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- 2008/06/24 15:06改訂八話・傀儡
- 海際の国道を、車は走っていた。 それは,薄い日光に黒光りする精霊車だった。 精霊車とは、ガソリンで走っていた第一世代車から第三世代車以降に生まれた、傀儡と根幹技術を同じくする機械である。 エンジンに当たる部分に小さな社があり、そこに神が宿... [続きを読む]
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- 2008/06/16 07:45銀のナイフ
- 石井和弘は人間を糞袋だと思っている。今までの人生ではそうだったし、これからもおそらくはそうだろう。 ・・・・・・ただ一人の少女を除いては。 物心つけば戦場で血飛沫を浴びていた。 石井にとって、死体はどんなに仰々しい格を与えられた人間... [続きを読む]
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- 2008/05/26 08:28目次
- ■初期御薬袋家世界作品・人物覚書■初期御薬袋家世界作品・元ネタ■「夜明け」のキャラクター■「夜明け」の音響 [続きを読む]
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- 2008/05/24 12:52改訂第七話・彼らの領域
- 20080603改訂 季節は初秋。 ローズガーデンは既に秋の剪定の時期になったが、まだどこか湿った空気が二人を包み込んでいる。 直哉は隣に座るルリを見た。 月夜の花園の件から、ルリが少しよそよそしいのだ。『なあルリ、君と先生は親子だよな。君は大好... [続きを読む]
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- 2008/05/04 20:08「夜明け」の音響
- ■猫沢エミ「Sir.STEPHEN」↑「究極のゴシックロリータソング」として教えてもらう。■倖田來未「愛証」↑「誰にも分からないだろう〜」や「戻せない時間たち〜」にキュン。■「戦闘妖精雪風」サウンドトラックより「独白と激励」↑ピアノがひたすら美し... [続きを読む]
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- 2008/05/04 00:26目次と言い訳
- [注意] この話は旧設定に基づくものですので、御薬袋父娘は近親相姦しません。 する話もありますが、パラレルでルリふたなりルリ攻めだったりします。 上へ行くほど過去、下へ行くほど未来です。 存在が痛すぎてこの目次に載せられていない作品があります。 ... [続きを読む]
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- 2008/04/30 16:05改訂第六話・花園にて
- ルリの父親が薔薇を奪いに三日と開けず店に来るようになっても、直哉のルリを慕う心は高まる一方だった。(ルリは、僕の青薔薇の秘密を漏らしたことを謝りもしない。でも、どんな過ちを犯してしまっても、僕の裁量の範囲なら赦してあげたい。ルリに逢いたい。逢って、... [続きを読む]
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- 2008/04/08 15:07アゲハ蝶の夕べ
- 相田礼は勤め先の出版社からの帰り、久しぶりに都心のショッピング街に寄ることにした。今は春。まだ少し肌寒い風が、礼の千切れた左肩を撫でてゆく。道行く人々は礼の左半身を凝視するか、全く視線を向けようとせずにかたくなに顔を反らしているかに分かれていたが、礼は... [続きを読む]
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- 2008/04/06 00:05彼女の日々・魔法と奇跡
- 彼女は生きるために魔法使いになった。彼女が使う魔法は、自己欺瞞。鏡を見ては、自分は美しいんだと繰り返す。それが彼女の日課だ。酷く空しい。 彼女は、男も女子供もみんな自分が嫌いで、自分を見てくれるのは彼女が心の奥底で軽蔑しているような人間ばかりなのだ... [続きを読む]
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- 2008/04/03 17:30最終話/父娘エンド・まばゆい光
- 「お父さん、お花屋さんの具合、やっぱり変だよ」 空港から町への帰り、助手席のルリが、運転席の御薬袋氏に小さく耳打ちした。御薬袋氏はミラーを使って一瞬だけ後部座席を確認する。何のことはない、昨日から変わっていない。ただ単に絶望しているだけだ。何を言って... [続きを読む]
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- 2008/03/30 17:30第十四話・壊れた音色
- 日々は穏やかに過ぎてゆく。 とうとう残り一日となったある日、直哉はベッドに寝そべりながら、旅の荷の中に持ってきた御薬袋氏の本を読んでいた。 生き生きと描写された世界の美しさに、目を閉じて祈る。直哉が彼らを愛するように、この素晴らしい物語を描いた人... [続きを読む]
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- 2008/03/28 23:00第十三話・そして気まぐれな喧嘩
- 雷鳴がした。 ルリの怒鳴り声と、何かが割れる音も聞こえた。直哉は一階の端にある洗濯室を出て、ピアノのある広間へ向かった。胸騒ぎがする。あの部屋には御薬袋氏とルリが居た筈だが、まさか喧嘩だろうか?「お父さんなんて大嫌い!」「あ・・・・・・っ」... [続きを読む]
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- 2008/03/26 15:05第十二話・気まぐれな平和
- 直哉は白いソファにもたれ掛かり、御薬袋氏の淹れた紅茶を飲みながら、ルリにねだられた指輪の件について考えていた。 天井を見ると、薔薇のステンドグラス。色硝子の向こうには、白い雲がゆっくりと流れている。至って平穏だ。サンルームと言っても空調も効いていて、... [続きを読む]
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- 2008/03/20 08:44第十一話・鼠遊び
- 階段の踊り場に、御薬袋氏が立っている。 窓からの光に髪の色が透けて、チョコレート色に見える。ラフな麻のシャツを羽織っていて、町に居たころと比べると随分楽な感じだ。 直哉は、昨日のルリのおねだりについて考えていた。本当に欲しがっているのは指輪ではない... [続きを読む]
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- 2008/03/19 09:55第十話・蜜食らう揚羽
- 「ねえ、ねえったら。起きて起きて!」「うう〜ん・・・・・・」 ルリの声で目が覚めた。ベッドの横にちょこんと腰掛けたルリが、直哉をじっと覗き込んでいる。その真っ青な瞳に映りこんだ自分に寝惚けて頭を下げる直哉を、ルリがガクガク揺さぶった。「こらあっ... [続きを読む]
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- 2008/03/18 10:48第九話・この世の果て
- 旅行を楽しみに、直哉は店を開けた。そこに戻れば、いつもと変わらない日常、いつもと変わらない平凡な自分が待っている。まだ、直哉は御薬袋父娘が自分の生活に関わっていることが少しだけ信じられない。ベタだなあ、と思いながら頬をつねってみる。「イテッ!」「... [続きを読む]
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- 2008/03/17 09:07リンク
- <セリフお題>■セリフ100<サーチなど>■駄文同盟... [続きを読む]
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- 2008/03/15 16:48目次
- ■世界設定・小道具など■人物覚書き■創作ノート・夜明けのカーニバル■創作ノート・百本超え記念■創作ノート・回る車■超短編小ネタ集 [続きを読む]
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- 2008/03/15 07:19「夜明け」のキャラクター
- <主要人物案>■直哉初期 プロットでは始め三十五歳だったり、十七の高校生だったりした。 書き始めてからルリ、御薬袋氏と微妙に分かり合えない年齢にしたいということで、二十六にした。 これは尊敬すべき協力者eとの「男の子っていつから『男の人』にな... [続きを読む]
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- 2008/03/15 05:58第八話・恋神の戯れ
- シーツの海の中で、直哉は目覚めた。 ぼんやりと天井を見ていたが、横にいる御薬袋氏に目をやる。白い頬に手を滑らせると、彼も目覚めた。アーモンド型で、長い睫毛に縁取られた目。幾度かゆっくりと瞬きを繰り返し、覚醒した。 直哉は昨晩のことを思い出してい... [続きを読む]
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- 2008/03/14 14:40第七話・永劫喪服の未亡人
- 可憐な黄色い車が道路を駆ける中、直哉は緊張で汗ばんだ手でズボンの膝を掴んだまま動かない。 さっきの見当は外れではなかったらしく、ルリの父親・御薬袋氏は否定しなかった。 目の前に憧れ焦がれ続けた作家本人がいて、しかも自分のために車を運転してくれている... [続きを読む]
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- 2008/03/13 12:31第六話・永遠の憧れ
- その日はしとしとと小雨が降っていた。往来を行きかう人々もまばらだ。 直哉は喪服を着て、店の前で傘を差して待っていた。昼の二時に待ち合わせをしていた。時計を見ると、十分前である。時間を守らない人は嫌だなあと思い道路を見ると、可憐な黄色い車が走ってきた。... [続きを読む]
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- 2008/03/13 11:12第五話・二十四
- ルリの父親が帰った後も、直哉はもやもやとしていた。 深夜、店の細かな仕事も終えて店の二階にある自宅へ帰ると、まず両親の位牌のある仏間へ向かった。心が静まらないときは、時折畳の上に正座することにしている。 イグサの匂いのする部屋で、直哉は悩んだ。... [続きを読む]
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- 2008/03/12 15:59第四話・薔薇盗人は誰だ
- ルリと身体を重ねてしまってから一週間以上たった。もう七月になり、周囲は蒸し暑い。直哉は花や植木が腐ったり傷んだりしないよう、慎重に室温や冷蔵室の温度を設定した。バケツなどの水替えも、こまめにしながら同時に洗っていかないといけない。直哉は忙しなく動きなが... [続きを読む]
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- 2008/03/12 12:37第三話・蜜に寄る虫
- 少女・ルリと直哉は、それから何度も会った。ルリは軍学校の受験、御薬袋潤のこと、自分の父親の愚痴、母親は生まれる前に亡くなっていることなどを語った。「生まれる・・・・・・前に!?」「ええ」 ルリの父親は、身分違いの女性、それも修道女を見初め、自分... [続きを読む]
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