モグラ さん

モグラさん: モグラのあくび
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プロフィール

ハンドル名モグラ さん
ブログタイトルモグラのあくび
サイト紹介文村上春樹小説の主人公になりたい大学生の、シンプルでシャープな生活を目指す読書日記。
参加カテゴリー
更新頻度情報提供337回 / 700日(平均3.4回/週) - 参加 2006/06/10 02:16

モグラ さんのブログ記事

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  • 2008/04/18 23:55『広告放浪記』浅暮三文 〜社会人2年目の重要性〜
  • 今年の春、プロ野球キャンプの話題を独占したのは、若干18歳のルーキーだった。北海道日本ハム・ファイターズ、中田翔。「ススキノに行きたい」、「おこずかいは30万」などの奔放な発言とド派手なバッティングで連日、スポーツ紙の紙面をにぎわせた“平成の悪童”。――あれから2ヶ月。そのピカピカの1年生の姿は今、札幌ドームにはない。「焦りはないッス。今はできることをできる限りやって少しでもレベルアップしたい」――。... [続きを読む]
  • 2008/04/06 02:44『ラットマン』道尾秀介 〜巧すぎるがゆえの欠落〜
  • 道尾氏の作品は、どこかトリックアートを思わせる。提示されているものを誤読させ、最後の一言で“見方を反転させる”――すでにそこにあるものを、まったく別のストーリーで読ませ、かつ、もうひとつの読み方を開示したときに違和感なく受け入れさせる構成の巧みさにいつも唸らされてしまう。本作のタイトル「ラットマン」は、前後の文脈によって同じ絵が別物に見えることを示す、心理学上の有名な絵が由来。作中にもその絵が登場... [続きを読む]
  • 2008/03/31 23:11『おいしいコーヒーの真実』 〜コーヒーから見た世界〜
  • 学生時代には、よく喫茶店でコーヒーを飲みながら読書をして、「ああ、大学生しているなぁ」とむふむふ浸っていたものである。今でもコーヒーはよく飲む。スタバでラテを飲み、マックでローストコーヒーを飲み、ルノアールでアイスコーヒーを飲み、できれば電源を借りつつ原稿を書き書きする。気分はプチJ・K・ローリングである。正直、味の良し悪しが分かるとは言い難いが、一言いわせてもらえば「私はコーヒーが好きだ」、とこ... [続きを読む]
  • 2008/03/30 23:34『女王国の城』有栖川有栖 〜幻想と現実へのブリッジ〜
  • 「散歩はゆっくり歩くものだ」とは、友人の主張である。「楽しいことは、楽しいだけ味わうべきなのである」と、なんだか偉そうに語っていたのを覚えている。一歩一歩、踏みしめるように進み、ときに戻り、メモを取り、方角を確かめ、ようやくのゴールをむかえた。読了。きっと有栖川先生も、そうやって本作の筆を置いたのだろう。前作から15年7ヶ月。長い時間だ。昨年末ランキングで2冠獲得の江神シリーズ第4弾もまた、期待を裏切... [続きを読む]
  • 2008/03/16 23:56ミステリランキング2008
  • 新学期も迫るこの時期に、昨年末のミステリーランキングもへったくれもあるめえよ、とは思うものの、風物詩の1つとして、処理しておかないとなんだかお尻がムズムズとしてしまう。いや、それにしても昨年は更新できない1年でした。社会人1年生。当然、更新頻度は落ちるだろうと思っていたのですが、ここまでとは。絶句であります。実際、本は読んでいるのだけど、アップできていないものがすでに10冊近くも積み上がり、山とな... [続きを読む]
  • 2008/03/15 20:09『ジャンパー』
  • 上映時間は88分。1時間半にも満たぬ、その時間で映画は世界中を“ジャンプ”していく。スフィンクスの頭でランチ、秋葉原を爆走ドライブ、ロンドンでナンパして、コロッセオで因縁の出会い――。すべてのシーンで現地ロケを敢行した、迫力の“世界旅行”が売りの1つだ。ストーリーは単純。ある日、テレポート能力を手に入れた少年デヴィット(ヘイデン・クリステンセン)が、ラッキー!とばかりにジャンプ、ジャンプ、ジャンプ... [続きを読む]
  • 2008/03/12 23:58『ワンピース エピソード オブ チョッパー+冬に咲く、奇跡の桜』
  • 「人はいつ死ぬと思う…?」――と、白雪の中で黒衣の医者は言う。一匹のトナカイへと紡がれた、その男の意志が“死なぬ”限り、心に掲げられたドクロの海賊旗が朽ちることはない。「この世に治せねェ病気なんてねェのさ!!おれのことを誰がどう言おうとも おれはこの国を医者として救ってみせる!!だから全ての病気におれはこの『ドクロ』をかかげたのだ!!!コイツはな!!不可能をものともしねェ“信念”の象徴だ!!!これ... [続きを読む]
  • 2008/03/08 23:16貴志祐介『新世界より』 〜すべては「想像力」が〜
  • 「想像力こそが、すべてを変える」(全人学級の標語)「嵐」二宮くんのロードレーサーが大型トラックへと向う、映画『青の炎』エンディングの圧倒的な余韻。大竹しのぶの笑顔に生理的恐怖を感じざるをえない、映画『黒い家』の不穏。刊行長編6作中3作が映画化されていながら、寡作で鳴る貴志祐介の第7長編が本作。前作『硝子のハンマー』から実に3年9ヶ月ぶりの作品である。デビューのきっかけとなった第12回「ハヤカワSFコン... [続きを読む]
  • 2008/03/07 01:43『クロサギ』
  • 「Et tu, Brute! 」ポンペイとの戦いに勝利し、ローマに凱旋したとき、ジュリアス・シーザーは、まがうことなきローマ市民の英雄であった。ローマ市民は歓喜した。耳をつんざく喝采が起こった。「シーザー!!」の声がところかしこから響き渡っていた。かもしれない。が――。紀元前44年3月15日。ローマ帝国を統一したその男は、暗殺される。腹心によって。権力を自らに集中させ、肥大するシーザーの絶対性を、元老員の議員たちが... [続きを読む]
  • 2008/03/05 01:47『バンテージ・ポイント』
  • スペイン・サラマンカ。各国首脳が集うテロ撲滅サミット。アメリカのテレビクルーが合衆国大統領の一挙手一投足を追う。プレジデントの隣には、ノイローゼ気味の伝説のシークレットサービス。大統領が壇上に登り、マイクの前に立った。群衆の前でビデオカメラを回す観光客。地元警察の目。ミステリアスな美女――映し出される、のちに“アングル”となる幾人かの顔、顔。――そして銃声は鳴る。2発。大統領が崩れ落ちる。続いて、... [続きを読む]
  • 2008/02/27 00:41『アース』
  • 生きるってドラマだ。あるいは、こうもいえるかもしれない。生きてるだけでドラマだ。特に野生におけるそれは。週刊文春で、上野樹里がインタビューに答えている。いわく「アフリカの動物は、誰1人顔を“決めて”いない。それはすでに“決まっている”から」。そうして、演技をする者としての一抹の寂寞を感じたのだという。本作で映し出されるのは、驚異の映像の連打だ。北極から赤道を通って、南極まで。シロクマは、朝のこぬ(... [続きを読む]
  • 2008/02/20 23:54『シンプソンズ MOVIE』 〜芸能人の声優起用の是非〜
  • いや、実に危ないところだった。この映画は、ある映画の海外プロモーション取材に向うため乗った飛行機内で観賞したのだが、まさに危機一発であった。羽田発韓国金浦空港行きの最終便。わずか4時間のフライトである。時刻は21時近い。機内はすぐに暗くなった。しばらくすると寝息も聞こえてくる。静かな機内だった。そこに、「むふっふ。むふっ」とこもった笑い声が響く。はい。私が必至に笑いを抑えようとする声です。連れのいな... [続きを読む]
  • 2008/02/13 15:05『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』 〜アウトロー再降臨〜
  • ジョニー・デップの人生は、いまや最も有名なリビングレジェンドのひとつとして語られる。1963年6月9日。4人兄妹の末っ子として生まれたデップは、家庭の事情で引っ越しを繰り返し、12歳で両親が離婚すると自傷行為を繰り返すようになる。ドラッグに手を染めたのは14歳のころ。暗闇のどん底で溺れるデップを救ったのは音楽だった。一握の光は、母が買ってくれたギター。16歳時には夢を追うため、高校を中退。舞台をフロリダからロ... [続きを読む]
  • 2008/02/12 23:21『陰日向に咲く』 〜東宝“泣かせる”路線の王道〜
  • ああ、もう!!と、自分の涙腺の素直さに苦笑いしてしまう。東宝“泣かせる”映画の王道である。監督は『そのときは彼によろしく』の平川雄一朗。う〜ん、なるほど。親からの手紙とか読んだらあかんって(思い出し泣き)原作から大きな変更はないが、役者のうまさが新鮮みを演出している。ギャンブル中毒のダメ男を岡田准一、新宿西口のホームレス・モーセを西田敏行、元芸人の母の、かつての相方を探す宮崎あおいは、その母との一... [続きを読む]
  • 2008/02/11 09:17『シルク』 〜異郷が醸す幻想〜
  • 日本、イタリア、カナダの合作映画である。キーラ・ナイトレイが出演し、『バベル』での好演も記憶に新しい役所広司も顔を出し、おまけに音楽は坂本龍一だといわれれば、ついついアメリカ映画だと思ってしまうが、意外や意外。ハリウッドとは違う場所で作られた作品なのである。映像や世界観の雰囲気には、どことなく異質で独特な肌触りが感じられる。そして、その膜一枚隔てた、それこそシルクを通したかのような幻想感は、そのま... [続きを読む]
  • 2008/01/28 00:44『夜想』貫井徳郎 〜妄信の行方〜
  • 「これまでぼくはいろいろな作風を書き分けてきましたけど、その中でも一番の異色作になったと思います」(貫井さんの公式HPより)デビュー作『慟哭』から14年。貫井さんが再び新興宗教をテーマにした最新作である。だが、その肌触りは『慟哭』とはまったく違う。ミステリー性は皆無といっていい。ラストの衝撃度もほとんどない。しかし、実に貫井さんらしい作品に仕上がっている。その特徴とは一人称で物語られる、過剰なまで... [続きを読む]
  • 2008/01/21 22:06『警官の血』佐々木譲 〜「罪とは何か?」を問いかける大河〜
  • 「ひとつだけお聞かせください。この任務に、わたしが選ばれた理由は何なのでしょうか」ふたりは顔を見合わせた。意外な質問だったのだろうか。及川が和也に顔を向け直して答えた。「血だ。きみには、いい警察官の血が流れている」08年の「このミス」1位に選ばれた、親子3代の警察官人生を描く大河小説である。そして、その河を行く舟は、“正義とは何か?”“犯罪とは何か”という荷を乗せて流れゆく。戦後からバブル、そして現... [続きを読む]
  • 2008/01/15 01:12『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎 〜『魔王』の、その先へ〜
  • 「カットですよ。それ、テレビでは流れてないですよ」樋口晴子も笑うほかない。多数意見や世論、視聴者の興味や好みに沿わない情報は流さない、流せないのがマスコミの性質なのだろう。だから、マスコミはいけない、というつもりはなかった。ただ、マスコミとは、報道とはそういうものなのだ。嘘はつかないが、流す情報の取捨選択はやる。「わたしも、青柳君が犯人とは信じられないですよ」マスコミの大キャンペーンにより首相に上... [続きを読む]
  • 2007/12/21 16:11『L change the WorLd』M
  • 「部屋に籠もりきりの君にはわからないだろ。善人が悪人の犠牲になっている世の中のリアルを知らないんだよ!」(映画『DEATH NOTE the Last name』夜神月の叫び)来年2月9日公開の『デスノ』スピンオフ作品『L change the WorLd』のノベライズ。作者は覆面作家「M」とのことで、西尾維新かと思っていたのだけど(「L」と西尾の「N」の真ん中「M」、みたいな意味合いで)、さすがに全然文体が違う。どうやら、公式設定にお... [続きを読む]
  • 2007/12/17 01:14『エクスクロス 魔境伝説』 〜コメディですよね?深作監督〜
  • もし「この映画のジャンルは何?」と聞かれたら、僕は迷いなくこう答えるだろう。「コメディだよ」、と―。第1回『このミス』大賞作品の待望の映画化。監督に深作健太、主演に松下奈緒と鈴木亜美を配した、ある種の――良質な=一流の “B級作品”が持つ、カルト的サービス精神がこれでもかと詰め込まれたスーパーおバカ映画である。温泉旅行として秘境「阿鹿里(あしかり)村」を訪れた松下と鈴木の2人。迎えに上がった村人は、... [続きを読む]
  • 2007/12/16 11:05『クローズ ZERO』 〜小栗旬がぶつ破る小栗旬〜
  • 文句なしで小栗旬は今年の演劇界MVPの一人であろう。まさに“旬”を迎えた俳優だといえる。その小栗が本作の源治役について、こう、述べている。「現場では全員敵だと思っていましたよ。エキストラで来てくれている子の中に現役の不良くんとかもしたんですけど、俺のこと舐めてる奴も絶対いるだろうなと思ってたから。喧嘩売られたら殴ってやるぐらいの気持ちだったし、ここまでのめり込んだのは初めてかもしれないですね」(『... [続きを読む]
  • 2007/12/14 00:31『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』 〜最強すぎるのも・・・〜
  • 「俺は何を目指すのかすらまだ見つかってねーや でも だからこそ 今を生きることにした おめーが踏みにじってる 今を」(井上雄彦『リアル』6巻)1865年4月14日。ゲティスバーグ演説で掲げた「人民の人民による人民のための政治」で知られるエイブラハム・リンカーン大統領は、フォード劇場の2階で喜劇を観賞していた。隣にいた妻メアリー・トッド他、数人とともに。その最中――。リンカーンは、俳優ジョン・ブースに銃殺される... [続きを読む]
  • 2007/12/12 23:03『アイ アム レジェンド』 〜見慣れたものの見たことのない姿〜
  • 「我々は(というのは僕とつれあいのことですけれど)は毎年の交通ストがすごく楽しみだった。ストが始まって列車がレールの上を走らなくなると、我々は線路わきに寝転んでのんびりひなたぼっこをした。線路わきにはけっこういろんな野草がはえ、鮮やかな色あいの花が咲いている。路上にはヒバリが啼き、あたりはノアの洪水が引いたあとみたいにしんとしている」(村上春樹『村上朝日堂の逆襲』)写真家・中野正貴の作に『TOKY... [続きを読む]
  • 2007/11/25 23:52『恋空』 〜映画館で観るということ〜
  • 「前に座っている人のアフロ頭を含めて、映画を観るってことだからさ」と、映画好きの友人は言った。「だから、僕の『ヘドウィック』の記憶は、アフロとイコールでもあるんだ」。ビデオではなく映画館で観ることの意味、みたいなことを話している最中だったのだと思う。笑い声が重なって起こったり、隣の人がビクッとするのにビクッとしたり――映画館という“場”がもつエンターテインメント性。でも、度を超えると、それも良し悪... [続きを読む]
  • 2007/11/10 00:15『ブレイブワン』
  • オープニングから怒涛の展開である。もう、ジョディ・フォスターに不幸の浴びせ倒し、である。ラジオのMCを務め、恋人とも順調、ささやかながら幸せな日々を送っていたエリカ(ジョディ・フォスター)は、ある日を境に転落する――否。させられる。暴力によって。恋人はいたぶられ、もてあそばれ、ボロ雑巾のようにされて殺された。自身も心身に深く傷を負う。しかし、周囲にはその悲劇は届かない。警察にとっても、その事件は「... [続きを読む]
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