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- 2008/09/22 04:18ビーチに舞うけな気
- 昼下がり、いつものごとくザッピングしていると、ビーチバレーをやっているチャンネルがあった。 必要以上に躍動する露わな女体に反応して、ザッピングの手が止まったのは言うまでもないが、それにしてもなんだこの消化しきれぬ諸々の情報は。 まず、この試合がおこなわれている会場が、六本木ヒルズであるということにうろたえる。 都会のど真ん中にわざわざ砂を持ち込んでのプレイなのだという。 形骸化した‘ビーチ’がそこには... [続きを読む]
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- 2008/09/02 02:48予測不能の憂鬱
- ギャンブル、株、占い。いずれも、「今」と「どうなるかわからない」の関係で成り立つ事柄の代表だ。おおむね、人は良い結果が出ることへの期待になんとなく生かされているわけだが、そんな事情を未来のサイの目が考慮してくれるはずもなく、やはり物事は良い結果に落ち着くかもしれないし悪い結果が出るかもしれない。わからないものはわからないのである。未来は基本的にどうなるかわからない。誰であろうと、先の事はたいてい判... [続きを読む]
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- 2008/08/23 21:41グランド
- 洗練された都会にもなりきれず、かといって叙情あふるる田舎ににもなりきれない、そういう歯切れの悪い地域に私は住んでいる。いや、実際に住んでいる所は山の中なのだが、それでも車を10分も走らせればそこそこ店が立ち並ぶような町に出るので、やはり総体的には都会でも田舎でもない。考えてみれば、日本の大部分が「トカイ」とも「イナカ」とも呼ばれない場所であって、人が生活するにはむしろそういった中途半端さがストレス... [続きを読む]
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- 2008/08/10 01:31苦しみの対岸
- ある朝起きると突然虫になっていたというのは不条理文学の雄カフカの「変身」だが、ある朝起きると突然歯がむしょうに痛かったというのは体調の衰えが気になるただの34歳の男である。唐突に、そして激烈に歯が痛かったのだ。奥歯の1本がやたらと痛み、固形のものがまったく食べられない。ゼリーやプリンで空腹をしのぐも、そんなもので心身の満足が得られるわけもなく、当然腹は減る。そのうえ痛みはどんどんと増すばかりで、二... [続きを読む]
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- 2008/07/13 21:55スマート
- どれだけこの私がスマートであることか、ひとつ今日はそのあたりを論考してみたい。まず「何時でもスマートでありなさい」という亡き母の残した訓えである。幼い日々をこのような言葉と共に過ごした私がスマートでないはずがない。ちなみに母はぴんぴんと存命であるが、ものをドラマティックに語るために、容易に死んだことにしてしまう決意を辞さないところがとりもなおさずスマートである。ついでに言えば母に「何時でもスマート... [続きを読む]
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- 2008/06/29 02:26!
- こんにちは!おつかれさまです!雨ですね!今日は6月28日です!ガンバリます!いけない、どう考えてもいただけない。なにがいけないって、「!」これだ。バカじゃなかろうか。なんでもかんでもつければいいというものではないだろう。そんなに元気な自分を演出したいか。もはや強迫観念的ですらある。そういえばなんなのだろうか、昨今の世間に蔓延する元気至上主義は。その気運が、メールやインターネットをはじめとする文字媒... [続きを読む]
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- 2008/06/22 18:21中毒
- 「ああ、ちょっとハイホーがつぶれてますねえ」よくわからないが「ハイホー」というなんだか楽しそうなものがつぶれているらしい。こういうことを健康診断を受けた先の病院で言われたのが二年前。「早急にタバコはおやめになるべきです」そうとも言われた。さもなくば、どんどんと私の陽気な「ハイホー」はつぶれていくのだという。その先にあるのは呼吸することすら苦しい人生であるとかないとか。はたして詳しく聞いてみれば「ハ... [続きを読む]
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- 2008/06/15 22:36思ひ出とひきかえに
- ふいに、黒澤年雄という俳優のことを思い出したのだ。別に彼のことを思い出したからといって、どうということはない。人はえてして、ふいに何かを思い出すものだ。そしてまた、ふいに忘れる。たいていの時間は、その繰り返しにすぎない。黒沢年雄。わりと年配、ダンディーで売らんかなという感じのショーンコネリーをコピー機が壊れるまでコピーし続けたような風体をした俳優だ。帽子を決してとらないことで、逆に自分のハゲようを... [続きを読む]
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- 2008/06/04 20:16ふかかい日録 2
- 5月某日 日曜 次の日、昼下がりと黄昏どきの中間ほどで僕らは起きだし、Mがタバコを買ってくるついでに買ってきてくれたケーキを、昼下がりと黄昏どきの中間食としてパクつきながらゆったりと休日の昼下がりと黄昏どきの中間という中途半端な時間を楽しんだ。 昼下がりと黄昏どきの中間から新しい一日が始まる、そんな取り返しのつかない、いかんともしがたい感覚だけをポカンと残しながら、いかんともしがたくテレビを見る。 ... [続きを読む]
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- 2008/06/03 22:53ふかかい日録
- 5月某日 土曜 世の中は不可解なことが多い。 テレビってのは、言わずもがな電化製品で、数ある家電の中でも花形スターとしてその地位を築いているわけで。 まあ、しゃっちょこばらず、フランクにいえば、とにかくキカイと呼ばれる代物であって。 そうだ。 テレビは、まごうかたなき機械だ。 しかし。 僕も一人暮らし歴は長い。 父とすったもんだ怒鳴り合い殴り合いの大立ち回りを演じた末、破門さながら実家を飛び出して早14年... [続きを読む]
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- 2008/05/23 02:38ホメ・ジョーンズ
- このあいだ、「情熱大陸」をみていたら、競歩の選手がとりあげられていた。情熱大陸といえば、今イケてるそのスジの人々をピックアップして、あからさまに賞賛している感じを見せずに、ほめる。という番組なのだが、その「ほめ上手」ぶりに私はいつも舌を巻いている。そのほめようは、けっしてヤラしくなく、かといって消極的でもなく、絶妙なバランス感覚でもってヨイショを成立せしめ、みているこちらも気を許せば出演者をにわか... [続きを読む]
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- 2008/05/18 15:17誰がために鐘は鳴る
- ブログなるものをはじめてから一年と少し経つ。このブログのことは、親族はおろか親しい友人にもまったく知らせていなかった。というのも、近しい人間には読ませたくなかったから、という考えにほかならない。とくに友人には読まれたくなかった。ところが最近、とても親密な友人にひょんなところからこのブログの存在があっけなくバレてしまった。全部読んだというのだ。やはり、読まれたくなかった。ただ単に読まれたくなかったの... [続きを読む]
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- 2008/05/07 04:37先生はね
- 先生はね。こう思ってるんだ。君たちが日々成長し、おとなの階段を昇って行く様ってのはシンデレラだね、ってさ。幸せは誰かがきっと運んでくれると信じてるね、ってさ。少女だったといつの日か思うときがくるのさ、ってさ。昔よく似た歌があったけど、誓って引用じゃないよ。先生はね。本当にそう思ってるんだから。週に一度、一年足らずの付き合いしかない非常勤講師だけど、いつだって先生は君たちの成長を見守っているよ。なん... [続きを読む]
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- 2008/05/01 06:20尊き人差し指を大地へ
- ああ、人生ちょろいな。こういうことをつい思ってしまう状況が、最近私には往々にして存在する。たとえばだ。私はこの4月から、‘美術アトリエ’なる場所で講師として働きはじめたのだが、この仕事というのが私の仕事史上かつてないほどの慈愛に満ち満ちている。これは「仕事」なのか?新手のリラクゼーション施設ではないのか?でなければユニセフか?などと仕事中に錯覚してしまうこともしばしばだ。‘美術アトリエ’というのは... [続きを読む]
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- 2008/04/19 13:53テラバ
- そういえばビリヤードにはマッセという技がありまっせ。さあ、久しぶりの更新をのっけからアグレッシブに日本の話芸で幕開けてみたわけだが、どうだろう。マッセ、手玉をポーンと跳ね上げるトリッキーなあの技だ。中学のとき、テレビかなにかひょんなことでマッセという技術を知り、それズルいんじゃないか、などと思ったものである。ちなみに私はビリヤードなんぞ今までに3回ほどフザけながらしかやったことがない。だからマッセ... [続きを読む]
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- 2008/04/11 04:00春、おしゃれにキメちゃいなよ
- 今、私は最高におしゃれな男だ。のっけからかなり大胆な発言をしてしまったという自負はある。自分のことを自分で「おしゃれだ」と言ってしまうことが「おしゃれではない」ということも薄々感づいてはいる。しかし、そのようなことを十分考慮したとしても、私は今かなりおしゃれなことになっているのである。私の尊敬する木村拓哉兄貴は常に行動するときに、その行動が「かっこいい」かどうかを実践の基準にするという。かっこよく... [続きを読む]
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- 2008/04/03 01:08春、素敵な逃避行へ
- 東京で暮らしている大学時代の知人が久しぶりに2,3日帰ってくるというので、飲みに誘われた。まあ、さほど親密な付き合いがあったわけでもなく、集まるメンバーも顔見知り程度もしくはまったく知らない人で占められているというわけでお断りした。しかし今私は、なんだったらこの持ち前の子猫のような人見知り気質をおしてでも、薄ーい親密度の海にダイブすることやぶさかではない、という精神状態に陥っているのである。飲みの... [続きを読む]
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- 2008/03/30 14:35堪え難きを堪え、踊り難きを踊る
- 見えないところにも、手を抜いてはいけない。それぐらいわかるだろう、大人なんだから。なんでも、今生きている日本人の平均年齢は、43.5歳らしい。わかるはずだ、大人なんだから。少し古いが、耐震偽装などでこりたはずである。見えないからといって、いいかげんな工事をしていると、必ずいずれ吊るし上げられることになる。見えないからといって、お金をくすめても、どうせバレて吊るし上げられる。いや、吊るし上げられるか... [続きを読む]
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- 2008/03/26 17:08おい
- おい。こうおもわず口に出してしまったのだが、人が「おい」と発声してしまうには、やはりそれ相応の理由があるのだと考えねばならない。心で思いこそはすれ、人はけっして滅多なことで「おい」とは口に出して言わない。自分の意に反したことが身の周りで起こり、さらにその憤りがある臨海点を越えたときにのみ、人は「おい」と口にするのだ。「おいおい」などと言っているうちは、まだその憤りの軽いことを意味する。そこにはまだ... [続きを読む]
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- 2008/03/24 01:35途方の彼方 3
- じゃあそもそも、狙い通りイタチを捕獲することに成功していたとして、その後どうするつもりだったのか。そんなことはカッとしていたので考えていやしなかった。とにかく捕まえてやる、味噌汁をまき散らしたことを後悔させてやる、の一点張りで、どう処理するかにまで思い至ってはいなかったというのが実際のところである。今冷静に考えてみれば、イタチは近づけば屁もひるし、ネズミに比べれば幾分か「ちゃんとした」哺乳類なわけ... [続きを読む]
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- 2008/03/23 00:44途方の彼方 2
- さしずめ「ダイナミックじる」とでも呼ぶべき、大胆に撒き散らされ汚水と化したそれは、白髪一雄の描く油絵のようにグジャグジャと床にのたくっていた。すると、その唖然とする光景を見る目の端になにかが素早く横切った。黄金色に輝く物体がスルリと柱の陰に消える。ピンときた。イタチだ。ちきしょう!またアイツか。最近我が家の犬のドッグフードの減りが異常に早く、おまけに夜中ゴソゴソと音がするので、おかしいと思ってドッ... [続きを読む]
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- 2008/03/20 16:36途方の彼方
- たとえば、インドやらなんやらで何ヶ月も貧乏旅行を続けるバックパッカーの若者だ。いや、べつに若者でなくてもいい。とにかくなかば修行のように世界中を渡るたぐいの旅人だ。なんの目的もなく放浪しているかに見える彼らの行動の真意とはなにか。ある人は「自分さがし」というステロタイプな言葉に酔い、ある人は「人としての成長」というエイセイボーロのように口どけのいい言葉でその旅をコーティングするかもしれない。人々と... [続きを読む]
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- 2008/03/16 18:25チチカカ問題
- チチカカ湖というのをご存知だろうか。私は知っている。ペルーとボリビアにまたがる淡水湖で、数少ない古代湖のひとつとして知られる湖である。そして、なんといってもこの「チチカカ」という名前が面白い。実に小気味よい響きである。だからといって、これからチチカカ湖の話を書くと思ったら大間違いだ。そんな南米の湖などどうでもいい。チチ・・カカ・・・チチ、カカ・・・チチ・・・カカ、チチカカ・・・何の音かご存知だろう... [続きを読む]
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- 2008/03/12 00:50おう、兄弟
- 諸君、わが国から大事なものが失われつつあります。それは、‘豊かな自然’であろうか。否、ちがう。‘人と人との関わり合い’であろうか。そうではない。‘クジラに対する思いやり’であろうか。話にならない。‘紅茶のおいしい喫茶店’、‘ガングロ’、‘アイパー’、‘ジャージを「トレパン」と言う人’、‘ナタデココ製品’。確かに大事である。しかし、それらのどれでもないのであります。ならば、失われつつあるものとは何か... [続きを読む]
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- 2008/03/08 00:56ぼーっ
- 高校の「教諭」ではなく「講師」として、しがなく糊口をしのいでいる身に、三月という月はあまりにも暇がすぎる。授業がない。収入もない。授業がない限りにおいて、講師をする者はびた一文稼げないのである。昼過ぎにだらだらと起きだして、気がつけば日が暮れ、朝方ずるずると眠りに引き込まれる。もう何日かこういう生活をしている。それにしても暇だ。さりとて、旅行などに出かける懐具合も持ち合わせてはおらず、ただひたすら... [続きを読む]
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