- 2008/05/10 17:41鏡の中のぼく
- 昨日、ぼくは叫びを聞いた。 世界で一番恐ろしいものの叫び。 鏡の中のぼく。彼はぼくが微笑めば微笑み、 憤れば憤り、欺けば欺き、 偽れば偽り、隠せば隠した。神には許しを乞うことができ、 悪魔には取引を持ちかけることができる。 だが、彼は決して妥協しない。なんて恐ろしい彼。 と、同時にぼくは知ってしまった。 いや、最初から知っていた。叫び続けていた彼の中にこそ、真の 知と癒しがあると。... [続きを読む]
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- 2008/05/09 16:33かあさんの人生
- 痛くない、と思えば本当に痛くないとぼくのかあさんは思っていた。それがかあさんの人生だった。あの日、ぼくはかあさんに殺されたのだ。長身銃で撃たれたのだ。あるいは、ビルの屋上から突き落とされたのだ。それがかあさんの人生だったから。... [続きを読む]
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- 2008/05/07 16:49真実よ
- ''' ありがとう、ごめんなさいと言えぬのは、おとなの方と言う真実よ。 '''... [続きを読む]
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- 2008/05/06 16:37全てはぼくのため
- ''' 愛と言ふ理想が生みし幻想を捨て去りて去るビルの屋上 '''... [続きを読む]
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- 2008/05/03 19:03教育の成功
- 幻影が首をもたげる。 捕捉できない幻影。 優しく微笑む幻影。 抑えがたい破壊衝動。やつらはぼくの頭を1分おきにこづいた。 微笑みながら、親愛をこめて、悪気なく。 時に髪の毛を引っ張られた。 身に覚えのない悪意を全身に漲らせたやつらに。ぼくは哀れなほど''' よいこ '''だった。 両親の教育は見事に成功したのだ。 ぼくは誰の言うことでも素直に聞くことのできる... [続きを読む]
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- 2008/05/02 19:55ムチ
- 影が微笑む 嵐の前の愚かさを産み出した嗚咽を呑み込む森林の奥には泣きじゃくる大きな子供ここではないどこかという夢 希望のため正々堂々と戦う将来お前のため 自己責任 皆が呑んできたとても苦い薬叱咤激励 すべてはぼくのためを思ってやってくれたことなどという ''' 欺瞞 !! ''' ダニエル・シュレーバーの憐れな息子パウル机の上に並べられた大切な宝物は両親の腕の一振りで砕け散りお... [続きを読む]
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- 2008/05/01 20:23なぜ
- なぜ掌に穴があいているのかぼくは知らない。なぜ唇の端から血が流れ落ちるのかぼくは知らない。なぜ血管が脈打ち、頬の筋肉が震えるのかぼくは知らない。なぜ発疹が起きたのかぼくは知らない。なぜ世界で最も愛する人が別れを告げるのかぼくは知らない。なぜ世界で最も愛する人がぼくを置いてきぼりにして微笑むことができるのかぼくは知らない。なぜぼくは泣いているのかぼくは知らない。そして世界で最も愛する人の泣いている訳... [続きを読む]
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- 2008/04/29 20:04吐息
- 言葉が 空気を固め 熱膨張を呼び 爆ぜ散らせた彼女の魂に降り注ぐ雨 肢体にできた無数の 語り続ける割れ目彼女はいつも スポットライトの下にいる いつでも叫ぶことができるぼくは幻視する 解っているさ ぼくの独善 ぼくのお為ごかしきっと今夜も 彼女の吐息は 甘いのだろうもう一度触れたい なんて強靭な魂 しかし強さは時に 命取りだ ... [続きを読む]
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- 2008/04/28 20:235月近し
- ''' 藤の下の犬もカップルしゃらくせえ '''... [続きを読む]
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- 2008/04/27 17:28盲目の行進
- お気に入りの眼鏡を外して 世界を眺められる?失うことはかれらにとって 最高の喜びだよ強力な鎮痛剤にステキな化粧品 シケ切った花火に誰も気づかず売人たちが春を連れてきた アイドル並みの人気さ 「出ておいでよ!やることが いっぱいあるんだよ!」はらわたが零れぬよう 眼球を握りしめて歩むぼくらなんて希望に満ち溢れた 盲目の行進... [続きを読む]
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- 2008/04/26 17:19事実
- ぼくはガンジーじゃないし、キング牧師でもない。人にやさしくするのも、時に考えものだ。うっかり気を許すと、''' こころが切干大根 '''になっちまうことがあるから。... [続きを読む]
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- 2008/04/25 20:07ジョギング
- 今日おれは 久々にきついスニーカーを 履いて外に出たマンションの階段を 駆け下り道路を駆け 畑のど真ん中を駆け 川沿いを駆けた菜の花の匂い が一年前のおれを 思い出させた景色がどんどん流れて行った スニーカー越しに 石や土や草の感触が 伝わってきたおれ以外に駆けている奴なんて 一人もいやしなかった すれ違う人々はおれに 一瞥くれるだけだ「おれは自由だ!」駆けているときのお... [続きを読む]
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- 2008/04/24 20:18悲しみの道の先に
- あいつが子猫を殺しちまったのは、 あいつ自身が誰かに殺されちまったからじゃないだろうか。もしかしたらおれもあんたも、誰かを殺しているのかもしれない。 もしかしたら人は皆、人殺しなのかもしれない。生きるって、なんて悲しいんだ。 憐みって、なんて遠いんだ。... [続きを読む]
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- 2008/04/23 20:27蜘蛛たちの歌声
- あいつの首はようやく床へと転げ落ちた''' 舞台の幕が閉まったら向こう側に世界はない '''みんながそうしろと言ったから''' つまり民意 '''首の断面に見えた食道のさらに奥''' 誰だって知っている '''耳を澄ませれば誰にでも聞こえる''' 歌声だ '''手を叩いているやつらには聞こえない''... [続きを読む]
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- 2008/04/22 21:03服を着た子犬
- ''' 店先の「HAPPY DOG」の服を着た子犬の姿あはれなりけり '''... [続きを読む]
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- 2008/04/21 21:05歩む、歩み続けてみる
- 欺瞞と言う名の種 芽を出したのは 支配欲のため 花をつけたのは 肉体と魂を強くするため──嘘! │嘘吐き │人間は皆 渦である │牢獄からのアクセス──────おれたちはハイジャック │ された 公衆便所からの │アクセス───────────拘束具を解け ... [続きを読む]
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- 2008/04/20 21:33さようなら、片羽の天女
- ''' 悲しみの池は 今はもう '''''' 微笑みの池に なりにけり '''''' 片羽の天女が 水面蹴りゃ '''''' 蓮の花一つ 咲きにけり '''... [続きを読む]
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- 2008/04/19 20:38大人たちの善意が生み出す狂気
- まごころと言う名の雨 無知 無理解 無関心 殻はより一層分厚くなり従順を叩き込まれ 誰とも痛みを分かち合えない 自分自身とも許してもらえないのだ 湿った綿のようにこの身をくるむ この世界から愛情の海で溺れ死ぬ ありがとうの笑顔で 海水に涙を溶かしながら罪責感の為に 死ぬのかおれは... [続きを読む]
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- 2008/04/18 19:53女
- おれの頭の中には 沼があって 蓮の花が咲いている穏やかな いつまでも安らかな おれの園でもおれは知っている 頭上を飛び廻る女 おれの園を支配している魂の血を流した女 痛みを忘れなければならなかった 憐れな女過去と言う名のおれに 鎖を付け引き摺りまわす 恐ろしい女無知な女 悲しいほどに 己を知らぬ女おれは独りっきりなら 誰よりも雄弁だが たまに喋れなくなるおれの生きがいは 独白すること... [続きを読む]
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- 2008/04/17 17:54この世界
- あなたはどんな声をしていてどんな顔でぼくを見ているのか文字ではなく言葉で通じ合いたい吐息の色 震える肌 頬をなぜるその毛先を 憤りを感じたい空しいむなしいこの世界は... [続きを読む]
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- 2008/04/16 20:57強迫性障害の詩『おれの敵』
- おれは 手足を縛られていた口に水を流し込まれ 殴られまくったおれの魂は 袋小路に陥ったが やつらはいつの間にか いなくなっていた昨日の夜か 一昨日の夜かは忘れたがやつらはおれに 見破られたんだおれの敵は おれだったそして おれの敵は おれと同じ犠牲者だった... [続きを読む]
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