ひとこ さん

ひとこさん: あんなこと、こんなこと
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プロフィール

ハンドル名ひとこ さん
ブログタイトルあんなこと、こんなこと
サイト紹介文携帯で撮った写真と、短いお話を載せています。
参加カテゴリー
更新頻度(2年)情報提供34回 / 581日(平均0.4回/週) - 参加 2007/05/06 08:36

ひとこ さんのブログ記事

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  • 2007/07/25 01:35ボクと、日々と、あの人
  • ボクの日々はとってもシンプル。 朝、お散歩に行って、ご飯を食べて、お留守番をして、あの人を待つ。 待ち焦がれて、首がうんとうんと伸びてしまった頃になってやっと、 あの人が帰ってくる。 ボクは、愛のしるしである尾っぽを揺らし、あの人の抱擁を受ける。 それから、... [続きを読む]
  • 2007/07/22 00:53私のためにできること
  • 私は、どうしてこんなにも焦っているのだろう。 時間は、ゆっくりと流れたほうがいいのに。 時がゆくのを、じっくりと味わえるほうがいいのに。 どうして? どうしてなのだろう。 私は、時間に捕まっているのかもしれない。 ほんとうは、焦ることなんてなにもないのに、じた... [続きを読む]
  • 2007/07/20 00:38苺の気持ち
  • 「ねえ、女の子とセックスするって、どんな感じなの?」 私は、思い切って聞いてみた。 真知子が、女の子とエッチしたの、と口にしたのは一週間前のことだ。 あの話を耳にしてから、実はずっと気になっていたのだ。 どういう風に始まって、どう終わるのか、その経緯を知りた... [続きを読む]
  • 2007/07/07 22:42ハナミズキ
  • 実家に帰ってくると、母はよく縁側に座っている。 縁側から見えるのは、木でできた古ぼけた塀と、物干し竿、それからハナミズキの木が一本。 母の目には力がなく、ぼんやりとしていて、視線の先にあるのは、ミズキの花だ。 母は、その白い花を見ながら、時折ふっと微笑むこ... [続きを読む]
  • 2007/07/03 08:31満月。
  • 美咲ちゃんは、体にアザがある。 背中とか、太ももとなんかに、青黒い染みのようなアザが。 このあいだ、学校の帰り道、路地裏でこっそり見せてくれたんだ。 「こっち、きて」 美咲ちゃんは人がいないのを確認すると、そっと制服に手をかけた。 車の音や鳥の鳴き声が、遠く... [続きを読む]
  • 2007/06/24 00:55空のてっぺんで。
  • ねえ、聞こえる? 私の声が。 あれから、もう10年も経ったんだね。 私は、すっかりおばさんと呼ばれる歳になってしまいました。 菜波は、11歳。 学校へ行く前、鏡の前で何十分も格闘している、おませさんです。 あなたがこの世を先立ってから、私は、頑張ってきました。... [続きを読む]
  • 2007/06/17 01:27三つ葉。
  • 幼い頃の約束ってあるだろ。 例えば、二十歳になったらまた会いましょう、とか、五年後の誕生日に会いましょう、とか。 あれって、ドラマや本の中のことだと思ってたんだ。 実は、俺もそういう約束をした記憶がある。 中学二年の時に、同じクラスの美野里ちゃんが転校するこ... [続きを読む]
  • 2007/06/10 01:48とん、。
  • とん。 まただ。 また、誰かが私の背中を押した。 振り向いても誰もいない。 最近、よくないことが重なり、とても疲れていたので、気のせいかと思っていたのだけれど、やっぱりそうではないみたいだ。 背中を押す見えない手は、少しも怖くはなく、むしろ優しい感じがした。 ... [続きを読む]
  • 2007/06/04 02:01優しいパンと、女の子
  •    冴えない男の話でもしようか。 男は小さな村に住んでいて、そこでパンを焼いて売りながら暮らしている。 両親を早くに亡くし、ずっとひとりきりでいたんだ。 男の焼くパンはなかなか評判がよくて、暮らしていくのには十分なくらいに売れていた。 男は、歯のない老人には、柔らかい蒸しパンをつくり、疲れている人に甘いパンを焼き、小さな子供には、自動車やうさぎ、そういった色々な形のパンを焼いた。お腹を減らしてい... [続きを読む]
  • 2007/06/03 01:26ミキオさんのこと。
  • ミキオさんは、おかしな人だ。 どうおかしいのかというと、うーん。説明できない。 寝癖のついた頭で待ち合わせにやってきて、無造作ヘアだと言い張ることや、飼っているハムスターを虫かごに入れて、片時も離さずに連れて歩くことなんかは、普通といえば普通のことのように思える。 ミキオさんは、いつもぼーっとしていて、やる気がない。出かける時も、十数えてからじゃないとお尻を上げないし(たまに、それを何回も繰り返す)... [続きを読む]
  • 2007/06/01 08:07どうでもいいこと。
  • 私は、さっきから考えている。 指にできたささくれをちまちまと剥がしながら。 考えていることは、どうでもいいことばかり。 もし、みみずに、魚のようなまあるい目と、ハムスターのような愛らしい口元があったなら、みみずは気持ち悪いものではなくなるかもしれない、とか、海の中にいるプランクトンが肉眼で見えていたら、私はきっと海には入らないだろうな、とか、雨粒が小さな星の形をしていたなら、コップに溜めて部屋に飾る... [続きを読む]
  • 2007/05/31 04:46そっけない言葉と、そっけない優しさ
  • 甘えん坊宣言をした。 「俺、今日から甘えん坊になる」 そう宣言すると、彼女は読んでいた本から視線を外し、冷ややかな瞳でちらりと俺を見た。 そして、同じくらい冷たい声色で「キモイ」と言った。 そりゃあそうだ。だって、俺、身長180センチあるし、髭面だし。 大学生の頃にやっていたラグビーのおかげで、体格もいいし。 そんな男が「甘えん坊」なんて言っていること自体、キモイはずだ。うん、もっともな意見だ。 彼女は... [続きを読む]
  • 2007/05/27 03:12ニィ。
  • ある日、一匹の黒猫が旅立ちました。 いつも一緒にいてくれた人間が亡くなってしまったからです。 その人間は、うんと腰の曲がったおばあさんでした。 おばあさんは、いつも優しい声でこう言います。 「クロすけちゃん、あんたはほんとに可愛いねぇ」と。 そして、黒猫のことには深く干渉せず、自由にさせてくれました。 美味しいご飯を与えてくれましたし、しわしわの手で、数え切れないほど撫でてくれました。 黒猫は、そんなお... [続きを読む]
  • 2007/05/25 01:40空っぽだったとしても
  • ゆきぼーが、さっきから「蓋、蓋」と、同じことをもごもごと言っている。 ゆきぼーは私より三つ年下で、二十三歳。居酒屋のアルバイト仲間だ。 今日は仕事がいつもより早く終わったので、二人で飲みにきている。 おろしじゃこと、蛸わさびと、トマトスライス、というあっさりなあてを前に、 生ビールを二杯飲み干し、三杯目に突入したところで、この話になった。 蓋が、どうしたんだろう。でも、とにかく、蓋なのだそうだ。 ゆきぼ... [続きを読む]
  • 2007/05/24 00:43不幸の象徴と、愛らしさと。
  • カラスがいる。 私の家の前に、何をするでもなく、いる。 こんなに近くでカラスを見るのは初めてだけど、思っていた以上に大きい。 足を一歩前に踏み出すと、カラスがちらりとこちらを向いた。 真っ黒な体にのみ込まれたような瞳は、あるのかないのか確認できないのに、 私のことを睨み付けているような気がする。 お隣に住むおじさんが言っていた。 カラスがゴミを荒らしていたので、ゴムで撃ったら、次の日からそのカラスに頭を... [続きを読む]
  • 2007/05/22 07:45雨に濡れながら想う。
  • 雨の音で目が覚めた。 すごい音だったので、カーテンを開けて外を見る。 朝だというのに、薄暗く、雲が下へ下へと下がってきているような空。 こんなふうに、激しく降る雨を眺めているといつも思い出すことがある。 私がまだ小さな子供だった頃のこと。 小学校の低学年だったかな。 授業が終わったとたんに、白色の雲だったのが、あっという間に灰色の雲が入れ替わり、大粒の雨が降ってきた。 私は、置き傘というものをしていなく... [続きを読む]
  • 2007/05/21 12:32ぴょこん、と。
  • あわてなーいあわてない。 ひとやすみひとやすみ。 でも、ちょっと休みすぎたかもしれないな。 がんばらないと、とは思っているんだけど。 どうしても、楽なほう、楽なほうへと流されてしまう。 いや、流されるのではなくて、自分で選んでいるんだよな。 そろそろ踏み出さないと。 やるか、やらないかは、自分次第。 そういう言葉はいくらでも出てくるんだ。 いくらでも。 でも、うまくいかないことのほうが多い。 ... [続きを読む]
  • 2007/05/19 03:08小さな私に戻れる日まで。
  • 待ち望んでいた二十歳をあっという間に越えて、 気がついたら、三十歳も過ぎていた。 鏡の中の私は、覇気のない顔をしていて、間の抜けた感じ。 頭のてっぺんに穴があいて、しゅうしゅうと何かが漏れているような。 過ぎ去るものは、いろんなことを飛び越えてしまったかのように、早い。 早すぎて、気持ちがおいてけぼりにされる。 今まで、確かに時を刻んできたはずなのに、振り返るといつもそう。 小さな私が、ぽつん、とたって... [続きを読む]
  • 2007/05/18 12:12彼のこと。
  • 彼は、はっきり言って地味だ。 見た目も、日々の過ごし方も。 オカメインコをこよなく愛し、親思いの彼。 付き合いはじめて一年が過ぎたけれど、友達と出かけるところを見たことがない。 私が、仕事や、人付き合いや、生理前だとかで疲れていて、機嫌が悪くても、 彼はそんなことおかまいなし。おかまいなしなのだ。 すべてを悟ったような微笑をたたえて「アイス、食べる?」なんて聞いてくる。 そんなとき、私は無性にイライラし... [続きを読む]
  • 2007/05/17 04:132007-05-17
  • 僕には夢がない。 お酒も呑まない。 友達ともあまり出かけたりしない。 満員電車に揺られて、職場へ行き、夕方に帰宅する毎日。 人が見たら、地味で、平凡で、面白みのない人生だと思うかもしれない。 でも、僕は目の前にある小さな世界を守りたいんだ。 両手を広げたらすっぽりと収まるくらいの、ささやかな日常を。 僕にだけ可愛いわがままを言う恋人。 数少ない、何人かの友人。 歳をとった両親。 オカメインコのチキ。 居心... [続きを読む]
  • 2007/05/16 10:362007-05-16
  • 幽霊を見た。それは、中学生くらいの男の子だった。  私は子供の頃から、霊のようなものを見たり、嫌な気配を感じたり、変な物音を聞いたりする子だった。街中を歩いている時に、悲しくないのに涙がでてきたり。そういうことは、二十歳になった今も続いているので、さほど怖くはないことだった。  今日は仕事が休み。本屋に行こうと駅まで歩いて向かっている時にその子を見た。  男の子は、誰かの家の前に立ち、コンクリートの... [続きを読む]
  • 2007/05/15 08:392007-05-15
  • あ、今日もいた。 これで、ちょうど1週間目。 犬の散歩のコースで、夕方に、毎日近所の公園に行くのだけれど、最近そこのベンチに座って本を広げている男の人がいる。 顎鬚をはやしたその人は、私よりは年上に見えた。27歳か28歳くらいかな。 ほそっこい足をくんで、背中を丸めて熱心に本を読んでいる。  子供がすごい勢いで目の前を駆け抜けたり、ジョギングをしているおじいちゃんの腰にぶら下がったラジオの音が大きくて... [続きを読む]
  • 2007/05/14 07:552007-05-14
  • あなたがいなくなった頃、この木は裸でした。 細い枝を寒そうにさらけ出し、風にゆられていました。 その木は今、若葉で溢れています。 光と影が地面に落ちて、眩しいくらいです。 小鳥が枝を揺らすたび、柔らかな光が葉の間から漏れて、きらめいています。 あなたが、こんな優しい光に包まれていたらいいな。 光の真ん中で、大の字になって寝転がって、 幸せそうな寝顔でいてくれたら。 こちらの世界では、相変わらず、いいこと... [続きを読む]
  • 2007/05/13 06:022007-05-13
  • 「黄身と出会って白身は、異次元の世界へ連れ出された」 玉子でたとえた言葉。   先輩の言葉。   心に残る言葉。 人気blogランキング ... [続きを読む]
  • 2007/05/12 05:362007-05-12
  •  同じところをぐるぐると回っているようだと思っているんでしょう。  ようやく道をみつけても、行き止まりばかりだと。 でもね、そういうものなんだよ、きっと。 そういうものなんだ。    うんと歩いたら、ほら、そこに。 転んだり、立ち止まったり、走ったりしていると、ほら、そこに。  ね、ぴかぴかの、おまけがついてきたでしょう。   もう少し先までいったら、大きな木が待ってくれているから、 その木陰で、ひと休み... [続きを読む]
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