ビタミンF さん

ビタミンFさん: 小説ビタミン
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オリジナル小説発表長編小説、ノベルシリーズ小説15禁・18禁(性描写あり)
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自作小説!!恋愛小説(オリジナル)
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プロフィール

ハンドル名ビタミンF さん
ブログタイトル小説ビタミン
サイト紹介文自作の小説を載せています。
参加カテゴリー
更新頻度情報提供11回 / 629日(平均0.1回/週) - 参加 2007/03/06 14:07

ビタミンF さんのブログ記事

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  • 2007/09/05 20:05失敗作(6・終)
  •  とても暗い。時間が流れていない。 体の奥に突き刺さっているかのような悲しみが、ぼくの体を内側から冷たくゆさぶる。 もうさんざん悲しんだっていうのに、考えることを止めようとしても、止めようとすればするほど、ぼくはまた泣いていた。     えみちゃんは、最期まで無邪気だった。えみちゃんの命を奪ったあの男たちはぼくから光を奪ってしまった。だけどぼくは光がなくなって闇が見えるようになった。 ぼくたちは... [続きを読む]
  • 2007/09/03 19:35失敗作(5)
  •  「あ、もしもし。長谷川さんですか。警察のものです。はい。犯人は捕まりました。いえ、無事ではありません。お子様は、ばらばらにされた後、電動の挽肉機にかけられており、ミンチ状になっていました。遺体の方は署の方にありますが、いかがいたしましょう?」 ... [続きを読む]
  • 2007/04/16 11:58失敗作(4)
  • 4 この軽い買い物袋は私の体の軽さと同じだ。長谷川友美は買い物袋をテーブルに置くと、イカの切り身を取り出した。大根とともに煮ようと考えていた。家族三人で分けたら、こんなイカなんて一口ずつにしかならない。友美はお湯を湧かしながら殺伐とした気持ちだった。 そういえば、えみはまだ帰っていない。いつもなら、三十分前に帰っていてもいい時間だ。不安が友美を包み込んだ。時間というものは、気にし始めると途端にゆ... [続きを読む]
  • 2007/04/13 14:41失敗作(3)
  •  3 太陽が鬱陶しい。 優子は夕日に呪いの目を向けた。世界がもう終わりかけているのに太陽は相変わらずたっぷりと光を差し込んでくる。でも光は食べることができない。 もうずいぶん慣れたとはいえ、空腹感はときに刺すような鋭さに変わり、優子の感覚を支配した。この空腹感を断ち切るには脳のどこの回路をオフにすれば良いのだろう。もしもそんな薬が開発されたら、後先考えずに飲んでしまうだろうと優子は思った。空腹に... [続きを読む]
  • 2007/04/11 10:08失敗作(2)
  • 2  夕まぐれの帰り道は少しだけ肌寒かった。ぼくはえみちゃんの笑い声と小さい白い手に引かれながら、小学校から団地に向かう住宅街を歩いていた。まっすぐ伸びた道路には人も車もなく、ぼくとえみちゃんの影はぼくらの先を歩いた。 えみちゃんの動きは予測がつかない。ぼくを見て微笑んでいたかと思えば、黄色いスカートをはためかせながら道路の端にかけていき、嬉しそうな顔でブロック塀の何かを見つめていた。その視線の... [続きを読む]
  • 2007/04/09 11:37失敗作(1)
  • 1 とても暗い。時間が流れていない。 体の奥に突き刺さっているかのような悲しみが、ぼくの体を内側から冷たくゆさぶる。 もうさんざん悲しんだっていうのに、考えることを止めようとしても、止めようとすればするほど、ぼくはまた泣いていた。  えみちゃん。えみちゃんがいない世界がこんなにも真っ暗だなんて、だからえみちゃんは光だったんだ。太陽よりも明るい、光だったんだ。 えみちゃんはもうえみちゃんではなくな... [続きを読む]
  • 2007/03/12 18:10失った人
  •  かれが突然に、自然に、その事を分かった時、山手線のその車両の中には男がいて、女がいて、眠っている人がいて、眠っていない人たちがいた。いるようだった。  黒い窓の外には、灯りや生活が流れて、かれの心に安らぎを与えた。懐かしかったし、奇麗だった。そんな風に流れていくものたちは。  かれの前では若い男がドアの反対側の隅に寄りかかり宙をにらんでいた。金色の髪、そでの無い服からは、筋肉の膨れた腕が下がって... [続きを読む]
  • 2007/03/09 12:11しゃべる右手の話
  •  彼の頭のなかで、何かが抜け落ちた。どこかの餓鬼が夏休みの工作で作った紙粘土の何かの動物の、何かのパーツがもげるように、あさっりと、音も立てないで 。  やつが戻ってきたのは、そのときだった。  中学二年のとき、ある漫画を読んでから、彼の右手は喋るようになった。  その漫画は、右手の部分が宇宙人かなにかに乗っ取られるというストーリーで、彼はその漫画を読み終えた後、右手に話しかけてみた。すると右手は、... [続きを読む]
  • 2007/03/07 21:40
  •  今日、彼女はウイーンに飛び立っていった。出張だ。  昨日の夜は、二人で夕食を食べ、夜の散歩に出かけ、酒を飲み、彼女の部屋に行き、彼女がまたおれの元カノの事について何やかやと言い出し、それから話題はおれが彼女を引っ叩いたあの日のことへと飛んで、結局また喧嘩になり、彼女が出て行け帰れと叫び、おれが訳の分からない事を叫び、それから仲直りをし、メイキングラブをし、そのとき時計は3時を指していた。  十時... [続きを読む]
  • 2006/10/20 22:40童貞の友人
  •     足を舐める、といえば思い出す事がある。おれは童貞をソープランドで捨てた。二十歳のときだった。ipod nano が買えてしまう金額を払って入った高級風呂でおれを迎えてくれた、おれの初体験となる記念すべき女性は、どう見てもそれはいわゆる、おばさんだった。しかしただのおばさんとは何かが違っていた。暗い、どす暗い負のオーラが彼女を、十年来の親友が亡命先から戻ったときの抱擁のように、しっかりと、包み込んで... [続きを読む]
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