福田祥太郎 さん

福田祥太郎さん: 虚空の王国
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異世界ファンタジー創作SF小説・創作ファンタジー小説
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プロフィール

ハンドル名福田祥太郎 さん
ブログタイトル虚空の王国
サイト紹介文あなたのとなりに
参加カテゴリー
更新頻度情報提供33回 / 380日(平均0.6回/週) - 参加 2007/06/28 22:13

福田祥太郎 さんのブログ記事

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  • 2007/06/30 00:13夏祭り
  • と、一瞬白い靄が見えたかと思うと、空が遠のく感じと痺れが頭の先から始まり、胸、横隔膜、腹部を通って臀部へと走るのを感じた。ユングは全速力で走っていたはずなのに、体の感覚が麻痺していくような感覚を感じていた。ふと深い香の香りが漂っていた。不思議と恐怖感はなく、遠くにある光に吸い込まれるような感覚で、周囲に花畑のような色鮮やかな光景と一筋の川が向こうまで続いていた。ユングは我に返り、ミロクを呼ばっ [続きを読む]
  • 2007/06/28 23:49石塔
  • 「やぁ、まぶしいよう」民家の狭い迷路を抜け、枯れ木が続く荒野を数分走る。それにしても空は明るい。街には太陽はかろうじてだが、星というものが存在しない。荒野のなかに、何段もの不規則に積み重ねられた、ユングの背丈に足る石塔が、ポツンポツンと突っ立ている。色石が麻紐で輪にまとめられて、その石塔を着飾っている。石の形はやはり不規則で、その一つを眺めながら、ユングは性器を想像していた。「そろそろ [続きを読む]
  • 2007/06/28 23:05白い神を信仰する集団
  • 白い光の下へは、世界中から人々が押し寄せた。ある者は五体を地面に平伏して祈り、ある者は光に塗れて涙を流し、ある者は恍惚のあまり失神した。白い光は平民共の祈りを高じてますますその威厳を増しつつある。バクシダールの最も大きい広場のうちの一つ、平民達の慎ましやかな公益を担う場所、の一角に、世界各地から訪れる信者達の聖なる場所があった。それは、寺院の形態をとっているようだが、その内実は信者にしかわから [続きを読む]
  • 2007/06/28 00:14白い光−sun of the sun
  • 白い光−sun of the sun は街の中心から東西南北へむかってのびている。この街の象徴であり中心であり命であるが、正体は誰に聞いても知らない。光−というより限りなく白い塊は、街の中央付近の上空に浮いている。昼は太陽光と相まって正視できずその姿形は定かでない。夜という夜も、照らし続け、その光や千里先からも拝顔できる程豊かであった。これ−sun of the sun、街の守り神−に関して、 [続きを読む]
  • 2007/06/27 00:03ミートロック
  • その日、ユングたちは宿の主人の制止を振り切り夜の町へと繰り出した。昼にしかない顔と別の顔を見たかった、のもあるが、目的は別にあった。「わしについて来んか」そいつは大きなでんぐりとしたガタイを揺らせながら、迷いのない歩調でどんどん狭い路地を進み、曲がり、進んでいく。「ねぇ」ユングはそいつ:ミロク、のことを最初はそう呼んだ。「なぁユング。そろそろわしのことをネームで呼ばんか」ミ [続きを読む]
  • 2007/06/26 23:17眠らない町バクシダール
  • 眠らない町バクシダールは、ここから南に500里。小さい山脈を3つと泳いで渡れる浅い大河を2つ越えた向こうである。町は小さい路地と石塗りの民家からなる旧市街と、近くの部落から持ち込まれた農作物や宝物などが売買されるバザールを中心とした新市街とに大きくわかれていた。砂漠の中に忽然と出現するその大市街地は、そのサーチライトの明かりで十里先からも見渡せるといわれる。バクシダールはかつて”情熱の赤い薔薇 [続きを読む]
  • 2007/06/26 22:58通りすがりの小奇麗な婦人
  • 歩をすすめると塵は小さくキュッと擦れる音とともに膝まで舞い上がって、キラキラと太陽を反射した。古い火山灰の降り積もった町は、いつもくすんで、そして乾いていた。ユングは靴の中の砂が歩を重くしつつあるのに気づきながらも無理やり無視していた。犬の尻尾と呼ばれている通りを右に曲がって、竜の懐といわれる広場におどりでる。(ミロクは息災だろうか)ミロクの憎まれ顔もいまとなっては懐かしい、な [続きを読む]
  • 2007/06/26 00:51 太陽の輪郭が見えない大地
  • 教会の鐘が鳴り出した。激しく、けたたましい鐘の音が真昼間の村に響き渡った。風が吹いてユングは大きく咳き込んだが、じゃりじゃりと埃と砂の感触が舌に残った。やせぎすの野良猫はキーと地団太を踏んだ。慢性的に筋肉痛の両足は、今日も朝から気合が悪い。いや、胃の辺りに重石がついているとなると、疲労の仕業とばかりでもないようだ。ここまで来るのに千里。さらに夢の町まで千里?いや二千里?万里じゃない ... [続きを読む]
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