- 2008/05/10 13:0412歳たちの伝説3 〜後藤 竜二〜
- 今作はほとんど一人の児童、海口草平、による一人語り。GW明けのクラスは再びパニック学級に戻っていた。苛められているわけではないけれど、3人しかいない班の中で、自分ひとりがちょっかいを出される。小さい頃からずっと仲良しで親友だ、なんて思っているけれど・・・。そんな二人の友人を題材にしたクラス新聞が発行される。その記事を読んだ一人が大暴れして教室を飛び出してしまう。その友人から飛び出た言葉。 [続きを読む]
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- 2008/05/09 22:3412歳たちの伝説2 〜後藤 竜二〜
- 前作とは語り手が全て変わってBARA2班のメンバー中心に話が進んで行く。その中に前作での語り手たちも登場するわけだが、語り手が違えば一人ひとりの生徒の印象もだいぶ変わってくる。この班のメンバーは全員、何かしらからかわれたり、イジメに近い仕打ちを受けながら学校に通っている。その中で芽生えてくる班員同士の連帯感、のようなものに救われる。しかし子どもは残酷だ。この中にあっても一歩外に出てしまえ ... [続きを読む]
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- 2008/05/08 21:28床下仙人 〜原 宏一〜
- シュールですよね。仕事にかまけているうちに床下に入り込んだ仙人の様な男に家も家族も乗っ取られてしまう男の話。会社を倒産させられた男が復讐のためにその会社に社員としてもぐりこみ専務の追い落としを図る。男社会にうんざりした女性たちが男社会に反旗を翻すも・・・仲間割れから大変なことに。派遣社員あらぬ派遣社長に振り回され結局自分も派遣の身に。ありとあらゆる会社が全て派遣社員たちで埋め尽くされ・・ ... [続きを読む]
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- 2008/05/05 13:4912歳たちの伝説1 〜後藤 竜二〜
- 小学5年生時に学級崩壊してしまったクラス。小学6年生に上がっても一向に治まる気配もない。そんなクラスの担任になったのはまだ若い女の先生。一見頼りなさげに見えるこの先生が実は、本当に頼りないんだけど、逆に生徒たちの心を少しずつ解して行く。物語はそのクラスの何名かが自分の思いを語る、そんな形式で進んでいく。その子どもたちが、どう変化して行くのか、楽しみである。小学生の学級崩壊の話は今では ... [続きを読む]
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- 2008/05/04 13:48母恋旅烏 〜荻原 浩〜
- 旅芸人だった花菱清太郎は自分の劇団を作り独立するが、その後廃業。廃業後は様々な仕事を興すものの全て失敗に終わる。借金を抱えた清太郎は元の劇団の団長に借金を申し込みに行くが結局その息子の劇団の座員として大衆演劇に復帰する。この物語はそんな清太郎だけの物語ではなく、そんな清太郎を夫に持った、父に持った家族の物語である。それぞれの視点で物語が進んで行くのだけれど、それぞれの想いがしっかりと描 ... [続きを読む]
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- 2008/05/03 13:31私の結婚に関する予言38 〜吉川 英梨〜
- 一見表紙から判断すると戦う看護師?の話のような・・・日本ラブストーリー大賞エンタテイメント特別賞受賞。って言うか、毎回大賞以外に色んな賞を新しく作りますね。まぁいいけど。ジャングルに一人取り残された里香。その里香を助けてくれた謎の男リュウ。二人はあっという間に恋に落ちる。二人で聞いた占いで里香の結婚に関するキーワードは「29で結婚」、「38」という数字。変な生き物。29歳になった里香は ... [続きを読む]
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- 2008/05/01 21:44ありがとう、ごめんね、そしてさようなら 〜重松 清〜
- あるラジオ番組に寄せられた家族への想いをこめた手紙。それを重松さんが選び、ちょっとずつコメントをつけている。家族への想い。誰もが持っているものだけど、人それぞれもちろん違う。その想いが何だか切なくて、そして温かい。家族一人ひとりに想いを込めて「ありがとう」と言いたくなりました。 ... [続きを読む]
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- 2008/04/30 22:294月分
- にしおかすみこ『化けの皮』アンソロジー『Re-born』小路幸也『モーニング』鯨統一郎『なみだ研究所へようこそ』瀬尾まいこ『戸村飯店青春100連発』西加奈子『こうふくあかの』重松清『なぎさの媚薬3』中島たい子『漢方小説』蒼井上鷹『ホームズのいない町』中島京子『均ちゃんの失踪』鯨統一郎『なみだ特捜班におまかせ』アンソロジー『COLORS』有川浩『別冊図書館戦争?』皆川博子『倒立する塔の殺人』横森理香『 ... [続きを読む]
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- 2008/04/29 09:29東京バンドワゴン スタンド・バイ・ミー 〜小路 幸也〜
- LOVEだねぇ〜。待ってました、の新作です。今回も堀田家には様々な問題が持ち込まれます。が、この堀田家にはそんな問題も、たいしたことではないんですよね。家族の絆の強さ、それをしっかり思い起こさせる作品です。何よりも語り手のサチさんからいいですよね。亡くなった後も、家族のことが心配で時々入れる我南人へのツッコミもLOVEがこもってます。さて、今回は青の出生の秘密を嗅ぎまわられたり、かなりの危 ... [続きを読む]
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- 2008/04/28 09:08ブルーベリー 〜重松 清〜
- 何とも懐かしい・・・同じ時代を生きた人にしかわからないそんな懐かしさを覚えました。重松さんと僕は5つ違い。だから、生きた時代が少しだけかぶる。この作品中に出てくる「もの」や「こと」も大学生だった重松さんと中学生だった僕では感じ方捉え方はちょっと違うかも知れないけれどどれも同じように懐かしさを感じてしまう。この作品はほぼ重松さんの実体験またはその仲間の体験だと思う。でも同じ時代を生きた人た [続きを読む]
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- 2008/04/27 10:10密室に向かって撃て! 〜東川 篤哉〜
- 烏賊川市シリーズ第2弾。前作『密室の鍵貸します』で登場した鵜飼探偵と戸村流平の名コンビに砂川警部と志木刑事。このメンバ−が再び密室殺人事件の謎を解く。まぁ、今回は密室というか、密室に近い衆人監視の中での殺人事件なんだけど・・・。謎解きもいいんだけど、このメンバーが繰り広げるちょっとしたギャグの応酬に、笑いを禁じることができません。凄惨な事件現場に何故にこんなに笑いが起こるのか・・・。最後の ... [続きを読む]
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- 2008/04/26 09:20闇の聖杯、光の剣 〜篠田 真由美〜
- ミステリーYAシリーズ17作品目。北斗学園七不思議シリーズの第2弾でミステリーYAシリーズ初のシリーズ2作目になります。北斗学園中等部2年のアキ、ハル、タモツの3人が今回出くわす事件は、第2次世界大戦中のドイツに関係する謎。ドイツ第三帝国の崩壊、暗号、魔女、オカルト…。歴史の闇に秘められていた恐ろしい企みが動きだす。相変わらず中学生に思えない3人が学園の謎に真っ向から向かって行くのは好感 ... [続きを読む]
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- 2008/04/23 22:13Hope 〜松本 俊明〜
- 作曲家松本俊明が紡ぐ14の心温まる短編集。「みんなのうた」でおなじみのグラスホッパー物語の原案や同じ「みんなのうた」で放送されたリスに恋した少年の原案も収録。イギリスでの生活の中で目にした耳にした日常がファンタジックで本当にリアルな物語なのか?と思える話ばかりでした。が、本当の話と書いてあるので本当なんだろうけど。何気ない日常がすごく温かい物語に思えてしまうのは松本さんの言葉が、心の ... [続きを読む]
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- 2008/04/20 22:21渋谷ビターエンジェルズ 〜横森 理香〜
- ミステリーYAシリーズ第16作品目渋谷の町を舞台に少年少女が困ったときに現れる、渋谷ビターエンジェルズ。その姿は・・・ギャル男で、オカマで、ダンサーで、オバサン。ぜんぜん天使らしくない、そんなエンジェルたちが悩める少年少女を救ってくれる。いやぁ〜、なんていうか、天使が実に変な姿で・・・。表紙の絵のまんまのエンジェルたちが非常にいい味を出していて読みながらクスリとしてしまいます。少年少女 ... [続きを読む]
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- 2008/04/19 22:01倒立する塔の殺人 〜皆川 博子〜
- ミステリーYAシリーズも15作品目を読み終えました。しかし次々と刊行されているのでなかなか追いつけません。さてさて、この物語は・・・。第2次世界大戦中のとあるミッションスクールを舞台にそこで起こった殺人事件と女子生徒の中で回されるタイトルだけのノート。そのノート書き込まれる小説。小説なのか現実なのか、うっかりすると、両方入り交ざってしまう感じがしてなかなか没頭できなかった。耽美な物語の ... [続きを読む]
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- 2008/04/17 21:20別冊図書館戦争1 〜有川 浩〜
- キターーーーーっまさかこんなに早くスピンアウト本が出るなんて。しかも、郁と堂上の甘い甘い恋人時代のお話。前作『図書館革命の』の最後でのいきなりの新婚生活で多分、出るだろうな、とは思ってたけど、こんなに早く、とは思いませんでしたね。しかし、その期待を裏切らない面白さ。有川さん、すごいです。内容は・・・甘い甘い甘い。砂糖にハチミツかけてさらにシロップかけたくらい甘い。甘すぎて読んでるほうが赤 [続きを読む]
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- 2008/04/16 20:29COLORS 〜アンソロジー〜
- 「色」をテーマにした11編のアンソロジー。黄・青・黒・桃・緋・ターコイズブルー・金・銀・白・深緑・灰色それぞれの色に秘められた想い。時代物から青春物まで。内容にも幅があって非常に楽しく読めた。特に池永陽さんの『緋色の帽子』が良かった。東京大空襲の前後の話なんだけど、白い帽子が緋色に見えるほどの激しい空爆の中、命を落とした女の子。その女の子のことをずっと忘れず独り身を通してきた老人。こ [続きを読む]
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- 2008/04/15 21:13ヘタリア 〜日丸屋 秀和〜
- 遊び好きで女好き、逃げ足の速いヘタレだが、愛すべきイタリア! 「彼」と愉快な世界の仲間達が繰り広げる抱腹絶倒シニカルギャグ! だそうです。国を擬人化してその国のイメージで縦横無尽に突っ走る若者たち。時代は第1次世界大戦から第2次世界大戦あたりだったり、ハプスブルク家の時代だったり神聖ローマ帝国時代だったり様々ですが、底辺に流れるのはやっぱりその国のイメージ。いついかなるときでも、ヘタ ... [続きを読む]
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- 2008/04/14 21:02なみだ特捜班におまかせ 〜鯨 統一郎〜
- 伝説のセラピスト 波田煌子 の第2作。前作で「なみだ研究所」を辞めた波田先生は前作の最後のクライエント、久保さんに迎えられ警視庁の特捜班へ。ここは未解決の猟奇殺人を専門に扱う部署だった。前作の松本と小野寺さんのようなキャラも登場し、なんとなく雰囲気は前作と同じ雰囲気ですが、ちょっと波田先生のキャラが前作よりも強そうな感じ。なんとなく違和感がありました。相変わらずの推理力?思いつき?で未 [続きを読む]
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- 2008/04/12 10:09均ちゃんの失踪 〜中島 京子〜
- なんで均ちゃんはもてるんだろう?均ちゃんの家に泥棒が入った。呼び出されたのは元妻で大家の景子さん。そして均ちゃんと付き合いのある薫さんと空穂さん。均ちゃんと関係のある女性が3人。お互いがお互いの存在を知らなかったためなんとなく不思議な関係をこの後もつづけて行くことになる。っていうか、普通、今現在付き合っている薫さんと空穂さんが事を荒立てることもなく、平然としているところが(もちろん心 [続きを読む]
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- 2008/04/11 15:39ホームズのいない町 〜蒼井 上鷹〜
- 蒼井さんの新作。短編集です。が、蒼井さんらしく、それぞれの話が少しずつ微妙にリンクしながら最後、書き下ろしの物語で大団円を迎えます。この人がこんなところで、この出来事はこの出来事のせいで・・・何の関係もなさそうで実は深く結びついてたり、その発見が楽しく、また、驚きの連続でした。こういう連作短編だと蒼井さんのキレのよさが光りますね。 ... [続きを読む]
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- 2008/04/09 23:02漢方小説 〜中島 たい子〜
- いやぁ〜、漢方侮るべからず!原因不明の体調不良に陥ったみのり。病院では特に悪い所は見つからず流れ着いたのが、中医学。西洋医学では端にも棒にも引っかからなかったみのりの病状を中医学ではあっさり言い当て、さらには漢方で回復へと導いてくれた。そこに、淡い恋心も織り交ぜながら(まぁ、何事もなく終わるわけだけど・・・)漢方についてのあるいは中医学についての薀蓄なんかもさらりと織り込んでいる。今 [続きを読む]
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- 2008/04/08 21:04なぎさの媚薬3 彼女を憐れむ歌 〜重松 清〜
- 3作も読むと何だかエロさに慣れてくる・・・ヤバイな、俺。今回伝説の娼婦なぎさに出会うのは昔のバンド仲間を亡くした41歳の哲也。過去に戻り、バンド仲間の真理子を救おうとする哲也。過去に置き忘れたものを取り戻すために過去に戻り、真理子と寝、悲惨な真理子の生涯を救う。哲也の人生は変わらない。しかし、過去に戻り、当時愛した真理子を抱くことで事故死した真理子の人生を変える。自分の人生を捨ててまで [続きを読む]
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- 2008/04/07 20:28こうふくあかの 〜西 加奈子〜
- 2007年と2039年の物語が交差する不思議なお話。2007年のお話は、妻が自分の子ではない子を妊娠した男の話。なんていうか、妻に対する想いが自分勝手で、外面はよく思われようとする男の身勝手さが溢れていて、あまり共感できなくて非常に読み進めるのがきつかった。中盤以降、次第に追い詰められながらも悩める姿に少しずつ、頑張れよ〜なんて思いながら読めたけど。最後、子どもが産まれ、その後、彼の取 [続きを読む]
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