|
- 2007/07/26 20:32PHOTO by リツ子 Vol.8
- § PHOTO by Litsuco § 深夜2時。ベッドの脇に置いた灰皿の中で折り曲げるように消された筈の煙草。まだ幾分かの紫の煙があがっているキングサイズのマットレスを床に置いただけのベッドルーム。しわくちゃのシーツにくるまって眠っているはわたし、ひとり。次はいつ逢えるンだろ。カーテンの隙間からわずかに差し込んだ月明かりに涙ぐむ。「またメールするよ」別れ際はいつもそれしか言われない。寂しさが込み上げシャワー室に... [続きを読む]
|
- 2007/07/21 11:52PHOTO by リツ子 Vol.7
- § PHOTO by Litsuco § どろどろの血が雨に洗われる。道端でうじにまみれた猫、あるいは犬。さらに踏みつけられ肉片が散らばる様子にわたしは唾を飲んだ。どろどろに溶けた鉄を飲む。口から、喉、内臓に至るまでのすべが焼けただれ苦しみ、悶え、泣き叫び、醜いケロイドに自己を消失する。ハエがたかり異臭をまき散らし、腐りきった山羊の血をごくごくと喉を鳴らし飲む老婆の姿。内なるこのわたしから、表出した3つの光景にエク... [続きを読む]
|
- 2007/07/16 08:32PHOTO by リツ子 Vol.6
- § PHOTO by Litsuco § あなたへの愛情は同情でしかなかった。そう思えてならず、ある日、私はあなたの眼前から姿を消した。私は、そうすることでしか自身を解き放てなかった。真の愛とは自らの内から湧き起こるものだと気付いたのはそれから、何人もの男が私の肉体を突き刺し、通り過ぎていってからだった。私はそうすることでしか、自身に気付きを与えられない女。地を這い、地獄を望む。忌々しい私の持つ愛という観念。私の中... [続きを読む]
|
- 2007/07/11 01:13【R指定】 大人の小説「リツ子」 カミングアウト
- § リツ子 § 下記の文章は、カミングアウトした作者のブログより、転載したものです。ご覧頂ければ、幸いです。転載元 → http://blogs.yahoo.co.jp/maeda_ryuichi/ '''【エロスの世界】'''ここのブログを見ている一部の人にはバレていると思うが、ボクは名前を変えて官能小説を書いていた。未知なるものへの挑戦と言うべきか。急に思い立って書き始めた。ペンネームはリツ子。この時だけは女性... [続きを読む]
|
- 2007/07/02 13:46【R指定】 大人の小説「リツ子」 梅雨空の下で
- § リツ子 § 私は、自身をモデルにしたこの小説の続きを書くべきか、どうかを悩んでいる。あまりにも安定しない私の心がそのような思いを導かせるのだ。躁鬱な心。それは天気に左右さることもあれば、手に取ったある小説の影響を受ける場合もある。とにかく、私という個人を支配しているのは、私自身ではなく、まわりの環境なのだ。あの時から、すこしも成長しない私の心。病犬のように痙攣をおこし、白目を剥き、涎を垂れ流した... [続きを読む]
|
|
|
- 2007/06/27 20:20PHOTO by リツ子 Vol.5
- § PHOTO by Litsuco § この海に椅子を浮かべて漂ってみたい。夏になると、私にそうした想いが訪れる。若い頃はブルーが好きだった。しかし、いまは、蒼。それも、私がつくった蒼。そのなかで、私は椅子に座ったまま、揺られ続ける。リツ子◆◆━━ '''大人の小説''' ━━◆◆ '''ブログランキング'''にほんブログ村 恋愛小説部門Copyright (C) 2007 M.Litsuco. A... [続きを読む]
|
- 2007/06/27 14:12【R指定】 大人の小説「リツ子」第5話
- § リツ子 § シンジに私が結婚することを告白したのは、その前日のことだった。私は、それまでプロポーズをされていることも、男がいることですら話していなかった。―― えっ、驚きだな。リツ子さんにそんな男性が居たなんて……。なんか、ショック……。―― なにが、ショックよ。結婚してるくせに。―― 是非、そのダンナさんになる人を紹介してくださいよ。なんなら、僕をそのレストランに招待してくれませんか? なんだ... [続きを読む]
|
- 2007/06/25 00:22【R指定】 大人の小説「リツ子」第4話
- § リツ子 § 私の中で二人の男性へと思いを寄せた感情がないまぜになろうとしていた。あれからも、シンジとふたりだけになってしまう残業の日が何回もあったからだ。肉体的な関係はないにしろ、その時間だけ私たちは、お互いを苗字でなく、名前で呼び合い、ふざけあったりもした。> こんな感情になるは高校生の時以来かも知れない……。プラトニックな関係だった。お互いに育った環境、両親のこと、友達のこと、学生時代に熱中... [続きを読む]
|
- 2007/06/24 15:50PHOTO by リツ子 Vol.4
- § PHOTO by Litsuco § 誰にも知られたくない恋。逢うことが罪なことのように思えていた。それでも、その時、その時間だけ、リツ子になれた。妻である前に、女。何にも束縛されない一人の女。わがままで、勝手気まま。まるで、猫みたいな女。私はそれを演じていたのかも知れない。リツ子◆◆━━ '''大人の小説''' ━━◆◆ '''ブログランキング'''にほんブログ村... [続きを読む]
|
- 2007/06/22 12:41プロフィール
- § プロフィール § 【氏名】M.Litsuco【年齢】41歳【職業】小説家【特技】◆ 恋愛相談。◆ 他人の未来が見えるときがある。【趣味】◆ 読書◆ スキューバダイビング◆ 映画鑑賞◆ 野山の散策、トレッキング◆ 音楽鑑賞◆ 写真【資格】◆ 自動車普通免許、自動二輪◆ スキューバダイビング PADI MASTER SCUBA 【信条】◆ 嘘をつかない。◆ 愛情を受けるために妥協をしない。【好きな食べ物】◆ チョコレート、ケーキなどの... [続きを読む]
|
- 2007/06/21 22:29【R指定】 大人の小説「リツ子」第3話
- § リツ子 § 私の内に秘めていた性への欲求は目覚めてしまっていた。40歳を過ぎるまで、そのことにはまるで頓着しないようなそぶりみせていたのに。> もしかて、同性愛者じゃない?社内では、そうとまで陰口を言われていた。そんな私があの夜から毎日のように家に戻ると、「ただいま」を言うよりも先に玄関で出迎えてくれたダンナに抱きつくようになった。舌を絡め合い、ねっとりとした唾液をお互いに口移し合う。ダンナの下... [続きを読む]
|
- 2007/06/20 19:33PHOTO by リツ子 Vol.1
- § PHOTO by Litsuco § 誰かと、恋に堕ちたことはありますか?狂おうしいほどの愛。息が苦しくなるほどの想い。それが、コナゴナになったことはありますか?あれほど、愛を捧げたのに……。悲しくて、眠れない夜。いっそのこと、死んでしまおうと思った。私には、そんないくつもの愛がありました。リツ子◆◆━━ '''大人の小説''' ━━◆◆ '''ブログランキング''... [続きを読む]
|
- 2007/06/20 19:12PHOTO by リツ子 Vol.2
- § PHOTO by Litsuco § 同時にふたりの男性に恋をしたことはありますか?どちらも、間違いなく愛しているンです。アリエナイ。最初は、そう想う自分の心を遠ざけました。でも、ウソじゃなかった。私は、自分にウソをついてまで男には尽くさない。愛情なんて誰も量ることなんてできない。そう、想うと少し気持ちが楽になりました。リツ子◆◆━━ '''大人の小説''' ━━◆◆ '''ブ... [続きを読む]
|
- 2007/06/20 19:10PHOTO by リツ子 Vol.3
- § PHOTO by Litsuco § 私の星の王子さまは、いったい、どこにいるンだろう?なんども、恋人と別れるたびに、そう感じてた。どこにも、居ないの?運命ってあるのかな……。宿命って……。カルマって……。知っていたら誰か教えて欲しい。私は、いつも、そう想ってた。リツ子◆◆━━ '''大人の小説''' ━━◆◆ '''ブログランキング'''にほんブログ村 恋愛小説部... [続きを読む]
|
- 2007/06/20 18:12【R指定】大人の小説 『リツ子』 第2話
- § リツ子 § ダンナは私に告白してから、飲みに誘った。駅前の裏通りにあった「JIN」というバー。つい、「うん」って頷いちゃったの。見かけは、それほど悪くないし、誠実そうだったから。飲んじゃったのね。そこで……。私はアルコールが入ると、ものすごく愚痴を言う。普段、会社で張り詰めてるから、思わずでちゃうみたい。本当は、誰かに寄りかかって甘えたい。そう思ってるクセに。会社で気に障っているの愚痴を言い始めるの... [続きを読む]
|
- 2007/06/19 20:25【R指定】大人の小説 『リツ子』 第1話
- § リツ子 § あれほど、私を不自由にした恋はなかったかも知れない。メチャク、クチャだったかも。親友の佳代子が私に逢うたびに、―― もう、いい加減、シンジと別れたら。と、耳にタコができるど、私に言ってたっけ。いったい、なんだったンだろ。あれって……。その頃、私はダンナにムシャクシャしていた。勝手気ままで、私の給料を当てにして働こうともしない。ヤリタイときだけ、仕事で疲れた私のうえに乗っ掛かってきて、腰 [続きを読む]
|