永槻麻見 さん

永槻麻見さん: JUNK KIDs
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プロフィール

ハンドル名永槻麻見 さん
ブログタイトルJUNK KIDs
サイト紹介文恋愛モノ、家族モノ、友情モノ、そんなSSがごちゃ混ぜなブログです。暇つぶしに是非どうぞ。
自由文画像は看板小説「学園テロル」の主人公三人ですv


ちなみに永槻は最近は家でまたーりと生きてます。
そろそろバイトを探したひ……。
近所の本屋さんとかどうかなぁ。
アルバイト……。
参加カテゴリー
更新頻度情報提供277回 / 14011日(平均0.1回/週) - 参加 2006/11/24 01:57

永槻麻見 さんのブログ記事

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  • 2008/05/10 21:20陽のあたる場所11
  •  祖父ヶ谷第一中学校は自宅から歩いて十分少々の、国道沿いに立っていた。白いコンクリート製の校舎が二棟と、それらの校舎をつなぐ回廊が一階と二階の両端にそれぞれついている。一階の回廊には壁がなく、十センチほどの高さの灰色のコンクリートが飛び飛びにしかれているだけで、回廊の両端には両方木製の下駄箱が置かれていた。学年で分かれているのか、それともクラスによって分かれているのだろうか。手前の棟の一階に、校名... [続きを読む]
  • 2008/05/09 08:43陽のあたる場所10
  •  けれど、ぼくの心情とは裏腹に、日々は穏やかに過ぎていった。毎朝の散歩では、はすみちゃんと必ず会った。たまには小林さんや進藤くんが顔を出し、ペケにボールを押し付け遊ばせようと奮闘したりした。もっとも、ペケはボールよりもマルにご執心で、ボールは投げられたまま虚しく転がっていたりしたのだけれど……。 春。春。春。出歩くたびに、ぼくはそこかしこで祖父ヶ谷の春を見ることになる。木々の末端から伸びる青々とし... [続きを読む]
  •   関連キーワード
  • 散歩
  • 2008/05/08 06:18陽のあたる場所9
  • 「コーヒー、紅茶、緑茶、ハーブティ、梅昆布茶、ほうじ茶、え〜と、それから……」ダイニングキッチンに通されて待っていると、はすみちゃんのお兄さんが洗面所から戻ってきた。腕まくりしているのは、すみちゃんのジャケットを水洗いしていたからだろう。「いちお、汚れは落としといたから、あとはクリーニングだな」そして今、彼は戸棚を物色しながらお茶の種類を口にしている。 ぼくは勧められた椅子に座って、「あ、あの、お... [続きを読む]
  • 2008/05/04 00:06陽のあたる場所8
  •  でかい。 それが遠藤家を見たぼくの第一印象だった。平屋で台所以外は二部屋しかない自分の家がずいぶん貧相に思える。TVであるお宅訪問番組も、この家の出演なら文句ないはずだ。部屋はうちの倍以上あるに違いない。子供たちは個室も当然持っているだろうし、あるいは父親専用の書斎だってあるかもしれない。そんな立派な家だった。「は、はすみちゃんのお父さんて何やってる人……?」 ぼくは尋ねた。背中の汚れたジャケット... [続きを読む]
  • 2008/05/02 08:16陽のあたる場所7
  • 「そうかそうか、転入生には東京に残してきた双子の姉が!! ……ね、お姉さんかわいい? 美人?」「……まぁ、まぁ」「おっ、それはやりィ!!」 進藤くんがペンを片手にメモ帳になにやら書き込んでいる。あさってに始業式を控えた日の早朝、いつものように散歩途中立ち寄った緑のドーム――そう、はすみちゃんたちはこの場所を呼んでいるらしい――でのことだった。それまでの数日で、ぼくは草むらのある区域に水が薄く流れて... [続きを読む]
  • 2008/04/30 07:59陽のあたる場所6
  • 「悪かったな。誤解していたようだ」 女の子がこちらに一歩ずつ近づきながら言う。「遠藤は、何というか、誰にでも懐く性分だから、心配してしまうんだ。その、さっきも……」「キスしようとしてたし?」 男の子が草むらから腰を上げながらにんまりする。「違うよ、おでことおでこ合わせようとしただけ!」 はすみちゃんが慌てて両手を振る。「いずれにしろ、知り合ってすぐの人間にする行動じゃない」 女の子がため息をつく。... [続きを読む]
  • 2008/04/29 08:34陽のあたる場所5
  • 「来たんだ!!」 次の日の朝、あの、緑に囲まれた場所。 はすみちゃんはぼくの姿を見て嬉しそうに微笑んだ。ゆるい風が長い髪を波立たせ、チャーミングな黄色いキャスケットが緑に映えている。端をほつれさせたジーンズ生地の上着に赤いりんごのアップリケがついた白いTシャツ、黄土色のチノパン。 昨日とはまた違う、自然を駆け回るのが似合うコーディネイト。 足元で、草が、がさりと鳴った。見れば、チョコレートの鼻先を... [続きを読む]
  • 2008/04/26 09:11陽のあたる場所4−2
  • 「アンタ、また、固い(かったい)頭で、中学校が始まったら会えるんだ……とか考えてたんでしょ。だめよ、そういうのは。友だちができそうなら、友だちになりたいと思ったのなら、行動しなさい。思ってるだけじゃ親しくなれないし、話しかけられもしないのよ」 姉が説く。ぼくは、はは、と力なく笑って、「うん、そうだね」と返した。 わかってる。そんなこと理解って(わかって)る……。 でも。 暗い影がぼくの心に落ちた。... [続きを読む]
  • 2008/04/26 09:11陽のあたる場所4−1
  • 「その子、あたしより可愛い?」 ぼくは思わずふき出した。姉の声が、本当に真剣みを帯びていたから。「綾夏ちゃん、そんなこと聞いてどうするの?」 笑いながら聞くと、「どうもしないけど、気分が悪い」と返ってきた。 夕食の後。今朝の出来事を、電話で、東京にいる双子の姉に話している最中のことだ。ぼくはお風呂上りでほかほかで、与えられた六畳の和室の、敷きっぱなしの布団に寝転がって、携帯電話から流れる、もうすで... [続きを読む]
  • 2008/04/25 09:20陽のあたる場所3−3
  • 「涼ちゃん、マルの散歩行ってくれたんか。ありがとうなァ」 家に帰ると、祖父母はもう起きていて、朝食が食卓に整えられていた。 祖父にマルの散歩に行って女の子に会ったというと、すぐに「はすみちゃんかィ」と名前が出る。「あの子はお隣の遠藤さんのとこの子だィ。ちっちぇえが、かわいい子だろう」 ぼくは少し驚いた。隣、か。家同士が離れて建っているから気づかなかった。「ペケをよう可愛がってくれるいい子だよ。いっ... [続きを読む]
  • 2008/04/25 09:20陽のあたる場所3−2
  • もう一度女の子が尋ねてくる間に、がさがさと足元をにぎやかす草むらの中から、一匹の茶色い犬が顔を出した。鼻の辺りに向かうにつれて濃くなる茶色は、チョコレート色と言ってもいいくらいだ。全身の肢体はマルにそっくりで、流れる毛並みが茶色い以外は、マルと同じと言ってよい。同じくらいの大きさのその犬につられるように、マルがぐいとまたぼくを引っ張ってその犬に近づく。尻尾を振って、鼻をこすり合わせて、互いに匂いを... [続きを読む]
  • 2008/04/25 09:20陽のあたる場所3−1
  •  どうやらぼくは、そのまま翌朝まで眠りこけてしまったらしい。気づいたら、障子越しに明るい光が差し、小鳥のさえずりがあちこちで響いていた。 ぼんやりとする頭を抱えたまま布団から這いずり起き、積み重ねてあるダンボールに手を掛けつつ障子を開ける。すると、春の早朝の輝きがいっせいにぼくに向かって咲き乱れたように圧倒的な力強さでぼくに迫ってきた。 夜露の滴り落ちる緑、澄んだ空気、青い空。――朝の、光の力とい... [続きを読む]
  • 2008/04/25 08:03陽のあたる場所2−2
  • 脱臭剤の匂いと太陽の香りを両方感じながら、ぼくはうっとりとその余韻に酔った。『疲れたなら休んでいいんですよ、涼平くん。逃げてもいいんです。何もしなくてもいい。愛してくれる人がいるなら、それでいいんです。君がいるだけで、救われる人は、たくさんいるんですよ』 優しい声だった。優しくて悲しい声だった。『何もしなくていい。ただ……生きていて。生きて、つらかったら、助けを求めて……』 迷惑を、かけていると、... [続きを読む]
  • 2008/04/25 08:03陽のあたる場所2−1
  • 「よく来たねぇ、涼ちゃん。ご先祖様に挨拶して、それからご飯にしようか」玄関先でそう言いながら、祖母は満面の笑みでぼくの頭を撫でた。数年ぶりに会う祖母は記憶の中より小さくて、ぼくは頭に置かれた手の軽さとか、力の弱さとか、そんなのに気づいてどきりとした。 ……あぁ、きっとこの人は忘れているに違いない。でなければこんな顔でぼくを迎えたりはしない。ぼくはお世話になりますと小声で呟いて、祖母に付き従って居間... [続きを読む]
  • 2008/04/24 08:14陽のあたる場所1
  • 「……綾夏ちゃん? うん、今着いた……。結構覚えてるものだね、前に来たときは小二だったのにさ……。……うん、今、駅……。おじいちゃんが迎えに来てくれるって言うから……。……天気? ……いいよ……。……こっちは静かだねぇ。世田谷からいくつ山を越えたんだろう……。風が冷たいね……。やだなぁ、風邪なんか引かないよ、もう三月も終わりだもの……あ、おじいちゃんが来た。……うん、わかった、落ち着いたら電話する... [続きを読む]
  • 2008/04/22 08:35ケイシー@新連載予告編その2
  • ケイシー(以下、ケ):つーことで新連載予告編第二弾だぜ!!主人公(以下、主):うん、どういうことかわからないけど、第二弾だね!!ケ:今回の新連載の主人公は初長編「学園テロル」でキー・パーソンだった芹沢涼平!主:位置づけは「学園テロル」の続編的姉妹編でいいんだね!!ケ:実はまだ三話までしか書いてない上に続きも思いついてないという作者もどっきどきの連載開始だ!!主:「不戦同盟・あとがき」で「プロットを... [続きを読む]
  • 2008/04/17 22:06堀宮二次創作「わたしの好きなひと」
  • 「本当に好きなひととはしあわせになれない」そう誰かから伝え聞いたのはいつだろう。いつの間にかその意味を知り、いつの間にかその言葉を実行するようになっていた。本当に好きなものは口に出さない。本当に欲しいものは口に出さない。そうしているうちに「好き」はますますあいまいになって、手に届かないようになって、今ではもう、人の「好悪」さえ定かでない。わたしにやさしいひとはみんな好き。わたしにやさしくないひとは... [続きを読む]
  • 2008/04/16 12:04光栄な疑問(エキセントリック・ロリータ)
  • 学期末に渡される通知表は必ずオール5だったけれど、いつも「関心・意欲・態度」についての評価は良くなかった。「与えられた勉強に、どうして意欲的に取り組めるの?」と問うた私を、理屈っぽいと母は言った。「そんなこと考えないで勉強してらっしゃい。せっかく頭が良いのだから」それは理解を拒絶した言葉に聞こえて、その時、私は母を軽蔑した。理解しようとしない、考えようとしない。それは、物事を整理して考えられない”... [続きを読む]
  • 2008/04/15 07:56UNVISIBLE
  • 透明人間になった。大学に行っても誰も自分に気づかない。プロムナードを歩いても誰も自分と視線を合わせない。顔見知りと出会ったのにスルーされる。何組も。何組も。そうか、自分は透明人間になったんだな、と思って、それでも真面目だから講義に出た。出欠確認があった。自分の名前だけ呼ばれなかったので、そうか、名簿の上でも私の存在は消えてしまったのだなと思った。講義を真面目に聞いて、質問をしようと手を挙げたけれど... [続きを読む]
  •   関連キーワード
  • 大学
  • 2008/04/14 08:25この雨の降り止む前に
  • まだ恋を知らない。だから、教室に居場所がない。「だから」の使い方、間違ってるな。まだ恋を知りたくない。だから、教室にもいられない。一人でいることに慣れておかないと、多分、きっと、私は狂うから。話しかけられたのは廊下のロッカーの前。「寒いよ、教室入ったら?」の声に、私は「うん」と答えて微動だにしない。動くつもりはない。話すつもりもない。「いつもひとりでさみしくない?」続く声に、あぁやばい、と思う。そ... [続きを読む]
  • 2008/04/13 06:06堀宮二次創作「キャベツの星」
  •  今は昔……な訳はなく今は今、あるところに堀京子さんという女子高生がおりました。彼女は眉目秀麗・文武両道、まさに才色兼備で老若男女数あまたの人から慕われている稀代の美少女……というわけではありませんでしたが、普通に可愛く頭のいい、気立てのよい明るい女の子であります。彼女には悩みがありました。それは彼女と大変仲のよい、恋人の宮村伊澄くんと関係のあることでした。いえいえ、宮村くんは堀さんに、「そんなこ... [続きを読む]
  • 2008/04/13 05:48二次創作・特設頁
  • ここは私・永槻麻見が二次創作した作品を掲載する頁です。原作者様はここに置かれている作品とは無関係です。また、原作者様の著作権を侵す意思はありません。なお、二次創作作品を公開することは原作者様のご了解を得ています。現在の取り扱い作品は読解アヘン様のweb漫画「堀さんと宮村くん」です。別窓開きます。<堀さんと宮村くん>「キャベツの星」(堀さんキャベツダイエットに挑戦するの巻)←ギャグ「わたしの好きなひと... [続きを読む]
  • 2008/04/11 08:09The Blue Man(エキセントリック・ロリータ)
  • 青男(あおおとこ)は夜のうち教室潜んで 火をつけるボクじゃないよボクじゃないよ青男は夜のうちいじめるあいつを 殴りつけるボクじゃないよボクじゃないよ青男は夜のうちふらりと現われ ボクに問う「本当に望まなかったのか? 本当は望んでいたんじゃないのか?」青男。青男。誰か信じて。ボクじゃなくて彼がやったんだ。****「『青男』って、何の比喩?」そう言ってきたのは文芸部の部長。部活の今回のテーマは「詩」で... [続きを読む]
  •   関連キーワード
  • 部活
  • 2008/04/06 12:38エキセントリック・ロリータ 目次
  • 普通になりたくてもなれない、学校ぎらいな女の子たちの物語。一話完結方式。それぞれ単独で読めます。第一話アイディール・スタンス「見下さなくちゃやってられない」(安宅いづみ)第二話The Blue Man「ボクじゃない 青男がやったんだ」(和泉いつき)第三話光栄な疑問「知らないことを知ろうとしないのは馬鹿の所行だと私は思う」(間宮いすず)*よろしかったら押してやってください↓。... [続きを読む]
  • 2008/04/06 12:34アイディール・スタンス(エキセントリック・ロリータ)
  • 右を見ればバカ生徒ばかり。左を見てもバカ生徒ばかり。教師はノータリンで、SCは偽善者。だから、学校は、とても、つまらない。また、ひとりになった。総合の授業のグループ分け。好きな人同士で組んでいいわよ、という担任の妄言に踊らされて、生徒は嬉々として他人(ヒト)を切り捨てる。好き嫌いで他人(ヒト)を分ける。そして、切り捨てた人間のことは視界から消す。どうでもいいから、消す。「安宅(あたか)さん、また余っ... [続きを読む]
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