|
- 2007/12/26 16:06自灯明
- またもブログの更新を怠っておりました。2学期の終業式も済み、構内は静まりかえっております。いま私が終業式のときに生徒たちに話したことどもを思い出しています。終業式の前週に、市岡裕子さんの講演会を開きました。「人生あきらめたらあかん!」という演題でした。市岡さんのアメリカ留学で得た体験にもとづく様ざまな生き方に、生徒たちは感激していました。彼女はニューヨークのハーレムにある黒人教会でゴスペルに邂逅し... [続きを読む]
|
- 2007/12/06 09:47「一家に三人を殺す」という不道
- しばらく当ブログを更新せずにいました。この間も殺伐たる事件が新聞紙上を賑わしています。残虐な殺人事件はいつの時代にも発生していますから、別に驚かなくてよいのかも知れませんが、やはり暗い気分になります。私は日本の古代史を専攻し、中国の法体系を導入した律令制度について勉強してきました。刑罰に関する規定に、「一家に三人を殺す」という罪があります。これは「不道」という重大犯罪ですので、もちろん極刑に処せら... [続きを読む]
|
- 2007/11/15 11:36高校生の大学体験
- 最近、「高大連携」という名のもとに、高校生に大学を体験させることが行なわれています。それは多くの場合、大学の教授が高校に出向いて授業したり、大学の授業を高校生に聞かせたりしています。 本校では、系列の佛教大学に内部進学が決まった生徒が、大学の授業を実際に聴講します。また授業だけでなく、学園祭にも参加します。学園祭に参加するのは、「お客さん」としてではなく、模擬店などのスタッフとして加わるのです。... [続きを読む]
|
- 2007/10/25 09:44校門前の松
- 日常の光景に目が慣れているというのか、変化に気づかない場合があります。校門の前に立っていた巨大な松の木が、ある朝、突然になくなっていました。私は宿直の職員から指摘されるまで全然わかりませんでした。ほとんどの教職員も、生徒たちも、松の木がなくなっていることに気づかずに登校していました。なかには「あっ!松の木がない」と叫ぶ生徒もいましたが、少数派です。 じつは週末に、京都市の街路樹担当の人が切った... [続きを読む]
|
- 2007/10/15 10:55校門の前に立って
- 登校時、校門の前に立って2年半がたちました。私が校門前に立っているのは、登校時に生徒を迎えるためであって、頭髪の検査や服装の乱れを正す「指導」のためではないのです。登校時の生徒指導は、生徒指導部の教員に委ねています。私の前を通って校門を入っていく生徒に、頭髪や服装などの問題があっても、私はその場で注意しません。でも決して黙認をしているのではありません。生徒に「お早う。今日も元気で」と生徒を励ます... [続きを読む]
|
|
|
- 2007/09/27 10:52未成年犯罪の抑止力は何か
- 16歳の少女が父親を斧で切り殺すという事件が起こりました。一週間後の続報によりますと、少女には悪びれた様子はなく、「父親の女性関係に疑念をもち、ギロチンにしようと思っていた」と供述しています。極度の潔癖性からくる父親に対する不信感、嫌悪感を数年間、持ち続けたようです。また少女はホラー好きで、ゴシック・ロリータ(ゴスロリ)という特異な趣味も影響していると言います。 そうこうしているうちに、今度は中... [続きを読む]
|
- 2007/09/19 09:39なぜ少女の心を読み取れなかったのか
- 京田辺市で16歳の次女が警察官の父親を斧で切り殺すという事件が起こりました。新聞報道などによると、彼女はどこにでもいるごく普通の少女で、通学していた専門学校の先生たちは戸惑っているようです。父親の女性関係をめぐり、父親に対して憎しみや反発を強めていたと言います。 未成年者の親への凶悪事件が続いています。私はこうした事件のたびに、殺人とりわけ自分を産んでくれた親を殺すことは、人間として最も悪行であ... [続きを読む]
|
- 2007/09/10 10:49虐待防止に母性教育を
- 朝日新聞社から校長あてに、月に1回「今月の話題」というリーフレットが送られて来ます。校長が生徒などに話をするときの話題に使ってほしいとの意向があります。今月送られて来たリーフレット(2007年10月号)の「1週間に1人が虐待死」という見出しに驚きました。冒頭に「1週間に1人の割合で、日本のどこかで子どもが虐待死しています」とありました。 私たちは、虐待死事件が報道されるたびに、「わが子を殺す親の... [続きを読む]
|
- 2007/09/01 11:31居眠りをしたお釈迦さんの弟子
- 2学期が始まり、校内は活気をとりもどしました。学園祭や体育祭などの諸行事で、生徒たちがクラスごとに催し物を繰り広げて行きます。1年生もすっかり学校に慣れて、生き生きとした楽しみな学期となります。 ところで、どこの学校でも見られる授業風景に、私語と居眠りがあります。居眠りは授業を直接に妨げないというので、教師たちも余りきつく注意しないようです。私も会議や講演を聴いていて、つい居眠りすることがありま... [続きを読む]
|
- 2007/08/21 17:34地蔵盆
- 京都の8月(旧暦7月)はお盆の月です。お盆の月に迎えるお地蔵さんの縁日を「地蔵盆」といいます。京都では町内ごとにお地蔵さんが祀られていますので、各町内ではこどもたちを中心にした行事が持たれます。お地蔵さんは病気を救い、寿命を延ばすことをかなえて下さる菩薩です。また昔から夭逝した子どもを救うホトケさんとして信仰されてきました。地蔵盆は、こどもたちにとって夏休み最後のお楽しみの時を過ごします。 今年... [続きを読む]
|
- 2007/08/02 11:50愛宕の千日詣
- 夏休みの構内は静まりかえり、ときどき部活の練習に励む生徒の掛け声が聞こえてきます。教師たちも、日ごろの雑務に追われて出来なかった、時間のかかる仕事を片づけています。私は、校長室の机上に積まれた会議の書類を整理するなど、日常の業務の「穴埋め」をしています。京都の夏の風物詩は祇園祭りや大文字の送り火だけではありません。愛宕(あたご)神社の千日詣があります。京都市の西部にそびえる標高924mの愛宕山に鎮... [続きを読む]
|
- 2007/07/23 10:45ライオンズクラブの奨学金
- 今年も「京都華頂ライオンズクラブ」から本校の高校生10名に奨学金をいただきました。この奨学金は、今から30年前に「京都華頂ライオンズクラブ」結成5周年を記念して、本校の高校生に奨学金を授与していただき、以後毎年7〜10名、総勢280余名の生徒がその恩恵に浴しています。 このライオンズクラブは、本校の関係者が創始したクラブではありません。京都東ライオンズクラブが「生み出した」クラブでありまして、京... [続きを読む]
|
- 2007/07/17 13:53祇園祭と同窓会
- 今、京都は祇園祭の最中です。祇園祭は7月17日の山鉾巡行だけが人目を引きますが、一月近く様々な神事が続きます。また各地にも祇園祭がありますが、それらの祇園祭は、規模は小さくとも、京都のものよりも風情に豊かさがあるように思われます。梅雨時の疫病を祓う神事の祇園祭は、鉾や山車や、様々な芸能を交え、風流(ふりゅう)を競い合う都市の夏祭りです。 今年の本校同窓会の九州支部の会合が、博多祇園山笠の追い山笠... [続きを読む]
|
- 2007/07/10 10:38またもや幼児を道づれ
- 「子ども道づれ」自殺の事件がまたもや起こりました。昨日(7月9日)、JR神戸線の甲子園口駅の構内で、27歳の女性と幼児2人が通過中の快速電車にはねられて即死しました。幼児は3歳と1歳の女の子でした。女性は1人の子をかかえ、もう1人の子の手を引いて、ホームから線路に飛び降りたと言います。 新聞は、ホームには約20人の乗客が立ちすくみ、子連れの母親たちが子どもを抱きかかえるなどしていた、と伝えていま... [続きを読む]
|
- 2007/07/03 15:15京都の心中事件にちなんで
- 殺人事件の報道ほど、悲しい思いのするものはありません。悲惨な情景だけが大々的に報道されて、事件の背景が詳しく分かるころには、報道の扱いが小さくなり、人びとの記憶から消え去ってしまいます。世の中は、まさに殺人事件の連続です。とりわけ中高生がからんだ殺人事件には、校長として心を痛めます。 ごく最近のことですが、京都市伏見区で、42歳の会社員が高校3年生の長男、中学3年の次男、中学2年の長女3人を殺し... [続きを読む]
|
- 2007/06/26 12:49いじめと相談ダイヤル
- 仕事がら時おり文部科学省のホーム・ページをのぞくことがあります。「いじめ問題に対する対応について」をクリックして見ました。その中で興味をひかれそうな「いじめをなくそう・子ども会議」と「24時間いじめ相談ダイヤルの設置等について」を読みました。 いじめをなくそう・子ども会議は、今年の5月に行われたフォーラムですが、全国から選ばれた公立中学・高校生の意見発表の概要が載っています。生徒会活動として、い... [続きを読む]
|
- 2007/06/19 12:52教育実習
- いま本校では、大学から教育実習生を迎えています。各大学で大騒ぎになっていた麻疹(はしか)の影響もなく、順調に教育実習が行われています。教育実習とは、教員免許を得ようとする学生たちが2〜3週間、教壇に立って授業をおこない、ホームルームの運営や課外活動の指導に当たります。 実習生を受け入れる学校側も大変ですが、実習生も授業の準備や生徒たちとの触れ合いに、緊張の連日だと思います。これまで「教えられる」... [続きを読む]
|
- 2007/06/12 10:57朝のお祈り
- 本校の朝一番は「朝礼」です。学年ごとに曜日を決めて、講堂に集まります。生徒たちは、聖句を唱えたり、聖歌を歌います。「お祈り」の時間です。 一年生が入学したてのころは慣れないせいか、声も小さく、合掌することも恥ずかしげな様子でしたが、1学期も後半になるこのごろは、「同唱十念」(全員が一斉にお念仏を十遍唱えること)も出来るようになりました。 私は、中国で浄土教を広められた善導大師の、 衆生、仏を礼す... [続きを読む]
|
- 2007/06/05 10:27続・本当に恋愛だったのか
- 先週に「本当に恋愛だったのか」を書いた後に、朝日新聞がこの裁判について、「恋愛・淫行 境界は」と題する特別な記事を載せているのを読みました。私はこの記事で、名古屋簡裁の判決の概要を知りましたが、この裁判官の考え方はよく理解できません。最高裁の判例に基づく「淫行」の枠組みに照らして、「単に自己の性的欲望を満たすだけの目的」の交際だったとまで言い切れない、という結論を導きだしているのです。 私は、こ... [続きを読む]
|
- 2007/05/29 10:49本当に恋愛だったのか
- 知り合いの大学職員が面白い新聞記事をインターネットで見たといって、そのコピーを送ってくれました。17歳の女子高生と付き合っていた32歳の男性に対して、名古屋の簡易裁判所が愛知県青少年保護育成条例違反(淫行)ではなく、真摯な交際の恋愛であったとして、無罪の判決を下したというのです。 この男性は、副店長を務めていた飲食店でアルバイトをしていた少女と知り合い、性的関係をもったのですが、妊娠中の妻と子が... [続きを読む]
|
- 2007/05/21 11:45母親殺し
- 福島県会津若松市で高校3年の男子生徒が母親を殺し、その頭部をバッグに入れて警察に自首したという事件がありました。犯行にいたる事情がよく分からないのと、殺害の仕方が異常なので、識者たちの意見も定まっていません。しかし、私は子どもが母親を殺害する事件が起こるたびに、仏典に出てくる次の話を思い浮かべます。 インドのある国の王子が、早く王位につきたいので、父の国王を幽閉しました。母の王妃は、体に食べ物を... [続きを読む]
|
- 2007/05/14 12:52スポーツ特待生は必要か
- 本校は女子校だから野球部はありません。したがって、野球部の特待生制度に関して発言権はないのですが、少し考えるところがあります。 学業やスポーツ、文化的な技能に優れた生徒の学費を減免する制度は、どこの私学にもあります。もちろん本校にもあります。たいていの学校の校長先生は、野球部のスポーツ特待生制度が「学生野球憲章」に抵触するとは思っていなかった、というのが実情ではないでしょうか。今回の高野連の通達... [続きを読む]
|
- 2007/05/07 11:04夜回り先生の近著を読んで
- 大型連休が終わりました。生徒たちは「再び」元気に登校しました。じつは連休が終わると、「休み癖」が直らず、連休後に登校できなくなる生徒がいるのではないか、ようやく学校生活に慣れたころに大型連休があるので、何となく学校が嫌になる生徒が現れるのではないかと、心配になります。 私は、この連休中に、夜回り先生(水谷修氏)の近著『夜回り先生のねがい』を読みました。夜回り先生は、深夜の繁華街をパトロールして、... [続きを読む]
|
- 2007/04/25 09:31JR脱線事故にちなんで
- 4月25日は忘れられない日だ。学校のある知恩院で法然上人の御忌(命日の法要)の最終日でもあるが、何といっても2年前、JR宝塚線の尼ケ崎での脱線転覆事故が起こった日だ。先日、この事故で亡くなった知人の3回忌の法要が営まれた。 私は法要の後、不慮の事故で命を落とした知人の無念さ、遺族の悲しみを思うとき、遺族にどのような言葉で語りかければよいか迷ったが、「今はただ故人の冥福を祈るしかない」と、陳腐な挨... [続きを読む]
|
- 2007/04/12 17:28母子のきずな
- ひと月近くブログを休み、まことに済みません。2〜3回分の長さになりますが、根気よく読んで下さい。 春休み中のことですが、卓球部のOG会がありました。あるOGの方と知り合いだということで、理事長の水谷幸正先生もお見えになり、お話をいただきました。水谷先生がお話の中に引かれた、脳性麻痺の少年とその母親の詩が印象的でしたので、ここに一部を紹介します。 山田康文君という脳性麻痺の少年は、話すことができず... [続きを読む]
|