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- 2008/08/01 14:39星の断想
- 仕事帰り。駐車場に車を停め、少し離れた住居に向かう途上で、しばらく空を見上げるのが日課となっている。私の住む田舎では今でも満天の星を仰ぐことができるのだが、幼い頃に飽きもせず眺め続けた星空とは、随分と変わってきたように思う。それは、汚染された大気を象徴するかのように靄のかかった天空を、極めて物質的な光を放ち飛行する航空機によって星々の輝きが翳んでいる所為でもあり、或いはまた宇宙や星に対するそこは ... [続きを読む]
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- 2008/06/09 23:57続・失われゆく心の糧
- 愛する母親の手によって生命を絶たれた少年は、此の無残なる「終焉」を天上でどう受けとめているのだろう。己を殺した母親は、罪を償い懺悔する「機会」さえ奪われたままに、其の背に鮮血で刻まれた子殺しの名のもとに、永遠に地獄の淵で泣き叫ぶしかないのである。血塗れの両手からは、あたたかい愛情の交感の記憶とともに我が子の幻影が浮かび上がり、抱きしめようとするたびに、指先に絡みついた「電気コード」がぐるぐると ... [続きを読む]
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- 2008/06/03 17:39mélancolie
- ……飢えて死にゆく子どもを前にして、『嘔吐』など何の価値も無い。 Jean-Paul Sartreサルトルを読み返す日々。彼の生きた時代よりも更に「文学」は不毛/無力となり、遺物の如き「哲学/思想」などは図書館の片隅で行儀良く埃にまみれている。……飢えて死にゆく子ども、抵抗する力も持てないままに殺されゆく子ども、そして、自ら死を「選択」する子ども。……誰が、彼らに、手を差しのべるのか。彼らの喉元にま ... [続きを読む]
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- 2008/05/08 14:40花弁の記憶
- 現在、一歳半になる息子は、最近では母親を真似てベランダにある鉢植えの水遣りを手伝うようになった。もちろん手伝うというよりは、必死に親の後について、その行動を追いかけているだけなのだが。澄み切った碧い空を背に、幼い子と妻が仲良く花に水を遣る何気ない日々の情景が、掛け替えのない幸福感を私にもたらしてくれている。赤、紫、黄色……、色とりどり花弁は春の風に揺れ、ほのかな香りで私たちを包み込む。息子は片 ... [続きを読む]
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- 2008/04/03 17:26失われゆく心の糧
- 食卓を笑顔で囲む親子のふれあいが、まるでテレビドラマの如く紗のかかった情景へと移り変わっていったのは、いつの頃からだろう。そして、胃を満たすことよりも先ず「愛情」に飢え、ささやかなぬくもりを求める子どもたちの願いが、何故かくも残酷に奪われ、失われていくのだろう。愛情の飢餓の中、子どもたちは必死に手を差し伸べる。けれども、其の指先を無慈悲にも振り払う者が、有ろう事か我が身を生んだ「親」であったとい ... [続きを読む]
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- 2008/01/29 00:30長く孤独な影の中に
- ……人類の普遍的「願い」だと私が信じる「平和」とは、実体の無い幻なのであろうか。或る統計によれば、戦争における死者数は、18世紀が700万人、19世紀が1,940万人、そして「戦争の世紀」と呼ばれた20世紀が1億780万人だという。たった100年の間に、この世に生をうけた人間の内、1億人以上が「戦争」によって死んだ。いや、正確には「殺された」のである。1世紀過ぎるごとに、戦死者数が1桁ずつ上がっていくという驚愕せざる ... [続きを読む]
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- 2008/01/25 20:59ALIVE 2
- 当ブログのコンセプトイメージを試作。ぜひ、音楽とともに視聴を。まずは、やや感傷的なバージョンから……。 ... [続きを読む]
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- 2008/01/19 12:04沈黙の雪
- 焼け爛れた「希望」。弾痕からは、生暖かい鮮血が止め処なく滴り落ち、数多の抜け殻を染めていく。低く垂れ込めた天上から舞い落ちる透明な結晶は、時に白く、時に紅く、荒廃した地上の硝煙と血を乱反射しつつ、横たわる屍の唇を、白く、紅く、ふちどる。死灰の街は、束の間の安息という幻影に揺らぎ、霞み、打ち震え、再び取り戻したはずの「希望」の中に、馴染みとなった紛うこと無き「恐怖」の因子を認め、驚愕する。 ... [続きを読む]
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- 2007/12/22 12:08残氓
- 「生きる」ことに絶望して自らを殺す行為は、「他人(※当人以外の意)を道連れにしない」ことに於いてのみ、「自由」である。無論、最期に残る選択肢としての「自由」という意味であり、厳密に述べれば当人の死後にも「生きざるを得ない」家族らの感情や社会的環境を考えれば、充分「他人を道連れにする」結果となることには違いない。極論すれば奪われる生命は当人のみである、という無残なる現実のほかに一切の「救い」はなく、 ... [続きを読む]
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- 2007/11/09 17:02 日常の途上で
- まず私情を述べれば、「政治」への関心を急速に失いつつある。市井的な社会問題や子どもを取巻く悲惨な状況に対しては、今も変わらず怒り/哀しみという本能的感情が湧き上がってくるのだが、政治屋ならぬ大根役者どもが飽きもせずに演じ続けている三流茶番劇に対しては心底辟易しており、失笑よりも前に渇いた溜息しか出てこないのである。「芸能ネタ」と同等の価値しか持たぬ此の国の「政治」など論ずる値打ちもなく、虚無に陥 ... [続きを読む]
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- 2007/09/18 19:00 血の絆
- 歳をとった所為か、もしくは新米の父親として愛する子どもと日々接している所為なのか、今までは見過ごしがちであった「家族」を巡る社会的事件に、激しく心を揺さぶられることが多くなった。中でも、幼児虐待や子殺し/親殺しという極めて異常なケースに色濃く漂う絶望感/頽廃観には、時に茫然とする程の衝撃を受けている。極限的状況で立ち現れる「血の絆」にこだわれば、自ずと視えてくるものがある。本日(2007.9.18)京都 ... [続きを読む]
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- 2007/09/12 16:23 「狂乱の宴」を継ぐ者
- 安倍晋三による孤独な自滅の舞……「狂乱の宴」は、最期まで醜態を晒し続けた卑劣男の薄汚い自己憐憫で覆われたままに「一旦」は終焉を迎えた。<安倍首相辞任>緊急会見で話した内容の全文掲載安倍晋三首相は12日午後2時から首相官邸で緊急に記者会見し、辞意を表明した。安倍首相は会見の中で、民主党の小沢一郎代表に党首会談を断られたことが辞意を固めたきっかけのひとつであることを明らかにした。安倍首相が話した内容 ... [続きを読む]
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- 2007/08/30 20:37 「自由」への道 -?-
- ……重く澱んだ硝煙の彼方、瓦礫と灰と屍の地。いま此の瞬間にも、「無慈悲」且つ「無意味」な殺戮が繰り広げられているイラク/アフガニスタン。何故、殺されるのか。何故、殺すのか。仮に此の刹那的愚問を、大量の返り血によって全身を真っ赤に染め「殺される前に、殺せ」という不条理なる地獄の不文律が命ずるままに、狂気の狭間で辛うじて「生きている」者たちに問うたとしても、彼らは肩を竦めて即座にこう「結論」付ける ... [続きを読む]
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- 2007/08/01 00:05 狂乱の宴を前にして
- ……2007.7.29「参議院選挙」。大方の「予測」通り自民党/公明党が惨敗し、安倍晋三は「予測」通り続投することを宣言した。今後展開されるのは自暴自棄に陥った安倍晋三演ずる孤独な自滅の舞……「狂乱の宴」である。凡庸なる政治屋の一人へと舞い戻る最期の機会を、慈悲深き「国民」から与えられたにも関わらず、「退陣」することを即効拒否した此の男の両眼には、断崖の一歩手前で立ち往生し、暗い眼孔から涙を流して苦悩に暮... [続きを読む]
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- 2007/07/12 21:13 転がる石を粉砕せよ
- 数多の砂利を跳ね飛ばしながら、急斜面を転がり落ちていく一塊の礫、安倍晋三。頭上高くから落下する矮小ながらも加速度的に勢いを増した岩石を防ぐ手立てを持たない大衆は、現政権による暴政/愚政の煽りを喰って既に多くの生命/財産を奪われ続けている。不条理なる落石群の巻き添えとなり横たわった人間の廻りには、全て同一の「日の丸」の形状をした血溜まりができ、振り上げたままの拳は鮮血で染まっている。「成長を実 ... [続きを読む]
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- 2007/06/08 20:17 空と毒薬
- 安倍晋三の提灯持ちの一人で「自民党のゲッベルス」と称されているらしい世耕弘成内閣総理大臣補佐官は、腑抜けた駄文満載のプロパガンダ「安倍晋三メールマガジン」に於いて次の如く綴っている。(余談だが、「美しい国づくり」企画会議メンバー/自称作家の荻野アンナによる無茶苦茶な日本語の雑文を読めば、安倍政権が召集した御用学者/有識人たちの「美的センス」がどれだけ酷いものなのかを推察できる)最近安倍総理は自身 ... [続きを読む]
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- 2007/04/19 17:14 翼なき風見鶏
- 片翼をもぎ取られ急激に右へと傾いた風見鶏が、横殴りの雨に打たれたまま彼方を指し示した。其処は、嘗て一瞬にして壊滅した原爆の地……ナガサキ。志半ばにして無念の死を遂げた、長崎市長伊藤一長氏。……事件当夜、市長殺害に際して「捜査当局において厳正に捜査が行われ、真相が究明されることを望む」などと、何等緊急性のない些事扱いで表面的/御座なりの「感想」を述べてのち眠りを貪った安倍晋三は、一夜明けて大衆に与 ... [続きを読む]
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- 2007/04/18 11:19 みたび、血塗られた地
- 長崎市長伊藤一長氏のご冥福を心からお祈りします。現在までの報道を読む限りでは、殺人者の動機は薄汚い私怨に起因するもののようだが、本島等前市長銃撃に次ぐ右翼崩れ/暴力団のゴロツキの短絡的思考/非人間性には煮え滾る怒りを覚える。背後から銃弾を撃ち込み、その場で自害するだけの腐れ根性も無い、此の卑劣下種野郎の牢獄には、原爆によって死んだ人々の断末魔の叫びを永遠に流し続けるべきだろう。天皇の延命工 ... [続きを読む]
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- 2007/03/16 23:47 「幻想の大儀」に導かれし者
- 以下の記事を読み、飲みかけていた珈琲を思わず吹き出すところだった。石原知事が「硫黄島」をバッサリ 石原慎太郎都知事(74)が製作総指揮した映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」(新城卓監督、5月12日公開)の完成を記念した「成功させる会」が2日、都内で行われた。特攻隊として散った若者たちを描く群像劇。石原氏は各方面で高評価を得たクリント・イーストウッド監督「硫黄島からの手紙」を引き合いに「ライバルにな ... [続きを読む]
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- 2007/03/06 18:30 闇の回廊
- 過日の夜。仕事を終えて帰宅する途中、私はカーラジオを惰性で流していた。「……集団的自衛権とは……」そう語り始めた少年たちの声を耳にして、私はラジオのボリュームを上げた。少しは「政治」に関わる事柄も「勉強」もしておこう……という趣旨のようだった。自称「アイドルユニット」の少年グループらしいのだが、音楽的素養無きままに「アーティスト」を気取る其の他大勢の単なる「“芸無し”芸能人」と同類と思しく、私に... [続きを読む]
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- 2007/02/16 20:23 命果てるまで
- 此の世に誕生して僅か三ヶ月余り。小さな手を握りしめたまま浅い眠りについた子どもを抱きしめて、その力強い鼓動を胸で確かめる。母親譲りの白い肌は、冬の暖房のためか赤く染まり、先刻まで泣いていた名残りの涙が頬をつたう。傍らに置いた色とりどりの玩具が夕陽に映えて煌めき、ふと自分自身の手を沈みゆく太陽に翳せば、名も知らぬ野鳥の群れが茜色の千切れ雲を掠めて飛翔する。……そっと寝かし付けた子どもが口元を緩 ... [続きを読む]
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- 2007/02/02 17:35 幸福の環
- 日々成長していく子どもの穏やかな寝顔を見つめ、その未来を想う。眠っている時も、目覚めている時も、小さな手足を元気よく動かし、彼を見守る人々へと、緩やかな笑みの環をつくり上げていく。幸福とはたとえ、ささやかであろうともそれに代わるべきものなど何も無い、確かな愛情の交感から生まれくるものなのであろう。目覚めた子どもの瞳の中に、ぼんやりと映る私自身の姿を視る。笑っているのか、憂いている ... [続きを読む]
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- 2007/01/16 18:24 失われていく「ふるさと」
- 「ふるさと」を想うとき、誰もが一度は諳んじたことがあるだろう。この抒情詩の一節を。ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふものよしや うらぶれて異土の乞食(かたゐ)となるとても帰るところにあるまじやひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむそのこころもて 遠きみやこにかへらばや 遠きみやこにかへらばや『小景異情 〜その二〜 』 室生犀星「ふるさと」とは、生まれ育った町を ... [続きを読む]
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- 2007/01/14 15:18 My One And Only Love
- マイケル・ブレッカーの死を悼む。しばらくは「My One And Only Love」を聴きながら、彼の冥福を祈りたい。再結成した「ブレッカー・ブラザーズ」で来日した際、眼前で繰り広げられた圧倒的なサックスの音色に胸が熱くなったことを今でも想い出す。プログレッシブ且つアグレッシブ。『ステップス』の「SMOKIN'' IN THE PIT」での名演は、今後も永遠に語り継がれていくだろう。あまりにも、その死は早すぎる。ありがとう、マ ... [続きを読む]
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