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- 2008/07/02 22:17刃心 外伝 終焉の城 第七話
- 「ったく・・・急がし過ぎや・・・。白とも風雅ともろくに喋れてないわ・・・。」 ため息混じりに大阪城に潜入する。腕を模った水を伸ばし、屋根から屋根へと、上へ上へと登って行く。樹の水術は、潜入にうってつけなものであった。 「平成のアルセーヌ=ルパン参上!っつうか、この時代じゃ石川 五右衛門のがしっくりくるかな・・・。っと・・・。」 樹は壁に寄って身を隠す。その向こうには下忍が三人、樹は静かに忍び寄り、 [続きを読む]
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- 2008/06/15 22:06夜鹿様より和田 樹を賜りました!
- 再び夜鹿様にお願いして今回は樹を書いてもらいました。着物の着方とかまでイメージ通りです><。ほんと素晴らしい作品ですね!それでは、樹君について少々。 和田 樹。ひょんな事からタイムスリップし、忍の戦いに巻き込まれる少年。忍の世界の強者の証となる水龍の紋を継承し、剣聖・伊藤 一刀斎から学んだ剣術、奇抜な発想と豊かな表現力が織り成す水術を操る。 性格においては『楽天的』という言葉が一番しっくりくるで [続きを読む]
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- 2008/05/31 14:06刃心 外伝 終焉の城 第六話
- 「おぉー樹かっ?まことにうぬは樹かっ?再び会えて嬉しいぞ・・・!」「いやーっ、家康のじいちゃんも元気やった?俺だって嬉しいって!」 江戸城に付いた樹は風雅から貰った書状をつかって家康の下へとたどり着く。江戸に滞在した二年間に世話になった家康との再開が無性に嬉しそうであった。「家康様・・・・こやつが本当に和田 樹か確かめさせてください・・・。」 家康の後ろに控えた黒装束の忍が樹を窓の外へと突き飛ばす [続きを読む]
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- 2008/05/25 17:05刃心 外伝 終焉の城 第五話
- 「凄まじいな・・・これ・・・。」「一体何が・・?謀反が起こるなどという情報は入ってなかったんだが・・・・。」 樹と風雅は甲賀の里に入った。その凄惨な状況を見て、二人は思わず息を呑んだ。兵介の話によると、奇跡的に死者はなしだという。しばらく歩くと懐かしい顔と出くわすこととなった。「おー、・・・・・って・・樹君?」「ういっす、面無さん、廻神さんご無沙汰しております・・・・。」「和田 樹・・・・君が呼び [続きを読む]
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- 2008/05/25 13:30刃心 外伝 終焉の城 第四話
- 「へぇ〜、そんなことがあってんなぁ・・・・。」 樹は藤林の屋敷で綾乃と瑪瑙より色々な話を聞いた。刃心が枯れた事、二人の子供、剛蘭の死、鏑木一党の反逆などの話を樹は真剣に聞いていた。夜は更けて、彼女達の子供は寝入っていた。話が終わったちょうどその時、屋敷の扉が開いた。「ただいま・・・・。」「おぉっ!風雅っ!おかえりー!」 仕事を終えて帰って来た藤林 風雅は、樹の姿を見て呆然としていた。数秒の間を置い [続きを読む]
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- 2008/05/18 22:24刃心 外伝 終焉の城 第三話
- 樹は伊賀の里から離れた場所にある戦友の墓を訪れていた。犬千代、花、おりん、そして陽炎。彼の瞼の奥に思い出がよみがえり、熱いものがこみ上げてくる。「初風、初風、何して遊ぶ・・・・?ってか誰かいるぞっ!?」「坊ちゃま、お下がりください・・・!お主、何者だ!!」 初風と呼ばれる樹と同じくらいの歳の娘が声を上げる。連れていた三人の子供を自分の後ろに下げ、彼女は臨戦体系をとる。「なっ!俺は和田 樹。伊賀の [続きを読む]
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- 2008/05/13 14:05刃心 外伝 終焉の城 第二話
- 日本国にありながら、日本から独立して世界各国からの援助を受けて成立している暗殺機関である『隠密』の一員として、今作の主人公和田 樹は18歳の夏を過ごしていた。何を隠そう、この『隠密』という機関は代々藤林家が局長として仕切っているものであり、『隠密』という名前も昔忍者であった名残であろう。「今日は左馬さんのおごりでよくないすか?」 樹はカッターシャツを脱ぎ、死体処理班のものから新しいものを受け取って [続きを読む]
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- 2008/05/10 19:19刃心 外伝 終焉の城 第一話
- 「なんやこの書面わ?ふざけとるんか・・・?」「いやー・・・その・・・・おたくの組の方がその中国の蛇頭と裏取引してるって事で・・・中国政府と日本政府より、仕事を受注しましたので・・・・。」 廃ビルに囲まれた広いスペースでは、大勢の暴力団員と中国マフィア達がスーツを着た四名を囲んでいた。四人の内のもっとも若いと思われる白髪の青年が、愛想笑いを浮かべて書面を周りの者達に配る。「書面の通り、貴方達五十名が [続きを読む]
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- 2008/05/08 21:58刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第十七話
- 甲賀の里、少し離れた場所に、炎龍である燐の小屋があった。そこに燐は、使いの沙耶と二人で過ごしていた。そしてその小屋の前には黒髪の女が立っていた。「あ・・・あの・・・どちらさまでしょうか・・・?」 心配そうに覗き込む沙耶の細い首を掴み、玄武は小屋に入る。燐は激しい形相になり、腕に炎を纏いながら玄武をにらみつける。「何者・・・・?」「恐れ入ります・・・・私は玄武と申します・・・・。ある方の使いとして [続きを読む]
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- 2008/05/08 21:33刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第十六話
- 目が覚めると、自分の顔を千姫が覗き込んでいる姿が目に入った。風雅は驚いて身体を起こすものの、千姫の額と自分の額をぶつけ、ふたりしてころげる。「せっ、千姫様・・!?な・・・何故・・!?」「てきでも・・・しぬのはみとうない・・・・。」 風雅は深々と頭をさげる。そして、自分が寝ている幸村に命を狙われるも、服部 半蔵にその危機を助けてもらったと言う話を聞いた。「千姫様・・・鏑木一党の事につきましては・・ [続きを読む]
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- 2008/05/08 20:38刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第十五話
- 乃亜による流麗な槍さばきと、水術でつくられた三叉の槍の組み合わせは強力であった。彼の舞を思わせる円状の斬撃は確実に風雅の動きを捉え、三叉による突きは『幅』を持ち、紙一重では避けられない。この二つによって風雅は攻めあぐねていた。「何故・・。何故俺の動きが分かる・・・・・?」「分かるっていうか・・・感じる・・・。ほら・・・水も風も流れるものだから・・・・。それを・・・・感じる・・・・。」 言葉でい... [続きを読む]
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- 2008/05/06 19:53刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第十四話
- 「流石ね・・・鏑木 権太・・・。『自分の死』という任務までこなすなんて・・・。それでも、彼では十勇士は力不足よ・・・。あと二年・・・・あと二年であの方が・・・・。」 大阪城を遠くから見つめる女、玄武が小さく呟き、その場を後にする。「もうすぐ・・・『青龍』の完成ね・・・。うまく動いて頂戴よ・・・藤林 風雅・・・・。」 一方、大阪城の中では、無残に焼けた権太の死体に目をやりながら、その場に腰を下ろす... [続きを読む]
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- 2008/05/06 19:18夜鹿様より面無二枚・・・。
- 最近、ちょいと出番がまわってきた面無さん(本編では鬼面と表記)です!まぁ、どっちで表記するあ、僕も良く迷うんですよねー笑 お気づきの方もいらっしゃると外伝は一本で終わらせません。近作、風舞う夜に姫は泣くでは、元御手洗 風雅こと藤林 風雅を主人公としている訳ですが、なんか、「風雅のヤローだけ活躍しすぎやろ!」などの他キャラクターの声が聞こえてきそうな感じですので、次作は選り取り見取りでいかせてい... [続きを読む]
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- 2008/04/21 21:27刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第十三話
- 「まさか・・・・こんな手があったなんてね・・・・。見事です・・・・。」「悪いな・・・・これが白鬼の能力である『斬撃』ってやつだ。純粋に斬る力を増幅し、その空間ごとお前の腕を切ったって訳さ♪」 一瞬で勝敗は決まり、獄は崩れ落ちる。そして鬼面は笑顔を見せて獄を見つめる。「はははっ、いやあ、本当に見事です、鬼面様!貴方が歯車としてどのように動くか見れないのが残念ですよ。」「歯車・・・?どういう意味だ?... [続きを読む]
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- 2008/04/20 15:45刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第十二話
- 「佳乃!結界張れい!」「はいっ!」 槍を振るいながら権太は佳乃に指示をだす。風雅はその一瞬の隙を突いて斬撃を放つが、権太はそれを軽々と避け、鋭い突きを放つ。風雅はその突きを刀身で受け止めたものの、その一撃は非常に重く、刀を突き破って風雅の胸元に食い込んだ。「かはっ・・・・・!」「案外、あっさりと決まりそうだな・・・。まぁ・・・まだ殺さねえけどよ。」 倒れた風雅の足を掴み、権太は軽々とそれを放り投... [続きを読む]
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- 2008/04/20 13:39刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第十一話
- 炎の龍が風雅を飲み込むその瞬間、一つの影が間に割って入った。風雅はその何者かによって危機を脱した。「風雅さんよっ、本当ならこれは甲賀の問題なはずだ・・。だから・・・・俺が割って入っても文句は言えない・・・そうだろ?」 炎の中から現れたのは、相も変わらず飄々とした鬼面であった。「アンタは・・・。」「さぁっ、行きな!裏切り者の鏑木 権太がまってるからよ♪ 風雅は、かたじけない、とばかりに頭を下げて... [続きを読む]
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- 2008/03/10 17:31刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第十話
- この非常事態において風雅は楽しんでいた。目の前にいる少年に好敵手の影を重ね、一瞬一瞬をかみ締めるように戦っていた。「そろそろ・・・・続きを語ってくれてもいいんじゃないのか?」「そうだね・・・・。まず・・僕の名前は乃亜、由利 鎌之介の弟。姉がゴンタと一緒に里を出たから一緒に出て行ったんだ・・・・・。それから数年・・・五年前のある日、綺麗な青い髪をした女性が鏑木一党を尋ねたんだ・・・。そのひとから... [続きを読む]
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- 2008/03/07 19:38刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第九話
- 「だから・・・・宿の修理費は徳川殿に申せばよいと言っているだろうが!」「どこの徳川さん!?将軍家と同じ名を持つなんてご光栄なこってねえ!」 宿屋の主人は一向に信じようとしない、風雅は仕方が無いといわんばかりに懐より徳川家の家紋の入った書状を見せる。うやうやしく宿屋の主人は頭を下げ、態度は一変した。「それで・・・・・お侍さん・・・・部屋にこんな手紙が・・・。」 宿屋の主人から手渡された手紙には豊臣... [続きを読む]
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- 2008/02/26 21:00刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第八話
- 同日の日没後、風雅はかの女とある宿の二階に宿泊していた。「お侍様は、どうして大阪へ?」「正確には・・・侍ではない・・・・。何故此処にきているのかも話すことは出来ない。」 沙良という遊女が風雅に後ろから抱きつき甘い声で囁く。無論風雅に色香が通じるとは白鷺も思っておらず、あくまでこれは予備動作であった。確実に風雅を殺すための。「お侍ではなく・・・伊賀の忍者・・・。わざわざ大阪までいらっしゃって・・・ [続きを読む]
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- 2008/02/24 00:48刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第七話
- 朝日に照らされ、美しくそびえ立つ大阪城の廊下にしたたる血が表すものは、先の戦いで受けた魔孤の傷跡の深さを物語っていた。千姫のいる天守へとふらつきながらも足を進める。「まこっ・・・。その傷は・・・・。」「ひ・・・・・姫・・・私では・・力が至らなかった模様・・・丸爺も討たれました・・・・。」 魔狐の凄惨な姿を見て千姫は涙する。他の仲間は後ろに控え、二人のやり取りを静かに見つめた。「姫・・・もうじき私 [続きを読む]
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- 2008/02/10 19:02刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第六話
- 「ずいぶんな挨拶だな・・・・。貴様らが真田殿を手引きしたのだな?」 佳乃の放った苦無を指で挟んで余裕の表情で下を見つめる。三人の忍の動きを牽制しつつ、腰にささった刀を抜き放つ。「覚えているか!?私は、お前の殺した由利 鎌之介の妹だ!」 そういって再度苦無を投げる佳乃に向かって風雅は刀を振り下ろす。その一刀を割って入った丸爺の腕に巻かれていた紙の包帯が受け止める。一瞬動きが止まった風雅の耳に、謎の... [続きを読む]
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- 2008/01/29 21:55刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第五話
- 「まことにまこのかるわざは・・・・・・あっぱれじゃ!」「・・・・・恐悦至極にて・・・。」 摩狐の軽業を見て千姫は手を叩いて喜んだ。「して・・・・なにゆえ『めん』をつけておるのじゃ・・・?そちのかおをみたい・・・!」「戦の世に生まれましかば・・・私の顔には大きな傷があり・・・・其れ故の醜面・・・・。」 千姫は魔弧に近づき面に手をかける。それを外すと端正な顔が現れる。彼の顔の右半分には大きな裂傷があり [続きを読む]
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- 2008/01/28 22:42刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第四話
- 甲賀の抜け忍達がやって来たのは大阪城。彼らはここで護衛の任務に付くのであった。その相手は大御所家康の孫娘であり、太閤秀吉の義理の娘となる千姫であった。「鏑木一派七忍、ただいま参上でござます、姫。」「くるしうないぞ・・・そちのなまえは・・・?」 あどけなさの残った透き通った声が一室に響き渡る。あどけないのは声だけでない、姿や振る舞いも齢十五の美姫から感じる物は、美しさとあどけなさの入り混じった一... [続きを読む]
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- 2008/01/28 21:54刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第三話
- 時は遡る事一週間、七人の忍者は大阪城へ向かうためにその城下町を歩いていた。「お姫様を守るっつーのは、ガラじゃねーな・・・・。」 七人の甲賀抜け忍の頭である鏑木 権太(かぶらぎ ごんた)は豪快に欠伸をしながら体を伸ばす。七年前に他六人を率いて里を出た先代佐助の一番弟子である。「金が無いんじゃどうしようも無いじゃないか・・・・。」「そうそう、だいたいゴンタが無駄遣いするからでしょ!乃亜もそう思うでし [続きを読む]
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- 2008/01/26 21:58刃心 外伝 風舞う夜に姫は泣く 第二話
- 翌日、九度山襲撃の件は伊賀に届いた。「頭領!何者かの襲撃により九度山に居た堤 草月及びその十四名の部下が死亡。敵は真田 幸村とともに闘争した模様!」「・・・・真田・・・・。おそらく彼奴は大阪であろう・・・。ことの仔細を確かめるため、俺は甲賀に向かい、そのまま大阪へ向かう。大御所の依頼もあるからな・・・・。」 そう答える伊賀の頭領は二十代後半の白い髪をした美男であった。報告に来た忍者はその内容に心 [続きを読む]
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