menesia さん

menesiaさん: 貴方の仮面を身に着けて
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日記、ダイアリー小説同盟ポエム(詩)
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プロフィール

ハンドル名menesia さん
ブログタイトル貴方の仮面を身に着けて
サイト紹介文幻想小説と詩と二次小説です。愛と夢と冒険と伝奇と怪異。心躍る小説を、愛のある詩を、貴方に・・
自由文新しい課題に挑戦しています。何処までいけるやら・・果てしないという言葉が、心の支えになる時もあるのだと。
参加カテゴリー
更新頻度情報提供660回 / 714日(平均6.5回/週) - 参加 2006/07/28 04:45

menesia さんのブログ記事

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  • 2008/07/04 17:23金銀花は夜に咲く(42)「立ち尽くす血」その1
  • 鵲(かささぎ)の意識は、深い海の底から少しだけ浮かび上がった。歌は止んでいた。「ここは・・どこ・・」鵲の耳元で、低く柔らかな声がささやいた。「まだ、寝ていて良いぞ」鵲は思い出した。自分がいつの間にか竹生の腕の中で眠ってしまった事を。「まさひこ・・さまぁ・・」ろれつが回らぬ口で言いながら、鵲は白く薄い掛布を跳ね除け、必死で起き上がろうとした。鵲は強くしなやかな腕に抱きしめ・・・ [続きを読む]
  • 2008/07/04 17:15影のある場所
  • 小さな日影を連れて歩く私は日傘の下にいる照りつける太陽ぎらぎらと太陽は気が付いていないのだ自分が 人を傷つける事があるのだと心の奥まで射し込もうとする太陽は疑わない おのれの正義私は心にも日傘を差す誰にだって 守りたい日影がある [続きを読む]
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  • 日傘
  • 2008/06/28 02:31金銀花は夜に咲く(41)「知られざる再会」その3
  • 「私の血は、必要以上に摂れば毒になる」鍬見(くわみ)は、聴診器を横たわる朔也の胸に慎重に当てていた。「心臓にも、負担がかかっております」竹生は無表情のままであったが、その手は朔也の髪を撫でていた。「そうか」部屋に飛び込んで来た黒猫のヨミの様子に、何かがあったと直感した桐原は、医師の鍬見に連絡を入れた。そして朔也の部屋へと急ぎ、朔也の服を着替えさせて血糊を拭い取ったのだ。・・・ [続きを読む]
  • 2008/06/26 23:38金銀花は夜に咲く(41)「知られざる再会」その2
  • 朔也の繊細な手が、柚木の額に触れた。蒼褪めた額が汗ばんでいる。柚木は眉間に皺を寄せ、微かに呻くと寝返りを打ち、横を向いた。布団の片側に隙間が出来た。朔也はそこにすべり込み、背中から柚木を抱く様にした。「柚木・・」朔也がそっと呼んだ。「お前は弱くなんかない」朔也はささやいた。「誰だって、疲れる時はある。迷う時もある。だから支えあうのだ。それが家族・・お前は昔、・・・ [続きを読む]
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  • 布団
  • 2008/06/25 22:31金銀花は夜に咲く(41)「知られざる再会」その1
  • 灯を落とした薄暗い部屋で、朔也はむくりと起き上がった。寝台の側の椅子に腰掛け、朔也を見守っていた桐原が尋ねた。「どう致しましたか、朔也様」朔也は熱にうるんだ目を宙に向けていた。白い寝巻の袖がめくれ上がり、肘まで顕わになった手で、長く伸びた前髪を掻き揚げながら、朔也はつぶやいた。「呼んでいる」竹生が部屋に入って来た。桐原は立ち上がり、頭を下げて出て行った。竹生は寝台の端に腰を下ろ・・・ [続きを読む]
  • 2008/06/24 01:12金銀花は夜に咲く(40)「生贄の鳥」その3
  • 「これ以上の逸材は見つかりませぬ」「しかし、名家の直系の、大事なお体ですぞ」「だからこそ。そのお血筋でなければ、あれには耐えられぬと」「これもすべては、当主様の為、村の為・・」「ご決断を」「ご決断を」白い髪がなびき、歩み寄る足音がした。「ご決断を」「ご決断を」冬の夜の如き、底冷えのする声が尋ねた。「準備には、どれほどかかる」「三日もあ・・・ [続きを読む]
  • 2008/06/21 14:52金銀花は夜に咲く(40)「生贄の鳥」その2
  • 竹生が立ち上がった。ゆっくりとソファまで歩いて来ると、鵲(かささぎ)の隣に腰を下ろした。室内であるのに、風が白く長い髪をなびかせ、そこはかとなく青く甘い香りが、鵲の鼻腔に流れ込んだ。不意に鵲の視界が白くなった。さらさらと流れる白い髪が鵲を包み込んでいた。しなやかな腕に抱き締められ、鵲の頬は暖かい胸に押し付けられた。青く甘い香りが更にはっきりと感じられた。それは父の三峰の香りと酷似してい・・・ [続きを読む]
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  • 鼻腔
  • 2008/06/21 14:37ひまわりの黄色の
  • 白い容器に閉じ込められてひまわりはうなだれていた遠い太陽を見る事がかなわぬならおのれの中の記憶に残る太陽を眺めていようと切り取られた足元に水は冷たく養分を吸い上げる根を失った自分に残された時間は長くはない事をひまわりは悟っていた目を閉じれば見える懐かしい太陽暖かく震える鼓動すら感じるひまわりの色が鮮やかになる記憶の中の太陽に照らさ・・・ [続きを読む]
  • 2008/06/20 21:27金銀花は夜に咲く(40)「生贄の鳥」その1
  • 鵲(かささぎ)は立ち上がった。「私はそろそろ失礼致します」傍らの小卓に置いていたグラスを取り上げながら、竹生は言った。「お前は、本当に三峰に似ているな」鵲はどう答えて良いのか戸惑った。「私が、父にですか?」竹生はグラスに口をつけた。薄赤い唇が少し開き、流れ込んだ琥珀色の酒を飲み下す為に少し顔が上向いた。真珠色の光沢を帯びた白い喉が動いた。鵲は思わずそれに見入ってしまった・・・ [続きを読む]
  • 2008/06/20 00:09金銀花は夜に咲く(39)「人知れぬ涙」その3
  • 柚木は夢の中にいた。それは故郷の佐原の村の春だった。桃の花が咲き乱れ、空は水色で、淡い緑の山々が近くに見えた。ほっこりと柔らかい土を坂の家の者達が耕す。霧の家の薬草園にも種が蒔かれる。盾の者達の訓練の勇ましい声が木霊する。風はいつも優しく柚木に語り掛け、柚木とたわむれ慈しんで過ぎて行った。幼い柚木は、長身の人に手を引かれ、村の道を歩いていた。暖かい手だった。その人は歩きながら柚木を・・・ [続きを読む]
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  • 薬草
  • 2008/06/19 23:58綻び
  • 手を当てて塞げど響く遠雷に壊れし心更にひび割れ [続きを読む]
  • 2008/06/18 18:30金銀花は夜に咲く(39)「人知れぬ涙」その2
  • 「柚木(ゆずき)の様子はどうだね」竹生の屋敷の玄関で、出迎えた桐原に朱雀は尋ねた。「今は落ち着かれた様で」「そうか」柚木は初めての本当の戦いを経験した。それも相手は同級生だった。どこかに運命の悪意を朱雀は感じた。(いや、悪意は”壁”の向こう側からやって来たのだな)朱雀は思いつつ、百合枝の部屋に向った。百合枝はすでに寝支度を整えていた。白い寝巻の上に薄い桜色のガウンを・・・ [続きを読む]
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  • ゆず
  • 2008/06/18 16:35我思う
  • Where Do We Come From? What Are We? Where Are We Going?我々はどこから来たのか、我々は何者なのか、我々はどこへ行くのか [続きを読む]
  • 2008/06/10 20:37金銀花は夜に咲く(39)「人知れぬ涙」その1
  • 白く長い髪が、夕暮れの風になびいていた。漆黒のコートの裾を翻し、美しき影が、柚木に向かって歩いて来た。「見事な腕だ。最強の盾になると、言われただけの事はあるな」柚木は両腕をだらりと垂らし、刀を握り締めたまま、足元の遺体を見下ろしていた。「竹生様・・僕は、初めて人を斬りました」「人ではない、”異人”だ」竹生は柚木の隣に立ち、柚木と同じ様に遺体を見下ろした。「これは・・・ [続きを読む]
  • 2008/06/08 15:39金銀花は夜に咲く(38)「厭世哀憐歌」その3
  • 鵲さんが軽く手を振ると、ピカピカの黒塗りの車がやって来て僕らの前に停まった。周囲の生徒達がざわめいた。注目される中で車に乗り込むのは恥ずかしいが誇らしくもあった。鵲さんが助手席に座り、僕らは柚木を真ん中に後部座席に座った。車は滑る様に走り出した。エンジンの音も静かで高級そうな香りまでする。「百合枝さんは、伯父さんの奥さんなんだ。とても良い人だよ」柚木が説明してくれた。「身体が不自由だか・・・ ... [続きを読む]
  • 2008/06/07 12:48金銀花は夜に咲く(38)「厭世哀憐歌」その2
  • 僕は柚木と親しくなった。と言っても、休み時間に話す機会が少し増えた程度だった。彼は部活をやめていた。詳しくは解らないが家の事情だと言う。僕もどの部に所属していなかったから、授業が終わると慌しく帰宅する彼と、駅まで一緒に帰る事もあった。柚木は最近良く経済関係の難しい本を読んでいる。帰り道で、僕はその本の事を話題にした。柚木は少し笑った。「勉強する事が増えてしまったからね」柚木は将来は・・・ [続きを読む]
  • 2008/06/07 12:30時は哭く
  • 鉄の匂いが大地にあふれ人からもあふれ出すそれはあまりにも赤く酸味をともなう味わいが舌先を刺す夕焼けではない朝焼けでもない赤い空赤く鉄の匂いがあふれゆっくりと世界は正気を失っていく ... [続きを読む]
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  • 酸味
  • 2008/06/06 11:46金銀花は夜に咲く(38)「厭世哀憐歌」その1
  • 生温い学校生活が今日も続いている。この私立高校は良い所の坊ちゃん嬢ちゃんの巣箱だ。どこを見ても生温い顔ばかりだ。そういう僕もそうかも知れない。父はそこそこ売れているデザイナー、母は料理学校の先生。それなりに華やかで空虚な家庭だ。小遣いに不足はないし、干渉もされない。干渉どころか、帰宅して誰もいない。僕は家での時間のほとんどを自分の部屋で過ごす。深夜に父か母の、或いは両方の帰って来た物音がす・・・... [続きを読む]
  • 2008/06/06 11:28記憶
  • 金色になびく麦穂の海の果て隠して帰る忘れたき事 ... [続きを読む]
  • 2008/06/05 21:18【予告】「ヴィルトゥス 負の遺産」
  • 「何だ、この文字は」「v、i、r、t、u、s・・?」「それは、成し遂げる意志の力」「人間ならば誰でも、見たい知りたいという欲求がある」「それが甘いと言うのよ」「キミが現役を退いてから、何年経つ?」「私は知りたいのです」「僕はそれを知っている」「現状では、これ以上の損失は・・」「意志の力だ」「・・・ ... [続きを読む]
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  • 遺産
  • 2008/06/05 11:14金銀花は夜に咲く(37)「血を噴く瞳」その3
  • 「お呼びでございますか」深夜であっても、朱雀はきっちりとベージュ色のスーツを身に着けていた。赤い髪も綺麗に撫で付けられている。竹生の前に、いつも様に背筋を伸ばし立っていた。室内は夜気に冷えた潮の香りに満ちている。遠く尽きる事のない海鳴りを、開け放たれた窓辺から、風が運んで来ていた。黒い絹のシャツをゆったりと纏った竹生は、ソファで寛いでいた。竹生は袖のない衣服を好まない。いつも長袖である・・・ ... [続きを読む]
  • 2008/06/02 20:45金銀花は夜に咲く(37)「血を噴く瞳」その2
  • 「お前は医者だろ?後で俺の背中、手当てしろよ」千条は寝台から滑り降りた。「思い切り、爪を立てやがって」ぐったりと横たわった鍬見は、目を閉じたまま静かに反論した。「お前が悪い、痛かったぞ・・」「女性には優しくするが、生憎、男にはそんな気は起きん」「馬鹿・・俺も、女の方がいいさ。それも飛び切りの美人が」罪の意識から、千条が軽口を叩いていると、鍬見は知っていた。だから・・・ ... [続きを読む]
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  • 医者
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