かめどん さん

かめどんさん: アーリン物語
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異世界ファンタジー創作SF小説・創作ファンタジー小説*** 物語 ****
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オリジナル小説発表
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プロフィール

ハンドル名かめどん さん
ブログタイトルアーリン物語
サイト紹介文剣と魔法の世界。魔法使いアーリンを軸に展開する青春群像。オリジナル・ファンタジー小説です。
参加カテゴリー
更新頻度情報提供50回 / 356日(平均1.0回/週) - 参加 2007/05/10 23:30

かめどん さんのブログ記事

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  • 2007/06/07 10:55序章 1
  • 雲一つない空に月が浮かんでいた。満月であった。異様なまでに明るい月明かりに隠れ,星達の姿はまばらに見えた。波の音がする。きらきらと青白く光る海岸線に人影があった。人影は打ち寄せる波を縫うように,ゆっくりとした足取りで歩いていた。人影の纏う白いロ−ブが月明かりの下でゆらゆらと揺らめいている。波打ち際に人が倒れていた。倒れているのは全裸の男であった。その傍らには一頭の白い犬が佇立していた。大きな犬で... [続きを読む]
  • 2007/06/07 10:55序章 1
  • 雲一つない空に月が浮かんでいた。満月であった。異様なまでに明るい月明かりに隠れ,星達の姿はまばらに見えた。波の音がする。きらきらと青白く光る海岸線に人影があった。人影は打ち寄せる波を縫うように,ゆっくりとした足取りで歩いていた。人影の纏う白いロ−ブが月明かりの下でゆらゆらと揺らめいている。波打ち際に人が倒れていた。倒れているのは男のようであった。男は全裸であった。その傍らには一頭の白い犬が佇立し... [続きを読む]
  • 2007/06/07 10:55転章 8
  • ボ−ミリア平原より北東へ15リーベ。ここドナ−渓谷においても,激しい戦闘が繰り広げられていた。夜明け前の,薄明の空に星が落ちた。年老いた男は,その赤い星を見て,彼女の死を知った。間に合わなかった…間に合わなかった!『ラクシュミ…』男は呪文を詠唱すると,杖を高く掲げた。杖の先にある水晶球から白い閃光が走り,前方にうごめくゾンビ−やグールの不死者(アン・デッド)達は,塵となって大地に還った。『カイン殿... [続きを読む]
  • 2007/06/07 10:55転章 8
  • ボ−ミリア平原より北東へ15リーベ。ここドナ−渓谷においても,激しい戦闘が繰り広げられていた。夜明け前の,薄明の空に星が落ちた。年老いた男は,その赤い星を見て,彼女の死を知った。間に合わなかった…間に合わなかった!『ラクシュミ…』男は呪文を詠唱すると,杖を高く掲げた。杖の先にある水晶球から白い閃光が走り,前方にうごめくゾンビ−やグールの不死者(アン・デッド)達は,塵となって大地に還った。『カイン殿... [続きを読む]
  • 2007/06/07 10:53転章 7
  • 夜明け前のボ−ミリア平原を【氷の女王】の軍隊が悠然と進軍していた。巨人族やオ−ガ−,ゴブリンやオ−クなどのデミ・ヒューマンが大多数を占めているようだった。その数は15000に及んだ。前方に燃えている城が見えた。銅鑼が激しく打ち鳴らされ,ラッパの音が響き渡る。彼らの略奪が始まろうとしていた。城を放棄したザクソン達は町へと後退していた。その数1300。ドラゴン達によって既に半数以上の兵が倒れていた。援軍の到... [続きを読む]
  • 2007/06/07 10:53転章 7
  • 夜明け前のボ−ミリア平原を【氷の女王】の軍隊が悠然と進軍していた。巨人族やオ−ガ−,ゴブリンやオ−クなどのデミ・ヒューマンが大多数を占めているようだった。その数は15000に及んだ。前方に燃えている城が見えた。銅鑼が激しく打ち鳴らされ,ラッパの音が響き渡る。彼らの略奪が始まろうとしていた。城を放棄したザクソン達は町へと後退していた。その数1300。ドラゴン達によって既に半数以上の兵が倒れていた。援軍の到... [続きを読む]
  • 2007/06/06 19:42転章 6
  • ア−リン!ア−リンは自分を呼ぶレントの声を聞いた。小さなエンジェル達が,レントの周りを くるくると旋回して,傷付いたレントを天上の世界へと運んでいく…それはビジョンであった。お父さん…ア−リンの両の目から涙が溢れた。壮絶な父の死を知ったのだ。ア−リンの内に,悲しみとも 憎しみとも つかない,強烈な感情の渦が沸き起こった。それは,言語化できない昏い混沌とした…【苛立ち】であった。戦わなければ,滅びる... [続きを読む]
  • 2007/06/06 19:42転章 6
  • ア−リン!ア−リンは自分を呼ぶレントの声を聞いた。小さなエンジェル達が,レントの周りを くるくると旋回して,傷付いたレントを天上の世界へと運んでいく…それはビジョンであった。お父さん…ア−リンの両の目から涙が溢れた。壮絶な父の死を知ったのだ。ア−リンの内に,悲しみとも 憎しみとも つかない,強烈な感情の渦が沸き起こった。それは,言語化できない昏い混沌とした…【苛立ち】であった。戦わなければ,滅びる... [続きを読む]
  • 2007/06/05 19:04転章 5
  • すぐ目の前を川が流れていた。辺りには薄い霧が立ち込めている。川の向こうに,二人の人間の姿があった。二人は手を振っていた。父上……それに母上も…レントの身体は,レントの意志とは無関係に激しい痙攣をおこしていた。グリーン・ドラゴンのポイズン・ブレスによって中枢神経を侵されたのだ。口からはゴボゴボと大量の血が噴き出していた。オレは逃げなかった…。逃げなかったぞ…。レントは自分を誇りに思った。代々,勇敢... [続きを読む]
  • 2007/06/05 19:04転章 5
  • すぐ目の前を川が流れていた。辺りには薄い霧が立ち込めている。川の向こうに,二人の人間の姿があった。二人は手を振っていた。父上……それに母上も…レントの身体は,レントの意志とは無関係に激しい痙攣をおこしていた。グリーン・ドラゴンのポイズン・ブレスによって中枢神経を侵されたのだ。口からはゴボゴボと大量の血が噴き出していた。オレは逃げなかった…。逃げなかったぞ…。レントは自分を誇りに思った。代々,勇敢... [続きを読む]
  • 2007/06/04 19:20転章 4
  • 澄み渡る青空に陽射しが眩しかった。風は凪いでいて,暑い。砂漠であった。前方に まるで蜃気楼のような浮遊都市ガ−レ−ンが見えた。私の前を,確かな足取りで歩いていた人が,立ち止まり 呟いた。『オレは間違っていたのだろうか…』私は彼の言葉に戸惑った。彼の口から出る言葉とは思えなかったのだ。『いえ…あなたは正しい事をしています。』私は言った。『もうじき帝国は滅びを迎えましょう。人々も蜂起しました。みな,あ... [続きを読む]
  • 2007/06/04 19:20転章 4
  • 澄み渡る青空に陽射しが眩しかった。風は凪いでいて,暑い。砂漠であった。前方に まるで蜃気楼のような浮遊都市ガ−レ−ンが見えた。私の前を,確かな足取りで歩いていた人が,立ち止まり 呟いた。『オレは間違っていたのだろうか…』私は彼の言葉に戸惑った。彼の口から出る言葉とは思えなかったのだ。『いえ…あなたは正しい事をしています。』私は言った。『もうじき帝国は滅びを迎えましょう。人々も蜂起しました。みな,あ... [続きを読む]
  • 2007/06/01 23:14転章 3
  • ドラゴンは神話の中の存在であり,決して実在するモノではなかった。少なくても今日までは…ユ−リニオンにおいて語り継がれている,いくつかの神話の中に,ドラゴン族を統べる王 テンプラ−の記述がある。テンプラ−は5本の首を持つ巨大な金色のドラゴンとされていた。彼−あるいは彼女は 一度だけ人類史に,その姿を現した事があった。それは,今から二千年前に興った超魔法文明の時代に遡る。先史魔法文明…隆盛を誇った魔法... [続きを読む]
  • 2007/06/01 23:14転章 3
  • ドラゴンは神話の中の存在であり,決して実在するモノではなかった。少なくても今日までは…ユ−リニオンにおいて語り継がれている,いくつかの神話の中に,ドラゴン族を統べる王 テンプラ−の記述がある。テンプラ−は5本の首を持つ巨大な金色のドラゴンとされていた。彼−あるいは彼女は 一度だけ人類史に,その姿を現した事があった。それは,今から二千年前に興った超魔法文明の時代に遡る。先史魔法文明…隆盛を誇った魔法... [続きを読む]
  • 2007/06/01 12:40転章 2
  • その巨大な赤竜はカイバ−ンといった。年老いた雄のドラゴンであった。カイバ−ンは城壁を掠めるようにしてア−リン達の真上を通過した。通過の際カイバ−ンはア−リンの姿を捉らえていた。あの娘が…カイバ−ンは一撃のもとに二頭のドラゴンを仕留めたア−リンの魔法に驚愕していた。しかも雷に対して強力な耐性を持ち,なおかつ雷の魔法を行使するブルー・ドラゴンを落雷によって葬ったのである。ありえない話しであった。これ... [続きを読む]
  • 2007/06/01 12:40転章 2
  • その巨大な赤竜はカイバ−ンといった。年老いた雄のドラゴンであった。カイバ−ンは城壁を掠めるようにしてア−リン達の真上を通過した。通過の際カイバ−ンはア−リンの姿を捉らえていた。あの娘が…カイバ−ンは一撃のもとに二頭のドラゴンを仕留めたア−リンの魔法に驚愕していた。しかも雷に対して強力な耐性を持ち,なおかつ雷の魔法を行使するブルー・ドラゴンを落雷によって葬ったのである。ありえない話しであった。これ... [続きを読む]
  • 2007/05/31 22:35転章 1
  • 分厚い雲が陽の光を遮っていた。まだ夜が明けぬ暗い山脈の稜線を背景に,接近してくるいくつかの影が認められた。それはドラゴンであった。城壁で兵士達は固唾を呑んでいた。あれがドラゴン…しかし本当に実在するのか?!神話の中の存在ではなかったのか?!兵士達の間に強度の動揺が走っていった。ア−リンは目を凝らしてドラゴンの姿を追っていた。その数,全部で6頭。赤い巨大なドラゴンを先頭に紡錘形の陣形を組んで接近し... [続きを読む]
  • 2007/05/31 22:35転章 1
  • 分厚い雲が陽の光を遮っていた。まだ夜が明けぬ暗い山脈の稜線を背景に,接近してくるいくつかの影が認められた。それはドラゴンであった。城壁で兵士達は固唾を呑んでいた。あれがドラゴン…しかし本当に実在するのか?!神話の中の存在ではなかったのか?!兵士達の間に強度の動揺が走っていった。ア−リンは目を凝らしてドラゴンの姿を追っていた。その数,全部で6頭。赤い巨大なドラゴンを先頭に紡錘形の陣形を組んで接近し... [続きを読む]
  • 2007/05/30 20:12アーリンの章 24
  • 3年の月日が経過した。ボ−ミリアの地は今,春を迎えていた。肥沃な土地には様々な作物が実り,点在する牧場には牛や馬,羊達が悠々と生活している。ア−リンは弟のアシマと共に収穫の作業に追われていた。今年は近年稀に見る豊作の年であった。ア−リンは12歳。弟のマシアは7歳であった。『姉ちゃん,今年は大漁だね!』マシアが嬉しそうに話しかけてくる。ア−リンも笑顔で頷いた。…あれからもう3年…。ア−リンは作業の手を... [続きを読む]
  • 2007/05/30 20:12アーリンの章 24
  • 3年の月日が経過した。ボ−ミリアの地は今,春を迎えていた。肥沃な土地には様々な作物が実り,点在する牧場には牛や馬,羊達が悠々と生活している。ア−リンは弟のアシマと共に収穫の作業に追われていた。今年は近年稀に見る豊作の年であった。ア−リンは12歳。弟のマシアは7歳であった。『姉ちゃん,今年は大漁だね!』マシアが嬉しそうに話しかけてくる。ア−リンも笑顔で頷いた。…あれからもう3年…。ア−リンは作業の手を... [続きを読む]
  • 2007/05/29 20:34アーリンの章 23
  • シ−マ達親子にとっては全てが新しい農園での生活が始まった。そしてその新しい生活は,やがてくるランドスレイド騎士団との別れを意味していた。隣で静かな寝息をたてているシ−マを起こさぬよう,レントはそっとシ−ツから身を起こした。窓から差し込む月明かりに照らされ,シ−マの寝顔は妖艶とも思えるほど美しかった。レントはシ−マの柔らかな弾力のある身体の余韻を反芻しながら自身の行く末を考えていた。エモはア−リン... [続きを読む]
  • 2007/05/29 20:34アーリンの章 23
  • シ−マ達親子にとっては全てが新しい農園での生活が始まった。そしてその新しい生活は,やがてくるランドスレイド騎士団との別れを意味していた。隣で静かな寝息をたてているシ−マを起こさぬよう,レントはそっとシ−ツから身を起こした。窓から差し込む月明かりに照らされ,シ−マの寝顔は妖艶とも思えるほど美しかった。レントはシ−マの柔らかな弾力のある身体の余韻を反芻しながら自身の行く末を考えていた。エモはア−リン... [続きを読む]
  • 2007/05/28 19:40アーリンの章 22
  • ア−リンが独特の低い抑揚で呪文の詠唱を終えた。しかし扉はピクリとも動かなかった。ア−リンは扉にかけられたラクシュミの魔法が非常に強力である事を感知した。それは,あたかも数トンに及ぶ岩石が扉を挟んで置かれているような…そんな圧倒的な質量であった。ア−リンは再度,呪文の詠唱を開始した。呪文を唱えながらア−リンはいつしか深い瞑想状態に入っていった。誰に学んだわけでもない。それはあるいはア−リンの過去生... [続きを読む]
  • 2007/05/28 19:40アーリンの章 22
  • ア−リンが独特の低い抑揚で呪文の詠唱を終えた。しかし扉はピクリとも動かなかった。ア−リンは扉にかけられたラクシュミの魔法が非常に強力である事を感知した。それは,あたかも数トンに及ぶ岩石が扉を挟んで置かれているような…そんな圧倒的な質量であった。ア−リンは再度,呪文の詠唱を開始した。呪文を唱えながらア−リンはいつしか深い瞑想状態に入っていった。誰に学んだわけでもない。それはあるいはア−リンの過去生... [続きを読む]
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