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*** 物語 ****長編小説、ノベルシリーズ創作SF小説・創作ファンタジー小説
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オリジナル小説発表葛根湯
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プロフィール

ハンドル名aco さん
ブログタイトルファンタジー小説ブログ
サイト紹介文ファンタジー小説連載してます。
呪われた巫女と悪魔の恋愛モノです。
参加カテゴリー
更新頻度情報提供21回 / 580日(平均0.3回/週) - 参加 2006/11/30 17:06

aco さんのブログ記事

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  • 2007/01/14 07:06星読・19
  • 味わったことのない液体が持つ殺人的な辛さというか刺激というか……。頭の奥へと直接響く衝撃に吐き出したい衝動に駆られるが、今までに叩き込まれた巫女としての振る舞いがそれを許さず、目を白黒させて口を閉じたまま唸るような声を出し、男に訴える。意図するところがわからぬわけではないだろうに、男は飄々と言ってのけた。悪戯っ子のような笑みを口許に穿いて。「旨い酒だろ?孔雀ってんだ。」その言葉から、酒に関する知... [続きを読む]
  • 2007/01/11 05:01星読・18
  • 名を明かしたいと思う衝動とは裏腹に、名を明かせば恐ろしい事態になることを心で知っていたからだ。悪魔の一族において、名は重大な意味を持つ。それこそ、力有る者に名を呼ばれたその瞬間にも支配を許してしまうほど。名にはそれだけの力が宿る。名付けられた瞬間にそれを肌で知った。「サ……サウラです」それだけ告げて、まるでその質問から逃げるようにサラは目の前の料理と対峙しはじめる。「サウラ……ね」口の中で反芻す... [続きを読む]
  • 2007/01/08 10:15星読・17
  • 「おう、早かったなクソガキ」「料理冷めさせたらキレるからだろ」しっかりとサラの肩を抱きながら先ほどの店に戻ってきた男は、にやにやとした店主の言葉に眉根を寄せた。「あっためなおすから座ってろ。味は落ちるが、文句言うんじゃねぇぞ」店主がカウンターの上に置いてあった皿を取り上げて、フライパンに火を点けた。サウラはまだ混乱していた。何がどうなっているのか、理解不能だ。予期していない場面で出会い、驚いて逃... [続きを読む]
  • 2007/01/05 10:11星読・16
  • 「貴方を……殺しに来ました……」言っておいて、心臓が縮み上がった。(馬鹿!こんなことを言ったら今すぐ殺されてしまうかもしれないというのに!)先ほどとは全く違う恐怖が全身を駆け巡り、サラは恐る恐る顔を上げ、仇の顔を見た。極度の緊張のせいか、今までは嫌でも感じ取れた他人の思考が全く読み取れない。「!」けれど、しっかりと見る間もなく唇を軟らかいものが覆った。心臓が暴れ出す。己の感情が体を突き破って出て... [続きを読む]
  • 2006/12/28 08:00お知らせ
  • 誠に勝手ながら、本日2006年12月28日〜2007年1月4日まで更新をストップさせていただきます。次回更新は1月5日になります。ブログを始めて一ヶ月程ですが、拙いこの小説を読んでくださっている方々、本年はありがとうございました。また来年もよろしくお願い致しますね。それでは、良いお年を………。 ... [続きを読む]
  • 2006/12/26 04:43星読・15
  • 叫ばずにはいられなかった。「そーはいくかっ!」低めの声が響く。それだけで、心臓が跳ね上がる。町の一番外郭の細い道にさしかかろうとした時、一つに結った髪の毛がぐいと引っ張られた。「!」突然の痛みと加えられた力で、前に進もうとしていた足は虚しく宙を蹴った。後ろに倒れこんだサラの体が追いかけてきた男の胸にぶつかる。そのままがっしりと両肩を掴まれてしまい、サラの頭の中は完全にパニックに陥った。言葉一つ発... [続きを読む]
  • 2006/12/24 04:39星読・14
  • 呼吸が、止まるかと思った。三日など待っていられない、と待合室で数時間かけて星読をした。他の人と交代した案内人が待合室までやってきて、しつこく質問をしてきたりしていたが、待合室の隅で目を瞑り、ただ静かに座る彼女に一時間ほど粘ったあと、諦めて帰っていった。一時間とはいえ、何の答えも返さない人物相手となれば、驚異的な記録だろう。その星読の結果、この街に抜け道があることを知り、彼女は申請していた手形を断... [続きを読む]
  • 2006/12/22 04:37星読・13
  • 店主は彼の言葉には答えず、黙って己のグラスを持ち出し、彼と同じ酒を注ぎ、グラスを合わせた。「……にしても、おめぇ、此処に居て大丈夫か?追われて、逃げたと聞いたぞ?」お互いに一気に酒を飲み干して、再びフライパンと格闘する店主が目を合わせないままに聞いた。店内には元の喧騒と活気が戻っている。それを確認して店主は言ったのだろうが、彼にしてみれば、それは無用の気遣いだった。「逃げたっつーか、飽きただけ。... [続きを読む]
  • 2006/12/20 04:33星読・12
  • (……っかしいな……)長い前髪に対して短い後ろ髪をがりがりと掻きながら、男はもう少し、歩いてみる。記憶の中のものを探していると、他のものは目に入らなくなりがちだ。見覚えのある名前の看板が目に入らなければ、彼はきっと通り過ぎていたことだろう。昔よりも規模は格段に縮小されてはいたし、多少小奇麗にはなっていたが、『陽気な男の娯楽亭』という、この街ではまず見かけられないふざけた名前の看板を掲げた店など他... [続きを読む]
  • 2006/12/18 04:30星読・11
  • 「へぇ。この街も随分と変わったな」立ち並ぶ店のガラスのショーケースを覗き込みながら、血のような紅の髪の後ろで手を組んでいた男が呟いた。マネキンに着せられた綺麗な服から目を外し、周囲をみやれば、其処には映画館やミュージカルの為の劇場が建設中なのが目に入る。(露店ばかりだった時は、なんてつまらない町だと思ったもんだが)それなりに整ってきた街並に外からやって来る人も増え、なかなかに活気が備わっていた。... [続きを読む]
  • 2006/12/16 04:26星読・10
  • (わたくしはもう、サウラでは無い……鎖羅……サラなのだわ。)ふと現実に戻り、鎖羅は心の中で呟いた。声を思い出すだけで胸が高鳴る。自分を捕らえた美しい悪魔がつけた、新たなる名前。言霊という呪縛によって心も命を握られた。「人間」という枠組みから外されようとしていることにさえ、悦びを感じる心が厭わしい。その呪縛から開放される方法は、ただ一つ。悪魔の王を殺すこと。その条件は、呪いを解くことが不可能に限り... [続きを読む]
  • 2006/12/14 04:24星読・9
  • 「あの……余り見ないでいただけますか」やっとのことで口にするが、男はそんなこと聞いちゃいない。「とりあえず、名を貰うか」それだけ言うと、もともと逃げることも出来ないサウラの顎を大きな手で捕らえる。「?!」全身の毛穴という毛穴から汗が出るかと思った。体の体温が一瞬にして沸騰したかと思った。否、むしろ氷点下まで下がったのかもしれないとも思った。唇に覆いかぶさる軟らかい男のそれ。瞳と同じ色の髪がさらり... [続きを読む]
  • 2006/12/12 04:19星読・8
  • 星読みの塔の中で本を、開いた時……。まず驚いたのは中身が全て白紙だったことだ。そして次の瞬間聞こえてきた低い声に更に驚いた。「禁を犯す愚かな人間よ」今でも耳の奥に残っている、底冷えするような、心臓が縮まるような、そんな声音。背後から……しかも身を屈ませて自分の肩の少し上から本を覗き込んでいる気配はするのだが、体が強張って動けなかった。肌で、感じてしまったのだ。その存在の恐ろしさを。振り向いてはい... [続きを読む]
  • 2006/12/10 15:48星読・7
  • 古びた本と少しのお金。そして錫杖を片手にサウラは旅立った。果たさなければならないことがある。両親に旅立つと告げた時、父親も母親も当然だ、と威厳を持って答えた。父は自分の立場の回復の為に。母は巫女としての責任と、サウラ自身の体のことを考えて。二人とも、もうサウラに余計なことは一切言わなかったけれど、勿論、サウラにはわかってしまった。黙って古びた本をサウラに手渡した父は目も合わせようとしなかった。サ... [続きを読む]
  • 2006/12/08 15:45星読・6
  • 「さあ、私に出来るのは此処までだ。この先のお前のことは私にもわからないからな。」「……大巫女様も、見えなかったんですか」その声には不安よりも、安堵の色が強く出ていた。未来を予知する者が、予知出来ることが当たり前になっている者が、未来を読めなくなった時はどうしようもない不安に駆られてしまう。それは、未来への不安ではなく。自分の存在意義への不安。「ああ。見えなかった。……読めなかった。もっとずっと先... [続きを読む]
  • 2006/12/06 15:40星読・5
  • 「……決断は、辛かったか?」主語が無い問いだったが、サウラにはその質問の意味がすぐに理解できた。「少しだけ……迷いはしましたけれど」サウラの口元に自然な笑みが小さく浮かんだ。「……後悔はしておりません」辛かったかどうか、という問いには答えずにサウラはきっぱりとそう告げた。「これから何をすべきなのか、わかっているのだな?」「はい」「成し遂げられるのか」「わかりませんが、逃げても始まりません。わたく... [続きを読む]
  • 2006/12/04 15:35星読・4
  • 中からいつも慣れ親しんだひんやりとした空気が流れ出してくる。神聖でいて、落ち着く空気が身を包んだ。中には人の気配一つない。いつもひっきりなしに聞こえてくる誰かの感情や意志の音から切り離される無音の空間。大人が大の字で五人寝転がることが出来るかどうかという、決して広いとはいえない石畳の塔の内部。他の建物は木造ばかりだというのに、何故か古びたこの塔だけはレンガを積み上げてひょろりと空に向かって生えて... [続きを読む]
  • 2006/12/02 15:31星読・3
  • 「サウラさま……。申し訳ございません」いつものように敷地内の隅にある「星読みの塔」の前まで来たサウラはほんの少しだけ、首を傾げた。いつもはサウラの姿を確認すると入り口から退く見張りの若い男が、威嚇の為の槍を不必要なほど強く握り締めたまま、ぶるぶると震えながら頭を下げて謝ったからだ。「お退きなさい」出来るだけやんわりと告げるが、男の表情は強張ったまま、動かない。勿論、その足が道を開ける素振りも見せ... [続きを読む]
  • 2006/11/30 15:25星読・2
  • ?決して見てはいけないもの。決して開けてはいけないもの。駄目と言われると尚更見たくなるのが人の常。?サウラは家の敷地内にある祠へと向かった。両親に言ったように、これから「星読(ホシヨミ)」の仕事がある。この屋敷で働く者達と擦れ違う。いつものように「お勤めご苦労様です」と頭を下げる者達に会釈で返す。けれど、その空気がいつもとは決定的に違う。「巫女のくせに好奇心で身を滅ぼした娘」と後ろ指を指されている... [続きを読む]
  • 2006/11/26 13:46星読・1
  • 「……まったく……嘆かわしい……!」広大な敷地を有する檜家屋の、上質な畳が敷き詰められた客間の一室で、豊かな白髪を抱え込むようにソーソンが呻いた。見るからに高そうな壷も、古人が描いた掛け軸も今のソーソンの心を癒すことは出来ない。「お前は自分が一体何をしたのかわかっているのか」延々と続くソーソンの愚痴染みた説教を正座で受け止める少女は既に心が別のところにあるのか、少し顎を引き寄せ、斜め下で固定され... [続きを読む]
  • 2006/11/19 00:44まずはじめに……
  • まず、はじめに……。私は物語を書くのが好きです。自己満ブログになりますが、ご容赦願います。そして、私が書くのはファンタジーのみとなっております。物語が嫌いな方は勿論、ファンタジーが嫌な方は不快な思いをされると思いますので、お引取りくださいませ。三日に一回は更新できればと思っております。お読みくださる方、私の後学の為を思い、感想などをいただけると幸いにございます。それでは、どうぞ、よろしくお願いし... [続きを読む]
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