実家に到着すると母親は慌ただしく夕食の準備を始めた。私は荷物を置きに行こうと二階にある自分の部屋へ向かうしかし以前、私が使っていた部屋は弟の部屋になっていた私…
母親に電話をした日から数週間後私は帰省した生まれ育った街当たり前だけど何も変わってはいない地元の駅に降り立つとロータリーに母親の車が停車しているのが見えた私の…
家から離れた大都市への専門学校へ進学した私の毎日はとても充実していた学校やバイト先で友達もでき何より実家から開放された私の心は以前とは比べ物にならないほど軽く…
担任から渡された大学・短大・専門学校の概要が載った冊子を家に持ち帰りパラパラと捲った別に進学だろうと就職だろうとそんなもん何だってよかったただこの家を出たいそ…
両親は別居したままで母親は好き放題を繰り返す父親とはあの日から一度も会っていないそんな生活が一年以上続き気付けば私も高校三年となり進路を決めなければならない時…
あんな母親の姿初めて見た物凄くショックだった『お母さん…お母さん…』と泣き続ける幼い弟を抱き締め私はずっと弟の小さな背中をさすり続けた暫くすると玄関のドアが開…
家に戻って数日後母親は突然夜の仕事を始めた母親の友達が経営しているスナックの手伝いを頼まれたらしい毎日私が学校から戻ると慌ただしく夕食の支度をし綺麗に身支度を…
家に戻ると本当に父親は居なかったここから両親の別居が始まる家に戻った私のことを母親は咎める訳でも責める訳でも無く不自然な程優しく接してきたただ私の居なかった二…
次の日から私は学校にも行かず友達の家を転々とし過ごした家を出て二週間程経ったある日友達のお母さんが『舞ちゃん、お母さんから電話だよ』当時は携帯も無い時代私を探…
『やめて!!お父さんが死んじゃう!!』絶叫する母親と泣き喚く弟の声で我に返った私肩で息をしつつ放心しながらも呻き声をあげ床に倒れる父親を見下ろしていた。『死ね…
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