|
- 2007/04/26 21:26bi-dama<7>彼の部屋
- 第二の我が家である台所を扱うのは、用意である。そこで料理するとなると、どこの台所であるかは関係なく大ハプニングだが、グラス、氷、ちなみにめんつゆのある場所ですら知っている。台所にあったせんべいを一袋開けて、口に含んだ。サラダ味の塩っ辛さが、この一家の好物である。シュワシュワと音をたてるグラスをトレーにのせてその場を出た。予定よりもグラスに沢山注いでしまったので、そっと、そっと、静かに運び、階段は一... [続きを読む]
|
- 2007/04/20 10:51大変だ。
- 事件です。私にとっては重要な事件ですずーっとできなかった、好きな人好きな人ができちゃいました無謀な人を好きになっちゃいました。ちょっと、小説どころじゃなくなってきて、頭がいっぱいいっぱいです。それだけでルンルンなんですが、些細なことで落ち込んでるしどーしよー... [続きを読む]
|
- 2007/04/12 00:27bi-dama<6>あの中の緑
- 麦茶が入った氷がカランと音をたてたが、誰もその涼しげな響きに気づかなかった。思い思いに会話を楽しむ。弓は店内の隅にこっそりと置かれた古いテレビを見ていたらしく、突然目を輝かせた。「私達も、王子に遊びにいかない?」テレビの画面からは、今週は晴れが続き気温は右肩上がりだと知らせる天気予報。オレンジ色の晴れマークをちらつかせる背景に、緑の木々の中央に設置された噴水があった。どこかの公園の一角のようで、水... [続きを読む]
|
- 2007/04/06 13:24勇気
- 新しいことを始めるのは、勇気のいること。続けてきたことをやめるのは、勇気のいること。今のあなたに必要なことをすれば良いのではないでしょうか。... [続きを読む]
|
- 2007/04/03 21:07bi-dama<5>ダイコンオロシ
- 両手を腰にして足は肩幅。仁王立ちしている晴樹を横目に確認すると、今朝、晴樹に指摘されたことを思い出していた。自分だって、仁王立ちしてるじゃない。晴樹は口を一文字に結び、沸騰している鍋を眺めている。それをカウンターで頬杖をついて眺める弓。私は第三者は入ってはいけないという厨房に入る許可をもらえて、少し鼻が高かったといえば嘘になる。晴樹の家は小さな蕎麦屋。昔は足を踏み入れると、ここの主人である晴樹の父... [続きを読む]
|
|
|
- 2007/03/23 12:41bi-dama<4>蓮
- 「前澤蓮」と書かれた三文字は、縦に並ぶ名前の一番上にあった。それを眺める人ごみ、人口密度の高い中に彼もいた。彼の存在に気づいてか否かはわからないが、彼を褒め称える尊敬の言葉がこっそりと飛び交っている。もちろん彼はこれくらいのことで浮かれたりしない。他人とはもともと違うのだから、学年の成績でトップになることは簡単だった。とはいえ、今まで適当にな成績をとり、親を喜ばせる程度の成績しかとらなかったので、... [続きを読む]
|
- 2007/03/19 21:12最近
- こんにちゎ最近アルバイトを始めました学生のユウにとって久しぶりのアルバイトは受付事務です学生生活が始まるまでのラストスパートとして始めたのですが、いつの間にか体力が落ちていたようです・・・おかげさまで本日、知恵熱気味ですねさてさて、新しいことを始めるのはドキドキしますね。周りは大人の女性ばかりです私も刺激を受けてみようと思います... [続きを読む]
|
- 2007/03/14 10:26bi-dama<3>夏の前日
- 「鈴音ちゃん、どうだったぁ?」講師室前で私が出てくるのを待っていたのはクラスメートの弓だ。髪をとかしただけの私と違って、綺麗に髪を結っている彼女は本当に可愛らしい。このような違いから、晴樹は弓を女の子として見るようになったのだろう。遅刻の言い訳を説明し、そのうえ講師の趣味の悪いシャツを無理やり褒めたたえた後で、体がぐったりしていた。「多分単位は大丈夫。シャツからはみ出してる胸毛はつっこまないであげ... [続きを読む]
|
- 2007/03/11 19:31bi-dama<2>鈴音
- あぁ、またやっちゃった。右手で額を押さえたのは、後悔と反省の現れである。だって、今日が来なければいいな、って思っていたんだもの。勉強は大嫌いよ。それでも、大学での生活は気に入っていたのだ。理由もなしに好きな人に会えるなんて、とても都合のいいスケジュール。これからはどんな理由を作って顔を合わせるか、日々思案していかなくちゃいけないんだ。いや、今私が頭脳をフル回転させて考えださなくてはならないのは、ま... [続きを読む]
|
|
|
- 2007/03/07 12:03それはプラス
- 「だめだった」と、肩を落としたあなた。チャレンジした姿が素敵っだったよ、と小さく囁かれてる。... [続きを読む]
|
- 2007/03/05 16:03「空に一番近い王子」について。
- わはー空に一番近い王子、完結ですお付き合い、本当にありがとうございました無事、一つの物語として完成することができました。空に一番近い王子。気軽に読めるかわいいストーリーをということで、目指してきました。王子とお姫様…くさかったかな?(笑)死者がこのお話には登場しますが、私はこうゆうの大好きです私が目にしている世界はちっぽけなもの。目に見えない、信じがたいことがあってもいいんじゃない?って思ってます。... [続きを読む]
|
- 2007/03/03 23:00空に一番近い王子<19>終
- 空は青く広がっていた。遠くに一つだけ、雲。あの雲は、こちらの高鳴る鼓動に興味もなさそうに浮かんでいる。優姫が屋上に飛び出て、それに二人が続く。空っぽの屋上のコンクリートの上で、聖治の名を何度も呼んだ。ふらふらと、空を仰ぐ彼女は踊り子のようにも見えた。すると、誰もが待ち望んでいた声。優姫にとっては懐かしく、脳に心地よく響いた。「来てくれたんだ」いつの間にか現れた聖治が背後から優姫を抱きしめた。「会い... [続きを読む]
|
- 2007/03/02 13:25空に一番近い王子<18>
- 姫が顔を出したとき、彼女の華やかさがなくなっていた。目が、腫れているの?「やめてよ、皆見てる。お願いだから戻って」優姫の声は弱く震えている。七海は荒木のでかい図体をすり抜けて優姫に駆け寄った。「一緒に屋上に行きましょう!」「行って何があるのよ。誰も待っていないのよ!」「本当に王子が自殺する人だと思うんですか?そんな人じゃないはずです!姫先輩もよく知っているはずです!」「だって…靴が…」七海は深呼吸... [続きを読む]
|
- 2007/03/01 15:58空に一番近い王子<17>
- 扉を開けると外から風が勢いよく入り込む。押し込められたようだった。彼は扉の影になるところで小さくなって座っていた。足を抱えて、頭をうずめている。最初、七海は聖治が泣いているのかと思った。「王子?」七海は両膝をついた。同時に、大きな音を立てて扉が閉まる。風が強い。聖治のやわらかそうな髪がフワフワ揺れる。「何?」聖治はそのままの体制、顔を上げはしなかった。彼は生きている。目の前にいて、自分の大切な人を... [続きを読む]
|
- 2007/02/27 23:19空に一番近い王子<16>
- 「そんなはずないですよ。その時は偶然のすれ違いなだけで、そもそもずっとってのは無理なんじゃないですか?」背中に冷たい汗を感じながら、話しの途中に割り込んだ。それに間髪入れず優姫が反応した。「いなかったのよ!」悲鳴じみた声。通りすがる人が一瞬こちらの様子を疑った。どう見えるのだろう。普通の少女と、まぶしいくらいに美しい怒り狂う少女。さすがに優姫も、熱くなりすぎたと気づいたのか、一呼吸してから続けた。... [続きを読む]
|
- 2007/02/13 13:57こんにちゎ。
- 暖かい日差しが嬉しい季節になってきました。最近、パソコンをいじる時間がない、忙しい生活を送っています。小説「空に一番近い王子」はコツコツとエンディングに近づいてきました。次の小説の構想も進めています。ですので、もうしばらくお待ちくださいませそして、お付き合いお願いします... [続きを読む]
|
- 2007/01/30 21:21空に一番近い王子<15>
- 付き合い出したのは高校入学して初めての夏。蝉が鳴き始めるのが、やけに遅い夏だった。知り合ってから互いに意識していたので、二人が一緒になるのは自然な流れである。クラスメイトが冗談で口にしてから、学園中に知れ渡るのはあっという間。小さな丘に建つパッとしない緑に守られた学園は、華やかなドラマを求めていたのかもしれない。王子と姫がいる。素敵な話だ。聖治と優姫はそのロマンスの的になったことで、おもしろがり、... [続きを読む]
|
- 2007/01/29 15:10とまり木。
- 一緒にいすぎた。近くにいすぎた。この木を理解しすぎてしまった今、もうココにはいられない。鳥は羽ばたく。長くいすぎた。近くにいすぎた。この木の不都合な部分を知ってしまった今、もうココにはいられない。鳥にとって、木はとまり木。巣は作れない。私は何処に巣を作ればよいでしょう?人は皆、いつまでもいれる木を求めて生活してます。相手の欠点のために離れるのではなく、欠点を受け入れてでも一緒にいたい相手を求めたい... [続きを読む]
|
- 2007/01/25 22:08空に一番近い王子<14>
- 放課後、上には行かなかった。また、鍵のかかった重いドアを前にしたくなかった。翔太が保健室まで荷物を持ってきてくれたのに、「ありがとう」を言わなくちゃと思いながらも、重い体を動かすことのないまま一日は過ぎた。遠くの校庭で運動部の掛け声を耳にしながら校舎から出る。西日が差し始めた校門には、姿勢良く歩く優姫の背中を見つけた。離れてみていると、周りの人々と違う雰囲気を持っている。風に髪をフワフワと靡かせて... [続きを読む]
|
- 2007/01/18 22:01空に一番近い王子<13>
- 教室に入る前に優子の不機嫌な声が聞こえていた。なだめながら、他人事のように笑う仁美の声も一緒だ。「はー!残念!本当悔しい!」優子が溜め息をついて、髪をもみくしゃにする。七海の顔を見て、優子は眉間に皺を寄せた。「え、どうしたの?」仁美が隣で紙の束を手にパラパラと持て余しながら説明した。「なんかね、三年の送別会でやるクラスの出し物の劇、没になっちゃったんだって。優子は台本まで書いて企画したのに」「あ、... [続きを読む]
|
- 2007/01/15 20:50空に一番近い王子<12>
- お姫様の大きな瞳は、誰もを虜にしてしまう魔力を持っている。七海も、一瞬魔法にかかったようだ。お姫様の美貌に釘付けになって、口は半開き。「この学園で王子様とお姫様のお話ってちょっと前まで有名だったのよ。私の名前、優しい姫で、優姫っていうの。だから、王子と姫。ナイスでしょ」七海の魔法が解かれたのはこの時。ほほ笑んで話していた優姫の瞳が、突然冷たくなった瞬間である。「でも、私の場合は元カノね。元お姫さま... [続きを読む]
|
- 2007/01/11 20:00命果てるまで
- 死にたくないのに死んだ人がいる生きれるのに死んだ人がいる生きているのに、死んでいる人がいるそんな歌を耳にしました。耳から離れなくて、印象的な歌です。これは、ゆずのマイナーな歌。最近、命を粗末に扱うニュースが多いような気がします。ニュースとは、情報の発信源でしかないのに。ニュースはあまり、人を幸せにしてはくれない。... [続きを読む]
|
- 2007/01/10 22:37空に一番近い王子<11>
- 硬い音が響く。扉は開かない。無我夢中で昇ってきた七海は、その開かない扉の音で現実に引き戻された。これは、聖治がいないということになる。会いたいなら屋上に行けば良かった。だけれど、それでも会えなくて、それでいてどうしても会いたい時は?聖治のクラスを知らない。何も知らない。「王子ぃ」七海は王子の名を呼んで、姫の存在を思い出した。振り返り、トントントン、と落ち着くまで一定のリズムで階段を降りて行く。落ち... [続きを読む]
|
- 2007/01/05 02:29空に一番近い王子<10>
- 七海は倒れた。聖治のことが、わからないんだ。七海が次に目を開いたのは白いカーテンで囲まれた空間。薬品の香りが満ちた保健室のベッドの上にいた。耳をすますと、パソコンのキーを叩く音と椅子の軋む音。カーテンの外に人の気配を感じで、七海は飛び起きた。「先生!先生!」七海はベッドから飛び降りてシャッっとカーテンを開けた。保健室の母と呼ばれる彼女は七海の母親より少し若い女性。おっとりしているけれど、大切な時に... [続きを読む]
|