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- 2007/04/03 18:39夢を生きる人、巡礼する人
- 先週末は、お祭り見物のために和歌山に出かけた。北大阪の桜はまだ六分咲きというところだったけれど、和歌山市内ではさすがに見事な満開で、足をのばしてお城界隈のお花見へ。ついでに、近くにあった県立博物館にも寄ってきた。和歌山といえば、紀伊山地の霊場とその参詣道「熊野古道」が、数年前に世界遺産に登録されて話題になった。その際、博物館の展示も一新されたようで、紀の国にまつわる曼荼羅や絵巻物のスライドが、特殊... [続きを読む]
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- 2007/03/09 10:39中古のバンが、我が家になった~原田純夫『パパは動物カメラマン』より
- パパは動物カメラマン―北米大陸ファミリー・キャンプ旅行記原田 純夫 地球丸 1996-09売り上げランキング : 904051Amazonで詳しく見る by G-Tools『ナショナル・ジオグラフィック』という雑誌がある。アメリカの有名な写真誌で、主なテーマは自然や地球環境、そして探検だ。この『ナショナル・ジオグラフィック』に作品が載った日本人の写真家は、これまで三人しかいないという。故星野道夫さんと、岩合光昭さん、そして原田純夫... [続きを読む]
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- 2007/02/26 10:46『言葉のなかに風景が立ち上がる』
- 言葉のなかに風景が立ち上がる川本 三郎 新潮社 2006-12-27売り上げランキング : 119524Amazonで詳しく見る by G-Tools「境界線上にある風景」が好きだと、川本三郎さんは言う。普段の生活から少し遠ざかった、けれども全くの別世界というわけでもない、「こちらと向う」の中間にある、グレーゾーンの風景が。 北海道の富良野に移り住み、廃校になった小学校で暮らしている孤高の画家、奥田修一さんに、「どんな風景に惹かれるか... [続きを読む]
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- 2007/02/19 10:14「わかりきったこと」を揺るがす~『暮らしの哲学』より
- 暮らしの哲学―やったら楽しい101題ロジェ=ポル ドロワ 鈴木 邑 Roger‐Pol Droit ソニーマガジンズ 2005-02売り上げランキング : 150301おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools純粋に、気晴らしのために書かれた本というのがある。この『暮らしの哲学―やったら楽しい101題』もその一つ。テーマは、「日常のなかの冒険」だ。歩く、水を飲む、バスを待つ、電話をかける、カフェに入る…。何でもないように思える動作や行動... [続きを読む]
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- 2007/02/13 10:58梅見に行ってきました
- 今週の「よんどこ」はお休みです。この連休中に、京都の北野天満宮へ梅見に行ってきました。今は、ちょうど「早咲きの見ごろ」だそうです。天神さん名物の、角つき狛犬も梅の下。おみくじも引いてみましたが、凶でした。ためしにもう一度引いてみると、今度は大吉が出ました。間を取って、まあ吉といったところでしょうか(笑)「とっとこ」にも関連写真をアップしていますので、どうぞご覧ください。... [続きを読む]
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- 2007/02/04 10:11「本」に手触りがなくなるとき~『ウェブ人間論』より
- ウェブ人間論梅田 望夫 平野 啓一郎 新潮社 2006-12-14売り上げランキング : 500おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools近いうちに、紙の本はなくなって、あらゆる情報は端末の上で読まれるようになる…そんな話を初めて聞いたのは、いつのことだったろう。確かあれは、今から10年ばかり前、私が工芸村に通っていた頃のことだった。長電話の最中に、友人のHさんが、ふとこんなことを言ったのだ。「伝統工芸を習いに行った人... [続きを読む]
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- 2007/01/27 13:41「非まじめ」ロボット博士の発想
- 「非まじめ」のすすめ (〔正〕)森 政弘 講談社 1984-01売り上げランキング : 513167おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Toolsあの「不気味の谷」の概念を考えたロボット博士、森政弘さんには、「非まじめ」シリーズという名著があるらしい。人間「まじめ」もいいけれど、それだけでは固定観念にとらわれてしまう。もちろん、「不まじめ」ではいけないので、いっそ、そのどちらでもない「非まじめ」になってしまおう…というの... [続きを読む]
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- 2007/01/22 10:35安らぎの空間、憎しみの空間~東宏治『ムーミンパパの「手帖」』より
- ムーミンパパの「手帖」―トーベ・ヤンソンとムーミンの世界東 宏治 青土社 2006-12売り上げランキング : 86219Amazonで詳しく見る by G-Toolsムーミンといえば、あの日本版アニメがすぐに思い浮かぶ。故・岸田今日子さんの個性的な声が、ほのぼのとしたムーミンのイメージにぴったりで、再放送があるたびに何度も見ていた大好きな番組だった。けれど、本書で紹介されているのはトーベ・ヤンソンの原作、北欧の澄んだ空気を漂よわ... [続きを読む]
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- 2007/01/15 10:33現代のアトムと「不気味の谷」~『人間型ロボット ヒューマノイドの挑戦』より
- 土曜日の夜、何となくNHKの「サイエンスZERO」を見ていた。最新の恐竜学説が紹介されていたりして、古生物ファンの主人もお気に入りの番組なのだけど、その日の特集は「ヒューマノイド(人間型ロボット)」だった。20年前、私が子供だった頃のヒューマノイドのイメージといえば、リバイバルで放映されていたアニメの『鉄腕アトム』そのものだった。もちろん、実際の人型ロボットの研究は、当時まだ黎明期で、二本足で歩くことさえ... [続きを読む]
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- 2007/01/10 09:50心理学は夫婦げんかに役立つか~『日本語と日本人の心』より
- 日本語と日本人の心大江 健三郎 河合 隼雄 谷川 俊太郎 岩波書店 2002-03売り上げランキング : 33158おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools大江健三郎に谷川俊太郎、そして河合隼雄というすごい顔ぶれのシンポジウムを収録した一冊。当日、進行役をつとめた谷川さんは、日本のシンポジウムの特色について、こんな風に言っている。 たとえば英語だと、誰かが講演をしてそれをほとんどそのまま文字に起こしても、書き言葉と... [続きを読む]
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- 2007/01/04 10:38街の「ゆるみ」と粋な偶然~『「ふと…」の芸術工学』より
- 「ふと…(セレンディピティ)」の芸術工学赤瀬川 原平 佐々木 正人 宮本 隆司 工作舎 1999-09売り上げランキング : 249834Amazonで詳しく見る by G-Toolsこのブログには、『とっとこロード』という名前の姉妹ブログがある。近所を「とっとこ」散歩しながら、見かけた風景を写真に「撮っとこ」…というお気楽な趣旨の日記なのだけど、開設当初には、それなりにお手本にしようとしていたモデルがあった。1980年代に大流行した、あの... [続きを読む]
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- 2007/01/02 21:14新年のごあいさつ
- 本ブログをご覧の皆さま、明けましておめでとうございます。お正月はいかがお過ごしでしょうか。ふらら家は里帰りをして、のんびりと2007年のスタートを切りました。ご馳走三昧のおかげで、それぞれ1キロほど太った状態で帰宅。特に私は冷え性なので、手足の血行改善のためにも、この調子でもっと肉付きを良くしようと企てています(笑)お世話になったK川とM倉のみなさま、楽しいひと時をどうもありがとうございました。m(_ _)mこ... [続きを読む]
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- 2006/12/26 10:26元気をだして死んでください!~大江健三郎『二百年の子供』より
- 二百年の子供大江 健三郎 中央公論新社 2003-11-26売り上げランキング : 160741おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools『さようなら、私の本よ!』以降、もう小説は書かないと言っていたはずの大江さんが、再び新作の準備を始めているそうだ。近いうちに私家版で、初の詩集(『形見の歌』)も出版されるという。今度こそ、引退話は本当だろうと思っていただけに、これは意外な朗報だった。今から新作が待ちきれない思いで、... [続きを読む]
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- 2006/12/21 09:43名酒をかもす菌のはなし~石川雅之『もやしもん』より
- もやしもん 1―TALES OF AGRICULTURE (1)石川 雅之 講談社 2005-05-23売り上げランキング : 548おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Toolsうちの晩酌は泡盛が定番だ。近頃のブームのおかげで、近所のスーパーでもいろんな銘柄の泡盛が並ぶようになった。晩ごはんのおかずと一緒に、久米仙や菊之露あたりを気軽に入手することができるので、とても便利だ。結婚するまでは、泡盛と焼酎の違いも分かっていなかった私だけれど、最... [続きを読む]
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- 2006/12/18 22:59お知らせ
- seesaaブログの大型メンテが始まります。19日午前2時から20日午前2時まで、丸一日、seesaaサービスへのアクセスが全面停止になりますが、本ブログが不意に消え去ったわけではありませんのでご了承ください。以上、お知らせでした。m(_ _)m... [続きを読む]
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- 2006/12/18 10:04「無の場所」へのピクニック~中沢新一『アースダイバー』より
- アースダイバー中沢 新一 講談社 2005-06-01売り上げランキング : 6129おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools自転車に乗るのが楽しくて仕方がなかった時期があった。そのころ会社勤めをしていたわたしは、ビール好きの上司の元から転属になったのを契機に、ライフスタイルを改めようと考えた。ちょうど、軽くて扱いやすい自転車を買ったばかりだったので、会社まで約8キロの道のりをそれに乗って通うことにした。国道の最... [続きを読む]
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- 2006/12/12 09:54見えない敵とパチンコ台~畑正憲『命に恋して』より
- 命に恋して―さよなら「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」畑 正憲 フジテレビ出版 2001-03売り上げランキング : 469719おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools北海道から東京へと思いがけない引越しをして、話題になっていた「ムツゴロウ動物王国」が、先月末に破産したらしい。やっぱり東京での王国経営はきつかったのか、動物たちは元気かなあ、と思っていると、映画『名犬ラッシー』の特別試写会に、ムツゴロウさんが犬連れ... [続きを読む]
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- 2006/12/09 10:55次元の旅、揺らめく「宇宙のソト」~アニリール・セルカン『宇宙エレベーター』より
- 宇宙エレベーターアニリール・セルカン 大和書房 2006-06-22売り上げランキング : 4291おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools子どもの頃、近所に工作好きのお兄さんがいて、みんなの尊敬を集めていた。身近な材料で器用にボートの模型を作り、モーターを取り付けて、池で操縦してみせてくれたりするのだ。学研の「科学」の付録で手ごわいのがあると、よくこのお兄さんに頼んで組み立ててもらっていた。ある日、作りかけの... [続きを読む]
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- 2006/12/05 09:18アニムスを解き放つ日~ゴッデン『ねずみ女房』より
- ねずみ女房ルーマー・ゴッデン 石井 桃子 ウィリアムペン デュボア 福音館書店 1977-01売り上げランキング : 134389おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Toolsあるところに、ねずみ一家の女房がいた。ねずみだから、毎日代わり映えのしない暮らしが続いていて、家族の姿もみんなそっくりだった。「もしねずみが、ひいひいお祖父さんや、ひいお祖父さんの肖像を描いてもらうとしたら、それは今のネズミさんの肖像と違わないでし... [続きを読む]
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- 2006/12/01 09:48熱中する気持ち、うつくしい横顔~灰谷健次郎『せんせいけらいになれ』より
- せんせいけらいになれ灰谷 健次郎 角川書店 1999-03売り上げランキング : 41709おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Toolsいま、個人的に感謝状を贈りたいと思っている人がいる。先日食道がんで亡くなった、児童文学作家の灰谷健次郎さんだ。灰谷さんは、小学生の頃、初めて好きになった作家の一人だった。中でも『せんせいけらいになれ』は大のお気に入りで、飽きもせずにくり返し読んでいたような記憶がある。この本は、小学... [続きを読む]
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- 2006/11/27 09:46イメージの力~上田紀行『スリランカの悪魔祓い』(その2)
- ちょっとした事情で、うちの家にはまだ子どもがいない。作ろうという努力をしていないので、「不妊」というよりは「未妊」に近い状態かもしれない。自分自身のことなのだから、当の「事情」を頭で理解することはできる。自分と主人が、その責任を半々に負っていることも分かっている。けれども、「あともう少し、時を待とう」と言っている間に、容赦なくどんどん過ぎ去ってしまうのが時間というもので、これはひょっとしてアレかも... [続きを読む]
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- 2006/11/24 10:14悪魔と癒し合う~上田紀行『スリランカの悪魔祓い』(その1)
- スリランカの悪魔祓い―イメージと癒しのコスモロジー上田 紀行 徳間書店 1990-03売り上げランキング : 658913おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools最近、このブログも少しずつ更新日がずれ込み始めている。元来飽きっぽい上に、スケジュール管理が甘いときているから当然の成り行きかもしれない。長期にわたって書き込みが続いているあちこちのブログを見るにつけ、すごいなあ、と感心することしきりの今日この頃だ。とも... [続きを読む]
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- 2006/11/20 10:17弓術の極意と「何にもしないこと」~河合隼雄『心の扉を開く』より
- 心の扉を開く河合 隼雄 岩波書店 2006-03売り上げランキング : 110712おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools以前、『こころの生態系』を読んだとき、河合隼雄さんの「何にもしないことの大切さ」についての話が印象に残った。私がやっている心理療法の現場では、実際に何もしないことが多く、私は自分の職業を、「何にもしないことに全力をあげる商売」と言っていますが、これも、なかなか全力をあげられないのが現状です... [続きを読む]
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- 2006/11/16 09:55年輪をきざみながら~別役実『満ち足りた人生』より
- 満ち足りた人生別役 実 白水社 1997-08売り上げランキング : 432003おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools「人はその生涯に、一本の樹を植え、一軒の家を建て、一人の息子を持たなければならない」かつての英国には、こんな人生観があった。少なくとも、『満ち足りた人生』の冒頭で、別役実さんはそう書いている。「…つまりこれが、人が生きるに当たってしなければならない基本的なことであり、その他のことは、ほぼ余分... [続きを読む]
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- 2006/11/13 10:38地球を焼くということ~入澤美時『考える人びと』より
- 考える人びと―この10人の激しさが、思想だ。入沢 美時 双葉社 2001-09-13売り上げランキング : 544429おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Toolsある工芸村で一時期働いていたせいか、「伝統」という言葉にはとても重みを感じる。時代を超えて長く残ってきたものには、それだけの意味がある。自分の代で絶やすことなく、後世に伝えていかなければならない財産、それが「伝統」なんだと、年配の職人さんからはそんな風に教わっ... [続きを読む]
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