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- 2008/11/16 01:41ただただ
- 晴れた日の公園で、なにやら不思議なものをしている老紳士に出会った。 老紳士の節くれだった手からムクムクと煙がたち、やがて大きなヒトガタになった。紳士が人差し指と親指の間からふうっと一息かけると、ヒトガタはおおきく一回りして、ぱん と乾いた音を立てて無数の白い蝶になって飛んで去った。 白い蝶が残し... [続きを読む]
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- 2008/11/15 03:12うさぎ
- 空はまっくろなのにあたりはどこまでもまっしろでいま、ここたしかに世界にひとり見上げればはるか、上空に向かって飛んでいるようにみえるほどあとからあとから途切れることなく、降り積もりただただ飽きることなく ばかみたいに口をひらいたまままだだいぶ先らしい 雪... [続きを読む]
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- 2007/05/19 16:57ならば
- 「一度だけ、俺は将太くらいん時、ウミの日のウミに入った事があるんだ」 僕はびっくりして智弘おじさんを見た。 「なんで」 「家にナイフを忘れてなあ。お前の父ちゃんがくれた肥後守。ほっとくとさびちゃうだろ、あわててみんなの見ていない時を狙って、こっそり村が沈んだウミの中に潜ったんだ... [続きを読む]
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- 2007/05/05 01:37北十字
- 先週事故で死んだ栄二が、ビール片手に「よう」なんて言うから 玄関先で僕は思いっきり固まってしまったんだけど 「死んだんじゃなかったっけ?」 「死んだよ。」 栄二は笑顔で「飲もうぜ」と缶を揺らした。 「別に未練なんてなかったつもりなんだけどなあ」 2、3缶空けた... [続きを読む]
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- 2007/01/22 02:43リミットブレイク
- 冷蔵庫に何かいる。 小さく扉を開けると、シュウシュウという音がする。 もう少し開けて中を覗こうとしたら、逆に中から押し返された。慌ててバタンと閉めた。 すると中からドタンドタンと叩く音がする。これはまさか。 「賞味期限が切れたかもしんない!」 慌... [続きを読む]
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- 2007/01/14 12:56空色の自転車
- 六段変速付きの自転車を買ったはいいけれど、使おうとすると車庫にないので困っている。 誰かが使っているわけではなくて(自転車を使うのは5人家族の中では私だけだし)、気づくと戻っていたりする。だからたぶん泥棒のしわざでもない。 自転車屋さん曰く 「それは放浪癖かもしれま... [続きを読む]
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- 2007/01/12 02:34まぼろし洋燈
- 大通りから裏道に入る通りに大層洒落た洋燈が建っていた。昨今はランプと呼び親しまれていると聞く、あの街灯である。ははあやはり苦情が出たのだ、これは便利になったとひとり頷いた。というのもこの路は日が暮れてしまうと本当に闇なのだ。つまづきはしないかと戦々恐々手探りで歩か... [続きを読む]
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- 2007/01/08 06:09異境へ
- 雲は重く垂れ込めてはいるけれど、空気はからりと流れている 乾いた草のにおいが、さあっと脇を通りぬけてゆく 「アンダルーサでも弾きましょうか」 磨きこまれて黒光りするグランドピアノに持たれかかって、髪の長い少女は不敵に笑った... [続きを読む]
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- 2007/01/08 04:04夏雲、遠く
- 随分と無沙汰をしていた友人から突然小包が届いた 見ればそれは一匹の手乗りの象であった つい先達て... [続きを読む]
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- 2006/12/28 17:49ひとり
- 大きく息を吸って、吐きながら夜空を見上げて 一番最初に見た星を今日の目的地にします。 目を逸らしちゃいけないんです。... [続きを読む]
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- 2006/12/27 05:33海辺
- 窓を開けると海がみえるこの喫茶店は 昼にきても夜にきてもすこし暗いのです 夜はオレンジ色のランプを灯すから、夜のほうがあかるいかもし... [続きを読む]
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- 2006/12/27 05:27連絡窓
- 御用の際にはこちらのコメント欄をご利用ください。... [続きを読む]
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