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2018/07/31

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  • 17話

    あれから数か月後、私は小学2年生になりました。 母親への気持ちは段々と薄れ、祖母の居ない生活にも慣れてきました。 ですが人に気を使いすぎる性格になってしまった私は幼馴染の顔色を伺いながら接するようになってしまったのです。 学校が終わり幼馴染といつも通り一緒に下校しようとした時に私は尿意を感じていました。 ですがクラスが違った幼馴染が「早く帰ろう!」と、笑顔で私のクラスにまで来てくれたの…

  • 16話

    「先生ね、みんなが2年生になる時は違う学校に行っちゃうんだ。」と担任の先生が言いました。 突然のこと過ぎて私は何も言葉が出てこなく、固まってしまいました。 すると「この学校に来たのは5年位前でやっと慣れてきたんだけど、もっと家から近い小学校に異動になってね。」と作った笑顔で話していたのを今でも覚えています。 担任の先生が話す度に胸が苦しくなり、涙が溢れました。 そんな私を見て、「ごめん…

  • 15話

    担任の先生は当時30歳位の若い女の先生でした。 私が小学生の頃は両親が離婚なんて本当にあり得ない話で、両親が揃っていないと引かれていしまうような時代。 そのため仲の良い子にも両親が離婚したということが言えず、両親が居ないことを理解していたのは担任の先生だけ。 幼馴染の子はなんとなく知っていた程度でした。 田舎特有の風の噂で幼馴染の両親が知り、幼馴染の子は聞いて知ったんだと思います。 …

  • 14話

    祖母のお通夜から半年程が経過し、私は小学1年生、姉は5年生になりました。 入学式の日、同級生の子は母親が来ていたり、両親が揃って来ているのを見て少し寂しい気持ちになりました。 今までの行事は主に母親が参加し、母親が仕事で来れない日は祖母が参加してくれていたため同級生の親と私の父親はほとんど関わったことがなく、おめでたい入学式なのになんだか我が家だけ孤立していました。 周囲から見たらそれほ…

  • 13話

    祖母が亡くなってからはなんだか慌ただしく日々が流れ、葬儀・通夜の準備で我が家はバタバタしていました。 通夜当日、約1年半振りに母親が我が家に帰ってきました。 父親が母親に祖母が亡くなったことを連絡したようです。 ですが母親に誰も声をかけることはなく、母親も私達のことを見ることはなく手を合わせてすぐに帰っていきました。 なんとなく母親のことを目で追っていると外には知らない男の人が車で待っ…

  • 12話

    祖母が入院してから1年程経ち、元々スラっとした体型であった祖母は瘦せ細り骨と皮といった見た目で常に無気力状態。 お見舞いに行く度に祖母の居ない所で祖父は泣いていました。 それから半年程が経過し、祖父・父親・姉・私がお見舞いに行った日に祖母はみんなが揃う日を待っていたかのようにみんなの前で苦しむことなく眠りにつくように亡くなりました。

  • 11話

    祖母が入院してから半年程が経過した頃、夜ご飯中に父親が「お母さんはもうこの家には戻って来ないんだ」といきなり言いました。 父親の言っていることがよく分からなかった私は「ママもおばあちゃんみたいに病院に居るの?」と聞き返すと父親は表情を曇らせながら「病院にも居ないし、もうお母さんと会うことはないの」と言い、この言葉で子どもながらなんとなく父親の言っている意味が分かりました。 なんとなく理解は…

  • 10話

    祖母は数年前から糖尿病だったのですが、今回のことをきっかけに悪化してしまったようです。 そして病院に行ったのと同時にこの日から祖母は入院となりました。 入院となった日に祖父と一緒に祖母の荷物を持って行き、この時はいつもと変わらない様子だったのですが、数週間後振りに祖母のお見舞いに行ったら祖母は元気がなくほとんど口もきかない状態。 話しかけても「うん…」「そうだね…」などという言葉しか言わ…

  • 9話

    この日も母親が居ない生活がまた始まりました。 母親の居ない生活が3週間ほど続いていることもあり、近所の方や幼稚園が同じ家族に「お母さん最近見ないけどどうしたの?」と言われることが増えました。 周りからこんな言葉をかけられるた度に「分からない…」としか言えない私。 そして悲しい気持ちになっていました。 この日も変わらずいつも通り幼稚園が終わり、家の前で幼稚園バスを降りる。 家に入るとい…

  • 8話

    朝5時になり、父親が起きました。 起きている私を見て「今日は早起きだね」と声をかけてきた父親。 「昨日ママが帰ってきたの。パパのこと起こしてもパパ起きなくて…」と私が言うと「夢でも見たのかな?」と言った父親。 私は気づいていました。 母親が荷物を詰めていた時に父親が起きていたことを。 だけど父親が寝ていたことにした私。 生まれて初めて嘘をついたのがこの時でした。

  • 7話

    祖父母・父親・姉・私の5人での生活を3週間程送っていた頃、夜の23時頃に物音がして目を覚ますと暗い寝室に母親が居たのです。 久しぶりに母親に会えた嬉しさから私は「ママ…!」と、大きな声を出してしまいました。 すると「シー…!」と母親がやり、私はそこから動かずずーっと母親のことを見ていました。 母親は大きなバックに荷物を詰め、10分程すると無言で居なくなってしまったのです。 何とも言えない切…

  • 6話

    気が付けばもう朝。 父親が帰ってきた安心感からなのか、姉と私はいつのまにか寝ていたようです。 平日だったため私は幼稚園、姉は小学校に行かなくてはならず、いつもとほとんど変わらない朝でした。 もちろん母親の姿はありません。 いつもなら母親が縛ってくれる髪の毛も、朝ごはんも今日は全て祖母。 祖母に「ママは?」と聞いても「早く準備して行くよ」と言われ、 祖父に「ママと仲直りした?」と聞い…

  • 5話

    母親が家を出て行ってからは家の中が一気に静かになり、祖母が私と姉に「もう遅いから2階に行って寝なさい」と優しい声で言い、祖母に言われるがまま私と姉は黙って2階に行きました。 この時父親はまだ仕事で、家の中には私と姉と祖父母しか居なく、誰も会話をしようとしないため大きな家の中がとても静かで、布団に入って目をつぶるとさっきの怖い祖父の顔と、泣いていた母親の顔が浮かんでしまい中々眠ることができず、…

  • 4話

    祖父が持っていたあるモノとは…木刀でした。 木刀を大きく振りかぶって母親のことを何度も叩いたのです。 母親に覆いかぶさっていた私に当たらないように母の脚や肩ばかり狙う祖父。 叩かれる度に母親は「痛い。ごめんなさい。もう許してください」な涙を流しながら訴えていました。 母親がどんなに泣いても、訴えても祖父は叩くことを辞めず泣きじゃくりながら母親に覆いかぶさることしかできない私と恐怖心から…

  • 3話

    祖父が母親の洋服を引っ張りながら 「おい!早く立てよ!」「いつまでも泣いてんじゃねーよ!」「お前が悪いんだろ!?」などと言い、 母親は何も言い返すことができずただただ泣いていました。 母親から一度離れた私ではありますが、祖父のこうした言動を見て居ても立っても居られず 横たわっている母親の上に覆いかぶさるように私が抱き付くと、祖父が今まで以上に大きな声で「どけ!」と怒鳴ったのです。 凄…

  • 2話

    1階から母親と祖父の声が聞こえ、2階に居た私と姉は急いで1階へと向かいました。 すると階段を下りた広いスペースのところに母親が倒れていたのです。 幼稚園年中でも気が付く危険な雰囲気。 気が付いた時には私は母親のところに居ました。 「ママ!ママ!」と叫びながら泣きじゃくる私。 姉はビックリと恐怖心で階段のところから動けず呆然としていました。 そんな私と姉を見た母親は「大丈夫だからもう…

  • 1話

    家族構成は母・父・姉・私の4人家族。 母方の祖父母の持ち家である6LDKの大きな家に母方の祖父母と私達家族の6人暮らしで、室外には雑種が2匹いました。 そんなある日、私が幼稚園年中の頃何日も母親が家に居ない日がありました。 祖父母や父親に「ママは?」と聞いても「お仕事だよ」と言われる日々。 こんな生活が1ヶ月程続き、ある日の夜母親が帰ってきたのです。

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