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- 2008/07/26 08:42鼠の目#411(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概森は獰猛なほどに広葉樹が繁茂している。一歩中へ入ると、夜明け前の僅かな光はまったく届かない。長田みずからの夜目だけが頼りだ。錯節した根や枝に何度も遮られながらも、長田は男の襟首を掴んだまま、強引にヤブをこいでいった。ライフルとバックパック、それと死体の重さに息があがり、ゼイゼイと肺がなりだすと、長田はそこで止まった。なにがなんでも死体を隠さなければならないことは [続きを読む]
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- 2008/07/25 09:37鼠の目#410(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概<主な登場人物>オレ=初老のフリーランス便利屋、通称、鼠。説教多しオカマのマリー=オカマバーの女将、陸上自衛隊OBケンスケ=オレの助っ人、仏外人部隊脱走兵山下=定年前の所轄の刑事和田由美子=事務所の雑用を請け負ってくれている素敵な女性和田洋子=和田さんの一人娘川崎真知子=オレの依頼人。川崎徳一の孫川崎真理子=真知子の妹徳永高男=波動研究会の会長、川崎徳一の嫡外子 [続きを読む]
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- 2008/07/24 09:27鼠の目#409(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概<主な登場人物>オレ=初老のフリーランス便利屋、通称、鼠。説教多しオカマのマリー=オカマバーの女将、陸上自衛隊OBケンスケ=オレの助っ人、仏外人部隊脱走兵山下=定年前の所轄の刑事和田由美子=事務所の雑用を請け負ってくれている素敵な女性和田洋子=和田さんの一人娘川崎真知子=オレの依頼人。川崎徳一の孫川崎真理子=真知子の妹徳永高男=波動研究会の会長、川崎徳一の嫡外子 [続きを読む]
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- 2008/07/23 09:48鼠の目#408(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概<主な登場人物>オレ=初老のフリーランス便利屋、通称、鼠。説教多しオカマのマリー=オカマバーの女将、陸上自衛隊OBケンスケ=オレの助っ人、仏外人部隊脱走兵山下=定年前の所轄の刑事和田由美子=事務所の雑用を請け負ってくれている素敵な女性和田洋子=和田さんの一人娘川崎真知子=オレの依頼人。川崎徳一の孫川崎真理子=真知子の妹徳永高男=波動研究会の会長、川崎徳一の嫡外子 [続きを読む]
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- 2008/07/22 09:24鼠の目#407(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概「しかし、マリー。改めて聞くがその格好から推察すると、まさかオレたちと同道しようってんじゃないだろう」「いや、そのまさか、だよ。同道するつもりだ」「なぜ」「何度もいわせるなよ。行きたいから行く、それ以上でも以下でもない」「理由は?」マリーはどうしようもないな、という意味をこめるように、下を向いて頭を振った。「行きたいから行くんだ。それ以上の意味はない。だから髪 [続きを読む]
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- 2008/07/21 07:45鼠の目#406(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概<主な登場人物>オレ=初老のフリーランス便利屋、通称、鼠。説教多しオカマのマリー=オカマバーの女将、陸上自衛隊OBケンスケ=オレの助っ人、仏外人部隊脱走兵山下=定年前の所轄の刑事和田由美子=事務所の雑用を請け負ってくれている素敵な女性和田洋子=和田さんの一人娘川崎真知子=オレの依頼人。川崎徳一の孫川崎真理子=真知子の妹徳永高男=波動研究会の会長、川崎徳一の嫡外子 [続きを読む]
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- 2008/07/20 08:03鼠の目#405(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概茶を啜り終わり、片付ける。倉庫代わりに借りている別室のカギを開け、ミネラルウォーターをワンケース引き出した。整理が行き届いているのは、由美子のおかげにほかならない。ミネラルウォーターにしたって、オレが用意したんじゃない。由美子が、こういう備えは必ずいるものよ、と用意しておいてくれたのだ。ミネラルウォ−ターの横には、アルファ米や乾燥食品の数々が段ボールに詰めてある [続きを読む]
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- 2008/07/19 10:00鼠の目#404(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概<主な登場人物>オレ=初老のフリーランス便利屋、通称、鼠。説教多しオカマのマリー=オカマバーの女将、陸上自衛隊OBケンスケ=オレの助っ人、仏外人部隊脱走兵山下=定年前の所轄の刑事和田由美子=事務所の雑用を請け負ってくれている素敵な女性和田洋子=和田さんの一人娘川崎真知子=オレの依頼人。川崎徳一の孫川崎真理子=真知子の妹徳永高男=波動研究会の会長、川崎徳一の嫡外子 [続きを読む]
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- 2008/07/18 09:43鼠の目#403(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概あー、なんだかとりとめがなくなったな。しかし、このへん、諸君も理解できるだろ?果てしなくダラシがなくなってしまった日本人、そしてだらしのなさを是とする、文化。それがおかしいといいつつも、だらしのなさを矯正するためにカルトに走り、殺人さえ辞さないという風潮。どれもこれもなにか極めて重大なこと、それは日本人に限らず、人類が持ちえた叡智や、社会、他人に対しての真摯な態度 [続きを読む]
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- 2008/07/17 09:17鼠の目#402(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概<主な登場人物>オレ=初老のフリーランス便利屋、通称、鼠。説教多しオカマのマリー=オカマバーの女将、陸上自衛隊OBケンスケ=オレの助っ人、仏外人部隊脱走兵山下=定年前の所轄の刑事和田由美子=事務所の雑用を請け負ってくれている素敵な女性和田洋子=和田さんの一人娘川崎真知子=オレの依頼人。川崎徳一の孫川崎真理子=真知子の妹徳永高男=波動研究会の会長、川崎徳一の嫡外子 [続きを読む]
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- 2008/07/16 09:55鼠の目#401(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概オレは黴臭い倫理観でできているのかもしれん。なにか極めて重大なことが、人の中からスッポリ抜け落ちてしまっていると思えてならない。自分自身は無謬である、と慎みを忘れ、自我が極限まで肥大化しているんじゃないか。個性重視、とかいう耳あたりのいい言葉の下にな。個性重視もよかろう。ただし、前提は必ずある。個性を支える常識や品性を磨いた上で、と但し書きが欠落しているんだ。 ... [続きを読む]
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- 2008/07/15 11:00鼠の目#400(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概<主な登場人物>オレ=初老のフリーランス便利屋、通称、鼠。説教多しオカマのマリー=オカマバーの女将、陸上自衛隊OBケンスケ=オレの助っ人、仏外人部隊脱走兵山下=定年前の所轄の刑事和田由美子=事務所の雑用を請け負ってくれている素敵な女性和田洋子=和田さんの一人娘川崎真知子=オレの依頼人。川崎徳一の孫川崎真理子=真知子の妹徳永高男=波動研究会の会長、川崎徳一の嫡外子 ... [続きを読む]
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- 2008/07/14 09:45鼠の目#399(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概この暴発を第三者的視点で眺める目撃者が必要、そう川崎姉妹は考えた。なぜか。結末は破滅しか想像しえない、と判断したのだろう。その破滅への道、事実経過を波動外に発言できる目撃者があってこそ、波動の目論見、存在意義が継承されるはずだ、と踏んだんじゃないか。波動は東アジアの祭祀統合という崇高な理念に殉じました、と思われなきゃいけない、伝わらなければいけないんだ。そしてそ ... [続きを読む]
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- 2008/07/13 10:10鼠の目#398(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概<主な登場人物>オレ=初老のフリーランス便利屋、通称、鼠。説教多しオカマのマリー=オカマバーの女将、陸上自衛隊OBケンスケ=オレの助っ人、仏外人部隊脱走兵山下=定年前の所轄の刑事和田由美子=事務所の雑用を請け負ってくれている素敵な女性和田洋子=和田さんの一人娘川崎真知子=オレの依頼人。川崎徳一の孫川崎真理子=真知子の妹徳永高男=波動研究会の会長、川崎徳一の嫡外子 ... [続きを読む]
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- 2008/07/12 06:58鼠の目#397(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概川崎真知子がなぜ妹・真理子の奪還を依頼したのか。またそれをオレに依頼したのはなぜか。こう考えると理屈が立つように思える。そもそも川崎徳一を濫觴とし、真知子・真理子に連なる東アジア祭祀の統合という野望があった。それは古代東アジアの民草に、日本海を中心とする環日本海文化ともいうべき交流があったはずだ、という思い込みに端を発している。であるなら、今ある各国の祭祀も、そ ... [続きを読む]
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- 2008/07/11 09:37鼠の目#396(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概<主な登場人物>オレ=初老のフリーランス便利屋、通称、鼠。説教多しオカマのマリー=オカマバーの女将、陸上自衛隊OBケンスケ=オレの助っ人、仏外人部隊脱走兵山下=定年前の所轄の刑事和田由美子=事務所の雑用を請け負ってくれている素敵な女性和田洋子=和田さんの一人娘川崎真知子=オレの依頼人。川崎徳一の孫川崎真理子=真知子の妹徳永高男=波動研究会の会長、川崎徳一の嫡外子 ... [続きを読む]
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- 2008/07/10 09:33鼠の目#395(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概さらにケンスケは追い討ちをかけるように続けた。「そもそもの始まりは、川崎真知子が妹の真理子を波動から奪還してくれ、ということだった」オレは頷くしかなかった。「ところがその川崎姉妹は、いつの間にかつるんで神さびた土地にキャンプを拵えている。それも山下刑事の話だと、武装している可能性が高い。川崎真知子の依頼そのものが、すでに意味をなさないことになる。だって、姉妹一緒に [続きを読む]
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- 2008/07/09 09:20鼠の目#394(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概<主な登場人物>オレ=初老のフリーランス便利屋、通称、鼠。説教多しオカマのマリー=オカマバーの女将、陸上自衛隊OBケンスケ=オレの助っ人、仏外人部隊脱走兵山下=定年前の所轄の刑事和田由美子=事務所の雑用を請け負ってくれている素敵な女性和田洋子=和田さんの一人娘川崎真知子=オレの依頼人。川崎徳一の孫川崎真理子=真知子の妹徳永高男=波動研究会の会長、川崎徳一の嫡外子 ... [続きを読む]
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- 2008/07/08 09:34鼠の目#393(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概「慌しそうじゃん」ケンスケが顎を撫でながらいった。「終章へ向かってカデンツア、ってことじゃないか」オレは受話器をフックに戻した。「それはないだろ。まだ終わりもなにも、始まってないぜ」確かにそうだ。ケンスケのいうとおりだ。終わりがあるとしても、今は終わりの始まり、あくまでトバ口に過ぎない。蠢いていたカオスが一点に向かって収束しつつあるように思える。それも建 [続きを読む]
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- 2008/07/07 09:34鼠の目#392(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概<主な登場人物>オレ=初老のフリーランス便利屋、通称、鼠。説教多しオカマのマリー=オカマバーの女将、陸上自衛隊OBケンスケ=オレの助っ人、仏外人部隊脱走兵山下=定年前の所轄の刑事和田由美子=事務所の雑用を請け負ってくれている素敵な女性和田洋子=和田さんの一人娘川崎真知子=オレの依頼人。川崎徳一の孫川崎真理子=真知子の妹徳永高男=波動研究会の会長、川崎徳一の嫡外子 ... [続きを読む]
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- 2008/07/06 08:22鼠の目#391(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概「急に動き出した、という印象だ。それも昨日から、という慌しさだ。公安からは警戒レベルを上げよ、と指令が来た。波動本部、川崎家が監視下にある。さらに彼らが結集しているあの土地を監視下に入れる。彼らはオウムで懲りているからな。対応がまずいとマスコミに叩かれる」「マスコミ怖さかね」「質問はなし、といった」まったく、この山下刑事ってのは食えない野郎だな。「それで、だ。波動 ... [続きを読む]
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- 2008/07/05 08:05鼠の目#390(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概<主な登場人物>オレ=初老のフリーランス便利屋、通称、鼠。説教多しオカマのマリー=オカマバーの女将、陸上自衛隊OBケンスケ=オレの助っ人、仏外人部隊脱走兵山下=定年前の所轄の刑事和田由美子=事務所の雑用を請け負ってくれている素敵な女性和田洋子=和田さんの一人娘川崎真知子=オレの依頼人。川崎徳一の孫川崎真理子=真知子の妹徳永高男=波動研究会の会長、川崎徳一の嫡外子 ... [続きを読む]
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- 2008/07/04 09:50鼠の目#389(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概チェッ、わかったようなわからねぇような、これだからエライ学者先生のハナシはわからねぇ。詮ないことを思いながら、オレはハイライトを吹き上げた。新聞をバサナサと畳み、二杯目の茶を啜っていると、チーッス、というケンスケの声が聞こえた。あいかわらずぶっきらぼうな挨拶だ。「早いな、昼までにはまだ時間があるぜ」「いいさ。それのオレは目覚めが早くてね」「不眠症か?」「バカ ... [続きを読む]
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- 2008/07/03 09:21鼠の目#388(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概<主な登場人物>オレ=初老のフリーランス便利屋、通称、鼠。説教多しオカマのマリー=オカマバーの女将、陸上自衛隊OBケンスケ=オレの助っ人、仏外人部隊脱走兵山下=定年前の所轄の刑事和田由美子=事務所の雑用を請け負ってくれている素敵な女性和田洋子=和田さんの一人娘川崎真知子=オレの依頼人。川崎徳一の孫川崎真理子=真知子の妹徳永高男=波動研究会の会長、川崎徳一の嫡外子 ... [続きを読む]
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- 2008/07/02 09:12鼠の目#387(ほぼ全文はリンクで)
- 鼠の目・これまでの梗概西村が完全に闇に溶けたのを確認すると、長田は武器庫テントに身体を滑り込ませた。一丁のカラシニコフを手にした。想像していたより、それははるかに軽かった。殺戮用の武器という思いがなければ、強化プラスチック製のちゃちな工具にしか感じられない。もっとも、ライフルが重く、取り回しに難渋するようでは兵士には使えないだろう。見た目の重厚さより、軽く、堅牢で、なによりも操作性が ... [続きを読む]
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