

  • 医療職種が防がなければならない「医原性サルコペニア」とは?解説します。

    サルコペニアは、進行性、全身性に認める筋肉量減少と筋力低下であり、身体機能障害、QOL低下、死の危険性があると定義されています。(EWGSOPより) サルコペニアには、加齢のみが原因の原発性サルコペニア、活動・栄養・疾患が原因となる二次性サルコペニアに分かれます。 今回はそのサルコペニアの中でも、医療従事者が招く危険性のある『医原性サルコペニア』について解説していこうと思います。 // 医原性サルコペニアとは 医原性サルコペニアが起こる原因 メディカルスタッフの栄養療法の知識不足 他職種連携のシステムがまだ充分ではない 最後に 医原性サルコペニアとは 医原性サルコペニアは、 1、病院での不適切…

  • 体重変化率の算出方法とその評価について解説します

    リハ栄養において、体重はアセスメントに必要な情報です。 また、その体重が今後どれくらい変化するか、変化したかという情報は、チームアプローチする上で重要な予後予測の因子となります。 今回は、体重変化率の算出方法とその評価について解説します。 体重変化率の算出方法 理想体重(IBW) %IBW(理想体重) %IBWの評価 %UBW(通常時体重) %UBWの評価 %体重変化 %体重変化の評価 最後に // 体重変化率の算出方法 理想体重(IBW) 理想体重(IBW)=身長(m)×身長(m)×22 ここでいう「理想体重」とは、 ヒトが肥満でもやせでもなく、一定期間内の死亡率や罹患率が有意に低いなど、最…

  • リハ栄養フォーラム2018高松で学んだ事

    8月25日、香川県高松市にてリハ栄養フォーラム2018が開催されました。 おはようございます!生活改善は言うのは簡単だけど、中々成功しませんね!(今日も寝坊した)さて、本日は高松のリハ栄養フォーラムに参加します。発表される先生方、参加される先生方よろしくお願いいたしします!この機会にまた誰かと繋がれたら嬉しいです!— たみお@リハ栄養 (@00tamio00) 2018年8月24日 僕は今回初めて参加させてもらったのですが、ここで日々疑問に思っていたところのヒントを得ることができました。 今回はそのヒントについて、備忘録ついでに書いていこうと思います。 // 慢性期でのリハ栄養ケアプロセスの考…

  • 栄養スクリーニング『SGA』について解説します

    リハ栄養において栄養スクリーニングは、介入を行うかどうかの判定に重要な位置を占めます。 今回は、栄養スクリーニングの「SGA」について解説していこうと思います。 // SGAとは SGAの評価方法 体重減少 食事摂取の変化 消化器症状 機能状態 疾患と栄養必要量の関係 身体計測 判定方法 SGAを使用時の注意点 最後に SGAとは SGA(Subjective Global Assessment):主観的包括的評価と言います。 外来診察で簡単に入手可能な情報で構成されているスクリーニングツールです。血液検査などのデータを用いず、身体計測や問診だけで行うことができます。 SGAの特徴として ・評…

  • 寝たきり高齢者における推定体重の計算方法についてまとめました

    リハ栄養において、 アセスメントを行う際に必須となってくる体重測定ですが、寝たきりの高齢者においては、ベッド式体重計や吊り下げ式体重計などの特別な装置が必要となります。 そのような装置がない施設や診療所では、患者を抱えて測定するなどマンパワーが必要となるところもあります。 また、在宅における寝たきり高齢者においては、体重測定そのものが困難な場合も多くあります。 そこで今回は、比較的簡単に測定できる身体計測値を用いた「推定体重」の計算方法 について調べたのでまとめようと思います。 // 大西らの考案した計算式 瀬崎らの考案した計算式 脛骨長から求めた体重推定式 6点法身長から求めた体重推定式 膝…

  • リハ栄養の解説記事まとめ

    リハ栄養に関連する記事をこれまで書いてきたので、見やすいように分野別にまとめました。 また、これからも更新次第順次追加していく予定です。 皆さんの臨床に少しでもお力になれれば幸いです。 // サルコペニア・フレイルについて リハ栄養について リハ栄養における評価知識 リハ栄養における治療戦略など 他疾患との関連性について 勉強会報告 サルコペニア・フレイルについて サルコペニア・フレイルの定義について解説します :サルコペニア、フレイルの基本的な定義と診断基準についてまとめてあります。各ワーキンググループの診断基準の解説もしています。 サルコペニアの原因と発生機序について解説します :サルコペ…

  • 栄養スクリーニングツール「MNA®︎」について解説します。

    全ての患者において栄養障害が発生する可能性があり、全対象者に栄養スクリーニングを実施することは、栄養障害のリスク患者を早期に発見するためにも重要です。 また栄養スクリーニングは、他職種も適切にデータを読み取ることが重要と考えます。 今回はリハ栄養のスクリーニングツールで用いられる「MNA」の方法を解説しようと思います。 // MNA®︎とは MNA®︎の活用方法 MNA®︎使用上の注意点 最後に MNA®︎とは MNA®︎(Mini Nutritional assessment®︎)は、1999年に提唱されたスクリーニングツールです。 問診を主体とした簡便な内容で構成され、血液生化学検査を必要…

  • 年代別体格指数(BMI)と肥満、やせの割合ついて

    BMI(Body Mass Index)は、身長に見合った体重かどうか判定する数値です。基準は22となっています。 身長と体重による計算式で簡単に数値を出せるため、健康管理の指標として幅広く使われています。 臨床においても、生活習慣病や糖尿病の危険因子(肥満)の判定、低栄養やサルコペニアの危険因子(痩せ)の判定材料の一つとして用いることがあります。 今回は、年代別BMIの平均値と、肥満、やせの割合について調べたので解説したいと思います。 年齢別身長、体重、BMIについて 年齢別BMIのグラフ BMIの推移と肥満、やせの割合 年齢別身長、体重、BMIについて 体力・運動能力調査 / 平成28年度…

  • 理学療法士の枠組みに縛られたくない・・【1理学療法士のマインド】

    今回は完全に僕の主観なんですが、最近(特にブログ始めてから)の僕の気持ちの変化、タイトル通り「理学療法の枠組みに縛られたくない」僕の頭の中を綴って行こうと思います。 最初に申し上げますが、僕がブログを始めたきっかけは、「もっと稼ぎたいから」です。 今思えば安易な考えですが。笑 この「もっと稼ぎたいから」には、根底に別の理由があります。 それは、理学療法士としてあまりにも「普通」だからです。いや、普通以下かも。 僕は今年30歳で、キャリア8年目、妻(作業療法士)と2児の子持ちです。 今年に入るまで、これと言った略歴もなく、認定療法士でもなく、何か特殊手技が出来るわけでもない普通の療法士です。 そ…

  • リハ栄養ケアプロセスについて解説します。その2

    リハ栄養ケアプロセスは、障害者やフレイル高齢者の栄養状態・サルコペニア・栄養素摂取・フレイルに関連する問題に対して、質の高いリハ栄養ケアを行うための体系的な問題解決手法です。 おさらい↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com 今回は前回の続きで、③リハ栄養ゴール設定、④リハ栄養介入、⑤リハ栄養モニタリングについて解説していきます。 リハ栄養ゴール設定 リハ栄養介入 リハ栄養モニタリング 最後に リハ栄養ゴール設定 リハ栄養ケアプロセスの図です。 リハ栄養診断を行った後、介入目的や目標を明確化するためにゴール設定を行います。 この際、リハ栄養診断と整合性…

  • リハ栄養ケアプロセスについて解説します。その1

    リハ栄養は多職種が連携して対象者にアプローチします。そのため、一貫した流れが定まっていないとリハ栄養ケアの質や結果の評価が検証しにくくなります。 リハ栄養ケアプロセスは、栄養専門職による栄養ケアプロセスを参考して考案され、リハ栄養ケアに整合性、妥当性を持たせ、経過や結果を明確にするものです。 今回はこのリハ栄養ケアプロセスの定義と項目について解説します。 リハ栄養ケアプロセスの定義 1.リハ栄養アセスメント・診断推論 パターン認識 分析的アプローチ リハ栄養診断 最後に リハ栄養ケアプロセスの定義 リハ栄養ケアプロセスとは、「障害者やフレイル高齢者の栄養状態・サルコペニア・栄養素摂取・フレイル…

  • サルコペニア肥満について解説します。

    サルコペニアは、骨格筋の量的・質的な変化により、筋肉量、筋力が低下しフレイルや老年症候群に関連します。 おさらい↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com また肥満においては、特に内臓脂肪型肥満においてインスリン抵抗性を基盤としたメタボリックシンドロームにつながる病態です。 今回はこの二つの病態を併せ持つ「サルコペニア肥満」について解説していこうと思います。 サルコペニア肥満とは サルコペニアと肥満の関連性 インスリン抵抗性 炎症 ホルモン変化 酸化ストレス 身体活動 まとめ サルコペニア肥満とは サルコペニア肥満は、サルコペニア(骨格筋量の減少)と肥満…

  • サルコペニアに対する運動強度の指標、メッツ(METs)について解説します

    サルコペニアによる筋力低下に対する治療には、有酸素運動やレジスタンス運動が推奨されています。 前回のおさらい↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com しかし、運動強度の設定を間違えると、返って筋力低下を起こしてしますケースもあります。 今回は運動強度の指標であるメッツについて解説し、設定する考え方をまとめていこうと思います。 メッツとは 身体活動に必要なMETs表まとめ サルコペニア治療におけるMETsの使い方 最後に メッツとは メッツ(metabolic equivalents:METs)とは、運動強度の単位であり、安静座位時を1とした時、何倍のエ…

  • 加齢による筋力低下とサルコペニアによる筋力低下の違いについて解説します

    サルコペニアは加齢に伴う骨格筋量および筋力低下の両者を兼ね備える疾病です。 これまでのおさらい↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com rehabilitation-nutrition.hatenablog.com これらから、ADL能力・健康寿命の維持には対応必須の病態と言えます。 しかし、 そもそも加齢によって筋力は衰えるじゃないか! 全部サルコペニアというのか? そうではありません。 今回は、 加齢による筋力低下とサルコペニアによる筋力低下の違いについて解説します。 そもそも加齢に伴い、筋力は低下するもの サルコペニアは、筋量・筋力の変化が著しい…

  • 認知機能とフレイルとの関連(コグニティブフレイル)について解説します

    過去にもお話ししていますが、身体的フレイルとサルコペニアには関連性があり、両者とも放っておくと要介護状態になる危険性が高まります。 rehabilitation-nutrition.hatenablog.com rehabilitation-nutrition.hatenablog.com そしてフレイル・サルコペニアは、認知機能とも関連があることがわかってきています。 今回はどのような関連性があるかについて解説していこうと思います。 認知機能低下とフレイルの合併状態:コグニティブ・フレイル 互いの原因の関連性 予防するには まとめ 認知機能低下とフレイルの合併状態:コグニティブ・フレイル コ…

  • 栄養状態とリハ目標の考え方、リハ目標切り替えのタイミングについて解説します

    リハ栄養の目的の一つとして、『適切な栄養管理とリハビリを実施し、栄養状態、サルコペニア・フレイルを改善すること』が挙げられます。しかし、 ・栄養状態とリハ目標の考え方は? ・リハ目標を切り替えるタイミングは? と疑問に思う人もいらっしゃるかと思います。 今回は患者様の栄養状態から運動負荷量をどのように考えるか、また栄養状態改善の指標と運動強度切り替えのタイミングについて書いて行こうと思います。 // 低栄養状態はどんな状態? 栄養状態と運動負荷量設定の考え方 栄養状態と目標設定 運動負荷量を切り替えるタイミング 栄養指標による切り替えの目安 身体計測による切り替えの目安 周径(骨格筋量、皮下脂…

  • サルコペニア診断基準の評価方法について解説します

    サルコペニアとは、「進行性及び全身性の骨格筋量及び骨格筋力の低下を特徴とする症候群」で「身体機能障害、QOL低下、死のリスクを伴うもの」と定義されています。 サルコペニア・フレイルの定義のおさらいはこちら↓ rehabilitation-nutrition.hatenablog.com 今回は、サルコペニア診断基準の評価方法について説明したいと思います。 サルコペニア診断基準 筋力の評価 歩行速度の評価 筋量の評価 その他の評価 全身持久力の評価 まとめ サルコペニア診断基準 AWGS(Asian Working Group for Sarcopenia)の診断基準は以下の通りです。 AWGS…

  • リハ栄養介入でリスクのあるRefeeding syndromeとは?解説します

    リハ栄養を実施する上で、介入することにより生じるリスクを知っておくのも大事です。 今回はRefeeding syndromeについて説明していきます。 Refeeding syndromeとは 診断基準 予防と治療 まとめ Refeeding syndromeとは 低栄養状態にある患者に対して、急激な栄養投与を行った場合、増加したインスリンによって、水・糖・カリウム・リン・マグネシウムの血管内から細胞内への急速な流入により、低血糖や電解質異常により重篤な合併症をきたす病態であります。 合併症の症状として リン、マグネシウムなどのミネラルの欠乏により ・心不全 ・不整脈 ・呼吸不全 ・意識障害 …

  • リハに栄養は必須!食欲がない人に対する工夫とは?解説します

    // リハ栄養において、適切な栄養管理と運動療法は必要不可欠なところですが、厚生労働省の報告書によれば、回復期リハビリテーション病棟における経口摂取可能な患者の食事摂取率において、入院患者の1/4が提供された食事量を十分に摂取できていないという結果でありました。 この結果は、他の病期における病院・施設に関しても言えることだと思います。 適切な栄養を提供していても、摂取してもらえなければ十分に効果は出ません。 今回は、入院患者の方が食欲がないときにリハスタッフが考慮してみる点を考えてみました。 食欲が低下する原因 食欲がない人に対する工夫 食前の準備 食事中のポジショニング 椅子座位で食べられる…

  • エネルギー蓄積量について解説します。

    // リハビリ職が運動療法を行うときには、必ずその人の栄養状態も加味して強度を設定しなければなりません。 今回はリハ栄養での総エネルギー必要量を考える際に必要になる「エネルギー蓄積量」についてまとめていきます。 エネルギー蓄積量の計算方法 エネルギー蓄積量の個人差 まとめ エネルギー蓄積量の計算方法 エネルギー蓄積量とは、成長に伴う組織増加分のエネルギーのことを言います。 人は1日の間に、基礎代謝エネルギーと、活動やリハによるエネルギーを消費(合わせて総エネルギー消費量)しており、これと同等分のエネルギーを摂取することで体重は維持されます。 そこから体重を増加させたい場合はエネルギー蓄積量を増…

  • エネルギー消費量の計算方法について解説します。

    リハ栄養を行う上で、対象の方が1日にどれぐらいのエネルギーを消費しているか知っておかなければなりません。 エネルギー消費量を知らないと ・1日のエネルギー摂取量を上回るエネルギー消費をさせてしまい、筋トレを行なっているのに筋力が低下する。 ・体重増加を狙っているのに逆に減ってしまう。 など治療を円滑に進められない原因になります。 今回は総エネルギー消費量の計算方法についてまとめました。では見ていきましょう。 総エネルギー消費量 基礎エネルギー消費量(BEE) 活動係数 ストレス係数 もっと簡便に調べるなら・・・体重から計算する方法 リハビリを活動係数に変換すると まとめ 総エネルギー消費量 総…

  • フレイル・ロコモティブシンドローム・サルコペニアの関係性を解説します

    ロコモティブシンドローム、フレイル、サルコペニアは、どれも進行すれば要介護状態になる可能性が高くなります。 3者の関連性は深いと思われますが、位置関係が曖昧な方もおられると思います。 結論からいうと、大きい概念から順番に、 フレイル→ロコモ→サルコペニア となります。 3つの概念と位置関係について簡単に解説していきます。 フレイルの概念と位置関係 ロコモティブシンドロームの概念と位置関係 サルコペニアの概念と位置関係 まとめ フレイルの概念と位置関係 フレイルは日本語で『虚弱』や『老衰』と呼ばれていました。 しかし、これらの言葉は『歳のせい』というマイナスイメージを生んでしまい、積極的な予防に…

  • サルコペニアの原因と発生機序について解説します

    皆さんこんにちは。 サルコペニア(筋肉減少症)という言葉が世間でも少しずつ広まってきていますが、サルコペニアには様々な原因・種類があります。 今回はサルコペニアの原因と発生機序について述べていこうと思います。 サルコペニアの原因 サルコペニアの発生機序 加齢性サルコペニア(一次性サルコペニア) 活動低下によるサルコペニア 栄養障害によるサルコペニア 疾患に伴うサルコペニア(カヘキシア) まとめ サルコペニアの原因 サルコペニアには、「一次性サルコペニア」「二次性サルコペニア」の二つに大別されます。 一次性サルコペニアは、「加齢性筋肉減少症」とも呼ばれ、加齢に伴って生じることがほとんどです。 二…

  • このブログでの目標・自己紹介

    初めまして、民生です。 僕は四国地方で理学療法士をしています。 二人の子供を持つ30歳でございます。 理学療法士として8年間、生活期の病院で勤務しています。 ブログは他でも継続中で、雑記ブログとして色々と書いているのですが、今回集中してリハビリ関連の記事を書きたくなったので、新しく作成することにしました。 簡単にこのブログでの目標を書いて行きます。 このブログでの目標 最後に このブログでの目標 このブログでの目標は、今現在僕が取り組んでいる「リハ栄養」について主に記していこうと考えています。 また、他にリハビリに関連すること(基本的な解剖・運動・生理学的な部分)や、糖尿病、認知症関連の話も、…

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